※この作品はR-18です。

因習村でハブられたので、美少女全員嫁にする   作:CloudWagon

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くじ引き夜這いックス2(因習編)

 ・おいでませ! 因習名家!

 

 

 初夏の日差しがまぶしい、伊那穂村の昼。俺は銀木薬局正面の、手水舎脇に設置してある石のベンチで、三回戦まで付き合わせてふらふらの魂を見送った。結局、セックスするためだけに呼び出しちまった形になる。今度埋め合わせをしよう。

 それから、冬先輩がネイビーカラーのキャリーケース片手に薬局から出てくるのとほぼ同時に、石段下に車を停めた丸山先輩がやってきた。今日は黒のブラウスに紺色のジーパンというスポーティーな格好だ。いつもだったら適当に流している黒髪も、今日はきっちりとしたポニーテールで纏めていた。

 

「よぉっす、冬、倉持」

「おはよう、美名子。ごめんなさい、浩太君、お待たせしたわね」

「ん、おはよ、丸山先輩。冬先輩は、まぁいいさ。これから大変だろうしな」

「なになに? 冬のやつ、大変な目に遭うわけ? ちょーっと教えてよ」

 

 冬先輩は、丸山先輩に無理矢理肩を組まれて滅茶苦茶嫌そうな顔をしていた。冬先輩がこんな顔をする相手は。正真正銘、丸山先輩だけだ。

 俺は石畳から立ち上がると、二人に近づく。俺は冬先輩の手からキャリーケースを取ると、二人に背を向けた。

 

「とりあえず、そろそろ出発しようぜ。君恵さんも首を長ーくして待ってることだろうし」

「倉持ほんとおまえさぁ」

「ありがとう、浩太君。ふふ、行きましょう、美名子」

「運転手は私なんだから、先に行くなってーの」

 

 境内から鳥居を潜って石段を下った先。一番下の鳥居の脇に、一台の車が停められている、赤い車体のレンジローバーは、丸山先輩が色々とカスタムを施した高級車だ。なんでもこういうのは、町の問屋が買い付けて購入するらしい。

 丸山先輩が、遠隔で開けられるキーで車の解錠をしてくれたので、俺は冬先輩のキャリーケースをトランクに積み込む。助手席を覗くと、丸山先輩のバッグが鎮座していた。まぁ俺は、後部座席に座るか。どうせ「助手席とか照れる」とかしょうもない理由でブロックして置いたんだろうし、今度二人きりでドライブデートすれば良い。

 

「で、結局どうしてお泊まりなんかするのさ」

 

 左ハンドルの車内。俺は右側に、冬先輩は左側に座る。そうして、出発して直ぐ、丸山先輩は俺たちにそんなことを聞いて来た。話してないんだな、冬先輩。

 

「えーと、その、あのね、美名子」

「端的に言うと、罰ゲームで秘薬解析やらされているんだが、冬先輩の服用は禁止されているから、他人に服用させてどんな反応になるのか、秘薬に巻き込まれている俺を監視して解明しようとしてるんだ」

「こ、浩太君……うぅ……情けない話だわ」

 

 冬先輩が言いよどむので、俺がさっさと告げておく。言いふらす気は無いが、足に使ってる丸山先輩にまで誤魔化そうとするんじゃない。

 

「ははーん?」

「試薬を五つ頂戴しているの。ねぇ浩太君、美名子にもひとつあげていい?」

「冬先輩……うん、まぁ、いいよ。丸山先輩、あとで渡すから、時期が来たら飲んでくれ。たぶん、順番とかそういうのが来たら魂に伝言して貰うからさ」

「それはいいけどさ……なにおまえ、伝書狐まで嫁にしたの? こっわ」

 

 身震いのポーズをする丸山先輩に、俺は笑顔を返しておく。俺の表情が見たいから、自分の斜め後ろに俺を配置したんだもんな? よく見ておくと良い。

 バックミラーに映る丸山先輩の顔が引きつる。どう足掻いたって薬が渡った時点で、丸山先輩の願望に潜り込むんだ。あとで、冗談の代償は払って貰おう。

 

「あ、そうだ。美名子、秋山邸に寄って貰える?」

「双子のぉ? 私はいいけどさ、倉持を連れてっていーわけ?」

 

 丸山先輩の不思議な言い回しに、首を傾げる。とはいえ確かに俺は、秋山姉妹の家に連れて行ってもらったことはないな。

 

「いいのよ。どのみち“全員お嫁さん”なら、早いか遅いか、よ」

「ま、それもそうか。倉持、秋山邸でイライラしても暴れないでくれよー」

「もう嫌な予感しかしないんだが……ま、“みんなの旦那”としてできる限りのことはするよ」

 

 例えば、そう。家の中の状況のせいで紅葉と青葉の二人が窮屈な思いをしているんだったら、解決できるように協力する。悲しい思いをしているんだったら、元凶に“わからせ”る。実にシンプルだ。

 うんうんと頷きながら、一人納得する俺。冬先輩と丸山先輩はそんな俺の様子をちらりと確認して、ため息を吐いた。

 

「冬」

「なに、美名子」

「十字切っといて」

「宗派が違うわ。いいけれど」

 

 ぴんと姿勢を伸ばした冬先輩が、綺麗に十字を切る。俺は別にコスプレが趣味って訳ではないが、冬先輩にはシスター服を着せてみせたくなった。衣装は……掛川に頼むか。

 

 

 

 村の北西。山の斜面と斜面の間に位置する大屋敷。それが、秋山邸だという。紅葉たちと話をしていて、過去に一度も話題に上がったことが無かったから気が付かなかったが、そういえば俺は二人の家に遊びに行ったことは無かったなぁ、と思い出す。

 秋山邸は綺麗に山間部にあり、左右と後方が斜面だ。土砂崩れ被害が怖い立地だが、基本的に伊那穂村にはそういった被害は起こらないのだとか。命的にも、信者が減るのは困るんだろうなぁ。

 

「ずいぶんデカい屋敷だな……」

 

 銀木薬局から北西へぐるっと周り、丸山先輩が、道の端を切り開いて作られた駐車場にレンジローバーを停める。車を降りた俺たちは、幅だけで十メートルはありそうな石の階段を登って、秋山邸を眺めた。

 石段同様、幅十メートル程度の石畳。等間隔に植えられた背の高い広葉樹。八重垣邸同様、真夏だっていうのに色鮮やかなオレンジ色や黄色で、ここだけ秋のように見える。

 

「んじゃ冬、倉持、私は車で昼寝してるから」

「あら、来ないの? 美名子」

「あんな暗い家にいてキャピキャピできるのは、根明の双子くらいだって」

「太るぞ、丸山先輩」

「言って良いことと悪いことがあるだろ倉持ィッ!」

 

 太るというのは建前だ。たんに俺が、からかってダイエットさせたくて、丸山先輩はからかわれてダイエットプレイがしたいだけ、という、しょうもない以心伝心だ。ということで、丸山先輩は夢の中できっちりダイエットさせるとして……。

 石畳の先、やけに幅広の屋敷を見る。平屋の形で、二階は存在しない。ただただ幅が広く、また、後方に見える山の距離感的に、奥行きも相当でかそうだ。

 

「さ、行きましょう、浩太君」

「ああ。またあとでな、丸山先輩」

「おー。ま、やりすぎるなよー」

「? おう」

 

 しかし……さっきからずーっと不穏だな。まるで俺が暴れ回るなにかがありそうな口ぶりだが、俺はこれでも温厚な方だ。よっぽどのことがなければ暴れたりはしない。

 

「周囲の木はミズナラよ」

「あー。どんぐりの木?」

「ふふ、正解。秋山は、堂島家にミズナラの樽を卸しているわ」

「酒樽になるのか。なるほどなぁ」

 

 堂島家――君恵さんの実家は酒蔵だ。町にも村にも卸しているそうで、君恵さん本人は俺と暮らしているから、現在は親族が経営しているのだとか。

 冬先輩の解説を聞きながら、旅館みたいな大きな格子戸の前に立つ。すると、呼びかけてもいないのに、格子戸が左右に開いた。自動ドアではもちろんない。左右に二人、そっくりな女性が立っている。二人とも、白地に赤の、紅葉柄の上衣と、濃い青色の袴を履いている。髪色は秋山姉妹より薄く、橙色。そして、二人とも両目が青い。

 

「お待ちしておりました、浄階庵主さま」

 

 まず、向かって左の女性が頭を下げる。ウェーブがかった長い髪の女性で、背丈は、うーん、一六〇ちょいくらいかな。カッチリした着物の上からじゃ、体系はよくわからない。だが視線に表情はなく、無感動で淡々としているように見えた。

 

「どうぞお上がり下さい。浄階庵主様……と、神子様」

 

 続いて、向かって右の女性が頭を下げる。年齢的にはおそらく秋山姉妹とトントンくらいだろう。橙色のロングヘアは毛先に向かって緩やかにうねっている。身長は一六〇に届かないくらい。顔立ちは最初の女性に似ているが、つり目気味で視線がするどい。どうも、俺のことを歓迎していないようだ。

 

「ええ、ありがとう。二人とも、そのまま浩太君に自己紹介をしてもらえるかしら?」

「はい」

「承知しました」

 

 冬先輩の言葉に、無表情の女性が一歩前に出る。姿勢は美しく、所作は綺麗だ。

 

「紅葉様付きの使用人兼護衛の、赤朽葉(あかくちば)安曇(あずみ)と申します」

 

 続いて、向かって右の少女が、どこか慇懃無礼に頭を下げる。

 

「青葉さん付きの使用人兼監視の、赤朽葉(あかくちば)旗子(はたこ)と申します」

 

 揃って礼をした二人。けれどその方向性は真逆だった。監視、と言ったか。監視付きの家に暮らしているのか。それは確かに、俺を呼びたくない気持ちもわかる。紅葉も青葉も、現状をじっと堪えて待つタイプには見えないが……家のことだ。色々あるんだろうさ。

 冬先輩は、先に歩いてさっさと中に入っていく。俺も、極力平静を装って冬先輩に続いた。大理石の三和土(たたき)に、美しい板張りの玄関。玄関だけで幅五~六メートルはくだらない。

 

「変わった内装だな……」

 

 思わず零れた己の声で、ほんの僅かに苛立ちが紛れる。靴箱は右手側にあり、左手側には棚がある。それぞれ掛け軸が四枚掛かっていて、それぞれ春夏秋冬の木が描かれていた。右手側は秋だけが色が無く、他三枚は鮮やかに色づけされている。左は逆で、秋だけが鮮やかな紅葉(こうよう)で彩られていた。

 扉は左右と奥にあり、それぞれ美しい紅葉の模様の木柄が彫られた格子戸だ。左手側は紅葉が上向きで、右手側は下向き。奥は葉の無い木の模様。

 

「浩太君。この屋敷は、行きは左手の扉しか開かなくて、帰りは右手の扉しか開かないわ。奥の扉も開かなくて、真反対にある同じ扉は開くの。面倒だけれど覚えておいて」

「あいつら、からくり屋敷に住んでんのかよ」

「ふふ。秋山は停滞を司るから、こうしてわざわざ屋敷と霊木を繋いだ術理で、循環を象らねばならないのよ。さて、私は安曇と秘薬の材料を回収してくるから、旗子、あなたは浩太君の相手をお願いね」

 

 冬先輩がそう命ずると、安曇さんと旗子は恭しく頭を下げた。浄階庵主。村の権力者。ポンコツな冬先輩ばかり見ていると忘れがちだが、このひと、ほんとに偉い人なんだよなぁ。

 さて、冬先輩が左手の格子戸から室内に入っていくと、俺はこのだだっ広い大広間で、この目つきの鋭い少女と二人きり、ということになる。まぁ、八重垣邸で思い知ったが、この村の使用人――古名家の分家というやつは、随分とほの暗い因習に囚われているみたいだから、注意して扱いたい。

 

「あー。旗子って言ったか。聞きたいことが――」

 

 だから、努めて平静に語りかける。思わぬ傷が隠れているかも知れないから。

 

「神子様。あなたがまるで(・・・)紅葉様と青葉さんが対等かのように(・・・・・)接している、というのは本当でしょうか?」

 

 ああ、だから、そう。

 

「ああ、もちろん、二人に上下はない。二人とも大切な嫁だよ」

 

 

 あまり、煽らないで欲しい。

 

 

「はぁ。あなたのように立場のある方がそのように接するから、青葉さんが勘違いしてしまうのです」

「勘違い?」

「ええ。まるで、高貴なる紅葉様と対等であるかのように振る舞われる。忌み子であり、紅葉様から“赤”を奪った青葉さんは、秋山の家にとって障害でしかありません。だというのに、あなたが構うからまるで天下を取ったような態度で往来を歩く。そもそも彼女に、そのような資格はありません。まったく――穢らわしい」

 

 指を立てて語る旗子に、俺はなるほど、そうか、ほう、と頷く。紅葉もこんな家庭環境で、よく歪まず育って来られたもんだ。尊敬するよ、本当に。俺から見て、紅葉が青葉に妙な態度で振る舞っていたことなんか、一度も無い。仲の良い姉妹で、まるで親友にように振る舞う彼女たちには、いつだって元気を貰ってきた。

 息を吸う。ぐるぐる、ぐるぐると、腹の内に“理解”を巡らせる。己の能力、己の領分、己の感情を支配し、理解し、了解する。

 

「なぁ、旗子」

「ふぅ。わかっていただけましたか?」

 

 食らうのは簡単だ。組み敷くのは容易だ。暴くのに労せず、貫くのに不備は無い。だが、そう、だが、警告の一つもなしに、彼女たちの歴史に踏み込むのはあまりに酷だろう。

 

「さっきも言ったが、青葉と紅葉の二人は、俺の大切な恋人で嫁だ。悪く扱わないでくれ」

「はぁ? 本当になにもご存知ないのですね。いいですか。本来、青葉さんは劣等種です。それが紅葉様のおかげで、ああして日の元を歩いているだけに過ぎません。本来は、薄暗い部屋で生涯を過ごすべきなのです。それが何故わからないんですか?」

 

 淡々と。けれど、怒りを滲ませた声色で語る少女に、俺は一歩近づく。

 

「もう一度だけ言うぞ。青葉も紅葉も、俺の大切な人だ。二度と同じ事を言わせるな」

「……ええ、ええ。ご理解いただけないのはわかりました。劣るとは言え造型は紅葉様によく似ています。愛でたくなる気持ちも――」

「残念だ。わかってくれないなら、わかるまで刻み込むしかないな。なぁ、そうだろう?」

「へ?」

 

 俺は、こんこんと語る旗子の、眼前まで足を進める。目を見開いて驚く旗子の表情は、年相応の愛嬌があった。もうこんなあどけない表情を見ることは、叶わないのだろうな。

 

「人間だって動物と同じさ。縄張りの雌を狙う敵対者は、脅して追い払う。俺の伴侶をいたぶるんだったら、その結果がどんな結末を招くのか、俺がその場にいなくても、目を瞑っていても思い出せるように、身も心も反応するように刻みつけなきゃならない」

「あ、あの、ち、近いです。なにを……」

「けっこう意外って言われるんだけどさ、俺は心配性でね。中途半端に牙を抜いて躾けるだけじゃ、俺がいないところで噛みついてるんじゃないかって不安になるのさ」

「こ、こないでください!」

 

 俺は右手で旗子の胸襟を掴む。そのまま引き寄せて、綺麗な青い瞳を覗き込んだ。恐怖に震える旗子の瞳に、牙を剥くように笑う俺の顔が映る。俺は逃げようと身をよじる旗子に配慮せず、左手で袴の紐を解いて、下に落とした。

 

「ひっ、やっ、このようなところで修行なんて……! せ、せめて寝室に」

「なに言ってんだ」

「え?」

「躾なら、玄関が妥当だろ」

「っ」

 

 ようやく、旗子は状況を理解したようだ。これは神子との修行なんかではなく、縄張りを守る雄の領域に入った己が狩られる、自然の摂理なのだと言うことに。

 左手で旗子の太ももから、パンツの紐まで撫で上げる。和装用の紐パンだ。さっさと紐を解いて、股から抜いた。

 

「ひっ。あ、秋山の家の事情など、あなたには関係ないのでしょう?!」

「俺の嫁が心配だから躾けるって言ってんだよ。ま、好きなだけ喚けば良いさ」

 

 胸襟を掴んでいた右手を離すと、旗子は身を翻して俺から逃げようとする。袴をほっぽり出してでも逃走を選択するのは賢いが、俺に背を向けるのが正しいとも思えない。

 俺は逃げる旗子に容易く追いつくと、左手を腹に回して捕まえる。旗子は俺から逃げようと暴れるが……羽虫のような抵抗に、憐れみさえ覚えた。

 

「やだぁっ! 離して、離しなさいよぉっ!」

「はいはい。元気な内に好きなだけ暴れておけ」

 

 俺はそのまま旗子を引き摺るように座り込む。そして、旗子の足をM字で固定するように、俺も足を開いて膝を立て、背後から旗子の足に絡めて固定した。左手を旗子の腹に回してやれば、もし誰かが正面から見たら、旗子のM字開脚が見られるような姿勢だ。

 腹に回した手の内側に、旗子の両手を置いている。旗子は一切の身動きがとれず、俺の腕の中で震えていた。大広間の真ん中。旗子は、玄関入り口に向けて股を開いている。

 

「やだ、こんな格好いやぁっ!」

 

 旗子の小さな頭が揺れる。ちょうど、俺の顎のすぐ下に頭頂部が来るような場所。俺はなおも暴れる旗子に感心しながら、右手を旗子のまんこに伸ばす。

 

「ひっ」

「陰毛はあるのか。薄いが、まぁいい。さすがにまだ濡れてないな」

「やだ、やだぁ……ぐすっ……」

「おいおい、泣くのは早いぞ、旗子。これからもっとひどいことをするんだから」

「やだぁ! 離してよぉっ!」

 

 ぴっちり閉じたまんこを指で開くと、少し肉厚のびらびらがある。濡れてないまんこに指を入れるのは拷問過ぎるので、ねちっこく膣口周りを撫でることにした。

 

「さわんないで! こわい、こわいから、うぅ、やだぁ!」

「そうだ。おまえ、処女か?」

「ち、ちがう、違うわ。分家のものはみな張り型で……」

「じゃ、無茶しても良いな」

「……お、男の人を受け入れたことなんかないの! だから、ひどいことしないでよぉ!」

 

 旗子のまんこから指を抜いて、緩く太もも撫でる。性感を刺激することを目的に、耳に甘噛みをして、舐めて、舌で耳の穴をほじくる。そうしながら旗子を“理解”していくと、だんだん、旗子の呼吸が荒くなっていることに気が付いた。

 

「んぅ、はぁ、はぁ、ふぅ、やぁっ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、ひっ」

 

 旗子は、快楽の逃がし方がわからないのだろう。固定された身体をよじり、足袋に包まれた足の指を、握ったり開いたりと繰り返し、顎を引いて耐えている。

 右手をもう一度まんこに伸ばす。割れ目から膣口に入り込めば、今度はちゃんと濡れていることがわかった。旗子はむずがるように首を振って嫌がるが、むしろ本番はここからだ。

 

「やぁっ、抜きなさいよぉ、ぁぅっ」

「さて。じゃあこれから耐久実験だ」

「んぅ……え?」

「どのくらいで心が折れるか、見ておいてやる」

 

 中指を膣内に侵入させる。男を受け入れたことがないという割にはあっさりと、旗子の狭い膣は俺の指を呑み込んだ。緊張と恐怖で、膣肉が震える。俺の指を追い出そうと鳴動するそれが、かえって旗子の快楽を助長させていた。

 

「こわい、やだ! 指やだッ」

「おまえが頭の中でなにを考えていようと自由だが、青葉につらく当たるな。それだけ約束できるんなら、今日はここまでにしておいてやる」

「……神子様には、関係ありません。ひっ」

 

 強情だな。だが遠慮は不要になった。俺は何も言わず中指を進める。旗子は身体を折り曲げてどうにか耐えようとするが、無様なM字開脚から解放されることはない。

 自己主張控え目な薄い陰毛。やや痩せ型の薄い足。シミ一つない肌。ほじくる度に愛液が零れ出し、旗子は必死な様子で身をよじる。

 

「ひぅっ、どうして、やだっ、ぁっ、ひぁっ」

 

 いやらしい水音が響き、旗子の喉から悲鳴にも似た嬌声が零れた。俺は旗子の性感帯に“理解”を進めながら探り、やがて、膣内の浅い場所、少し右寄りのポイントに辿り着く。

 

「ぁぁーっ!!? こわい、気持ちいいの、こわいよぉっ!」

「だから、怖いんならやめろって。それとも、誰かの命令でやってんのか?」

「ぅぁっ、ひっ、ぁぅ、イっちゃ、ぁぁっ、し、しらなっ、ひぅっ」

 

 あまりにも強情なので、俺は中指を入れたまま、旗子のクリトリスに手首を擦りつける。ふっくらと勃起したクリトリスは、かなり鋭敏に快楽を拾っていた。

 

「ひゃぅぅっ、もう、離してぇっ!」

「今の態度を誰かに強制されているなら、俺がなんとかしてやる」

「村に私たちしかいないのに強制されてるわけないでしょ!? いいから離しなさいよバカ!!」

「状況わかってんのかおまえ……」

 

 中指のあたる性感帯に、指を押しつける。そのまま動かしもせずに保持していると、旗子は大きく痙攣して絶頂した。

 

「いっちゃ、いっちゃう、やだやだやだ、ぁぅ~~~~~!!!!」

「あーあ、玄関がびしょびしょじゃないか」

「いったからぁ! イったから離してよぉ!」

「ダメに決まってんだろ」

「え……」

 

 絶頂しようが何だろうが、決して指を離さない俺に、旗子は絶望の声を上げる。そして、断続的な快楽に震えながら、身をよじって振り向いた。

 潤んだ目元。半開きの口から零れる唾液、上気した頬。肌に張り付く汗。そして、蕩けた瞳に映るのは――期待。

 

 期待ィ?????

 

「やぁっ! ぜったい、改めないんだからぁっ! い、イく、ぁぅっ!!」

 

 身をよじるのをやめた旗子が、また絶頂する。もうすでに、手元には水たまりができていた。さて、どうするか。うーむ。頭をひねって悩んでいると、不意に、玄関が開かれる。

 袖口に青いラインの白いブラウス、青いリボンタイ、青いプリーツスカートに白いライン。伊那穂高校の夏服に身を包んだ、二人の姿。

 

 赤いセミロング。左のサイドアップ。右目が赤、左目が青のオッドアイ。

 

「ぇー、冬センパイの用事のために早退したら、旗子ちゃんがオタノシミちゅーってどういうこと? 青葉ちゃん、どーするぅ?」

 

 秋山紅葉。双子の姉。彼女は、“ドン引きしました”と言わんばかりの表情で、スクールバックを玄関に置く。

 問いかけられた片割れ。右のサイドアップに右目が青。秋山青葉は、あまり動かない表情をほんの僅かにしかめて、ため息をついた。

 

「はぁー。信じられない。旗子のくせに生意気。浩太先輩、ちょっと動かないで」

「お、おぅ」

「やぁ……みないで……」

 

 なんか、思ってた感じと違うな???

 いや、まぁ、でも、そうか。紅葉と青葉が家の中でつらく当たられて、じっとしているのかという話だ。いやでも、だったらなんで旗子は弁解しないんだ? チャンスあったよな?

 

「こんなえっちな顔の旗子、初めて見た。浩太先輩の指、きもちいい?」

「きもちよくなんか……ぁぅっ、イぅてるからぁ! もう離してよぉ!」

 

 旗子の熱い膣に指を押し込みながら、左手で旗子の顎を掴んで振り向かせる。潤んだ瞳、快楽からカチカチと揺れる口元、上気した頬。てっきり依涼みたいに煽って快楽を得ようとしているのかと思ったが……違うな。

 

(むしろ、そう、雪に近い。破滅願望、によく似ている)

 

 旗子の前にしゃがむ青葉と、興味なさそうに靴を脱いで靴箱にしまう紅葉。紅葉は脱ぎ散らかされた青葉の分の靴も「もー」と言いながらしまっていた。

 俺は旗子から指を引き抜き、もう一度絶頂させる。それから、びしょびしょに濡れた指を、青葉に差し出した。

 

「さすが浩太先輩。趣味が悪い。あむ」

「ひぁ、ぁ、ぁぅ、あおばしゃ、なに、を、して、ぅ」

 

 青葉はそれだけで意図を察し、俺の指をぺろりと舐めた。

 

「どうだ?」

「あまずっぱい」

「うーん、そうか。なるほど」

 

 この村の女は、好き嫌いによって体液の味が変わる。雪が冬先輩の母乳を甘ったるく感じるのも、それが理由だ。その上で、旗子の体液を青葉が甘酸っぱく感じ、その上で、旗子に破滅願望があるのなら……。

 

 

「旗子、おまえ、罰を受けたいんだな」

「ッ!?」

 

 

 旗子が目を見開き、青葉と紅葉も少なからず驚きの表情を浮かべる。

 それがどういった理由かわからないが、やっぱり、この村の分家は、面倒なものを抱えすぎているような気がするよ。

 旗子は俺の言葉に下唇を噛んで震えていた。どうしてこう、一つ屋根の下で負のループを作るんだ。今度、ちゃんと向き合ってやらねぇと。

 

「とりあえず」

「やんっ!? えっ、な、なんでまた入れるの!?」

「冬先輩が戻ってくるまでは構ってやらないと。罰ゲーム罰ゲーム」

「ちょっと浩太センパイ! 構うなら私に構ってよぉ」

「む。紅葉も旗子も邪魔。私に構うべき」

 

 急に解放されても気まずいだろうと、旗子のまんこをほじくりながらわちゃわちゃとしていると、右の扉から戻ってきた冬先輩が、俺たちを見てため息を吐く。

 

「待たせたわね……あら? はぁ、もう。用事、終わったわよ」

「お。じゃ、俺たちはそろそろ戻るよ」

「ひんっ、きゅうにぬかないでよぉ……」

 

 冬先輩は、手に紙袋を持っていた。それが、今回の用事の中身なのだろう。

 

「えー、冬センパイ、私たちせっかく早退してきたのにぃ」

「うむ。冬先輩は私たちを労って勉強を教えるべき。具体的には数学とか」

「青葉ちゃん文系だもんね。じゃ、私は古文ね、冬先輩」

「はいはい、わかったから群がらないで頂戴」

 

 冬先輩は、秋山姉妹に群がられて身じろぎをしていた。紅葉と青葉は、基本的に怖い物知らずだ。一般の村人なら、同級生であっても冬先輩を相手にすると緊張してしまうようだが、二人はとくにぐいぐい来る。

 俺はこの光景を見て、以前までは二人の関係に対し、“面倒見の良いお姉さんと妹”のような関係なんだなぁと思っていたが、今は少し違う。

 

(冬先輩はビビらずに懐かれて喜んでるし、紅葉と青葉はわかってて甘えてるな)

 

 儀式だなんだとぐだぐだと因習がなければ、案外、対等な友人関係になれたのかもしれない。そう思うと、今この関係に落ち着いたのは良いことかもしれないし、負のループは断ち切らなきゃならないとも思う訳で。

 

「旗子」

「ぁぅ。な、なによ」

「次に会ったら、素直になるまで快楽拷問してやるから、自分の気持ちに整理はつけておけよ」

「ぅ」

 

 俺は旗子の側から離れると、わちゃわちゃと騒ぐ三人に近づく。冬先輩の罰ゲームが発端だが……今回の騒動も、一筋縄では終わりそうにないな。

 




くじ引き、といたしました以上、主要人物以外の登場は筆者が乱数でくじ引きしました。

100話突破記念SSアンケート。※複数採用する可能性もあります。

  • シチュごっこ:脅迫
  • シチュごっこ:逆レ
  • シチュごっこ:通り魔
  • シチュごっこ:緊縛調教
  • シチュごっこ:透明痴漢
  • 倉持浩太がアホ秘薬で暴走
  • 女性陣がアホ秘薬で狐獣人発情期
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