まゆちゃんに生えてます。
「はい。これでいいかしら?」
「うん。ありがとうユキ」
傷が痛まない程度に包帯を巻いてくれる。今日はガルガルとの戦闘で怪我を負ってしまった。大抵はプリキュアの力ですぐには治るのだけれど、今回の傷は少し深かったみたいでそうはならなかった。それのせいなのか、ユキはとても不機嫌でずっとむくれている。
きっと、私が前に出て役に立てずに怪我をしたからなんだろうけど、こんなに分かりやすく不機嫌になったのは久しぶりの事で私も少しどうしたらいいか分からなかった。
「また無理したわね。貴方」
「……ごめん」
薬箱を閉じる音が少し大きかった。それと同時にユキが吐いたため息も分かりやすいくらいだった。
でも、やらなきゃって思ってしまった。その時にはもう自然と体が動いていた。ガルガルに襲われそうになってた人を助けるために体が勝手に動いていた。いろはちゃんだってきっとそうした。私だってそれぐらい出来るんだって思った。でも、失敗した。その結果がこの怪我だから。
「貴方は貴方一人で戦ってる訳じゃないんだから、無理をされては困るわ」
「……うん」
「こんな傷まで付けられて……」
さっき包帯を巻いてくれた手首に視線を向けるユキ。忌々しいと言わんばかりに睨んでいる。
うぅ……また失敗しちゃったよぅ……。ユキにかっこいい所見せられるかと思ったんだけど、そう上手くはいかないんだよね。トホホ……。鼠のガルガルだったから動いも早いし、好戦的だし、庇うしかなかったんだよぅ……。あ、でも、助けた子は無事だったからよかったなぁ。ありがとうって言ってもらえたし。えへへ。
「あの鼠がっ……私のまゆに……」
ユキが何か小さく呟いた。
「ん? 何か言った? ユキ」
「えぇ、言ったわ。貴方は言っても聞かない悪い子ね。って」
「ふぇ?」
トン。私はユキに押されてベッドに倒れてしまう。
「まゆに触っていいのは、私だけって決まってるのにね」
「ふぇぇ?」
そんな事誰もきめてないような気がするけど、明らかに不機嫌な声のユキになってしまった。顔は怒ってないように見えるけど、声が怒ってる。
「こんなに深い傷なんて私もつけたことないのに」
「ん……っ、ユキ……怒って……る?」
真っ白な指で私の首をなぞるユキ。
「心配かけさせたのは謝るよ。ユキ。でも私はいろはちゃんみたいに……」
「なんでここで彼女の名前が出てくるの?」
「っ……」
「貴方は一体誰のものなのか。その体に分からせないといけないようね」
そんな在り来りなセリフを吐かれても体は抵抗する事が出来ない。ユキに見下ろされるのは慣れているつもりだった。でもそれはただ単に私を見つめるユキの顔。こんなふうに怒りを顕にして睨むように見下ろされるのは初めてで私の体は震えていた。空いた口も塞がらなくて、ガルガルよりも怖いものが目の前にあるようで、小さく声を漏らすことしか出来ない私は猫に睨まれた鼠と同じで。爪を立てられても抵抗できないとハッキリわかった。
「ち、違うのユキ。そんなつもりじゃ……」
「ならなに?」
ユキの瞳の瞳孔が猫のように鋭くなった。
あと一言。なにか一言間違えた瞬間。私はユキに噛み付かれる。なにか機嫌を取れるようなことを話さないといけない。なんでユキがこんなに怒っているのかも分からない。私はそんなつもりじゃなかったのに。
「あの……その……」
…………
そう。まゆがそんなつもりじゃないのは分かってる。これはただ単に八つ当たりに近いものだった。まゆを守るといいながら、一緒に戦うといいながら、私はまゆを信用していなかった。そのせいで、まゆはまた危険な目にあった。その右腕の傷は私のせい。それが納得いかなくて、悔しくて、堪らなかった。
「ユキ……」
オドオドしているまゆは気にしない。その体に『私以外の誰かが触れた事』に怒っているのもある。だから、常に私のモノだとマーキングを刻んでおく必要がある。前に本で読んだけれど、人間も好きな人にマーキングする時は首筋に歯を立てる事があるらしい。
「まゆ、じっとしてて」
「え……ユ、キ……まっ……」
顔を近づけるとまゆはギュッと目を閉じる。私の顔を止めようとしてくる。怪我をしたその腕で私を止めようとしている。
「その怪我、痛くないの?」
「い、痛くないけど……まって、ユキ。ねぇ、何しようとしてるの?」
「そう。でもその腕、あまり動かさない方がいいわよ」
「え……いっ!」
とりあえず警告だけはして首筋を噛む。自分でも自覚してるが、人の姿になれるようになってから噛みグセが酷くなった気がする。まゆと二人きりの時はとにかく口が寂しい。気がする。
昔は爪を立てる程度で許してたけど、今はもう許さない。言って聞かないなら分からせるまで。
「き、急に噛まないで……痛いよ……ゆきぃ……」
「その割には嬉しそうだけど? イヤなら抵抗すれば?」
首筋に噛み跡をつけられて、息を荒くしている貴方は何も説得力がない。それは私も同じ事。貴方を傷付けることに嬉しさを覚えてる。人に成れるようになってからこの手の気持ちが抑えられなくなってきた。前々からあったものが膨張しているようなそんな感覚。まぁ、大きくなってるのはソコも同じみたいだけど。
「これはなに? まゆ」
「ひっ……!」
押し倒してからずっとテントを張っている部分がある。そこを撫でるとまゆは小さく跳ねる。全くこれじゃお仕置にもならないわ。だから、まだソコは触らない。
「っ……んっ……」
焦らすように服の中へ手を入れて、下着の上から胸を撫でる。相変わらず綺麗な形で張りもあって柔らかい。恐らくは女性の中でも理想的な体型と言うものなのだろう。誰にも触れさせたくないわね。
「ユキっ……まっ……」
「ん〜?」
服を剥がして、下着を剥がして、顕になった胸を舐る。胸の突起を舌先で転がすと、まゆはビクビク跳ねてくれる。面白い子。少し吸ってあげれば、体が縮こまる。反応には困らないわね。
「ひぃぁっ……!?」
張り詰めたテントを撫でる。スカートの上からでも分かりやすいくらいにパンパンになっている。辛そうにしているから撫でて上げる。
首筋を舐め、胸を弄りながら、まゆが一番気持ちよくなれる所を撫でて上げる。そうすれば、まゆはすぐに『出来上がる』。
「ゆ……きぃ……」
その顔を見ると背筋に寒気に似た快感がやってくる。これだからこの子は堪らない。もっとその顔を見たくなる。ぐしゃぐしゃになるまで泣かせたくなる。そんな綺麗な顔で、貴方はそんな簡単に泣いてしまうのね。まゆ。私のまゆ。恥ずかしいのも、苦しいのも、痛いのも、全部私に見せて欲しい。この子の泣き顔はそういうのを掻き立てられる。
「なぁに? まゆ」
「ね、ねぇ、もういいでしょ?」
「なにが?」
「なにがって……わかって言ってるぅ……」
「いいえ? 言ってくれないと分からないわ。まゆ」
「ユキ〜……」
両足を擦り合わせて、涙目でこちらを覗いている。もう限界なのだろう。スカートを捲って、下着を脱がせると、それはそれは立派なものがいきり立っている。
「まぁ、何かしらこれは?」
「ひんっ!」
ぎゅう、と握ってやるとまゆが喘ぐ。
少し揉んでやれば、まゆの体は反り返る。
左右に振れば腰が浮く。
「やめっ、やめてぇ……ユキぃ……! その触り方はだめ、ぇぇぇぇ……!」
軽く扱いただけでまゆは白濁を少し漏らした。
あぁ、限界だったのね。まゆ。まだ最後までしてないのに手のひらが汚れてしまった。
「え……! まって、ユキ! 汚いからぁ……!」
「ん、相変わらず苦いわね。これ」
まゆのものは何も汚くない。私は気にしない。と前に言ったのだが、ユキは恥ずかしいからやめて欲しいと言っていた。それのせいで相変わらずこれをやるとまゆは恥ずかしさで顔を覆う。自分で出しておいてそれは無いと思う。
「いつも舐めないでって言ってるじゃん……」
「別に気にしないわよ。私は」
「私が気にするの〜!」
なんていいながら、まゆのソレはずっと上を向いたまま。さっきので興奮したとしたら随分単純な子なのね。
そんなまゆに触れて、私は小首を傾げてみる。
「スる?」
聞くと、その赤い顔を伏せたまま頷いた。
「ん、どうぞ?」
ころん、と私は倒れてまゆは起き上がる。服は脱がせてしまったけれど私の服は脱がさない。まゆは脱がす事の方が少ない。まゆ曰く服を着ている方が良いらしい。それはよく分からないが彼女がそう望むならそうするだけのこと。
「い……れるね。ユキ……っ……!」
私の合意もなく貴方は私のナカへ入れて必死に腰を振る。必死すぎて可愛いぐらいで。気持ちいいとか愛してあげるとかそういう感情が一切ない必死な顔。ただソレだけを求めて、必死に貰おうと生きている顔。でも、欲しいのは私? それとも私のナカ? そう聞いたとしてもきっとまゆははぐらかして終わるだけ。多分答えは両方だから。
「ユキ……」
生暖かい吐息を吐きながら、まゆは私のナカを抉る。今日プリキュアに変身して戦った事、覚えてるのかしら? なんて聞いてもまゆはきっと答えない。
「ユキ……ユキの中……気持ちいい……っ!」
「っ……ま、ゆっ……」
ほらこれだ。だからきっと関係ない。今は私とまゆの時間。私だけが知ってるまゆの顔。私だけのまゆの顔。のめり込みすぎて、前のめりになってるのにも気づいているのだろうか。私の顔を見ていないのはわかる。
瞳の奥が言っている。本能に従えと。まゆは私を犯して楽しんでいる。そうまゆの瞳の奥が言っている。
「あっ……! ユキ……ッ!」
あんまり激しく動くから手首の包帯が外れる。滲み出ている血が見える。快感に酔いしれている。まゆは気づいていない。というよりもそれどころじゃない。中学生には刺激が強いわね。女の子の顔をしていないわ。口からだらしなく涎を垂らして、肩で息をしているまゆの瞳は何処かへイッている。それでも、腰は停めない。
「ゆ、き……ゆき、ゆき……っ……!」
もう名前しか言えない。手首の滲んだ血を舐めて、指に着いた白濁を舐め、人の味と欲の味。私はこの体で覚えてしまった。
人の味はこんなにも鉄臭い。
欲の味はこんなにも苦い。
貴方はそんなことも知らないのね。まゆ。
まゆ。まゆ。まゆ。
私のまゆ。
この時間のまゆが一番可愛い。
「ゆきッ……出るっ、で、るっ」
あぁ、限界なのね。まゆ。体を擦り寄せてきた。余裕が無さすぎて私の体に無我夢中にしがみついている。私を吸いながら、腰を打ち付けている。
「ィくっ……! イクッ……ユキぃぃ……! っっ〜〜〜!」
「あっ……!」
ばちん、とトドメの一撃を刺されると、私のナカでまゆのソレが弾けている。私も良すぎてつい身震いをしてしまった。まゆは出し続ける時は絶対に体を離さない。出し終わるまでしっかりと奥へ押し付けてくる。
「んっ……っ、あ、す、ご……っ」
「ゆきぃ……! ゆきぃ……!」
「えぇ、気持ち良いわよ。まゆっ……」
本当にこういうのは私の前だけにして欲しいわ。
…………
「……」
「……」
寝息の声しか聞こえない。いつも通りにユキに翻弄されてしまった私は、背を向けしくしく泣いていた。
うぅ……またユキにされるがままだったよ〜。終わった後もこっち向いてくれないし、怒ってるのかな……。まだ寝えない……よね?
「ねぇ、ユキ?」
「なに? まゆ」
「まだ怒ってる?」
「別に。もう怒ってないわよ。お仕置は済ませたから」
「その……なるべくこういうのは優しく……」
「まだ搾られたいの?」
「ごめんなさい……」
ひぃ〜ん! やっぱり怒ってる〜! 明日はちゅーるでもあげてご機嫌取るしかないよね。
「別に、あの子達みたいに活躍して欲しいわけじゃないの」
「……?」
「私は、一緒に戦って欲しいだけなのよ。まゆ。無理をしないでとか、関わらないでと言ったことは気にしてるのよ。これでも。ただ、一人で戦わないでって言ってるだけなの」
「ユキ……」
またそんなふうに言う。ユキはとにかく私を一人にさせてくれない。いつもじゃない。肝心な時にだけ。無理させてたのかな……私。ユキの事考えてるつもりだったけど、もしかしてあんまり信用されてないのかな?
「ごめんね。ユキ。こんな私じゃ……信用ならないよね」
「…………」
うぅ……私ってば弱いし、泣き虫だし、友達も少ないし、ダメダメだぁ……。プリキュアになれて少し舞い上がってたのかな〜。トホホ……。明日ユキに何本ちゅーるあげればいいのぉ〜!
「まゆ」
「んぇ?」
ユキに呼ばれて振り返る。ユキは私の上にいた。私の目を見ている。あんまりにも突然の事で私は止まってしまった。
「好きよ。まゆ」
「え? うん。私もユキの事は好き……だよ?」
「えぇ、好きなの。まゆのこと。大好き」
「え? う、ん? うん。好き」
「そう。とっても好きなのよ。まゆ」
「な、なんの事……ユキ、私は───んむっ!?」
急に始まった二回戦。私はユキを止めようにも止められなかった。だけど、何度も見つめてくるその瞳の奥は言っていた。
『聞かないのなら分からせる』と。