お待たせしました。投稿です。
「いやー、今日はたくさん運動したわね!」
「運動だったのか、、?ん?」
あのインモラルな終業式の後、俺たちは学園の近くにある喫茶店で一息ついていた。おかしいな、俺の知っている運動と齟齬があるぞ?なんで他のみんなも「そうだね」みたいな雰囲気を出しているんだよ?
「それで、何故我々はここに集まったんだ?長い夏休みだ。遊ぶのは明日からでいいだろう。」
「もー、ラウラったら、日本の学生は終業式の日に打ち上げをするものなんだよ?」
それには俺も同意する。やっぱり終業式の日には打ち上げだよな!
「確かにそれもあるけど、本題は別にあるわ。夏休みの計画を立てましょう!」
ドン!と鈴が擬音を立てそうなテンションでそう告げる。あまり大きな声を立てるなよ。他のお客さんの迷惑じゃないか。
「ほう。日本の学生は長い休みに計画を立てるんだな。」
「鈴って結構真面目なところがあるよね~。」
そうなんだよ。鈴はガサツに見えてしっかりとしている所があるんだ。あと学生全員がそういう訳ではないぞラウラ。
「なるほど、悪くないな。」
「せっかくの夏休みですもの。有意義に過ごしたいですわね。」
箒とセシリアも同意見のようだ。因みに俺も同意見だ。せっかくの夏休み、思い出に残るような事をしたいよな!
「一夏もこれから参加しなさいよね!小学生の時みたいに毎日寝てばっかじゃ承知しないわよ!」
「、、る?」
「え、噓でしょ?」
「嫁よ、、。」
「それは、、怠惰すぎるのでは無いでしょうか、、。」
鈴の指摘に、俺は目が点になる。え、、マジで?俺ずっと寝てばかりだったの?小学生の時なんて夏休みが一番楽しい時期だろ?森で虫取りしたり、海に泳ぎに行ったり、、ちょっとそれは確かに怠惰にも程がある。
そりゃセシリアたちも「マジかこいつ、、。」みたいな目を向けるわ!箒もやれやれとばかりに頭を振っているし、、俺は思わず机に突っ伏してしまう。あ、やめて!俺をそんな風に見ないでください!
「ほら、そんな風に冷たい目で見られたくなかったら、今年の夏休みは計画的に過ごそうな?」
「あい、、。」
思わず幼児退行してしまった、、、仕方ないじゃないか、こんな大恥かいたんだから。
「ま、まあとりあえず!みんなで楽しい夏休みのスケジュールを組みましょう!こんな事がしたい、こういう所に行きたいという意見があったらどんどん行ってね!」
バンッ!という擬音がなるような迫力で、テーブルに大きな紙を広げる鈴。こんな事をして大丈夫なのだろうか、、。だから大きな声を立てるなって。
「皆ここに何処でもいいからやりたい事を書いて!遠慮しないでね!」
「スケジュール帳用の紙ではないのか?」
「まずはみんなの希望を可視化するって所ね。スケジュールはまた明日組みましょう!」
なるほど、予定を組み立てるのは後日って事か。確かにいきなり細かいスケジュール帳を組み上げるっていうのは大変だもんな。ていうか鈴、”可視化”っていう言葉知っていたのか、、。まあ、遊びの時にだけやる気を出すのは若者あるあるだしな。
そして俺達は各自配られた色ペンで、予定を書き込んでいった。海に行きたい、誰かの家でゲーム大会をしたい、今度の夏にこんなイベントをしているからみんなで参加したい、、。
最初真っ白だった紙は、たくさんの色文字でどんどん埋まっていった。なんかいいなこれ。上手く説明できないけど、青春って感じがするぜ!
「まあ、こんな所ね!」
「結構出たものだな、。」
「鈴よ、スケジュールを立てるのは何処でやる?」
「一夏の家でやりましょう!」
「俺の!?」
鈴が「当然でしょ?」みたいな目で俺を見てくる。いや、全然嫌じゃない、っていうかむしろ嬉しいんだけどさ、、みんな事あるごとに俺の家に集まってない?
「一夏の家が居心地がいいのだろう。私が保証する。」
「いきなり俺の心を読まないで?」
まあ、そう思われて悪い気はしないが、、というか箒ずっと俺の家に入り浸ってない?この間も泊まっていってたし、、家族とか心配しないのだろうか?
「お待たせしました。アイスコーヒー3つとアイスティー2つ、それとアイスチャイですね。」
「ありがとうございます店員さん!さ、ひと段落したことだし休憩しましょう!」
「テンション高いなぁ。」
それから俺たちは飲み物をお供に夏休みの予定や、一学期の思い出などの話題に花を咲かせたのであった。
「まだまだ明るいわね。」
「夏だもんな。」
喫茶店から外に出ると、多少日は傾いているが、まだまだ青い空が広がっていた。
「何というか、不思議な気分になるな。」
「分かる~。ついこの間だったらもう暗くなっていたもんね。」
ラウラとシャルの気持ちも分かる。何というか、季節の変わり目だと日照時間がガラッと変わるよな。前世でも夕方遅くまで遊んでいたら、急に真っ暗になって怖くなったものだ。あの頃が懐かしい、、。
「明日からいよいよ夏休みね!目一杯遊ぶわよ!」
「ああ、そうだな!」
「二人共~?夏休みの宿題もわすれないでね?」
「「ぐっ!?」」
シャルの指摘に鈴とラウラが胸を抑えてうずくまる。夏休みの宿題か、、、なるべく早めに終わらせておきたいよな。今度みんなで集まって進めようか。恋人たちと一緒に夏休みの宿題、、絶対楽しいに決まっている!
それだけじゃない。海、山、夏祭り、、楽しいイベントが目白押しだ。ああ、口角が吊り上がってくるのが抑えられない。
「一夏、楽しそうだな。」
「当然だろう!箒やセシリア達と夏を過ごせるんだぜ!楽しみ過ぎる!!」
これは俺の偽りない本音だった。数奇な運命を辿って、推しの小説のヒロインたちとサマーを過ごせるのだ。これでテンション上がらない奴はファンじゃない!
「ふふ。一夏はいつでも楽しそうだな。」
「ありがとな!これも箒たちのおかげだな!」
「っっ!!、、、そ、そうか。そうかそうか///」
おお!箒のテレ顔だ!ありがたやありがたや~。幸先がいいな!
「あら、随分楽しそうですわね。」
「!?、、せ、セシリアさん、、。」
「いやですわね、別に怒ってはいませんわ。恋人たちが仲良くするのは当然ですもの。」
よ、良かった、、心の中で胸をなでおろす。ここが原作世界だったら、レーザー飛んできていたな。間違いない。
「、、、ですが、他の方と仲良くしていると、少し妬いてしまいますの。一夏さん、失礼しますわ。」
「ん?、、るぅ!?」
うおおおおお!?セシリアが俺の腕に抱きついているだとおおおおお!?あああ柔らかいものが俺の左腕にいいいい!
「ああっ!?何してるのセシリア!?」
「おおい!抜け駆け禁止だぞ!」
「あらゴメンあそばせ。一夏さんへの愛が溢れ出してつい♪」
そう言ってペロリと舌を出すセシリア。可愛い(脳死)。
「、、、、、(ゴゴゴゴゴ)」
ああ、箒からとんでもないオーラが!ステイステイ!
「ステイステイ!」
「何を怖がっているんだ一夏。別にお前を傷つけるつもりはないぞ?」
夜。家に帰ってきた俺はーーー全裸の箒にベットまで追い詰められていた。
「一夏、お前にとって私はなんだ?」
「正妻です、、。」
「そうだな。分かってくれているならいい。」
箒の圧が強い、、そもそも正妻とかってまだ決まってないだろ?だって結婚していないし、、。
「なら、時には夫婦で愛を確かめ合う事が大事ではないか?」
「それはそうかもしれないけど、、。」
「最近御無沙汰だったし、私も溜まっていた所だ。何、安心しろ。一夏は壁の染みを数えているだけでいいからな♡」
「いや、明日また集まるし、疲れたから眠むぐっぅ!?」
話している途中で強引に唇を奪われて、ベットに押し倒されてしまった。
ーーーそれから先はとにかく疲れたとだけ言っておく。
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