因習村でハブられたので、美少女全員嫁にする 作:CloudWagon
今後ともよろしくお願いいたします。
・箸休め(四限目)
体育の授業が終わり、まばらに生徒達が教室へ戻る中、下駄箱の陰から俺を見る金のセミロングの髪――百地の姿に気が付いた。俺が手招きすると、百地は気が付かれるとは思っていなかったのか、おずおずと出てきて、俺の目の前に立つ。百地の身長は一六〇あるかないか。一八七センチの俺とは三〇センチ近い差がある。
俺と下駄箱の間に百地が立ちすくむような位置取りの中、百地はなにか俺に言おうとして、もごもごと口を動かし、閉じて、後ろ手を組んだ。
「なぁ、アンタが姐御を口説き落としたってのは、ホントなのか?」
「……一応確認するが、その、姐御ってのは?」
「姐御は姐御だよ! あー、東センセー。姐御は昔は札付きのワルってやつでさ! 昔のチョーこぇーコガネって教師にぶん殴られても峠を攻めてたんだぜ!」
両手を使って身振り手振りで説明する百地は、年相応の高校一年生、という感じがして可愛らしい。でもそれ、東先生的には黒歴史ってやつだと思うが……それはまぁいいか。
「姐御はさ、ブルー・コメットって呼ばれてて、走り屋の中じゃ一等気合いの入ったワルで、昔はぶいぶい言わせてたんだ。伊那穂村の“
「生けるハムスター女?」
「正体不明の女だよ。すっげぇパンチだったらしい」
河上先生の朗らかな笑顔を思い出して、申し訳なくなる。そういや俺は誰から生けるハムスター女の真相を聞いたんだったか、と思い返して、天文部の活動中に丸山先輩が零したことを思い出した。
河上先生は天文部の顧問だし、その関係でどこかで“東先生が元ヤンで河上先生が更生させた”って話を聞いて俺に伝えたんだろうが……たぶん、本人達的には墓まで持って行きたい秘密だろうな。
「……でも、その姐御がずいぶん丸くなってさ」
「丸くなった東先生は、嫌いか?」
「ううん。そんなことない」
百地は俯いて、首を横に振る。
「でも、知りたいんだ。アンタがどうやって姐御を口説き落としたのか」
でも、その瞳は、どこか寂しそうだった。
憧れか。そんな風に言われたら、“理解”してやりたくなる。憧れて、でも、本当にいつの間にか憧れの対象が変わってしまって、喜んでやりたくても、置いていかれたようで寂しくて。
(そうか、百地、おまえは――納得したいんだな。“じゃあしょうがない”って、自分の気持ちに区切りをつけたいのか)
俺は百地の頭に手を伸ばして、雑に撫でる。百地は体勢を低くして、驚いていた。
「わわっ、なんだよ急に!?」
「納得して、呑み込んで、憧れを胸に抱いて――前に進みたいってことだろ。えらいよ、おまえ。百地、おまえはえらい」
「は、ぇ?」
百地は呆然と、俺を見上げた。自分の気持ちに区切りをつけるのは、簡単なことじゃない。俺だってたくさん悩んで、傷ついて、立ち止まって、なんとか進んできた。でも、その道程で壊した
人から見たら些細なことかも知れない。他人から見たら矮小なことかもしれない。でも、大きな気持ちに区切りをつけて進むことに、大小なんかあるはずないんだ。
「良い女だよ、おまえ」
「なんだよそれ。だ、だいいち、答えになってねぇーし」
「はは、違いない。だがまぁ、最終的には、口説かれたのは俺だよ」
「へ?」
強くて、格好良くて、生徒思いで。
弱くて、脆くて、自分の気持ちに区切りがつけられなかったヒト。
彼女を支えてやりたいと、心のどこかで思っちまった時点で――俺の負けだった。
「はは、そうなんだ。ふぅーん、ふふっ」
八重歯を覗かせて、小気味よく笑う百地。この笑顔がきっと、百地の本当の表情なんだろうな。
「なぁ。姐御――東センセーはやっぱり、アンタとセックスするのが一番好きなのか?」
そうだ、と言えばサセてくれそうだ。
でも俺は、心の奥底を垣間見た彼女に、適当なことは言いたくなかった。
「いや、キスだな」
「へぇ、そうなんだ。なぁ、東センセーを夢中にさせたキス、ちょっとやってみてよ」
「良いのか? 百地みたいな良い女にキスするの、緊張するな」
「ウソ吐けバーカ」
下駄箱に立つ百地に、一歩迫る。百地は少し身体を引いて、下駄箱に体重を預けた。俺は右肘を下駄箱につけて、身体を傾ける。いわゆる、肘ドンみたいな体勢だ。
百地は、近づく俺を見て顔を上げると、目を瞑った。俺は左手で百地の髪を撫でて、肩に触れて、頬を撫で、唇を合わせる。くっつけるだけのキスだ。少しかさついていて、薄くて、それでもドキドキする柔らかさだった。
「終わり?」
「まだ」
目を瞑ったままの百地に、もう一度キスをする。唇に触れ、角度を変えて何度も触れ、頬に、額に、瞼にキスをして、もう一度唇を合わせた。
「どうだ?」
「よくわかんなかったから、もう一回」
「ん」
キスをする。高校生同士の恋愛話の、最後に語られるようなキスをする。百地はおずおずと唇を開き、俺はまんまと彼女の誘いに乗った。
下唇を食み、上唇にキスをし、舌を入れて歯列をつつき、もう一度キスをする。すると百地はしょうがなさそうに歯を持ち上げて侵入を許してくれたから、俺はゆっくり舌を入れて、百地の瑞々しい舌をつついた。
「ん、ちゅ、ちゅー、ちゅ。ん」
百地は、俺の身体に手を回す。俺も、左手を百地の後頭部に当てて、互いに深くキスを交わした。まだ、怯えの残る淡い甘さの唾液。レモンのような、爽やかで、甘いだけではない味。
唇が離れる。百地は、潤んだ瞳で俺を見上げていた。抱きしめる力を強くしてやると、百地は背を伸ばして俺にキスをする。小鳥のようなキスだった。
「なんか、悔しい」
「ははっ、なんだそれ。そろそろ教室、戻るか?」
百地は俺の言葉に頷こうとして、いや、と、留まる。それからおずおずと見上げて、もう一度背を伸ばして俺の唇にキスをして、熱の籠もった息を吐き出した。
「ふぅ……あのさ、その、えっと、ちょっとだけ、ホントにちょっとだけ、お、おっぱい触ってみて貰って、いいか?」
勇気を出して告げたであろう言葉は、予想外のモノだった。俺はとりあえず屈んで百地にキスをして、頷く。
「光栄だが、どうして?」
「ちゅ、えっと、三角のやつにうまくできなかったけど、アンタ、四谷を滅茶苦茶気持ちよさそうにしてやってたじゃんか。そんなに違うのかなって気になったら、止まんなくて」
「そっか。ブラジャーの上からだとあんまり気持ちよくないんだ。外せるか?」
「いーよ。じゃ、アレやってよ! 服の上から背中をすぅっと撫でて、ブラ外すヤツ!」
「いいよ、ほら」
無邪気に告げる百地に苦笑しながら、俺はまた屈んで、百地にキスをしながら背中のブラジャーのホックを外した。何度もキスを重ねる内に、百地の頬は紅潮し、彼女は小さく生唾を飲む。かわいいな。
「わっ、すげぇ、ほんとに外れた。よし、直接、だったよな。ちょっと恥ずかしいけど」
百地はそう言うと、体操服の上着を潔く脱ぎ捨てた。それから、ホックが外れた黄色いブラを、脱ぎ捨てた上着に重ねるように置く。綺麗にくびれた腰と、少しだけ肋骨の浮いた脇腹。それと、目算でBカップはありそうなおっぱいが見える。
乳首は丸く、乳頭がよく見える。刺激してやれば吸いやすくなりそうな形だ。俺は左手を百地の右腰に当て、ゆっくり持ち上げていく。脇腹を這い、肋骨を撫で、下乳に到達すると、百地は小さく震えた。
「んっ」
「くすぐったいか?」
「うん」
形の良いおっぱいの周りを、くるくりと撫でる。乳首には触れず、乳房全体を愛撫するように掴み、根元からしごき、回すように揉んで、人差し指で乳首を弾いた。
「んんっ」
「びっくりした?」
「少し」
脇から下乳にかけての性感帯、スペンス乳腺を刺激し、下乳から回すように揉み、柔らかさを愉しむようにふかふかと愛撫し、乳房に指を沈み込ませる。
「ぁっ」
「じんじんしてきたか」
「た、たぶん」
乳輪をひっかき、少し押し込み、またおっぱい全体を愛撫し、唇にキスをして、離すと同時にちくびを摘まんだ。
「ひゃんっ♡」
「気持ちよかったな?」
「う、うん。こんな気持ちいいんだ。すっげぇ」
おっぱいから手を外すと、百地は小さく息を吐く。それからブラジャーをつけ直して、体操服を着直した。赤らんだ頬が可愛くて、また、啄むようにキスをすると、百地は照れくさそうにはにかんだ。
「教室、戻るか」
「うん。手、繋いで」
「いいのか? ラッキー」
「ふふっ、なんだよそれ!」
手を繋いで、並んで教室に戻る。
別れ際、百地は本当に小さな声で、「アタシ、くじ運ねぇなぁホント」と呟いた。
さて。
四限目。昼休み前の最後の授業は、河上先生が担当だ。しかも偶然小テストだったようで、クラスの全員が阿鼻叫喚の地獄と化していた。
当然、次の俺の椅子係である少女、
「あわわ、どうしよう! 一日色々衝撃過ぎてなんにも覚えてない!」
おおむね、俺のせいだった。
伊那穂高校教室のサイズの割に座席数が少ないから、壁際の席といっても壁からは少し離れている。扉側一番前の席の東屋は、頭と背を壁に預ける形になるよう壁際ギリギリまで机を動かし、三角から回収した制服のズボンとパンツをちゃんと履くよう俺に言い、まぁまぁ悠々とした体勢でテストに臨んでいた。
東屋は右側面が正面に来るから、右手を伸ばしてテストを受けられると意気込んでいたが、肝心のテストの内容はだめだめだったみたいだ。
「えーっと、えーっと」
「東屋さん、静かに。それではテストを始めます」
「ぁぁーっ」
東屋が解くテストを、俺は東屋の椅子として眺める。東屋の身長は、一五五センチってところか。一目で身長わかるのはさすがにキモくないかと思いつつ、俺の首筋に側頭部を当てる東屋を見る。
東屋と出会ったのは、三角からズボンを取り返しに行ったとき。つまり、まだ色々解決していなかった頃だ。そのときは東屋を常識人だと思ったのだが……。
「あ、先輩、もう少し抱き寄せて下さい。座り心地悪いです」
「おー」
なんかこの子、すごい図太い。
堂々と壁を背もたれに使っているのもそうだし、俺に体重を預けているのもそう。おまけに、もう一つ。俺はそっと東屋の太ももに左手を乗せる。すると、東屋はその手をそっとどけた。
「先輩、テスト中ですよ」
「まぁ、そうだよな、すまん」
「あ、ここわかります?」
「ここか? って、漢字問題じゃねぇか。代わりに書けってか?」
「部首、部首だけどうか!」
セクハラは拒否するが、自分からくっつく分には構わない。おまけに、テストの内容も堂々と教わってこようとする始末。これはさすがに見逃せないのか、河上先生は笑顔で東屋の前に立った。
「東屋さん? カンニングはだめですよ?」
「え、でも、先輩は今、ただの椅子だし……」
「椅子に答えを書いておいて、テスト中に見たらそれはどんな行為ですか?」
「カンニングです……」
東屋はあからさまにやる気をなくし、ぐだぐだとテストを解き始める。たぶんだが、いざセックス始めてもマグロだろうな、この子。
東屋はテスト中になにかふと思いついたのか、声を潜めて俺に語りかける。その積極的な様子に、隣の三角が顔を引きつらせた。
「せんぱい、せんぱい、おっぱい触って良いですから、画数分だけ揉んで下さい」
「おまえなぁ。ま、それくらいなら良いか……」
ブラを外そうとすると嫌がられるから、俺はしかたなく、左手をブラとシャツ越しに東屋の右のおっぱいに乗せる。ブラジャーの感触は固いが、触れてみるとBカップくらいはあった。
(えーと、唇、か。十画だな)
手を動かすこと十回。東屋は首を傾げた。
「先輩、あの、弱いです。もう一回」
「見て数えたら良いだろ」
「あ、そっか。ふむふむ」
もう一度、十回揉む。東屋ははっと目を輝かせた。
「さすがです。じゃあ次はここをお願いします」
「読み方は難しくないか?」
「どうにか工夫して下さい。そしたらテスト後、一つなんでもしていいですから」
「おまえなぁ」
と、言いつつ、この子に
「背中に書くよ」
「お、いいですね。どうぞ」
「ブラ紐が邪魔だな」
「その手には乗りません」
あとで“ひとつ”なにをしてやろうかと思いつつ、“窮理の法”を用いて最適解で正解にたどり着ける描き方で背中に触れる。おまえ、これが正解したら俺に“ひとつ”なんでもされるって理解して答えろよ?
東屋はぱっと目を輝かせ、ささっと答えを書いて俺に見せる。正解だ。よし、俺も何をするか決めたぞ。覚悟しておけよ?
「それではここまで! 前に集めてください。問題用紙の方は手元に置いて、わかったひともわからなかったひとも、残りの時間で一緒に振り返りをしましょう」
「ふぅー、おわったぁ」
静かだった教室がざわめきを取り戻し、答案用紙が集められる。俺は右手で東屋の腰を抱き寄せると、彼女の耳元に口を近づけた。
「さ、約束だ。いいな?」
「はーい。一つですよ? なにします? おっぱい? 挿入はちょっと怖いかも」
「挿入はなぁ。前戯なしだとさすがに痛いかも知れないからなぁ……手マンでどうだ?」
おっぱいにも触れず、キスもできていない。なのに挿入はちょっと気が引ける。レイプしていたときだってそんなことはしていない。
「てまん? なんですか、それ」
「手でまんこをほじくるんだ」
「ふぅん? 痛くないなら良いですよ。どうぞ」
よくわからないまま安請け合いした東屋に、俺は笑みを深める。そうかそうか、よく言った、と、引き続き“理解”の力を高めていった。ちゃんと気持ちよくしてやるからな?
太ももから力を抜いた東屋の、スカートの中に左手を忍ばせる。クロッチ部分の上から筋をなぞり、クリトリスの周辺を柔らかく揉み、反応が出るまで繰り返す。
「そういや、やけに東先生と親しいよな?」
「んー。はい。従姉妹なんです、
「へぇ、なるほどなぁ。東屋は末っ子って感じするよな」
「そうですよ。んっ。昔は親戚のお姉ちゃんたちによく遊んで貰ってて、ぁっ、今はほとんどが“町”にいるんですけど、今でもお手紙をくれるんです。んっ」
だんだん、パンツが湿り気を帯びてきた。それに合わせて、東屋の声に甘さが混じる。俺はパンツの裾に指を引っかけて、するすると下げる。東屋は嫌がるかと思ったが、意外にも素直に脱がさせてくれた。
東屋のパンツは、ダークブルーの落ち着いた色合いのモノだ。ブラジャーも同じ色なのかと思ったが、今日拝むのは難しそうだ。俺は東屋のパンツを机の中に入れると、手マンを再開する。
陰毛は恥丘部分にごく薄めにある。びらびらは小さく、クリトリスもこじんまりとしていた。濡れ始めた大陰唇を撫でながら、小陰唇をつつくと、東屋はもぞもぞと動いた。
「かっ、河上先生の話が頭に入ってきません。んっ。あとで代わりに怒られて下さい」
「ああ、いいぞ」
膣口周りを中指で叩き、尿道を人差し指で撫で、クリトリスを包皮の上から親指で押す。
「ひぁっ。なんか、へんな、んっ、かんじが」
「ぴりぴりする?」
「は、い。っ」
だんだん、東屋の呼吸が浅くなっていく。東屋は俺の胸元にしがみつき、快楽の波に耐えていた。
もう、俺の膝を濡らすほど蜜が溢れていた。とりあえず、小指を膣内に入れてみる。ずいぶん慎重に入れたからか、東屋の柔肉はあっさり指を呑み込んだ。
「ひぁっ。せ、せすじが、ふわっ、て」
「良い傾向だ」
「先輩、んっ、言葉遣いがおじさんくさいです。ひんっ」
「はは、こやつめ」
「やぁんっ」
小指を抜いて、中指を入れる。小指で慣らしておいたおかげで、中指はずぶずぶと膣内に潜り込み、肉襞を撫でて快感を助長した。東屋は顔を赤くし、無意識のうちに腰を浮かせ、俺の胸に縋り付く。
Gスポットをいきなり探り当てるのは、快感が強すぎる。まずは異物感に慣らすために中指は留めて、親指でクリトリスを弄る。下から上へ撫でたり、つついたり、弾いたり。
「んっ、んっ、んっ。先輩、そこっ、もどかしいです」
「どっちが?」
「あの、ぁぁんっ、はいってる、方、です」
「わかった」
もどかしく感じるなら、不快感はないのだろう。東屋はすっかり股を開ききり、俺の指の感覚を楽しんでいた。俺はそんな東屋に答えるように、膣内の探検を開始する。
東屋はわりと中で感じやすいタチのようで、浅瀬を撫でたときよりも、奥に向かって指を伸ばしているときの方が感度が良い。何度も腰を跳ねて、何度も膣肉を締め、何度も腰を浮かしている。
「ぁぅ、イくっ、先輩、ぁんっ、またイくっ、イくの、止まりませんっ、ぁぁっ、うそ、イっちゃ、ひぁっ!!」
ついに、東屋は声を上げて絶頂した。腰はカクカクと動き、スカートも俺の膝も愛液でびしょびしょだ。足は開ききって、上履きに包まれたつま先が痙攣している。表情は……俺の胸に完全に顔を埋めているから、よく見えなかった。
「さて、じゃあこの辺で……」
そう、指を抜こうとして。
「せんぱい。だめですよ」
「は?」
東屋の右手に、止められた。
顔を上げた東屋は、笑っていた。紅潮した頬、緩んだ口元。赤い舌が、自身の唇を舐める。
「“てまんでまんこをほじくる”んですよね? それって、私が受けている以上、私の主観じゃないですか。私――まだほじくられていません。早くほじくってください、せーんぱい」
甘えるような笑顔。媚びるように擦りつく身体。甘くうわずった声。
かと思えば、嫌なことはさせない破天荒さ。それでも許してしまえる無邪気さ。なんとなく構いたくなる人なつっこさ。
(こいつ――末っ子妹属性だ……!)
雪といい、榎木といい……俺がついつい折れてしまうタイプの人間だった。
「わかったよ。なぁ。せめてキスさせてくれないか? キスがしたい」
「はいはい、しょうがないですね。特別ですよ。でも、“ふたつめ”ですからね? 今度返して下さいよ?」
「抜け目ねぇな。わかったよ」
俺は、東屋にキスをする。俺を都合の良い指バイブだとでも思ってんのかと思ったが、とんでもない。騙されたのは俺の方だ。――完全に、俺のことが好きな女の味だ。
もういつ、どこで、どうしてなんて、聞いたところでのらりくらりと躱されるのは目に見えている。なら、もう、それでいい。この限られた手段の中で、構われ上手な女の子を、存分に味わおう。
「ちゅ、きす、おいしいです、ちゅ」
「ああ、俺も美味しいよ」
唇に吸い付き、舌を絡め――そのまま、まんこをほじくる。大方、自分が満足したら“ほじくられた判定”をするつもりだったんだろうが、口を塞いだらこっちのものだ。俺が満足するまで連続絶頂させてやる。
「ん、んむ!? んーっ、んーっ、んんんっ♡」
強さはやや弱め。
深さは処女膜の手前。
継続時間はストローク長め。
頻度は脈拍くらい。
「んぁっ、もっ♡ らめっ、ちゅぅ、ちゅっ♡ ごく、んむぅっ♡」
東屋は身体を跳ねさせ、足をばたつかせ、俺の身体を押し返そうとひ弱な力を振り絞る。でもその全てが失敗に終わり、噴いた潮が三角にかかった。
「んむぅーーーっ!!!??」
「ひやぁっ、あ、あついぃ。すごすぎるよ、あっきー……」
「んっ、ぁっ♡ んにゅぅぅっ♡」
東屋の膣に、人差し指も入れる。解れきった東屋のまんこは簡単に二本目の指も飲み込み、かき混ぜると、東屋は俺の上着を噛んでぶるりと震えた。同時に二本とも引き抜くと、二度目の潮を吹いて三角に振りかける。三角はついにやえの側に横転し、当のやえのに受け止められた。
東屋から唇を離す。涙と涎でぐしょぐしょに濡れた顔。がくがくと揺れる腰。東屋は薄い息を吐き出して、俺に体重を預けた。
「さ、どうする? 東屋」
「ふぅー♡ ふぅー♡ ふぅー♡」
「あーずーまーや。セックス、するか?」
「うーん、そうですねぇ……」
東屋はそう、眉根を寄せて考え込む。震えていた腰は徐々に収まり、吐き出した息は整い、紅潮した頬が僅かに戻る。
「やっぱりまだほじくられていませんねぇ。せんぱい、このままじゃ授業がおわっちゃいますよ。手早くほじくっていただきませんと」
にんまりと微笑み、ぺろりと唇を舐める東屋。そんな東屋に、俺はまた、顔を引きつらせる。
(こいつ、やりやがった。回答を焦らして、体勢を整えやがったな……!?)
俺は大きく息を吐くと、東屋の唇に貪りつく。唾液は甘く、舌は熱い。左手をもう一度まんこに当てると、とくとくと蜜が溢れていた。股を閉じて抵抗する気もない。本当に、ただ俺のことが好きな女が、俺に良いように甘えて、快楽を享受している。
左手の人差し指と中指を、膣内に侵入させる。さすがに、俺のことが好きな女の処女膜を指で破りたくはないから、指を折り曲げてまんこをほじくりながら、少しずつ、“願い”を込める。
「ちゅ、ちゅ、ちゅー。きもちー。ちゅ」
Gスポットを探り当て、少し強めに押し込みながら――俺は“絶頂”を願った。
「ちゅ、んむ!? ぁぅっっ、いっ、ひやぁぁっ、えっ。あっぅぅっ♡」
「ぷはっ。どうした、東屋、大丈夫か?」
「頭、チカチカして、腰、うごいちゃっ、んんぅぅぅっ!!!!??」
東屋は腰を激しく揺らしながら絶頂した。俺に縋り付き、珠のような汗を流し、腰を上げて三角を濡らす。三角は今度は後ろに倒れそうになって、とっさに眞紀に支えられていた。
「ぁぅっ、イくの、とまらないっ、ぁぁっ」
俺は、今度はまんこに指を入れたまま、涙で濡れた東屋の唇を舐める。東屋の膣肉は、指を二本とも強く抱きしめ、絶え間なく粘着質な蜜をこぼしていた。
「さ、どーする? 挿入しちまうか?」
「せん、ぱい。ぁぅっ♡ わた、し、わたし」
東屋は俺に体重を預け、一生懸命背伸びし、俺に懇願の言葉を告げ――
「もうまんぞくです。んふふ、手マン、ハマちゃうかもです」
――なかった。しかも、実に満足そうな表情だった。
へらりと笑う東屋に、俺は顔を引きつらせる。そうすると俺は焦らされたまま、イライラしたちんちんを抱えて昼休みに突入しなきゃならんのだが?
「してほしいこと、ないのか?」
「じゃ、“二つ目の貸し”のぶん、名前で呼んで下さい。ずっと末っ子やってたから慣れてないんです、苗字」
「はいはい、わかったよ、亜紀菜」
「やった。なら私は、んふふ、
蕩けた表情でVサインを作る東屋――亜紀菜にため息を吐く。これは俺の完敗、かな。
亜紀菜に入れっぱなしだった指を引き抜くと、亜紀菜はまた、大きく震える。彼女の快楽をコントロールをしていたのは俺だが、操れていた自信はない。
やっぱり俺は、俺のことが好きな女に弱すぎるよ、本当に。