※この作品はR-18です。

SSSS.GRIDMAN CCC   作:ボルメテウスさん

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himitu

 次の目的地へと向かった。

 

 その場所は、これまでのようにどこか近代的な場所である事は分かる。

 

「それにしても、こうして見ると、本当に無茶苦茶よね、まるで別々の場所をつなぎ合わせたような感じで」

 

 シノンは、そう、この場所の感想を呟く。

 

 それに関しては、その場にいた全員が同じ事を言える。

 

「アカネと最初に出会ったあの街も、本当に俺達の街だったのか、今では分からないからな」

 

「なんだって、いきなりここに落とされたからね」

 

 この場所に来る経緯を思い出して見ると、俺達が住んでいたと思っていたあそこも、本当の街だったか分からない。

 

「それを言えば、この街もそうよね」

 

 そう、言いながら、その近代的な街の風景を見る。

 

 それは、俺達がいた現代を思わせる街でも、シノンがいた荒廃した街でもない。

 

 SFなどで見られるようなビルが建ち並び、中には電灯と思しき光がいくつも光っている。

 

 そして、その奥には大きなドームがある。

 

「とりあえず、少し探ってみようか」

 

「あぁ、そうだな」

 

 そうして、俺達は、すぐに街を探索する。しかし、あまり芳しくない状況だった。

 

 街を歩く人々を見つけても、まるで俺達の事は眼中に無いようで、こちらを見る事はない。

 

「……なんというか、初めて人間がいたと思ったけど」

 

「なんというか、まるで生気がないよね」

 

 道中の人達は、まるでゲームの中に出てくるNPCのような、そんな印象だ。

 

 それが、この街全体の雰囲気に合っているのが、この異質さを醸し出している。

 

 そう考えている時だった。

 

「……あれ?」

 

 気づくと、周囲には、アカネ達がいない。

 

 何時の間にか、はぐれてしまっていた。

 

 注意深く周囲を見るが、アカネの姿は見えない。

 

 その代わりと言っては何だが、眼前に一人の少女がいた。

 

「おっ、やっほぉ」

 

 聞こえて来た声。

 

 それと共に、俺は目を見開く。

 

「お前は」

 

 そこに立っていたのは、アカネだった。

 

 だけど、そこにいたのは俺が知っている銀髪のアカネではない。

 

 怪獣を生み出したと思われ、これまでの黒幕だと思われる人物。

 

「黒いアカネ」

 

 俺は、思わず呟く。

 

「黒いって、まぁ、確かに」

 

 俺の言葉に、アカネは、むしろ愉快そうに笑う。

 

「まぁまぁ、ヒーロー君もゆっくりと話さない?」

 

「なんで」

 

 俺は、そうアカネに聞く。

 

「ふふっ、だって、君も私から色々と聞きたい事が有るでしょう?」

 

「……それは」

 

 確かに、俺は黒いアカネに色々と聞きたい事がある。

 

 この世界の事も、怪獣の事も、

 

 それを全てを知っているのは、黒いアカネから。

 

「分かった」

 

 その言葉と共に、俺は黒いアカネの誘いを受ける事にした。

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