「ぁん……、ちょ、さするのやめぅ……、うっ」
またピクッと身体が震える。小さくイッたらしい。
「はふぅ……、すけべぇこわいめう。ちょーぜつぜつりんめう。こんなのクセになっちゃうめう」
「大体、本当によかったのかよ」
ことが全て済んだ今になっていう言葉ではないが、自分の頭の中をぐるぐると回って仕方なく、口から出た。
「まさか不良から救ってくれたヒーローだから惚れたとかそんなんじゃないだろうな」
「違うめう」
スッと、きっぱり答える。そうじゃなかったのか?
「……クイズめう。めうのホームのチャスコにびすすないのに怪盗はどうして終わってるめう?」
突然、突拍子もなく何を言い出すのか。
おそらくゲームの話をしているのだろう。記憶が確かならその怪盗どうこうというのはまともにやったら1万円じゃ足りないくらい該当のゲームをひたすらにプレーする必要があった気がする。
「もう一つクイズめう。どうしてあの日、めうといぶぶと一緒だっためう?」
芽兎めうはさっきから一体何が言いたいんだ?
「ビーストは別の店でやったんだろう。あの子はギタドラのセッションしたかっただけで」
「ブブー、半分不正解めうーっ」
ほっぺを膨らませながら手でバッテンを作る。やれやれ、よく分からない奴だ。
「この辺でびすすはあの店しかないめう。それに、いぶぶはめうが誘わないと遠くのゲーセンなんて行かないめう」
「つまり、どういうことなんだ?」
痺れを切らすように、改めて答えを問いたずねる。ぷくー、っと膨らんだ芽兎めうは、まだ気づかないのかと言わんばかりにこっちをにらめ付けてくる。
「……ずっと、ずぅっと前からめう。あのゲーセンに通ってたのも、前の前から」
ずっと前から知っていた? まさか。
「本当は、声かけるつもりだっためう。でも一人じゃ心細いから……だから。あの日、いぶぶ連れて勝負にさそうつもりだっためう。うまくきっかけつくれなくて、いぶぶ先に帰っちゃって……あんな怖い人にからまれるの、予定外だったけど……」
ずっと前から、片思いだったということなのか。あの日あの時、偶然不良にからまれてなければ、いや、からまれていなくてもいずれは……。
「えへへ、結果おーらいめうっ!」
曇りのない、かわいい笑顔で、そう言ったかと思った矢先、不意をつかれて、また芽兎めうに正面からキスされる。それはよけようもなく、ただ受け入れて、ちょっとだけ長いキスをした。
※ ※ ※
静寂とは全く無縁な、騒々しい空間の中心。
薄暗い店内で、明かりといえば電灯よりもゲーム筐体が照らす光の方が多いくらい。冷房のついたそれなりに涼しげな室内だが、汗ばむ程度には運動したと思う。
こうして、一休みにジュースを飲んでいるとあいつはいつもこのくらいのタイミングに現れる。
「勝負めうっ!」
やれやれ、と残った分を一気に流し込み、空き缶をゴミ箱へ放る。
勝負の内容なんていつも大体適当で、存外、真剣勝負。でもどっちが勝とうが負けようが関係なくて、ただ言い訳、口実のようになるだけ。
「めうの勝ちめう! ルールにのっとって敗者は勝者の奴隷めう! なんでも言うことを聞くなり!」
ずいぶんとまた嬉しそうに言う。そうして芽兎めうに連れて行かれるように店を出ていき、またあの日向美商店街のシャノワールへ寄り、芽兎めうの家に向かうルート。
あの日の一連をきっかけに、芽兎めうはますます懐いたように思える。タガが外れたといってもいいのかもしれない。
何も今までと変わったことはそんなにはない。結局のところはゲームで勝負して、賭けをするというだけなのだから。
「めぅ……」
「どうした?」
「また、ちょっとうずいちゃっためう」
急に立ち止まったかと思えば、もどかしそうにスカートのすそをキュッと掴む。多分、ふとももあたりを覗けば何かが垂れているのだろう。
「我慢しろって」
「だって……、ナニか入ってないともう落ち着かなくてしょーがないめう……」
火照ったニヤニヤ口調でそう呟く。おそらくわざと誘惑するように言っているのだろう。何処でそんなセリフを覚えてきたのやら。
やはり芽兎めうには刺激が強すぎたらしい。しばらくは足の付け根がうずいて夜もうなされるほどだったとか。
そりゃあまあ、身体に見合わないほどのソレで一番奥をゴリゴリとエグるように攻めたてられたのだからそうもなる。
自分で慰めても物足りなくなっていて、半ば泣きながらおねだりしにこの店にまで現れたくらいだ。あのときは本当にどうしようもなくって、慌てて近くの公園まで連れ込んでなんとかことなきことを得たが、あんなことはあれきりだ。
しかし、そうこうしているうちにも急速発進、早足で芽兎めうが急かしてくる。全く、この発情ウサギめ。
家に辿り着くなり、部屋に向かうなり、芽兎めうはパパパっと服を脱ぎだす。
そして潤んだ瞳で訴えかけるような視線を送りつけてきたかと思えば、ガバッと獰猛な獣のように下半身に飛びついてきて、ズボンをズリ下ろしにかかってくる。
パンツごと下ろされるとその下にはもうすでにはちきれそうだったソレが芽兎めうの前に姿を現す。
「めうぅ」
うれしそうな声をあげ、まるでちくわパフェでも食べるときのような笑顔でパクリとしゃぶりついてくる。
根元から舌を這わせては、ツボをつくように舐めあげて、先端、尿道口のあたりもピンポイントで執拗に攻めてくる。一体いつの間に何処で覚えてきたのか知らないが、最近はこの技も極めている気がする。
舌遣いや裏筋の舐めとり方が日に日にスキルアップしてきている。
もうここにきて、何回くらいしゃぶらせていただろうか。数える気にもならない。
こうしておいしそうにしゃぶっている間も興奮を覚えているのか、空いている手を自分の足の付け根に滑り込ませて、くちゅり、くちゅくちゅと、指先で巧みに弄り始める。
もうとっくに濡れそぼったそこは甘い蜜が床にこぼれ落ちるほどぐちゃぐちゃになっている。
絶妙な舌でくちゅくちゅといやらしく舐めとりながらも、指先では自分のそこを弄り続ける。
「みゅぅ?」
脈を打っているのを察したのか、先端ごと一気に口で銜え込む。次の瞬間、芽兎めうの口の中に待ちわびたであろうそれがビュビュルルと放たれる。
甘いクリームを味わったみたいに、とろーんと恍惚とした顔を見せたかと思えば、今度は犬の服従のポーズのように仰向けになる。
「もう、がまんできない、めう」
と儚げに呟くと、両手でくぱぁ、と準備万端であろうそのぐちょぐちょに濡れたそこをこちらに見せ付けてくる。奥の方まで見えるくらいに、足も大きく開いて、誘ってくる。完全無防備なそこを指先で触れてみる。
敏感な身体は軽くのげぞり、それだけで絶頂するほど。まるで壊れた蛇口のように蜜が次から次へ流れ出してくる。
「めぅぅ……」
切なそうな声で、またこちらを煽ってくる。
「ったく、いつからこんないやらしい子になったんだ?」
「だって……、あんなことされたら、こんなふうになっちゃうめう……」
そういいながらも待ち遠しくてたまらないのか、指先を膣内の方まで入り込ませる。我慢できず、とうとうオナニーまで始めてしまう。
ここまでさせてしまった責任はあるかもしれない。どこかで断ればこんなことにもならなかったのかもしれないが、何度も受け入れたからこそこうなってしまったんだ、と。自問自答するように、頭の中を整理する。
そして、何度目になるか、また理性を断ち切る。
「めう♪」