お待たせしました。投稿です。
「一夏、いよいよだな!」
「ああ!」
自信ありげな箒の声にこちらも自信がありそうないい笑顔で答える。
今日は期末テスト本番。空は雲一つない真っ青な晴天だ。幸先がいいな!
「ふふっ、一夏は張り切っているな。」
「当然!今日この日の為に俺は頑張ってきたんだからな!」
いやマジで勉強漬けの日々だった。学校の授業も真面目に聞いて、家では予習、復習を欠かさずに行った。深夜まで勉強していた日もあったほどだ。前世ではこんなに勉強したことなんてなかったなあ、、。
「ホント大変だったぜ。朝から晩まで勉強していたんだからな。」
「その割には声が弾んでいるように思えるぞ?よっぽど勉強が楽しかったんだな♪」
そうなのだ、前世の記憶がある分、学校の勉強が面白くて仕方ない。ああ、前世でももっと勉強していれば良かったな、、。
「?一夏?」
「おおっと、何でもない。お互い頑張ろうぜ箒!」
「ああ!負けないぞ!」
俺たちはこっつんこハンドを交わした。
教室に入ると、教室ががやがやとしていた。やはりみんな期末テストで浮足立っているんだな。
「遂にこの日が来たな織斑一夏!」
「し、下に見られる覚悟は出来たか?」
「お前に勝って、おでたちは英雄になるんだな!」
「僕たちは今日この日の為に血のにじむような努力をしてきた。今日こそは格の違いというものを思い知らせてあげよう。」
だが、そんな空気もお構いなしに四バカが俺に絡んできた。ああ、クラスメイト達が「またあいつらか、、。」という目で四バカを見ている、、。
「、、、、、。」
見ろ、箒なんか能面のような無表情で田中達を見ている。何だか寒気が、、。
「おお、箒ちゃんが雌の顔をしておでを見つめている、、。」
「バカ、見つめているのは俺だよ、もうあれは「ホ」の字だぜ!」
こいつらの目は節穴だろうか?あまりにも節穴過ぎる(二回目)
「ふ、精々あがいてくれ給えよ、織斑君。」
そう言って田中達は何故か強者のオーラを出している風に去っていった。全然出せてないぞ?
「、、、、、ふう、あまりの馬鹿馬鹿しさに何も言えなかったな。」
「あー、なんか悪いな箒。俺があんな奴らに目を付けられたせいで、、。」
「何を言っている。一夏は何も悪くないだろう。」
「そうか、ありがとうな、箒。」
「何、気にするな。今からの期末テストで思う存分あいつらをギャフンと言わせてやればいい。」
「ああ、そうだな!」
「その意気だ。気合を入れていけよ一夏!」
「おう!」
「随分と盛り上がっているねえ。」
うわっ!?シャルいたのか!?いや、多分ついさっき登校してきたのだろう。セシリア、鈴、ラウラもいるし。
「もう、箒ずるいよ!自分だけ一夏と盛り上がっちゃって!」
「す、すまないシャル。」
頬をハムスターのように膨らませてプンスコ怒るシャルを箒がなだめている。その横で、、、鈴とラウラが暗い顔で俯いていた。
「なあ、どうしたんだあの二人は?」
「おはようございます一夏さん。あの二人は、、、連日の勉強でグロッキーになっているのですわ。」
「ああ、、、。」
これから期末テストという勉強のボスキャラが待ち構えているのに、、、前途多難だな。
「各自精一杯自分の力を出し切れよ。カンニングなんてご法度だからな。では始め!」
先生の掛け声に合わせて、生徒たちが一斉にテスト用紙に取り掛かる。最初のテストは国語だ。可もなく不可もなしといった感じだな。勉強の成果を見せてやるぜ!
(まずは漢字の問題か、、、シンプルだけど解らない時は本当に解らないんだよな、、。)
何しろ小中学校ならともかく、高校ともなると漢字の複雑さというのがグッと上がる。前世でも漢字には本当に手を焼かされたものだ。だけど、、、
(あの頃の俺じゃない、、、前世での経験を踏まえて漢字は重点的に勉強したもんな!)
前世で漢字が苦手だった俺はできる限り漢字を書きまくったのだ。その成果を今活かすべき!あ、ちゃんと他の勉強もやったから安心してほしい。
(お、この漢字、、勉強会で書いたやつだ!)
おお、解ける、、スラスラと解けるぞ!前世であんなに漢字が苦手だったのがまるで噓のようだ。これは、、いけるんじゃないか!?勉強会ってすげー!!
(まさか、、漢字をこんなに自信を持って書けるなんて、、!)
数分後、俺は全ての漢字の欄を埋める事が出来たのだ。快挙だ!これはまごうことなき快挙だ!!!!勲章ものじゃないのか!?
(やっぱ勉強会を開いて正解だったな、、ありがとう、鈴。)
、、、、、その鈴はというと、髪の毛を掻きむしりながら答案と向き合っていた。頑張って欲しい。テスト勉強後は慰めてやるから。
(さて次は、、現代文か。著者の主張をまとめるやつだな。)
前世ではいくら机に向かってもこれが全然できずに頭を抱えたんだよな。懐かしい。だか、勉強会でパワーアップした俺に死角はない!全問正解してやんよ!
ちらっと箒の方を見ると、彼女は涼しい顔でスラスラと答案を解いていた。流石俺の先生。テストもなんのそのだ。セシリアも、、シャルも同じ感じだ。ラウラは、、、うん、ガンバ!
(さて、俺も負けていられないな。ここは確か勉強したところのはず、気合い入れていくぜ!)
問題文を読むとなるほど、確かにここは箒にみっちり教えられた所だ。バッチリ解けるな!
あの勉強会の時に、箒から「一夏は解き方さえ分かればスラスラと解けるはずだ。この時間に頭に叩き込んでおこう。」と言われて一つずつ丁寧にテスト範囲の問題とその解き方を学んだのである。その甲斐あって、このてすとをざっと全て見ても、「あれ?この問題の答えなんだっけ?」と頭を抱えることは今の所ない。箒の教えの賜物だな!
そんな風に俺は最初のテストを自信を持って解けたのであった。
「ぐぅ、、なんだこの問題は、、僕は、、僕はこのままでは、、!」
「うるさいぞ田中!テストに集中しろ!」
後ろの席から聞こえてくる田中の余裕のなさそうな声は、特に気にならなかった。
「ああもう!こんな仕打ち耐えられない!」
「テスト勉強なんてこの世から無くなれば良いんだ!!」
「お前ら、、。」
今日のテストが終わった後の教室で鈴とラウラがついに爆発した。その様子を箒とセシリアが呆れた目で見つめている。シャルは苦笑いだ。
「お嬢様。テストの様子はいかがですか?」
「問題ないですわチェルシー。まだ高校一年生のテストですものね。」
「それは良かったです。それでこそオルコット家次期当主ですね♪」
セシリアはどうやらテストには自信があるようだ。チェルシー・ブランケットさんから注がれた紅茶を優雅に飲んでいる。
「流石はセシリアだな。テストでもあの落ち着きようとは。」
「そういう箒だって結構スラスラ解けていたんじゃないか?」
「む、見られていたのか。そう言われて悪い気はしないが、、、自分のテストは大丈夫なのか?今回は決闘が掛かっているんだろう?」
「ああ、結構自信あるぜ!先生が良かったおかげだな!」
「そ、そうか。」
おお、和風美人の照れ顔は絵になるな。これで明日のテストも頑張れそうだぜ。
「一夏、、あんたは中学の頃は成績あたしとどっこいどっこいだったじゃない、、、なんでそんなに差が付いているのよ、、!」
「それは中学の頃の話だろ?高校で勉強の楽しさに目覚めたんだよ。」
「くぅ、、嫁のその前向きな所は誇らしい、、誇らしいが、、。」
まぁ俺が勉強の楽しさを知れたのは前世での経験があったからだな。やっぱ勉強できる環境って貴重だと思うんだ。
「良かったな一夏。だが足元を掬われないように気をつけるんだぞ。」
「そうだな箒、、気を抜かないようにするよ。」
「一夏様、少なくとも決闘の事については心配しなくてもいいかと。」
「え?」
どうしたんですチェルシーさん?急に一点を指差して、、、る?
「「「「、、、、、」」」」
そこではあの4バカがずーんと机に突っ伏していた。朝の強者オーラっぽいのはどうしたんだよ!?
「あれは間違いなく、、。」
「テストが上手くいかなかったんですわね、、。」
後から聞いた話だと、4バカも休日勉強会を開いたはいいが、、勉強したのはたった15分。後はマンガを読んだりゲームをしたりと遊びまくったらしい。アホかあいつら。
「まぁ、、ドンマイと言っておくか、、。」
「それがよろしいかと。」
まぁあいつらの事だから絶対怒るとは思うが、、自業自得ということで。
「それにしても、、ストレス発散が必要ね。」
「る?」
ど、どうしたんだ鈴、急にブルマを脱ぎ始めて、、って、ラウラもスカートとショーツを下ろしただと!?あっという間に二人が下半身を露出させる。陰毛も綺麗に整えられている、、。
「一夏、、リフレッシュに付き合ってもらえるわよね?」
「パートナーの発散も嫁の仕事だぞ。」
二人は鏡合わせに片足を挙げて、秘部を顕にする。そこは、、、エッチな汁で濡れていた。
「一夏、、、一緒にすっきりしましょ♡」
それからどうなったかは読者の諸君の想像に任せる。正直テストよりも疲れた、、。
「ドキドキ、ドキドキ。」
「一夏、声に出ているぞ。」
「ドキンドキン、ダムダム!」
「なんかどこぞの禁断の鼓動みたいね。」
「何の話だ?」
テストから数日後、俺たちは学園の掲示板へと向かっていた。今日はテストの順位が張り出される日。生徒達の歓声と悲鳴が量産されるだろう。俺たちは悲鳴側にならない事を祈るんだぜ。
「テストの結果って、なんだかドキドキするね〜。」
「まぁわたくしは何の心配もしていませんわ!何しろ英才教育を受けていますもの!」
「、、、英才教育は日本の高校のテストで通用するのか?」
「、、、り、鈴さんはどうですの?」
「ズーン、、。」
「ダメそうですわね、、。」
「ズーン、、ズーン、、ドシンドシン、、。」
「象かな?」
「ズンドコズンズン、、。」
「それは最早気分が上がってないか?」
鈴はテストが上手くいかなかったみたいだな。ラウラも、、沈んでいるな。
「まぁ、大丈夫だろ!俺たちは一揆団結してテスト勉強したんだ、きっと赤点は回避しているだろうぜ!」
「そ、そうよね!いいこと言うじゃない一夏!」
「流石は嫁だな!」
「鈴やラウラはともかく、一夏がそれでいいのか、、?」
おお、二人が元気を取り戻してくれた。やっぱ二人は明るい方が似合うな!
「一夏、見えてきたぞ。」
「お、そうか。」
そうこうしているうちに、掲示板とそれに殺到している生徒達が見えた。なんかozになっている生徒もいる、、、ドンマイ。
「じゃ、じゃあいっせーのでで、見るぞ。いっせーの「嘘!一夏十位以内に入っているじゃない!!」る?」
鈴の驚いた声に思わず掲示板に目を向けると、そこに書かれていたのは、、。
織斑一夏 七位
掲示板の上部に堂々と俺の名前が書かれていたのだ。
「、、、やった、、やったぞ箒!」
「良かったな一夏!」
ファースト幼馴染と手を取り合い、ピョンピョンと飛び上がって喜びを形にする。マジかよ、前世の両親にも見せてやりたかった、、!
「おめでとう一夏!」
「流石一夏さんですわ。」
シャルとセシリアも笑顔で俺を祝福してくれた。いい恋人達だ、、。
「箒たちもおめでとう!10位内に入ってるじゃないか!」
「ふふん♪当然ですわ!」
「あれだけ頑張ったもんね~。」
ちなみに箒が第3位、セシリアが5位でシャルが六位だった。俺の彼女たちが天才だった件。
「鈴はどうだ?」
「へ?そ、そうね!赤点は回避したわよ、うん。」
鈴の順位を見てみると、平均点より少し上の順位だった。ラウラも似たような感じか。
「バカな!有り得ない!!」
「ん?」
何やら大声が聞こえたので見てみると、、例の四バカがわなわなと順位表を見つめていた。
「そんな、、俺たちが赤点だと、、!?」
「あ、あんなに必死に勉強したのに、、!」
「な、なんで箒たんはともかく織斑の奴が10位内なんだな!?」
「こ、この僕が織斑風情に負けるなんて有り得ない!」
ああ、あいつら赤点なのか、、今こそドンマイと言うべきだろうか?
「これは織斑先生の依怙贔屓に違いない!職員室に抗議に行くぞ!!」
「「「おおおーー!!」」」
そのまま鼻息荒く立ち去っていく四バカを、「こいつらマジか」と言わんばかりの冷たい目で見る同級生たち。彼らのヒエラルキーが更に下がった瞬間だろう。
「、、、、、決闘は一夏の勝利みたいね。」
呆れた様子で鈴がそう言うと、同級生たちが俺たちに注目した。なんか女子の目がギラギラと、、。
「おめでとう織斑くん!!」
「負けっこないと思ってたけどまさか七位だなんて凄い!!」
「運動神経だけじゃなくて頭もいいんだな!」
「よーし、今日は打ち上げに行くわよ!」
そんな感じで俺は同級生たちにもみくちゃにされたのであった。
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