お待たせしました。投稿です。
あのきわどすぎるデートから一日経った月曜日。俺は世の中の学生と同じように学校へと足を運んでいた、、いや、俺たちと言った方がいいか。
(ニコニコ)×2
今、俺の両脇はファースト幼馴染と英国お嬢様にがっちりと固められていた。二人共まるで光り輝かんばかりのニコニコ顔で俺の腕に体を絡ませている。
「あ、あの、二人共、、。」
「なんだ?」
「なんですの?」
「そんなにくっつかれたら歩きづらいんだけど、、。」
二人はこれでもかと体を近づけてくるので正直歩きづらい。さらには推しの美少女たちの柔らかい部分が感じられてくるので精神も落ち着かない。俺、下半身にテント作ってないよな?大丈夫だよな?
「あら、わたくしたちがこんなにも密着しているのに感想がそれですの?」
「お前はもう少し自分の幸福を自覚するべきだな。」
二人は圧を発しながらさらに体を密着させる。いや箒、俺は自分の幸福はこれ以上ないほど実感しているんだ。だって、あんなにも憧れたラノベのヒロイン3人と付き合えているんだぜ?俺以上の幸せ者はどんな世界を探したっていないだろう。今だって俺の脳内にはドーパミンがドバドバ出ているんだ。ただ、あまりにも出すぎているから落ち着かないだけで、、。
「、、、、(ゴゴゴゴゴ)」
、、、いや、落ち着かない原因はもう一つある。先ほどから俺たちの後ろを歩いているセカンド幼馴染が涙目でこちらを睨みつけてくるんだ。恋人から刺すような視線を浴びさせられるってどんな罰ゲームだよ、、。
「鈴様。一夏様が困っていらっしゃいますよ。少しはご自重ください。」
鈴の後ろを歩いていたチェルシーブランケットさんが、やや呆れた様子で宥める。
「そうだぞ鈴。誰が一夏の隣で歩くかは公平なじゃんけんで決めたはずだ。恨みっこなしだと言っただろう。」
「そうですわよ。いい加減その視線をやめてくださらない?何か落ち着かないのですわ。」
「だってぇ、だって、、!」
ああ、また駄々をこねた、、前から思っていたけど精神年齢若干低いところあるよな鈴、、。
「あたしはもう15よ!立派なレディーなんだけど!?」
「思考を読んだ、、だと、、?」
なんでそんなにポンポン俺の考えが分かるんだよ!?怖えんだけど!?
「立派なレディーなのなら、少しぐらい一夏様がかまってくれなくても我慢できますよね?」
「それはそれ、これはこれよ!」
何というかまるで駄々っ、、いや、これ以上はやめておこう。
「なあ、鈴。」
「、、何よ。」
「もし良かったら帰りは俺と並んで帰らないか?ほら、う、腕を組んでもいいし、。」
「え?」
きょとんとする鈴。その表情は次第に喜びを染まっていった。
「い、いいの?その、あれよ、あたし、あんまり柔らかいところないし、、。」
「そんなこと気にしないさ。鈴みたいな元気な子と一緒に並んで帰ったら楽しいだろうしな!」
「一夏、、。」
鈴はポーっとしたかと思うと、満面の笑みを浮かべた。
「約束だからね一夏!」
「おう、男に二言はないぜ!」
笑顔を浮かべた鈴は軽やかなステップで俺たちを追い越した。
「ほら、早く!ちんたらしてたら遅れちゃうわよ!」
うん、やっぱり凰鈴音は元気な姿が似合うな。
((ゴゴゴゴゴ))
ああ、今度は両脇から刺すような視線が、、。
今日の教室のざわめきも箒たちを中心に大きかった。一週間前、このクラスのアイドルでもある美少女3人組が教室に入ってくるなり、「彼氏が出来た」と声高らかに宣言したのだ。これには学校中の生徒、、特に男子達に、、衝撃が走った。文句なしの美少女である箒たちには、このクラスの男子だけではなく、他のクラスや上級生にも人気が高かったのだ。
「ねえねえ、週末に織斑くんとデートしたって本当!?」
「一緒にカフェ巡りしたんでしょ?いいな~!」
「今日はとことんのろけ話に付き合ってあげるからデートの感想を聞かせてね!」
箒たちが女子に囲まれてらっしゃる。女三人寄れば姦しいというが本当に賑やかだな、、まあ箒たちがテレテレしつつも嬉しそうなので俺としてはOKです。
「畜生、、お、織斑の野郎、、。」
「おで、、初恋だったのに、、。」
「彼女たちがこの僕ではなく織斑風情を選ぶなんて、、。」
一方、男子達は悲壮感に溢れたオーラで項垂れていた。時折俺に強い嫉妬の視線を浴びせてくるのは勘弁してもらいたい。どう考えても事業自得だろ?
「ふう、、。」
俺はというと教室内の自分の席で一息ついていた。あれから帰りは誰が俺の隣にいるかで女の闘いが起きたんだ。当然俺も巻きまれたので少し休憩を入れたかったのだ。てか女子って指スマするんだな、、。
そんな風に俺がまったりしているとドアが開き、山ピー先生が入ってきた。どうやらホームルームの時間になったようだ。
「おはようございます皆さん!今日も一日頑張りましょうね!」
俺たち生徒を見渡して元気よく挨拶する山田先生。美人の先生の挨拶は何だか元気が出てくるから不思議だ。
「ではホームルームを始めるのですが、皆さんにお知らせがあります!」
「?」
いきなりそんなことを言われて俺の頭の上にハテナマークが浮かんだ。周りのクラスメイトもざわざわとしている。
「ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも二名です!」
「え」
「「「えええええっ!?」」」
いきなりの転校生紹介にクラス中がいっきに騒がしくなる。その時、俺は山田先生の言葉に既視感を覚えた。
(ちょっと待てこの展開、、見覚えがあるぞ?)
この俺の既視感はすぐに現実のものとなる。
「失礼します。」
「、、、、」
教室のドアを開けて入ってきたのは金髪を後ろに束ねた中性的な顔立ちの美少女と、腰まで届く長い銀髪をおろしている眼帯が特徴の『軍人』という言葉が似合いそうな美少女だった。
このクラスにとって初めての転校生、しかも掛け値なしの美少女にクラス中のテンションが爆上がりした。
「あの金髪の子、かっこいい!」
「銀髪の子も可愛い!お人形さんみたい!」
「私、あの金髪の子に執事服着せたい!私だけの執事になってもらいたい!」
女子も彼女たちに好意的のようだ。一名若干おかしい子がいるが。
「か、かわあ、、!」
「おで、彼女たち気にいった!」
「お、俺に新しい出会いが、、!」
「やはり運命は僕を見放してなかったか、、!」
男子たちは一様に気持ち悪い笑みを浮かべている。山ピー先生も困り顔だぞ?
「二人はフランスから留学してきたシャルロット・デュノアさんとドイツから留学してきたラウラ・ボーデヴィッヒさんです。みんな仲良くしてくださいね!」
(おいおいマジかよ、、。)
新しくクラスメイトになったのは、「インフィニット・ストラトス」第二巻でメインを務めたヒロイン、シャルロット・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒだった。
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