因習村でハブられたので、美少女全員嫁にする 作:CloudWagon
・姉妹
秋山邸は、特殊な造りをしている。
左側しか扉が明かず、右側は帰り専用。まるで参拝でもするかのように、左からぐるっと回っていく。
俺は左の扉を押し開けて、廊下に出る。右手の壁は森のような装飾が施された板の壁で、左手は季節の移り変わりを描いた襖絵だ。またなんというか、さっきまでとは時間の流れが違うような気がする。この屋敷に刻まれた、ぶつ切りの記録を見せられている、のか?
そう、左右の光景を眺めていると、不意に背後の扉が開く。振り返ると、入り口から幼い少女が歩いてきた。裾を引きずる様な長い着物は、赤地に金の楓が描かれた
(この子は……いや、“理解”はできるが……)
背丈は俺の腰くらい。小さく細い手足。赤いセミロングの髪は、両サイドがちょこんと結ばれている。そしてその目は――両目が、炎のように鮮やかな赤だった。
「紅葉、か?」
返事はない。彼女は、迷い無く、進んでいく。
秋山紅葉、だとは思うんだが……色合いだけが、今とは違う。
(ついていくか)
廊下を歩く紅葉の後ろに付く。頭でも撫でようかと思ったが、やはりすり抜けた。記憶の追想をしているだけ、なのか? どこかに今の紅葉が居るんだろうな。
ゆっくり歩く紅葉の後を追う。よく見ると、赤い髪もいつもの紅葉と少し違うみたいだ。風に揺蕩う後れ毛が、波打つ度に
(雰囲気も、違うな。紅葉であることには間違いないと思うんだが……青葉がいないことも気がかりだ)
短い廊下を歩き、角を一度曲がる。長い廊下を歩き、もう一度曲がる。その先に、玄関と対になるような部屋が見えてきた。やはり、こちら側からしか入れない扉なのだろうか。不便だな。
紅葉が扉を押し開くと、やはり玄関ホールのようなものがあった。紅葉は右手側、つまり、屋敷の中心に向いた部屋の戸を開ける。どうやら私室のようで、文机と本棚が見える。さらにその奥にも扉があるようだ。
(あの奥は――屋敷の中で停滞しているなにかが、あの奥に向かって渦巻いている。分家に必ずあると言う、例の“霊木”、か?)
やえのの家にあった枯れない桜を思い浮かべつつ、紅葉を見る。紅葉は部屋をぐるりと見回し、そのまま踵を返した。
私室の向かい側。枯れ木の装飾が施された格子戸を開ける。奥には六帖ほどの小部屋があり、木棚が配置されていた。紅葉は部屋には一瞥もせず、さらに奥の格子戸に手を掛け、横に開いた。
(階段、か?)
扉の奥には、階段があった。地下に続く木板の階段だ。ぽっかり口を開けたそこは、おそらく二階程度の深さだろう。夜目が利くようになったから、薄暗い階段でも見渡せた。
紅葉は壁に備え付けられた提灯を手に取ると、迷い無く階段を下る。合わせて後ろからついていきつつ、俺は周囲を見ていた。階段に埃はなく、頻繁に出入りしていることが窺える。
壁には装飾はなく、天井の高さは二メートル程度。天井付近に提灯が備え付けられ、淡い光で照らしていた。下りきると、また廊下があり、左右には木の扉がある。紅葉は左右を気にすることはなく、正面の扉に手を掛けた。
ここだけ、鉄の扉だ。少し重そうな様子で、紅葉は扉を左右に開く。鉄の扉は音を立ててスライドし、奥の光景を見せた。
「やっぱりここにいたのね」
「紅葉様でしたか。このような場所になにを?」
大きな……大きな、鉄の檻が見える。その檻の手前には、黒いスーツ姿の朧が立っていた。そして、その、檻の中。
「青葉ちゃんに会いに来たに決まってるじゃない」
薄汚れた着物。
伸び放題の赤髪。
両目に輝く、青い双眸。
「忌み子に関わらないよう、お願い申し上げたはずですよ、紅葉」
「くすくす……おかしなことを言うわね。あなたに命令される謂われはないわ。オオオバサマ」
忌々しげに告げた朧に、紅葉は飄々と返す。
「……未だ、意見番は私ですよ」
そんな紅葉に、朧は苦しげに答えた。意見番……ご意見番ってやつか? ようは、後ろで構えて口だけ出す役目、みたいな? しかし、オオオバサマ……紅葉の大伯(叔)母か。
「当主は私よ」
「であるならば、なおさら。進言には耳を傾けるべきではありませんか?」
「聞くだけ聞いたじゃない。聞いた上で棄却したの。そんなに邪魔をしたいの?」
「忌み子に関わることは、あなたのためにならないと言っているのです!」
「ハァ。それが邪魔って言ってるのよ。それとも、なぁに? 可愛い姪御の腹を食い破って生まれてきた私たちが、憎いの? 朧」
紅葉の言葉に、朧は息を詰まらせる。でも、諦めきれなかったのだろう。なにかもう一言告げようと口を開いて――不意に、足を止めて朧を見つめる紅葉の視線に、朧は縫い止められた。
紅葉の足下から燐光が浮かび上がる。赤い光は色とりどりの楓の形を取り、水泡のように弾けた消えた。その循環の度に、メープルシロップのような甘い、けれど酒精のような芳醇な香りが立ちこめる。紅葉の瞳の奥では、真紅の円環が爛々と輝いていた。
(なにがそこまでおまえを憤らせる。この場に居れば、俺はおまえの力になれたのか?)
詮無きことだ。それでも、考えずにはいられない。紅葉が、泣いているように見えたから。
「その、ような、ことは」
「ねぇ、朧。もしも私たちに“秋山の剪定”を施したいというのなら、相応の覚悟を持って臨みなさい。――じゃ。私はとーらせてもらうね?」
「ッお待ちください、紅葉様! どうか!」
紅葉にそう告げられた朧は、諦観を滲ませた目で追いすがる。その姿を、紅葉は一瞥もすることはなく、堂々と檻に歩み寄った。朧はなおも手を伸ばすが、紅葉の燐光に阻まれ近づけず、一歩、二歩と下がった。
「おはよ、青葉ちゃん」
檻の中はけっこう広い。二階分の高さの天井と、二十帖はありそうな広々とした座敷。布団はなく、むき出しの和式トイレがあるだけだ。座敷牢、というやつだろう。
紅葉が声をかけると、青葉はおぼつかない足取りで檻に近づく。その瞳に映るのは、恨みや怒りなどではなく、ただいつものように、自然体で姉妹を迎え入れる喜びだけがあった。
「おはよ、紅葉」
声は平坦で、ここが学校であれば日常のワンシーンだと勘違いをしてしまう程度にはフラットだった。ここが牢であることなんて、二人の間には関係ないのだろう。
「いい、オオオバサマ。私と青葉ちゃんの間に上も下も、右も左もないの。私は青葉ちゃんの半身で、青葉ちゃんは私の半身だよ。理屈や権威なんか少しも関係ない。ただの事実。そういうものなの」
「しかし、現にあなたは至上の赤で、青葉は
「もー、朧は頭が固いなー。そんなもの、どうにかしちゃえばいーの」
紅葉は、どこか超然としていた。俺のよく知る悪戯気な表情とは裏腹に、神秘的でカリスマ性のある笑顔。言葉一つ一つに、空気が軋むような威圧感がある。幼い体躯に似つかわしくない言葉選びも、声色も、彼女を荘厳に彩っていた。
「青葉ちゃん」
「うん」
「誓いをここに。【
檻の向こう。紅葉が差し出した薬指を、青葉が己の薬指で絡め取る。指切りの約束のような行動に、朧は目を見開いて、止めようと手を伸ばした。だが、もう遅い。
「――
「待ちなさい、紅葉ッ!」
紅葉から放たれた燐光が、さざ波のように波紋して、青葉の身体に吸い込まれる。すると、紅葉の身体に宿っていた神秘的な燐光が消え、俺のよく知る紅葉と、そして青葉の姿に変化していた。
「あ、ああ、なんということを……悲願が、銀木を超え、秋山が廻りの筆頭になれるはずが、こんな……ッ」
絶望の表情で崩れ落ちる朧を、紅葉は一瞥もしない。ただ、己の右の髪を留めていた紐を青葉に渡して、檻を開けていた。そして、幼い双子は俺たちの脇を通り抜け、地下を出て地上へと走る。手を繋ぐ二人の表情は楽しそうで、俺は、その光景に胸をなで下ろした。
残された朧はただ呆然と立ちすくむ。俯いた表情は見えず、握りしめた手は小さく震えていた。俺は、朧がどんな表情を浮かべているのか見ようとして、彼女の肩に手を置く。
(ただ触れてもすり抜けるはずだ。だが、安曇と旗子は巻き込まれていたのか、確かに本人だった。なら、俺の“理解”度によっては、いける可能性もある、のか?)
理解。理解だ。身体に満ちる力と、夢を繋ぐ霊力に“窮理”の力を回す。廻り、廻り、廻り、俺の身体に、神意の力が、満ちた。
「よう」
「――ぇ?」
肩を掴む。俺は初めて、朧の体温を知った。同時に、困惑する彼女の身体を抱き寄せる。なんにせよ、こうなったからには仕方がない。ひとまず俺の霊力を馴染ませておこう。いつか再会するその日、その瞬間まで――疼きが、身体から離れないように。
俺の女たちに厄介な楔を残していったんだ。俺が楔を残してなんの問題がある。忘れられないのなら、痛みも快楽も同じだろう?
「これ、は」
「朧。これはおまえの夢だ」
背丈は、一六〇半ばといったところか。一六五か一六六かそれくらいだろう。男物のスーツでよくわからなかったが、肩は華奢で腰はくびれている。
「ゆ、め?」
「そうだ。失意の夢なんか見るから、防衛本能で淫夢に塗り替えられているんだ」
「なに、を、わたし、私、は、どう、して? ――んむ!?」
混乱する朧が我に返らないうちに、俺は朧の唇を奪う。あくまで、俺の女にするためではなく、俺の女を傷つけさせないために、楔を打つための行為だ。
(なら、まぁ、壊しちまってもいいか)
巡る、廻る、繞る。身体の中で、ふつふつと湧き上がる憤怒の霊力がめぐる。俺は、“絶頂”の霊力を込めた手のひらを、朧の子宮の上に置いた。そして、彼女の身体に染みるように“窮理”を用いて、押し込む。
「っっっ!!!!??」
朧は、腰を抜かしてその場に座り込んだ。
「ほら、言ったろ? これは淫夢だ。おまえが快楽を求めているのさ」
「夢、淫夢? 淫らな夢?! わ、私は秋山のご意見番! そんな、そんなはずが!」
「でも、身体は反応している」
座り込んだ朧を押し倒し、横向きに寝かせる。この体勢なら、橙色の長い尾も邪魔にはならない。そのまま、パンツスーツを強引に脱がせると、黒いタイツと黒いパンツが見えた。股の間はじっとりと濡れていて、よほど効いたんだろうな、と当たりをつける。
「ひっ、や、やめなさい! だいいち誰なのですかあなたは?!」
「おまえの淫夢だぞ。おまえが無意識のうちに思い浮かべている理想の男じゃないのか?」
「ぇ、いや、言われてみれば、でも、だからといって」
適当に言っただけなんだが……通りそうだな? ちょっと可愛げのある姿を見せないで欲しい。おかげで、俺も少し我に返った。旗子に一杯食わされて、乱暴に扱ってしまったことを思い出す。
事情やなんかは人それぞれだ。もしかしたら、どうしようもない理由があるのかも知れない。俺の女から排除を請われたわけでもないのに、俺が暴走するのは違うだろう。直接会って、調べて、確約が取れたら壊してしまってもいいが……。
(ふぅ、危ない危ない。今は楔を打つだけにしておこう)
俺は朧の尾を撫でながら、未だ震える朧に迫る。たっぷりと、彼女を“理解”するように。
「そら、理想のプレイを言え。おまえのストレス解消用淫夢だぞ」
「理想なんて、ないわ」
「なるほど、“理解”したよ。抵抗も無意味なほど迫られたいんだな」
「っ!!!??」
朧の、鮮やかな橙色の瞳が見開かれる。頭の大きな耳はぴんと立ち、図星の表現までしている。しかし、夢の中だと願望が伝わりやすいな。こんなに容易く“理解”できるとは。
俺は横向きに倒れた朧の正面で、同じく横向きに寝転がる。左手を朧の頭の下に差し込んで抱き寄せると、右手をパンツとタイツの裾から中に入れ、まんこに指を這わせた。
「っ、やめて、やめなさい! そんなところ、触れてはなりません!」
「はいはい。まったく、淫夢の竿役も楽じゃないぜ。こんなに濡らして、イヤなわけないだろうが! 大人しくほじくられておけ! 朧ッ!」
俺は、言葉とは裏腹に、少し慎重に中指を膣口に当てる。子宮にたたき込んだ霊力のおかげでびっしょり濡れているが、膣口は非常に狭い。分家連中と違って、開発はされていないみたいだ。処女なら、処女なりのほじくり方をしておくかな。
「そういえばなんで私は濡れて……? 本当に淫夢だというの? 欲求不満の? そ、そんな、どうして、わ、私――ひんっ!?」
痛みが出ないように慎重に、指を膣内に挿入する。きゅうきゅうでキツキツの膣内は、けれど、俺の指を歓迎して、控え目に包み込んだ。
「いいか、気持ちの良い場所ではちゃんと声を上げて、快楽を拾うんだ」
「ぁっ、ぁっぁっ、ぁっ、ぜんぶ、ぜんぶ気持ちいいわ、ぁっ」
「一番はどこだ一番は」
俺の腕の中で、素直に快楽の拾い方を模索する朧。完全に、淫夢だと信じ込んだようだ。いいぞ。
「朧。おまえの淫夢の登場人物――理想の男として、気持ちいいところを探ってやる。ちゃんと協力してくれたら、欲求不満を解消してやるから、言うんだぞ」
「は、はい。よろしくお願いいたします」
よろしくお願いいたしますじゃねぇんだよ。素直か。
もっとも、俺と夢でセックスすると、もどかしい快楽だけが刻み込まれて、俺とセックスするまでは解消されないらしいから――気持ちよくなればなるほど、欲求不満は増すことになるわけだが。
これで実際に会ったとき、本当の欲求不満の解消を交渉材料にできる、という訳だ。楔作戦だな。原理を解明して多用すると強い武器になりそうだ。
――膣口を指で撫で、恥骨周りを優しく愛撫する。
「ぁっ、気持ちいい。そこ、ちょっと強い方が好きです」
――膣内に入れて、かき混ぜるように指を動かす。
「んぅー、はふぅ……はぁ、背中側、でしょうか」
――思い切って少し奥へ。処女膜は……ないな。受け入れたことがあるんじゃなくて、運動の類いで破れたパターンだろうな。
「ぁーっ、きもち、いい、です。でもさっきの方が」
――もしや、とさらに奥へ。降りてきた子宮口を、指先で撫でた。
「ぁーっ! ぁっ、ぁぅぅーっ、ぁっぁっぁっ!」
なるほど。手前と一番奥が好きなのか。試しに指を引き抜いてクリトリスを撫でると、朧は尻尾を振って喜んだ。なるほど、なるほど。子宮をノックしながらクリトリスを弄ると、大変なことになりそうだな。
「よし、次はおっぱいを見るぞ。出せ」
「む、胸もですか? 恥ずかしいわ」
「淫夢を見ること以上に恥ずかしいことなんかあるか?」
「うっ」
言いくるめて、ネクタイに手を掛ける。横を向いたままネクタイを引き抜き、ブレザーのボタンを外して脱がせ、シャツのボタンを全て外し、黒いブラジャーを引き抜いた。
タイツとパンツとシャツだけ、というマニアックな格好だ。朧はシャツを引っ張って、俺におっぱいを見られないようにしていた。まぁ見えているわけだが。Bカップってところだな。
「触るぞ」
「ど、どこを?」
「まずは下乳だ。感度を確かめる」
「なるほど」
とか言いながら、スペンス乳腺を開発していく。夢の中では“理解”の霊力の廻りがよく、気持ちの良い角度も力もすぐに算出し、数度撫でるだけで小ぶりな乳首がぴんと立った。
「んぅぅ、こんなに、気持ちの良いものだったなんて。赤子に栄養を与えるだけの器官ではないの?」
「自分で一つずつ学んでいけばわかることだろう? 乳首の刺激を開始するぞ」
「は、はい。お任せします」
任せられてしまった。
俺は使命感に燃えながら、右手で乳輪を揉む。時々おっぱいを回すように掴んだり、絞るように持ったりしてから、やっと、乳首を摘まんだ。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぁっ、ぇ、ぁぅッ!!?」
「乳首、引っ張られるのが好きなんだな。乳頭をぐりぐりされるのは?」
「ぁ゛ーーーーーーっっっ!!!!!!??」
「好き、と」
朧は股間をびしょびしょに濡らしながら、また、絶頂した。いやなるほど、わかってきたな。ちょっと強いくらいが好きで、好きな部位は乳頭、膣口、クリトリス、子宮口。途中の膣壁なんかにはあまり興味が無い、と。
「だいたいわかった。そろそろ挿入に移ろう」
「そう、にゅう? 挿入!? だ、だめよ、そんな」
「だが、淫夢で解消しきれない分は、現実に持ち越しになるぞ」
「現実に!? こ、困るわ」
「じゃあちゃんと解消しておかないと。わかるだろ?」
俺は、朧からタイツとパンツを脱がせると、大きな尾を彼女の頭の下に敷く形で、正常位のマイナーチェンジ、腰高位の体勢を取る。正座した俺の足の上に、朧の腿を置いて高くするような姿勢だ。
この方が奥まで入るから、快楽に慣れていない処女にはキツい……ハマりすぎちまうかもしれねぇが、後背位だと表情が見えないからナァ。しょうがない。
「う、うそ、こんな大きな物、入らないわ」
「入るよ。おまえの理想のサイズなんだから」
「わ、私は、夢に見るほど、このような……?」
ひとまず、少し下がってまんこに顔を近づける。すると朧は、足を閉じようとして、俺の顔を挟んで失敗していた。
「っ、なにを?」
「挿入の決意ができるまで、奉仕しておくから、決まったら言え」
「は? ぇ? ちょっ、ぁ!? なんで、舐め、っっっ!!?」
割れ目に舌を当てて、一息に舐め上げる。膣口からクリトリス。好きな部位を舌で苛められた朧は、目を白黒させながら愛液を零す。すっかり快楽が好きになったのか、本当に俺がストライクゾーンの真ん中なのか、愛液はメープルのように甘い。
膣内に舌をねじ込んだりはせず、ひたすら膣口を掃除するように舌で擦り、時々クリトリスを舐めて、唇で潰してやった。
「ぁぅぅぅっ! ぁーっ! ひっ、きもち、ぁぁっ、あたま、へんになるっ」
「ぢゅ」
「吸うのダメぇぇっ! い、陰核がとれてしまうからぁ!」
「おまめって言え。ぢゅー」
「ひやぁぁぁぁっ! おまめ、おまめ溶けちゃうっ、ぁーっ!!」
吸ってるだけだと暇だから、開いてる片手を子宮の上に置いて揉んでおく。体外式ポルチオマッサージだ。あからさまに愛液の量が増えているが、朧はもう、どこがどう気持ちいいのかなんて理解できていないようだった。
「もうだめ、だめだめだめ、達してしまう、ぁぅぅっ」
「イくって言うんだ」
「イ、イってしま、ひぅぅぅっ!!!!!」
「朧の愛液、美味しいぞ。じゃ、続けるな?」
「にゃんでっ、もう、イったのっ、ぁぁ、待って、いま過敏で……」
「止める条件はもう言ったはずだ。ぢゅぅ」
「おまめやだぁぁぁっ! そ、そうにゅう、挿入して、おねがいだからぁっ」
そうも懇願されたら仕方がない。
俺は朧から口を離し、ちんこを宛がう。朧は涙と涎でぐしょぐしょになっていて、厳しく冷徹な女の面影もなかった。
「これだけ濡れていたらすぐに入るぞ」
「あ、ああ、私はなんということを――ひ、うそ、入って、ぅぅぅぁ」
「痛くはないだろ? むしろこうしてちんこで子宮口にキスをしてやると――」
腰を進め、狙いを定め、膣肉を掻き分けながら一息に子宮口を小突く。
「ぁぁぁぁっ!!!!!!?? ぁっ、ぁーっ! ぁっぁっぁっぁっ、ぁーっ!!」
「――抜群に気持ちいいだろ?」
「ぬいて、あたまおかしくなるっ! おかしくなるのぉっ!!!」
「しょうがないな」
「ぇ」
言われたとおり、一度抜いてやる。すると、本当に抜かれるとは思っていなかったのか、朧は驚愕に目を見開いた。
「じゃ、もう一回入れるぞ」
だが、直ぐに再開しようとしたところで、朧は怯えたような声を上げる。
「待って、おねがい、待って、つらいの。気持ちよすぎてつらいの」
「でも、処女なら普通は少しは痛いもんだ。痛かったか?」
「い、たくは、なかった、けれど」
「じゃあそういうことなんだ。このセックスが、おまえの理想なんだよ、朧」
「う、うそ、うそよ、だって、おかしくなってしま――まって、いれないで、ぁぁぁぁっ!」
言いながら、もう一度腰を進める。朧は歯をカチカチと鳴らし、首を振るが……俺は意に介さず、子宮口をノックした。
「こわれちゃ、ぁっぁっぁっぁっぁっぁっ、こわれちゃう、こわれちゃ、ひぁぁっ!!」
腰を引くと少し安らぎ、腰を進めるとイく。ただピストンするだけで連続絶頂させられている朧は、もう、いつイっているのかすら理解できていないようだった。
とにかくキツい膣内が、とんでもなく気持ちが良い。中出しもさぞ気持ちよかろうが、今は我慢だ。
「いや、だいたいわかったよ」
「は、ぇ」
俺は、朧の背を抱いて持ち上げて、対面座位に移行する。
「ぁぅ、これ、おく、つらい」
「つらい、じゃなくて、気持ちいい、だろ?」
「だって、ひぅ、イくっ!!」
「そうだな。この体勢だと、子宮口をずぅーっと気持ちよくしてやれる。このまま、動かないこと。それが朧の理想体位だ」
「そんなはずっ、ぁぅーっ、ぁーっ、ぁぁっ」
俺はわけがわからなくなっている朧を見ながら、懐から取り出した秘薬を口に含む。それから、朧に強引にキスをして、イく瞬間に合わせて飲ませた。
飲ませた秘薬は、性感帯開発用の
俺は口を離すと、両手でおっぱいを根元から掴んだ。手のひらに載せて、絞るような形だ。
「なに、を」
「俺に捕まってないと、おっぱいがとれちまうぞ」
「ひっ、いや、いやぁ」
朧はもう、なにがなんだかわからないのだろう。俺の首に手を回し、大きな狐耳をぺたんと伏せた。
腰を揺らして、子宮口でイく度におっぱいを揉み、乳首を撫で、乳輪をつつき、下乳を押す。朧はもう意味のある単語は喋ることもできず、唸り声のような嬌声を上げていた。
乳首を摘まんでこねくり回すような強引な愛撫でも、もう、快楽を拾えるようになったのだろう。きゅうきゅうと切なそうに締め上げる媚肉に、ちんこが悦んでいる。
「朧、キスするぞ」
「は、ぅ、ちゅ」
言われるがままに舌を絡める朧。俺は乳首をこねくり回しながら唾液を飲ませ、イかせる。これで俺とキスするだけでイケるようになったな。
あと気になるのは……やはり尻尾かな。俺は腰を前後に揺らして快楽を与えながら、亀頭で子宮口を擦る度に、尻尾の付け根をとんとんと叩く。
「それだめぇっ」
「気持ちいいか?」
「とんとんとされると、ぁぅぅ、頭がふわっとして、おなかが切なくなるの」
調教が効いたのか、朧はわざわざどう気持ちいいのか、ということまで説明してくれた。
「どうして、ひんっ、尻尾なんて、ぁぁっ、邪魔なだけだと思っていたのに」
「肉体的に相性の良い相手に触れられると、気持ちよくなるんだ。交尾の習性だな」
「それで、ぁぅぅ、イってしま、ぁぁんっ、こんなに、はぁー、きもちいいのね」
まぁ嘘だが。
とにかく、信じてくれたのなら好都合だ。唇を押しつけると、朧は恋人に向けるような蕩けた瞳で口を開け、舌を絡ませた。どんどん唾液が甘くなっていく。ぺたんと伏せた耳が可愛くて、俺はついつい、耳の付け根をコリコリと揉みながらイかせてしまった。
「ちゅ、ちゅ、口づけって、こんなに気持ちいいのね、ちゅ、んんぅっ!!?」
「思いを寄せる異性に触れられると気持ちが良いんだ。ほら、普通は耳なんて別に、撫でられても性的快感なんかないはずだろ?」
「ぁぁンっ、た、たしかに。ねぇ、あなた、夢の中から出てこられないの?」
朧は、繋がったまま俺にすり寄る。きっともう正常な判断はできなくなっているのだろう。興奮と快楽で満ちた瞳は、ただ、愛情に飢えていた。これで事情があったらともかく、ただの悪人だったら離れで監禁しなきゃな……。
俺は朧の頭を撫でながら、尻尾の付け根を叩いてひたすら快楽を与え続ける。楔だ、楔。ここまで来たら悪人は俺の方じゃないかと問われると、あまり否定できないが。
「実在の人物がモデルになっているから、出会ったら頑張って口説き落とせ」
「……うん」
息を吐く。なに可愛いこと言ってんだ。今すぐ赤朽葉の姉妹と双子に頭下げて嫁に来いと、叱りつけたい気持ちに蓋をした。今正気に戻られても困る。双子と姉妹の未来のためにも、対面したときの交渉材料にしなきゃならないのは確定だから。
息を吸う。とはいえ、今この場でできることはもう、朧が俺のことを忘れないように、俺という存在を骨身に染み渡らせることだけだ。
「きもちいい、きもちいい、きもちい、ィ、ひぁぁっ、ぁーっ!! ぁーっ!!」
「よし、そろそろ出すぞ。朧」
俺の上でよがり、隙を見てはキスをしてくる朧の腰を持つ。朧は、蕩けた瞳で俺を見て、期待に生唾を呑み込んだ。
「だ? っぁー! きもちいい、いいーっ」
「理想の射精だ。味わえ、朧ッ!」
「ぇ? っぁ!!!!!?? ナカ、うそ、イくぅ~~~~~~~ーーーーーーっっっ!!!!!!?? ぁぁっ、とまらな、ぁー!!!!!!?? ぁぁーっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「ぐぅっ、すげぇ締まるなおい」
絶叫する朧からちんこを引き抜いて、余韻を味わうように乳首に吸い付き、身体を離す。朧は床の上で痙攣し、腰を上げて何度も何度も絶頂していた。
やがてその波が終わると、幸福と快楽がない交ぜになった表情で、意識を落としていく。他人が主軸の夢の中で寝るとどうなるのかと思っていたが――どうやら、夢から退室するようだ。
「ぁぅぁぅぁぅ、ぁ、ぅ、ひ、ぁ……――、さま、わた、し――すぅ……」
身体が透けていく朧を見送りながら、俺は息を吐く。次に会うときが楽しみだ、なんて風に思いながら。