※この作品はR-18です。

因習村でハブられたので、美少女全員嫁にする   作:CloudWagon

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銀木冬対策会議

――銀木(しろき)(ふゆ)対策会議――

 

 

 

 ――祭り囃子の音が聞こえる。

 

 ああ、これは夢だ。

 壇上に座る狐耳の女性。銀髪に麻呂眉、黄金の瞳は縦に割れている。瑞々しい肌と豊満な肉体。年の頃は、冬先輩とそう変わらない、二十歳前後に見えた。

 大胆に胸元を開いた巫女服。ケツから伸びる美しい銀の尻尾。まるで人外だと気がつけず、俺は目を逸らしてしまったんだったな。

 俺が入った水盆の周りを、ぐるりと囲む女性達。よく見れば、見覚えがある人もない人もいるが、顔に貼り付けられた紙のせいで、よくわからない。

 

「ではこれより、三界(さんがい)供譲(くじょう)の儀を始める」

 

 壇上の女が告げる。すると、俺を囲んでいた女達が、俺の左側から順に、なにかを唱え始めた。

 

「『(かく)(こう)(てい)(ぼう)(しん)()()』」

「『()(ぎゅう)(じょ)(きょ)()(しつ)(へき)』」

「『(けい)(ろう)()(ぼう)(ひつ)()(さん)』」

「『(せい)()(りゅう)(せい)(ちょう)(よく)(しん)』」

 

 なにを言っているかはわからない。わからないが、女達が言い終わると、次いで、壇上の女の隣に立つ、白髪の女性が引き継ぐ。その声は間違いなく、冬先輩のものだった。

 

「『水に湊・豊に丸山・道に三枝・三巡廻りて人と成す』」

「『春に八重垣・夏に榎木・秋に秋山・冬に銀木・四天廻りて継と成す』」

「『護に倉持・縁に久城・二界繞りて世と成す』」

「『人に欲あり・継に色あり・世に頂あり・欲色転化し無色と成す』」

「『巡り廻り繞りて孕廻の・供譲の神子を・生命流転の楔とせん』」

 

 冬先輩が朗々と、なにかを唱える。すると、俺が入った水盆が輝き、ぐるぐると回り始めた。

 

「ほう、いいぞ、冬。此度の選定は、供譲の忘れ形見か」

「はい。三狐神様」

「ああ、久城も倉持も、よくぞ、男子を残してくれたものよ」

「三狐神様、では」

「良かろう、我が浄階庵主。お前の功績に応えよう」

「ありがたき幸せ」

「では、儀式の、孕廻の柱、供譲の神子は、久城浩太とする」

「我が(セカイ)と、我が神威(ハンエイ)のため、礎となれ、供譲の神子よ」

 

 意識が、戻る。

 この夢だけは忘れない。

 なにがあっても、忘れはしない。

 

 そう、胸に留めて。

 

 

 

 

 いしきが、ふじょう、して。

 

 

 

 

 目が覚める。

 バックヤードで考え事をする、と言って座り込み、そのまま朝まで居眠りをしてしまったようだ。ぐぅーっと背伸びをして、椅子に掛けてあったショップエプロンを手に取る。

 風呂に入って着替えたから、今日は黒いポロシャツに黒いスラックスだ。黒一色だが、モスグリーンのショップエプロンと合わせて腕まくりもすると、以前よりも身体が引き締まってきたこともあってまぁまぁ似合っている、とは思う。

 洗面台で顔を洗ったり歯を磨いたりして、軽くストレッチ。バックヤードに戻って腕立て伏せをしていると、昨日、帰宅したはずのやえのが入ってきた。今日は青地に白い花模様の着物を着ていて、清楚で美しい。

 

「おはようございます、お兄さん」

「おはよう、やえの。乗るか?」

「ええ、よろしいのですか? では」

 

 やえのを背に乗せて腕立て伏せを続ける。やえのは羽のように軽く、柔らかいお尻の感触がなければ羽衣かと思うほどだった。

 

「重くはありませんか」

「軽すぎて、天女が落ちてきたのかと思ったよ」

「まぁ、お兄さんたら。では私は、羽衣を探さねばなりませんね」

「残念だけど、羽衣はとうに焼いてしまったんだ」

「ふふ、ひどいおひと」

 

 かわいい。いやいや、こんな朝から理性を飛ばしていたら話にならない。自重自重。

 

「ところで、今日は早いな」

「近いうちに、浄階庵主の居城に乗り込むのでしょう? 対策が欲しいかと思いまして、天文部の皆様に声をかけて参りました」

「いちいち遠いだろうに……ありがとう。助かるよ」

「ふふ。丸山の跡取り様にお声かけし、以降は車です。快適でしたよ」

「ああー。なるほど……と、ありがとう、やえの。重しにしては軽かったが」

「もう」

 

 ということは、もう、天文部のみんなが集まってきているのか。今日は、色んな人に色んな話が聞きたくて、連日で悪いが榎木と雪にも来て貰う手筈になっている。雪はいったん榎木の家に泊まると言っていたから、二人できてくれるのはちょうどいい。それに加えて冬先輩に詳しい天文部のみんなも来てくれるのなら、百人力だ。

 ついでに奥のソファー席を借りたいという話をフィオナさんにしたところ、今日は貸し切りにしてくれた。本当に、フィオナさんには頭が上がらない。

 俺は少し身体を動かして筋トレの熱を払うと、側で待っていてくれたやえのを抱き寄せて、額にキスをする。

 

「今日もかわいいな、やえの。その着物も似合ってる」

「ほぁっ!? あ、ありがとうございます?????」

 

 なに慌ててんだ? 実質夫婦なのに。

 バックヤードを出ると、ちょうど入ってこようとしていたフィーナとばったり会う。フィーナは今日もセーラー服を着用してくれていて、えっちだ。

 

「あ、パパ! おはよう」

「おはよう、フィーナ。セーラー服、俺のために着てくれているんだよな? ありがとう。フィーナは何を着ても似合うからなぁ。今度、俺にも選ばせてくれ」

「え!? う、嬉しいよ、パパ」

 

 手をもじもじと絡めて喜ぶフィーナに、一歩近づいて耳元に口を寄せる。

 

「ははは、なぁフィーナ。服を送るってのは、俺が脱がせたいって意味なんだぜ?」

「ぴっ!? な、なんか声に、すごく、色気が……パパ、えっちだよぅ」

 

 えっちな娘にえっちと言われるとは、これ如何に。

 どこか呆れた眼差しのやえのと顔を真っ赤にしたフィーナを連れて、店内へ、まず出会うのは、カウンターの内側にいるフィオナさんだ。

 

「おはよう、フィオナさん。今日はありがとう」

「おはよう、あなた。ちゅ……ふふ、どういたしまして」

 

 フィオナさんにキスを落としてから、視線を絡めて微笑み合い、カウンターの外へ。

 四人がけ四セットのソファー席は、いま、全ての机をくっつけて長机にしていた。奥のソファー席は向かって右から丸山先輩、青葉、紅葉の順番。手前には四席あり、榎木、雪、やえの、俺が座れるようになっているが、榎木と雪がまだ到着していないから、四席丸々空席だ。

 俺とやえのの姿に気が付いて立ち上がったのは、紅葉だった。青と赤のオッドアイ。左の青眼を輝かせて、俺に手を振る紅葉。

 

「お! おっはよぅ、やえのちゃんとセンパイ♪」

 

 今日の紅葉は、胸元がワイシャツのボタンのように留められるタイプの赤いワンピースに、青いデニムジャケットを羽織った格好だった。ワンピースの腰の部分には革のベルト風の装飾がついていて、おしゃれでかわいい。ソファー席に座って黙々とアイスココアを飲んでいる青葉もまた、紅葉と色違いの格好で、青のワンピースに白いデニムジャケット、という格好だ。

 その横でホットケーキを頬張る丸山先輩は、黒いワイシャツに白いロングスカートと、珍しくモノトーンで決めている。

 

「やえのちゃんは好きなとこ座ってー。センパイは私のお尻の下、なんてどうかな?」

「まったく。お兄さんは私のお尻の下ですよ」

「あー、バスの時間だ。俺は榎木と雪を迎えに行ってくるから――その間に、誰の下がいいか、決めておいてくれ」

 

 紅葉と青葉とやえのの目からハイライトが消え、丸山先輩の口元が引きつる。その間に俺は、店の外に出て榎木と雪を出迎えた。

 榎木は相変わらずのセーラー服で、快晴の陽光を反射する白いスカーフが眩しい。雪はというと、黒いコルセット風のハイウェストミニスカートに白いニーソックス。それからレース付きの白いワイシャツに青いリボンタイと、珍しい格好をしていた。白髪のおかっぱ姫カット。もみあげから伸びる二房に、赤い組紐を蝶結びにしたいつもの髪型。

 

「おはよう、榎木、雪」

「おはよう、幽霊さん! ぎゅーっ♡」

「おはようございます、兄様(あにさま)

 

 駆け寄ってきた榎木を抱き留めて、顔を下に向けてキスをする。頭を撫でて腰を抱くと、榎木は気持ちよさそうに目を細めた。榎木から離れると、次は雪だ。

 

「雪、可愛い格好してるな」

「……泉さんが、以前、私に、と買って下さった服です」

「そうそう! 雪ったら贅沢云々ってぜんぜん着てくれなくてうちに死蔵しててさー。せっかくだから着せちゃった!」

 

 俺は、はにかむ雪に近づきながら思い出す。色々要求されて記憶が飛びかけていたが、えーと、雪は何をして欲しいんだったかなと悩んでいると、雪はメモ帳を俺に渡してきた。

 

「兄様。不本意ですが、約束です。ですが努々(ゆめゆめ)お忘れなきようお願い致します。浄階庵主の妹にして、未だ修行中の身なれど、正階雲水の位を拝命せし巫女のひとり。兄様に如何なる命を強要されど、心ばかりは屈服いたしませんことを」

 

 美しい容姿。怜悧な言葉が、喫茶店の前、快晴の下に響く。俺は雪の言葉を噛みしめるように、けれど跳ね返すように不敵に笑うと、雪から渡されたメモ帳に目を通す。

 

 

 

 

『☆兄様にお願いしたいぷれいりすと☆

 

 ・クラスメートの前で下品な喘ぎ声が出るまで犯して下さい。

 ・泉さんと三人でえっちなことがしたいです。泉さんの前座としてご使用下さい。

 ・出会い頭に強い言葉で命令し、罵りながら指で犯して下さい。※おちんちん可。

 ・私に憧れている後輩の女子を呼び出し、その娘の前で犯しぬいて下さい。

 ・見知らぬ人間がいる影で、強姦手前の性的悪戯を施して下さい。※姦通可。

 ・雫落とし鑑賞会の名目で泉さんの目の前でお尻を虐めぬいて下さい。

 ・私の月零真珠をえっちな道具に加工し、兄様の思いつく限りのえっちをお願いします。

 ・姉様に結婚報告をした後、姉様の前でいちゃらぶえっちがしたいです。

 ・姉様に「でも雪はやってくれたぜ」と言ってすごいぷれいして欲しいです。

 ・姉様の雫落としをなさる際は、抱っこして蛍ごっこしてあげて欲しいです。

 ・姉様の前で私の雫落としをし、月零真珠品評会を開いて姉様を酷評してください。

 ・↑私のを酷評してもかまいません。それはそれで興奮します。』

 

 

 

 

 思わず眉間を揉む。いやあのさ、二ページ目もある……いやこれ何頁あるんだ?

 榎木が興味本位でメモ帳を覗く。榎木は目を擦り、頭を振り、手鞄から水を取り出して一口飲み、大きく深呼吸をしてもう一度メモ帳を見た。榎木は小さな声で、「夢かも」といった。ことあるごとに榎木に見せたいのはなんなんだおまえ。

 

「はぁ、わかったよ」

「え? え? え? ゆ、雪???」

「雪、榎木が困惑して可哀想だろ。パンツを脱いで俺に寄越せ」

「くっ……わかり、ました」

 

 雪は悔しそうな顔で、躊躇いがちにパンツを脱ぐ。

 

「よし。おしっこするみたいにしゃがめ。服が汚れたら榎木が可哀想だ」

「私のことを引き合いに出される方が可哀想だよね???」

 

 俺の言葉に、動揺を見せる雪。百点満点の演技だった。だが榎木はずーっと首をひねっている。可哀想に。

 

「そんな、泉さんの前で、なんて」

「いいからやれ。榎木がどうなってもいいのか?」

「くっ……わかりました。ですからどうか、泉さんにはなにも!」

 

 しゃがみ込む雪の前で、俺は同じようにしゃがむ。左手で雪の華奢な右肩を押さえ、右手をまんこに当てた。まずは濡らしてやるつもりが既にびしょびしょだったので、いきなり中指と薬指を入れて、かき混ぜる。アツアツで、ちゅうちゅうといやらしく指を吸うまんこに、俺は既に半ギレだった。

 

「んぁっ、ま、まって、ひぁっ♡ ぁっぁっぁっぁっぁっぁっいきますっ♡」

「ぬちょぬちょぐちょぐちょ好き放題濡れやがってこのド淫乱が! 榎木に詫びろ!」

「ごめんなさい泉さんの前でイきますぅぅっ♡ お゛っ♡♡♡」

 

 狭くて小さな膣肉をごしごしと擦り、かき混ぜる。すると雪は地面に涎を垂らしながら、おしっこみたいに潮を吹いて絶頂した。ほんの数秒のことだった。

 雪は震える足で立ち上がる。頬は紅潮していて、肩もがくがく震えているが、とてつもなく満足そうだった。

 

「幽霊さん」

「なんだ、榎木?」

「おっぱいヨシヨシして」

「……おう」

 

 正面から抱きしめて、もう一度キスをする。それから、慰めるように榎木のおっぱいとお尻をヨシヨシすると、榎木はどうにか機嫌を直してくれた。すまんな、榎木。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 喫茶店奥のソファー席。四人席をくっつけて八人席に変えてある長机。席順は、手前の四席が向かって右から、空席、榎木、雪、やえのの順番。奥の四席が、同じく向かって丸山先輩、青葉、紅葉の順番。俺の席は榎木の隣の空席かと思いきや、紅葉のお尻の下だった。

 

「勝ち取りぃ♪」

「ぐぬぬ、やはり紅葉はあざと寝取り女」

「ぎぬぬ、紅葉さん、じゃんけんにコツでもあるのですか?」

「ふっふーん、日頃の行いかなぁー?」

 

 青葉とやえのにマウントをとる紅葉を可愛らしく思いながら、俺はちょっとだけ紅葉を持ち上げて、お尻の下に厚手のタオルを敷いた。

 

「え? センパイこれなぁに?」

「うん? びしょびしょになったら俺が困るだろ?」

「え?」

 

 小柄な紅葉が膝に乗ると、すっぽり身体に隠せてしまう。俺が屈むと、紅葉のつむじに顎が乗るくらいだ。俺は服の上から紅葉のブラホックを外すと、ワンピースの下から手を入れて引き抜く。

 

「赤の水玉模様か。かわいいな」

「ぁぅ、ありがと……ひゃっ」

 

 それから、ワンピースの下に再び両手を入れて、両方のおっぱいを掴んだ。ワンピースの下から腕を入れている兼ね合いで、紅葉のワンピースはめくれあがり、かわいいおへそを晒している。

 そのまま、紅葉のCカップおっぱいの柔らかさを確かめるように、優しく、愛撫するように揉みしだく。相変わらず、最高の揉み心地だ。嬌声も可愛い。

 

「さて、会議を始めよう」

「このまま!?」

「ああ。俺が喉が渇いたら、紅葉が俺の手元に飲み物を持ってきてくれ。紅葉が喉が渇いたらキスだ。いいな?」

「んっ♡ もう、いいよ。えっちなセンパイの、ぁんっ♡ いうとおりにしてあげるね?」

 

 周囲から羨ましそうな視線が突き刺さる中、俺は淡々と会議を始める。その名も、銀木冬対策会議、だ。

 

「まず、みんなから冬先輩についての情報が欲しい」

 

 今まで、俺は非常に盲目的だった。冬先輩のことは今でも好きだ。ずっと好きだろう。でも、優先順位はもう高くはない。俺の嫁→冬先輩だから、なんだったら一気に二十八番目になってしまった。

 それを踏まえて、俺の先入観じゃわからなかった、みんなから見た冬先輩の人柄や情報が欲しい。俺の言葉にまっさきに手を挙げたのは、雪だった。

 

「私から見て姉様は、超人でした。大人達より早く三狐神(さぐじ)様に気に入られ、力を賜り、実力だけで浄階庵主の地位に立ち、人を差配するのも、導くのも、支配するのも上手い。なにより、閉月の秘薬以外の失われた調薬技術のほとんどを復活させたのは姉様で、新薬の開発にまで踏み入ったのも、歴代銀木の中でも、初代を除けば姉様のみです。人の記憶や感情に作用する遺失された“霊術”の復活や開発も、また」

 

 霊術、か。胡散臭いオカルトだが、身を以て体感している以上、最早否定する方が滑稽だろう。

 

「そして、人を人と見ない方でもありました。自分と三狐神様以外はなんら特殊性のない、支配すべき民だと思っているような節がありました。ですから、何気ない会話の中で調合した新薬を私に投与し、苦しむ私を冷静に観察し、『助かったわ。ありがとう』なんて――罪悪感もなく言えるような、お人です」

「おいおい、新薬って、大丈夫だったのか?」

 

 実験台、という言葉が脳裏を過る。実の妹ですら、冬先輩にとってはモルモットでしかなかったってことか?

 

「はい。姉様の作った月海(つきみ)の秘薬は、繁殖用というよりは快楽を得るという側面が強かったので」

「はいはーい。ねぇねぇ雪、それって浄階庵主さまに媚薬をもられたってこと!?」

「泉さん……まぁ結果的にそうなったのですが、アレは母乳が出るようになる薬で、搾乳時に非常に強い快楽を得る、という副作用が強く出すぎてしまったモノのように思えます。実の姉に淡々と乳搾りされて果てたときに、“絶対やり返す”と誓いました」

 

 なにやってんだ冬先輩。いやそもそも何作ってんだ。なんのために作ったんだ。

 ……いや、母乳の出にくい母胎向け、なんだろうが、どうして快楽をセットにしちまったんだ。

 各々話を聞いてみると、だいたいみんなこんな感じだった。無意識に他人を見下している、とか、下々の民は人間だと思っていない、とか、三狐神様の忠実な配下、とか。その中でも、毛色の違う意見を見せたのはただ一人。冬先輩の親友、丸山先輩だった。

 

「冬はねぇ、寂しいやつだよ、あいつはさ。誰とも自分と向き合えないから、孤高だと思い込んだ。唯一己に等しいから、三狐神様に入れ込んだ」

「丸山先輩は、冬先輩とどうやって仲良くなったんだ?」

 

 机に頬杖をついて、気怠げに語る先輩。遠くを見ているような、懐かしんでいるような表情。俺が、見たことのない表情だった。

 ……俺の手の中で、紅葉が身じろぎをする。揉んでばかりは可哀想なので、親指と中指で乳首をこねたりしごいたりしながら、人差し指で乳頭を押したり撫でたりぐりぐりしたりひっかいたりする方向に切り替えると、紅葉は「や、やぁっ♡」と喜んでくれた。

 

「うわぁ……こほん。冬のやつは、人生は全て想定の範疇って顔しててさ、静かな部活動で入り浸りたかった私が天文部に入ると、あいつは既に余裕淡々な表情で人間関係を構築してた。私は冬の、いつもなんでもわかってます、孤独でも平気なフリをしていますって顔がどーしても気に入らなくてさ……ところで双子姉大丈夫???」

 

 先輩に言われて、紅葉を見る。紅葉は小刻みに痙攣しながら、タオルを湿らせていた。

 

「乳首で感じる紅葉、かわいいな。もっといいか、紅葉?」

「ひぁっ♡ ぁぅぅっ♡ 乳首びくびくして♡ うぅ、いいよ♡ ぁっ♡」

「大丈夫そうです、先輩」

「そ、そうかな???」

 

 隣の青葉は、同じ容姿の紅葉が責められる姿を見て、ぼーっとしていた。自分を重ねているんだろうか。

 

「ま、まぁいいや。でさ、私はあいつの余裕を崩してやりたくってさ、先輩の前でスカートめくったんだよね。『綿パンツ? けっこう子供っぽいの履いてんね』って」

「丸山先輩それはどうなんだ?」

「ははは、すごかったよ。冬のヤツ。鬼のような形相で逃げる私を追いかけて、叩き合いの大げんか。でもあいつ喧嘩なんかしたことなかったから弱くってさぁ。それからはもう、ずーっと私への対応が雑でさ――いつしか、なんか、“普通”の友達になってたんだよね」

 

 冬先輩。みんなが超人のイメージを抱く中、唯一丸山先輩だけが、彼女を人間としてみていた。

 

「だからさぁ、驚いたよね。恋は人を変えるんだって。あいつ、他人に畏怖や尊敬以外で好かれたことないから、後輩君からは絶対に好かれないって思い込んでんだもん」

 

 それで。それで、あんなことになっちまったのか? 先輩。

 

「んぅぅ♡ センパイ、もうだめ、イっちゃうよぅ♡ 乳首こりこり、つらいぃ♡」

「達するで思い出したのですか、一つよろしいですか?」

「ああ、いいぞ、雪」

「はぁっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡ うぅ、乳首だけでイくのは恥ずかしいよぅ」

 

 俺は紅葉の乳首をしごきながら、雪に頷く。すると雪は、ぴんと指を立てた。

 

「兄様は今、廻りの一族を全員快楽落ちさせたことで、超人のような力を得ていると思います。それは、本来姉様が行おうとしていた三界供譲の柱ではなく、現人神としての側面を獲得しつつある、ということだと推測できます」

「あらひとがみ?」

 

 神妙に頷く雪に、首を傾げる。

 

「はい。それは、姉様もまた同様に人知を超えた力を持つが故、確実な対抗手段になることが予測されます。とはいえ、兄様が能動的にそれを扱えるか、といいますと……」

 

 言われて、うん、と頷く。確かに身体能力も精力も上がったし、“理解”の精度もどんどん上がっている。だが、不思議パワーを己で使えるのか、と言われると疑問が残る。わけわからん、という意味で。

 だからこれは、“もしかしたら冬先輩の超常パワーに負けないかも”という、希望的観測でしかないのだ。やはり、腹案がいる。

 

「センパイ、イっちゃう♡ おっぱいでイっちゃうよぅ♡ んぅぅっ♡」

「紅葉の乳首、こりこりしていて触り心地が良いんだ。イくまで触っててもいいか?」

「ぁぅぅ、ほ、ほんとにたのしい? 私の身体で♡ ん、愉しんでくれてる?」

 

 紅葉は頬を紅潮させながら、蕩けた表情で俺に告げる。びくんびくんと肩を揺らし、腰を揺らし、身体をよじりながらも、懸命に奉仕しようとしてくれていた。

 

「もちろん」

「じゃあ♡ いいよ♡ たくさん可愛がってね♡ ぁぁんっ♡」

「ありがとう、紅葉。かわいいよ」

「ひゃぁんっ♡ イくイくイくぅぅぅっ!!??」

 

 紅葉は仰け反りながら絶頂すると、俺の手の中でくたりと身体を弛緩させる。可愛かったな。時々やろう。

 

「で、だ」

 

 話を続けようとした俺を、青葉がじっと見つめてくる。見返すと、青葉は勢いよく手を挙げた。

 

「次は私」

「いいえ! お兄さんの指責めを堪能するのは私です!」

「はいはーい! 私も幽霊さんのお膝乗る!」

「兄様、私は最後で良いですよ。それこそ、美名子さんの次で」

「陰キャにそういうことやらせないでくれるかなぁ!?」

 

 じゃんけんを始めた青葉とやえのと榎木を余所に、俺は雪と丸山先輩に話を振る。

 

「まず、プランAとして、話し合いがしてみたい」

「はい。兄様らしくて良いと思います」

「ま、それで絆される冬じゃないと思うけどねー。私の予想だと、“殴っても犯してもいいよ。譲れんが”みたいなこと言ってくると思うよ」

 

 丸山先輩の予想に、雪もため息とともに頷く。やはり三狐神様との優先順位の話になるのだろう。となると、冬先輩の攻略ポイントはどこに――いや、待て。

 

(そうだ。ずっと余裕がなくて、疑問に思わなかった……いや、違う、そうじゃない。思い出せ。俺の“名前”と同じだ。俺は――三狐神(さぐじ)様のことを、疑問(・・)思え(・・)ない(・・)ように(・・・)されて(・・・)いた……!)

 

 そうだ。初めて聞いたときに疑問に思うべきだった。なのに俺は、そういうもんかと流していた。疑問に思わなきゃおかしいのに。冬先輩への対策に頭を悩ませなければ、気が付かなかった……!

 

「なぁ、雪」

「先輩じゃんけん、じゃんけんぽん! あいこでしょ! あいこでしょ!」

「はい、なんでしょうか? 兄様」

「お兄さんの指責め! あいこでしょ! あいこでしょ!」

「三狐神様……って、なんだ?」

「幽霊さんにえっちな悪戯して貰うのは私なんだから! あいこで! しょ!」

「なんだ、と言われましても……謁見の権利があるのは浄階庵主のみです故、村の決まりを取り締まる偉い方、という以上の情報はないのです」

「あいこでしょ! ぐぬぬ、先輩の膝のために! あいこでしょ!」

 

 こいつらいつまでじゃんけんしてるんだ……。全員構ってやるのはいい。順番に――そうだ。

 

「優先順位、だ」

「兄様?」

「冬先輩の優先順位を三狐神様から俺に変えることができれば、この儀式に折り合いがつけられるんじゃないか? 正直、この村の人体の根幹に関わるシステムを丸々変えるのはリスクが高い。それで俺の女たちがどうにかなるんだったら、俺は孕廻の柱として役目をこなしてやってもいい。だが、俺が無視されたり、名を奪われなきゃいけないのは、絶対に必要なのか? その折り合いをつけるにせよ、話し合いをするにせよ……冬先輩の優先順位をどうにかする必要がある」

 

 俺は言いながら雪と目を合わせる。雪は、覚悟を決めた表情で、俺に頷いた。

 

「となると、完璧で頭が回る冬先輩の攻略がしたい。俺のプランB、聞いてくれるか? みんな」

「ぜぇ、ぜぇ、うん。いいよ。先輩」

「ふぅ、ふぅ、わかりました、お兄さん」

「はぁ、はぁ、いいよー、幽霊さん」

「おまえら、作戦開始前に疲労困憊だけはやめてくれよ?」

 

 俺は紅葉を膝から下ろすと、とりあえず手頃な場所にいた青葉を膝に乗せる。青葉は喜色を浮かべながらさっさとブラジャーを外し俺の手をワンピースの下に導いたので、既にびんびんに立っていた乳首を、親指と中指で挟む。それから、人差し指で乳頭をほじくり始めた。

 

「まず、雪に聞きたいんだが」

「ひんっ♡ ぁっぁっぁっ♡ ぞわぞわするぅ♡」

「はい、兄様」

「ああ、青葉さん、お兄様の膝で、あんな」

「冬先輩の秘薬って、他にどんなのがあるんだ?」

「青葉先輩ずるーい!」

 

 俺の質問に、雪は一つ頷いてから答えてくれる。まず、閉月の秘薬や人払いの香、みたいな昔からある薬。それから、母乳が出る月海(つきみ)の秘薬の他に、一般的な風邪薬みたいな傷病の薬。

 

「そして、羞花(しゅうか)の秘薬といい、性的感覚の向上と痛覚の鈍麻を同時に行いながら、性感帯開発を可能とする、という、姉様が兄様のことが好きになってすぐ作成し、黒歴史として保管した媚薬があります。他の秘薬と併用可能にしたあたり、姉様の浮かれ具合がよくわかりますね」

 

 なるほどなぁ。どんなプレイが希望だったかわかりかねるが、答えてやった方が良いだろう。俺は青葉の乳頭をカリカリひっかきながらごしごししごきつつ、考えた作戦を共有する。

 

「よし、じゃあプランBについて話すぞ」

「だいじな♡ おはなしなのに♡ ちくびがきもちいいっ♡」

「まず、プランAからアドリブでプランBに移行。雪との結婚報告をするから、みんなで月海の秘薬と羞花の秘薬を探してきて欲しい。丸山先輩は、車で待機して、いざというときの逃げ道を用意してくれ。冬先輩から余裕を引っぺがしたら、一生懸命快楽調教をする。それでなんとかなってくれると良いんだが、どう思う?」

 

 俺の言葉に、復活した紅葉と、やえのと榎木、それに雪と丸山先輩がそっと肩を寄せ合った。

 

「冬センパイ、酷いことになるのに一票ぅ」

「お兄さんにひどいことをしたとはいえ、すごいことになりそうですね」

「浄階庵主さま、ご愁傷様だね。幽霊さんのアドリブってすごいもん」

「姉様……最早、敵ながら同情を禁じ得ません」

「冬のやつ、人間の言葉忘れちゃうんじゃない?」

 

 ……「そんなに上手くいくかな?」みたいな反応だと思ったんだが、みんなは俺のアドリブ力をなんだと思っているんだ?

 

「こほん。でしたら兄様。姉様は私がもう一晩でもいなければ察してもおかしくありません。作戦をなさるのでしたら、機会は一度」

「今晩、ってことだな」

「はい」

 

 青葉が声もなく絶頂して果てると、榎木が満面の笑みで近づいてくる。

 

「とりあえずみんな、夜まで英気を養ってくれ」

 

 俺はそう告げると、榎木とやえのの手を取って、喫茶店の外に出た。快晴の空。心地よい風。俺は二人に向き直ると、笑みを浮かべる。

 

「二人も絶頂させて、俺のちんこも限界なんだ。だが、せっかく掃除した店内を濡らすのも忍びない。二人とも、パンツを脱いで窓ガラスに手を突いてくれるか?」

 

 ソファー席から遠いとは言え、窓辺に手を突いたら当然丸見えだ。だが、さすがと言うべきか、やえのは躊躇わない。

 

「お兄さん、着物の場合は下着は未着用ですよ」

「ぅぅ、わ、私だって。えい! ゆ、幽霊さんにパンツあげる!」

 

 青い着物をめくり上げたやえのと、セーラー服のスカートをめくりあげた榎木。二人並ぶと壮観だ。可愛いお尻と期待で濡れたまんこが、俺を誘っている。こうして並ぶと、榎木よりやえのの方がやや小さい。俺はひとまず、榎木のまんこに勃起したちんこを宛がう。

 

「ぁ、ぁ、幽霊、さん♡」

「ちゃんと子宮で感じろよ、泉」

 

 そうして俺は、やえののまんこに左手の中指を差し込むと、かき混ぜながら榎木にピストンを開始した。濡れた膣肉は熱くちんこを締め上げて、俺を迎えてくれる。

 

「ひぁっ、あんっ♡ ぁっぁっぁっぁっぁっぁっぁーっっ!!」

「ひんっ♡ ぁっ、指だけなんて♡ ご無体な♡」

 

 一度やえのから手を抜くと、榎木に覆い被さる。セーラー服の上からおっぱいを握り、腰を振って子宮口にちんこを叩きつけると、榎木はまんこをぎゅうぎゅうに締めて絶頂した。

 

「出すぞ、泉!」

「ゆうれ、さっ~~~ーーーーっっっ♡♡♡」

 

 どろどろのまんこから、ちんこを引き抜く。榎木は耐えきれず、そのまま膝を突いた。

 そのまま隣のやえのに移り、榎木の愛液と俺の精液でどろどろになったちんこを、口元に差し出した。

 

「綺麗にしてくれるか? やえの」

「はい♡」

 

 やえのは窓辺から手を離すと、下品にしゃがんで俺のちんこをしゃぶる。ぬるぬるの舌が絡みつく感触と、上目遣いのやえの。

 

「すまん、我慢できない。ケツを向けてくれ」

「はい、お兄さん♡」

 

 再び窓辺に手を突いてくれたやえのに、俺はちんこを宛がう。そうして一息に子宮口をノックすると、やえのは身体を跳ねさせて喜んだ。

 

「ぁぁっ♡ お兄さんのおちんちん、気持ちいいですっ!」

「俺も気持ちいいよ。もっと喜んでくれ、やえの!」

「はぃぃぃぃっ♡♡♡」

 

 腰を振る度に絡みつくぬるぬるのまんこ。肉襞をこそぐように腰を振ると、やえのの小さなお尻が跳ねて、楽しい。

 

「ぁっぁっぁっ♡ んぅぅっ♡ お兄さんっ、お兄さんっ、お兄さんっ」

 

 やえのの膣肉は俺のちんこを上手に締め上げ、早く精子を寄越せとうねっていた。俺は、俺の嫁にこうまでされて、答えないわけにはいかない。

 

「やえの! 一番奥で受け止めろ、いいなッ!」

「はいっ、きて、きて、き、たぁっっっ!!!!」

 

 腰を掴んで、子宮口にちんこを擦りながら射精する。やえのは綺麗に俺に合わせて絶頂し、俺のちんこの動きをアシストしてくれた。

 

「ふぅ、はぁ、良かったよ、やえの」

「はい♡」

 

 ちんこを引き抜き、一息吐く。

 窓辺から店内を見ると、俺の女たちが情欲に目を光らせ、生唾を飲んでいた。

 

「ま、英気を養うってコトで」

 

 決戦は今夜。

 だけどまぁ、その前に充分愉しんでおこう。

 ……なんて、結局天文部と雪だけでなくフィオナさんとフィーナにも決めることになり、決戦の時間まで爆睡することになるのだが……まぁ、些事と言うことで。

 

 

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