今まで食べたことのあるどんなものよりも甘い味だったけれど、甘すぎるくらいの味だったけれど、アリスは自然とそれを味わうくらいの余裕があった。むしろ欲しくて欲しくてたまらないくらい。
でもポットと完全に一体化してしまっているアリスには頭はおろか首だって回せやしない。もっと奥まで入れて欲しくなっても、せいぜいちゅうちゅうとおちんちんの先っちょを吸い上げるくらい。できて舌の上で転がして味わうくらい。
にちゅ、くちゅ、れろ、ぺろ。つたない口使いでなんとかおちんちんをしゃぶってはみるものの、なかなか肝心の生クリームが出てこない。もどかしい。もどかしい。一心不乱にアリスはおちんちんを舐め回す。
「ごめん……っ!」
少年が一言、何かを言ったかと思えばアリスの頭をガシッとつかみ、口の奥に押し付けるように、腰ごとおちんちんをアリスにぶつける。もどかしいと思っていたのはアリスだけではなかった。少年もまた、アリスのつたないおしゃぶりに我慢の限界がきていたのだ。
無理やりアリスに押し込むようにおちんちんを入れる。
こうなるともうアリスはおちんちんをしゃぶらせるだけの道具のよう。
力加減も何もかも全部少年任せ。少年の思うままにおちんちんを喉奥まで突っ込まれては、口元まで引き抜かれを繰り返させる。次にどう動くのかなんてアリスには予測もできないし、やはり道具のように扱われる。
しかしそんな乱暴に扱われていても当のアリスはそれほど気にすることなく、そんなふうに扱われてもなお、健気におちんちんをしゃぶろうとしていた。
アリスはもうアリスじゃなく、甘いものを求めるだけのハニーポットになっていたから。
「もがぁ、うっぐ、ぁぅぅ……、ぴちゅ、れろ、くちゅ」
無理やり前後に抜き挿しされながらも、アリスはおちんちんを離すまいと吸い付き、生クリーム味のおちんちんを舌で絡めとろうとする。
それで心地よくなったのか、もうそこまで強く押し付ける必要はないと判断したのか、アリスの頭を掴んでいた少年が無意識のうちに持ち手を変える。ポットの下の方、ちょうどアリスの脇の方を抱えて、無理やり押し付けるのではなく、上手くアリスにしゃぶらせるような形で若干腰を引く。
ところがそれがよくなかった。
「あひ……ぃっ♥」
少年はアリスの敏感なわき腹に触れていた。触れるどころか、グッと掴むように、握るように抱え、あまつさえそこからアリスの身体を揺らすように動かしていた。先ほどの女王様のつねったりさすったりなどとはわけが違う。
「こ、ぉれぇ、ぁらめ、あ、かんじへ、ぃひ♥ ぁんじすぎぃ♥」
ガタ、ガタ、ガタ。アリスがポットごと揺れる。
「うっ……、だ、出すよっ!」
「わふぇっ!?」
少年がそう言った瞬間、アリスの口の中いっぱいに生クリームがそのまま直接注入される。こぼすものかと全部飲み込む勢いで、アリスはまた一層、少年のおちんちんをじゅるじゅると吸い上げる。
しかし、生クリームの量はさっきよりも増えていて、その勢いは飲んでも飲んでも追いつかないくらい。
「ぁぁ♥ すごぃ、吸われてるぅ♥ ボクの生クリームがぁ♥」
おなかの中もたっぷり生クリームで満たして、アリスの口の中も口の周りも生クリームでベタベタになる。まるでケーキのよう。しかし、アリスはすぐさま大変なことを口にする。
「あふぅ♥ 蜜が、女王様の蜜がこぼれちゃうぅ♥ どうしよぅ♥」
あれだけ乱暴に扱われながらも、アリスは感じてしまっていた。そしてアリスのぷっくり割れ目からは湧き水のようにどくどくと蜜がこぼれだしている。
「ぁ、なんとかしてぇ♥ 女王様に怒られちゃうぅぅ♥」
「た、た大変だぁ! で、で、でもど、どどうしたら……!?」
少年はようやくしてアリスが女王様の所有物であることを思い出す。勝手に蜜をこぼしたとあっては、今度はどんなことをされるか分かったものではない。
「ふたぁ、ふたしてぇ……! はやくぁやくぅ!」
女王様はいつ戻ってくるか分からない。そうはいっても少年はフタになるようなものなんて持っていない。どうしようどうしようと慌てふためいて、少年は咄嗟にソレをアリスの割れ目に挿入する。
「んあああぁぁっっ♥」
少年が持っているフタになりそうなもの。それは先ほどから生クリームでパンパンに膨らましているおちんちんしかなかった。焦って冷静さをなくしていた少年はそれをそのままジュブリと突き刺したのだ。
大量に蜜が溢れていたからか、それともアリスの蜜の入り口は極上なまでに柔らかかったのか、全くの抵抗もなくそれはそれはスムーズに、エクレアにかぶりつく少女のように、少年の生クリームおちんちんをおいしそうに銜え込んでいった。
そしてアリスのそこはキュッとおちんちんを絞るようにキュッと縮み、まだ残っていた生クリームもポットの蜜の口からまたブシュ、ドプドプと注ぎ込む。今度は上だけでなく下も生クリームまみれ。
生クリームが上手いことフタになってくれたのか、ポットの中からそれ以上蜜が溢れ出てくることはなかった。
しかしそれで全部が終わったわけではない。こんなクリームまみれのポットを放っておいたら女王様に何を言われるか。少年はまたまた大慌てで、布巾を探しだし、後始末に取り掛かる。
大分部屋中が生クリームの甘い香りでいっぱいになってしまっていたが、なんとか少年は生クリームが残らない程度にはキレイにすることができた。
最後の仕上げに、と少年はポットの磨きに掛かる。
すっかりピカピカで、蜜の出も大分収まってきたポットだったが、まだ余韻が残っているのかぼんやりとうつろな瞳で夢見心地のうっとり笑顔をもらしていた。
「……ぁん♥」
キュッキュと布巾がポットの側面をなでる。そこは別に肌の露出した場所ではなかったが、くすぐったそうに声をもらしてしまう。
「あれ……? どうして? ここは別に……」
不思議そうな顔を浮かべるものだから、少年はすぐに答えてくれる。
「君もだんだんポットになってきたんだよ。だからほら、ここも身体の一部になって感じやすくなったんだ。よかったね、これで女王様をもっともっと喜ばせることができるんだ」
ああ、そうか、と納得する。言葉通り、文字通りに一体化してきたんだ。このままがんばって蜜をたくさん作っていけばもっともっと感じやすくなるのだろう。それはそれはうれしそうにニコリと笑った。
ポットも磨き上げが終わり、これもまた随分とキレイになった。きっと女王様は喜んでくれることだろう。
少年も満足したようで、掃除を切り上げる。
「それじゃ、ボクはこれで失礼するよ」
「うん、ありがとうね」
なにやら新しい友達ができたようで、ウキウキした気分だった。
「おやすみ、ハニーポットさん」
そう言って、少年は部屋から出ていった。
そしてまた部屋に残されたポットは、何故か不思議な気分だった。
何故ってちっとも眠くならないからだ。あんなにいっぱいたくさんのことがあって、たくさんのことをされたのに、ポットはまだうとうともせず、起きていた。
おかしい。いつもなら眠くなってしまうのに。どうしてだろう、どうしてだろう、と考え込んで、ポットは気がついてしまう。ポットは女王様のためにある道具なのだから、眠くなるはずがない。
「わたしはハニーポット、女王様のハニーポット」
反芻するようにそっと呟く。そうだった。さっき自分でもそう言っていた。自分はポットなのだからそれが当然だ。ポットはポットであってアリスではない。ポットなのだからポットらしくしなければならない。だって、女王様にもそう言われたのだから。
ポットは眠らない。女王様のためにある道具だから。だからこれからもまた、女王様の好きなときに好きなだけ蜜を作っていればいい。それだけなんだ。
ようやくしてポットは自分がポットなんだということを分かり始めた。
そしてまたニコリと笑って、ポットは女王様が部屋に戻ってくるのを待ちわびるようになった。今なら甘い甘い生クリームもたくさんもらったからきっと甘い甘い蜜が作れるはず。これで女王様もまたもっともっと喜んでくれるはず。
「わたしはハニーポット、女王様のハニーポット」
上機嫌に歌うように、フフフとポットは笑った。
※ ※ ※
※ ※
※