レズビアンカップルは男女やゲイのカップルより破局率が高い 作:テンプテーション
「いつも…彼氏のチンポにしてあげるみたいにやってごらん」
三十代男は、さとみに優しく、そう指示をした。もう、いい年をした大人の女なのだからフェラチオなんて当たり前にしてきているから、男を悦ばせることなんて簡単にできて当然だろというニュアンスを含ませて。
三十代男の言葉に男知をらないレズビアンのさとみは一瞬、体をビクッとさせた。
レズビアンのさとみは渋々、中年男の気色の悪い肉塊に遮二無二、舌を這わせた。
案の定、さとみのフェラチオは下手くそだった。三十路男は、それを嬉しく思った。本来ならば、この程度のフェラチオならば、射精に到るのに長い時間がかかる。もしかしたら射精に至らないかもしれない。さとみのフェラチオテクニックは金を払うに値しないものだった。尤もフェラチオ初心者にフェラチオテクニックを教え込むことが好きな男ならば大喜びするかもしれないが、生憎、三十路男にはそんな趣味はなかった。しかし、さとみが男を知らないレズビアンであならば下手くそなフェラチオでも十分に価値がある。さとみは本当に男を知らないレズビアンかもしれない。その期待感が三十路男を悦ばせ激しく興奮させていた。
さとみはペニスを口に含み舌を這わせ顔を歪ませているが、この反応が一概にフェラチオするのが初めてなのだとは断定できない。三十代男の経験的に殆どの女はフェラチオを男のペニスを口に含み舌を這わせることを嫌がる。それが彼氏のペニスだとしてもだ。ましてやパパ活相手の男のペニスなど平気で口に含める女は滅多にいない。
LGBTQの啓発本によればレズビアンは彼氏はいるの?そう質問されるのがイヤなのだそうだ。なぜなら、彼氏がいるのかと聞かれることは異性愛者だと決めつけられるということだからたそうだ。
レズビアンたちは他人から異性愛者と決めつけられることで、レズビアンであること、女でありながら女を愛すること、女でありながら男を愛さないことを否定されたような気持ちになって悲しく惨めな気持ちになるからなのだそうだ。
三十路男は少し前に、興味本位で読んだLGBTQの啓発本に、目の前にいる相手を異性愛者だと決めつけずLGBTQであるかもしれないことを考慮して配慮し彼氏がいるのかではなく恋人またはパートナーはいるのかと聞くのが良いらしと書かれていたことを思いだし、いつも彼氏のペニスにしてあげているみたいにやってみるようにと、さとみを異性愛者と決めつけるような発言をして、さとみにカマをかけてみたのだ。そうすることで、さとみからレズビアンであるという何か決定的な根拠を引き出せるのではないかと考えたのだ。
三十路男がLGBTQの啓発本などを読んだ理由は、レズビアンたちの日常のエロティックな出来事などが書かれていないか、センズリのオカズにでもなるようなことが書かれていないかと思ったからだった。もちろん、三十路男が期待したような、エロティックなことは書かれておらず落胆したのだが。しかし啓発本を執筆した作者たちに少しばかりの金銭的な貢献をしてやったことには満足だった。
三十代男から、いつも彼氏のペニスにしているよう促され、さとみはビクリと体を反応させた。しかし、三十代男は、よくよく考えれば、さとみの、この反応が、さとみがレズビアンだということの確かな証明にはならないなと思った。なぜならばパパ活などをしているような女は誰でもプライベートなことを聞かれることを嫌がるものだからだ。さとみが異性愛者でも同様の反応を示しただろう。見ず知らずの男のペニスを口に含んでいる状態でプライベートな話題を持ち出されれば異性愛者でもLGBTQでも同じ生理的嫌悪感を示す反応をするだろう。
しかし、さとみの反応は典型的なレズビアンの反応だった。中年男の発した、彼氏にいつもしてあげてるようにという言葉に心底ゾッとしていた。
しかし、この、さとみの辿々しい下手くそなフェラチオはどうだ。こんなに下手くそなフェラチオは久しぶりだった。これまでパパ活で知り合った女たちも見ず知らずの男である己のペニスをしゃぶることは嫌がっていた。パパ活女たちは皆、己の勃起したペニスを目の前にして顔を歪めた。男性向け性風俗嬢でさえだ。しかし、そんな女たちもフェラチオテクニックはそれなりに持ち合わせていた。そんなパパ活女や男性向け性風俗嬢たちの口内に大量の精液を流し込み飲ませることは、たまらない快感だった。生活費を稼ぐ為にパパ活している男知らずのレズビアンの口内に精液を流し込むのはどれだけ快感だろう。そう考えると三十代男の性的な興奮は更に高まっていった。
明らかに、さとみは男の悦ばせ方を知らない。そうとしか思えなかった。レズビアンでないならば二十代後半という年齢まで、なぜ、さとみほどのいい女が男を悦ばせたことがないというのだ。
そういえばLGBTQの啓発本にAセクシャルという恋愛感情や性的欲求を持たない人間も存在するということが記述されていたことを思い出した。
さとみはAセクシャルであるがゆえに男を知らずに生きてきたというのかたろうか。しかし、さとみが、そのAセクシャルならば興ざめもいいところだ。故にその可能性は考えないことにした。
男を知らないレズビアンが、男のペニスなど忌避するはずのレズビアンが今夜、初めて男の己のペニスを口に含み亀頭の裏筋に辿々しく舌を這わせいる。そう思うと、三十路男は、これまでの人生で経験したことがないほと性的に興奮していた。
三十代男は上半身を起こして己の勃起したペニスに辿々しく舌を這わせる、さとみを見つめながら、この女が本当にレズビアンであったならいいのになと考えていた。
さとみに、もっと卑猥な音をたてさせ上目遣いに顔を見つめさせながらフェラチオさせたかったが、そうさせることを戒めた。さとみは、そうさせられることを厭うだろう。今、さとみを不愉快な気持ちにさせることで今夜限り二度と会えなくなるかもしれないことを恐れたからだ。
三十代男は、さとみを今夜は、否、暫くの間は、あまり厭な思いをさせず金を掴ませて帰らせることに決めた。