因習村でハブられたので、美少女全員嫁にする 作:CloudWagon
・コヌマのカキク
翌日。空に灰色の雲が覆う、曇の日。
俺は制服のまま堂々と学校をサボって、原チャリである場所に来ていた。
伊那穂村の最東端。日の昇る神社の麓。三叉路の道の先。看板に掲げられた文字は――
昨日、紅葉とセックスしたときのことだ。あのときは紅葉の告白メモ帳があって興奮やらなんやらでスルーしてしまったが、思えばおかしなことを言っていた。
『相変わらずお節介なセンパイに、ごほーび♡ どうせ小沼のお世話でしょ?』
小沼姉妹の周辺をうろちょろしながら女の子に声をかけていったから、意外と周りを見ている紅葉が“誰が要因で俺があの場にいる”か、なんてのには直ぐに気が付くだろう。
だが、基本的に紅葉は、同級生や後輩は名前+ちゃん呼びだ。ああいう時なら、紅葉なら、“香奈ちゃんたち”とか、“小沼ちゃん”とか呼ぶんじゃないだろうか。
小沼の、という言い回し。それから、三人の関係。意外と鬱屈した関係なのか、そうではないのか、一応名家出身の紅葉だから知り得る情報があるのか。
「冬先輩、いるか?」
そういう答えは、だいたいこの人が知っている。
薬局として門戸が開かれている正面玄関。たくさんの見本が並んだ薬棚の奥。カウンターの向こうに腰掛けて、目録のような物をめくる女性の姿。
「あら、浩太君? どうかしたの?」
雪を溶かし込んだような長い
俺の前で隠さなくなった、月を練り込んだような黄金の目。
白のブラウスがまぶしい、この薬局の女主人にして、権力者。
そしてたった二人、儀式の最中に俺の名前を呼べる人――
「ちょっと聞きたいことがあるんだ。今、いいか?」
「ええ、もちろん。ふふ、浩太君よりも優先する用事なんかないわ」
冬先輩はそう言って微笑むと、カウンターを回って出てきて、俺を薬棚の前に置かれた長椅子に導く。俺が促されるまま長椅子に腰掛けてスクールバッグを足下に置くと、冬先輩は俺の左隣に腰掛けた。
白いブラウス。若草色のロングスカート。落ち着いたたたずまいとぴんと伸びた姿勢。相変わらず、綺麗な人だ。俺は冬先輩のさらさらの髪の毛を左手で掬ってキスを落とす。それから、頬に手を当てて身体を乗り出すと、冬先輩は目を瞑った。
「んっ」
短く震える冬先輩に、触れるだけのキスをする。冬先輩はちょーっと開発しすぎたせいで俺からの愛撫にどこでも反応するようになってしまい、ただのキスで頬に朱を差し、もじもじしていた。
「それでさぁ」
「あれっ、えっちなことをする流れではなかったの!?」
「期待、してたんだ?」
「ぁぅ」
冬先輩の腰に左手を回して引き寄せる。動揺から耳まで赤くする先輩は、かわいい。俺は冬先輩の頭のてっぺんにキスをして、深呼吸をした。
「ひんっ、嗅いじゃダメよ」
「なんで? 良い匂いだよ。蓮の花?」
「
「あれだろ、えーと、人払い。改良って?」
沈魚の香。以前から秋山姉妹なんかが使っていた、香の範囲から特定の人物の行動を制限する、とかいう香だ。なんでも、“この場所に行きたくない”という思考誘導を行うことができるのだとか。
「ふふ。沈魚の香――別名、“波紋の沈魚”は、人払いに限らず、意識を逸らしたり思考を妨害したり、けっこう幅広い効果を持つのよ。元々は、
月籠っていうとあれだ。この村の人間は、閉月の秘薬とかいう万能の下剤によって、生命流転の奇跡を奉納とかなんとかで、生殖能力を神様とやらに奪われている。そんな彼らが一時的に生殖能力を返却され、子作りに励めるイベントが月籠だ。
確かに、大事な子作りの最中に他人が迷い込んだら大変な空気になるだろう。俺だったら間違いなく――いや、乱交になだれ込むか。
「今度、使ってみてね。
「ふーん、わかった。……ん、いや、待った。小沼の香?」
「? ええ、そうよ。昨日の夜、伝書狐で紅葉から最近の小沼について聞かれて、そのときに沈魚の香の改良を思いついたの。ちょっと待っていてね」
冬先輩はそう言うと、俺の手からするりと抜け出してカウンターに立つ。手に取るのは、さっきまで読んでいた目録のようなものだ。あれ、もしかして、小沼の資料を読んでいたのか?
俺は戻ってくる冬先輩を手招きして、俺の膝を叩く。すると冬先輩は俺の意図を察して、頬をぽっと赤くすると、恐る恐る、横向きに膝に座った。俺は冬先輩の背中を左手で支えながら、腕の中にすっぽり収まってしまった冬先輩のつむじにキスを落とす。
「ひゃ」
「はは、なんだよそれ。可愛い悲鳴だな」
「うぅ、浩太君には、一生勝てる気がしないわ」
「なに言ってんだ。ずっと俺の負けだよ。惚れた方の負け、だ」
「だったらやっぱり私の負けじゃない。もう」
冬先輩は耳を赤くしながらも、目の前で目録のようなものを開く。そして、その中の文章を指差した。どうやら俺が目録だと思い込んでいた物は、紅葉が手配してくれた資料だったようだ。気を遣わせちまったかな。
「ほら、ここよ」
「うーん、冬先輩」
「なにかしら?」
「達筆すぎて読めない。俺の好きな冬先輩の声で読み聞かせてくれ」
「すっ!? く、崩し文字だものね。わかったわ」
俺の言葉に、冬先輩は照れながら頷いてくれた。冬先輩は俺の膝の上で照れながら、俺じゃ全然読めない……ミミズののたくったような文字にほっそりとした指を乗せた。
「『小沼の
俺は左手で冬先輩の肩を抱き、手元を覗き込む。
「『小沼の
なぞる指が辿る先が、いったいどの文字に当てはまっているのかは一切わからない。ただ、大事なところを器用に抜粋してくれているのはわかった。
「『小沼の
「うーん?」
「ふふ、“沼”という字には
首を傾げる俺に、冬先輩は資料をなぞりながら答えてくれる。この人は本当に、他人の感情が絡むようなことじゃなければ、すげぇ有能なんだよなぁ。
「ようは、鬼退治をしていたということね。鬼とは悪霊、悪霊とは罪人。簡単に言ってしまえば、小沼の家は警察と裁判官の役割を半々くらいで持っていたのよ」
「三権分立もなにもないな」
「ふふ、そうね。今は私が裁判官としての権能を有しているから、小沼の役割は警察に留まっているわ。ただし、
「ああ、なるほど。それも“常識改変”の一端か」
俺の言葉に、冬先輩は資料を閉じながら頷く。いやしかし、なるほど、ちょっと俺は勘違いをしていたのかも知れない。早々に快楽にハマった久宇はともかく、香奈なんかは諦めて部活に戻っていそう、なんて思っていた。
だが、蓋を開けてみると、ちょっと違う可能性が見えてくる。もしかしたら、
「そうね。ところで、浩太君」
「うん?」
うんうん唸る俺に、冬先輩が声をかける。冬先輩は資料を胸に抱き、俺側にあった右手で、そっと、俺のブレザーの襟を掴んだ。
「私、その、ご褒美が欲しいわ」
らしくないことを言っているのはわかっているのだろう。口すぼみに消えていく言葉、ほんのりと朱い耳、逸らされた黄金の瞳。純白の髪が、白い肌の上で揺れる。
ああ、こんな可愛らしい、いじらしいことを言われて――手加減できるはずがないんだが、冬先輩はそのあたり、本当にわかってんのか。
「冬先輩、ブラジャー、脱いで貰えるか?」
「え、ええ。ブラジャー、だけ? ……わかったわ」
俺は冬先輩から資料を取り上げて、長椅子の左側――冬先輩の頭側に置いておく。濡れると大変だからな。
冬先輩は俺の膝の上に座ったままシャツをスカートから引き抜くと、服の上から器用にブラジャーを引き抜く。シンプルな白いブラだ。俺はそれを受け取ると、資料と同じく冬先輩の頭側に置いた。
冬先輩は、性感帯開発用媚薬“
「冬先輩、おっぱい触るよ」
「ふ、服、脱ごうかしら?」
「いや、そのままで」
白いブラウス越しにぷっくり浮いたCカップおっぱいの乳首。俺は右手で、冬先輩の左おっぱいをふよふよと触る。
「おっぱい、気持ちいいかしら?」
「ああ、気持ちいいよ。冬先輩は?」
「んっ♡ シャツ越しだから、いつもよりも過敏ではないかもしれないわね」
「そっか。じゃ、ここは?」
「へ?」
布越しにおっぱいを揉まれるよりも、直の方がいいだろう。でも乳首はどうか? ブラジャーはなく、ブラウスに張り付いている乳首。俺は乳首とブラウスが擦れるように、布越しのそれを指で擦った。
……なお、この村の女はなんでか、“道具”を使うと快感よりも痛みが勝つ。やったあとで「痛かったらどうしよう」だなんて脳裏を過ってしまったが、愛撫判定されるようで安心した。
「っっっ!? やぁんっ♡」
「かわいいよ、冬先輩」
「やぁっ、それっ、へんになってしまうわっ」
冬先輩は乳首をしごかれるだけで何度も甘イキしていた。震える肩、反射でよじる身体。じっとりとシミを作る、若草色のロングスカート。俺は足下に置いていた自分のスクールバッグに右手を伸ばし、清潔なバスタオルを取り出す。それを冬先輩の下に敷くと、冬先輩はこれからなにをされるのか察しが付いたのか、生唾を呑み込む。
俺は右手を冬先輩のおっぱいに戻し、乳首をしごく作業に戻る。冬先輩は既に乳首を硬くしていて、荒くなった吐息が体温を上げていた。
「ん、うぅ♡ は、んぅ♡」
ぎゅうっと目を瞑り、乳首から登る快感に耐える冬先輩。身体をよじらせて、涎を拭うこともできず、それでも俺を受け入れてくれる彼女の姿に、胸が高鳴る。冬先輩は、俺が乳首を触りたいだろうからと、快楽でどうにかなりそうでも俺を優先してくれていた。
「冬先輩、パンツ脱いで」
「ぁんっ♡ んぅ♡ わ、わかったわ」
冬先輩は乳首にかけられた俺の手を払ったりはせず、快楽で震える身体に苦労しながらパンツを脱いでくれた。相変わらずの綿パンツだ。持って帰ろう。
「冬先輩、せっかくご褒美だして欲しいことはあるか?」
「……浩太君が私にしたいこと、何でもして欲しいわ。求めて、欲しいの」
「うん、わかった。冬先輩のまんこをほじくるから、スカートをたくしあげておいてくれ」
「ほじっ!? わ、わかったわ」
俺は冬先輩の肩に回した左手を解かない。彼女が、快楽から逃げてしまわないように。冬先輩は、そんな俺に生唾を呑み込むと、両手でスカートをたくし上げる。真っ白な陰毛は薄く、ぴったり閉じたまんこからは愛液が滴って、スカートを汚していた。
冬先輩はお尻を上げ、俺の膝の上に置かれたバスタオルの上に直に座る。俺は冬先輩のまんこに手を伸ばすと、優しく、お尻の穴付近からクリトリスまでなで上げた。
「ひぅ♡」
「かわいい」
俺は右手でクリトリスに触れる。冬先輩はそれだけで甘イキした。今度はびらびらを撫でながら膣口周りを指でノックする。冬先輩はそれだけで歯を食いしばって快楽に耐えた。
俺の手で、俺の指で、憧れの冬先輩を乱している。ズボンの中でちんこが痛いほど勃起しているが、これをどうにかするのはあとでいい。
「んぅ。こ。浩太君は気持ちよくならなくて良いの?」
「俺はあとでいーよ」
「そ、う? ――ぁぁんっ♡」
俺は今度は、右手の中指を膣内に入れる。深く入れてお腹側に指を折り、ゆっくり下がってGスポットをノックすると、冬先輩は愛液を噴出させながらイった。
「冬先輩が、快楽に身をよじってイく顔、もっと見たい」
「浩太君が望むのなら――たくさん、見て」
冬先輩にキスをする。冬先輩は俺の唇を味わい、嬉しそうに愛液を溢れさせた。それに応えるように、俺は引き続きまんこをほじくる。
「ちゅ、ちゅ、ん、ひぁっ、それだめぇっ!」
――Gスポットを撫でると、冬先輩はまんこをきゅうきゅうと締める。
「んっ、ぁっ、ぁっ、ぁぁーっ!」
――膣全体を指で愛撫し、少し強めに擦ってやると、冬先輩は身をよじってイく。
「ちくびだめっ、とれちゃうぅっ、きもちよくて、だめぇっ!」
――ブラウスの上から乳首に吸い付き、唇で乳首をしごきながら吸い上げる。
「だめだめだめだめだめだめっ、えっちになっちゃ、っ、ぁぁんっっ♡♡」
――クリトリスの皮を剥き、軽く摘まんで押し込んでやると、冬先輩はもう言葉を繕う余裕も、残っちゃいなかった。
バスタオルがうまく吸ってはくれているが、冬先輩のまんこは愛液でびしょびしょになっていた。もう、そろそろ良いだろう。俺はバスタオルごと冬先輩を長椅子に寝かせると、ズボンとパンツを脱いで、冬先輩を横向きに倒し、片足を持ち上げる。
横向きで挿入するとすごく深く入る。今回は冬先輩にたっぷり味わって貰うために、俺は絶頂で朦朧とする冬先輩のまんこに、無断挿入をした。
「? ……っ~~~~ーーーーーっ!!!?」
「うぉっ、締まるッ。相変わらず全方向から攻めてくれる、いいまんこだ」
「ひぁぁっ♡ おくっ、はいっ、ぁぁんっ♡ こ、こわれちゃ、っ」
ちんこを全方向から平等に愛してくれる膣壁に甘えるように、俺は腰を振る。横向きで悶える冬先輩は快楽を逃がす方法がわからないようで、長椅子を掴んで腰をガクガクと揺らしていた。
「冬、冬先輩、ぐっ、気持ちいい、はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「あ゛ーーっ!! ぁーーっ!! イ、~~~っ!!」
もう、冬先輩はイったまま戻って来られなくなってしまったのだろう。出しても引いてもずぅっとイっていて、顔は快楽と涙と涎で蕩けきっていった。
腰をぶつける音が、静かな薬局に響く。冬先輩は雪のような肌に朱を差して、それでも、拒絶することはなかった。
「冬先輩、イく顔が見たい」
「らめぇっ、ぁんっ♡ ぁんっ♡ ぶ、ぶさいくだからぁっ」
「全部可愛いよ。冬先輩、ぜんぶ、かわいい」
俺の言葉に、冬先輩は意を決して、快楽に蕩けきった顔を見せてくれる。俺はそれが嬉しくて、よりいっそうピストンを強めた。肉と肉を打ち付ける音が薬局に響く。冬先輩は、もう、いつもの知性的な雰囲気をかなぐり捨ててよがっていた。
「おかしくなるっ、きもちよくてぇっ、ぁっぁっぁっ! こわれちゃ、ひゃぅぅっ♡」
冬先輩は、ずーっとぬるぬるの膣肉で俺のちんこを抱きしめていた。もうイったまま戻ってこられず、顎を上げて嬌声を響かせる。
「出すぞ、冬ッ!!」
「ぅぁっ~~~、ひゃぁぁ~~ーーーーーっっっ!!」
一際強く膣肉を締め上げて絶頂する冬先輩。俺はそんな冬先輩からちんこを引き抜くと、身体を起こさせてもう一度キスをする。冬先輩は快楽で朦朧としながらも、それでも、幸せそうにキスを送り返してくれた。
冬先輩と別れて、原チャリで学校に向かう。
もう一度、小沼姉妹の会話を思い出すと、おのずと彼女たちの本当の関係が見えてきた。
『で、でさー、なんだっけ、霧理』
『えっ、な、なんだっけ、久宇』
『私に振らないで。そうだ、今度部活サボって町に行こう』
『いいねぇ! 霧理もいくでしょ?』
『く、久宇と香奈がいくなら……許可証、な、なんとかできるかなぁ』
香奈と久宇がしているのは、“提案”だ。意思決定権は霧理にあるのだろう。となると、香奈と久宇が納得してくれても、霧理の真意がわからないとどうしようもない。
(意思疎通もしにくいのに、ずいぶんと難題だ)
……とはいえ、俺にできることは変わらない。いつものように、彼女たちの身も心も溶かして、あとは、そう。アドリブだ。