グリッドマン・アルターに変身すると共に、眼前にいる怪獣に目を向ける。
その見た目を見る限りでも、その怪獣は亀であるのは分かる。
同時に、軽く動くだけでも、この近代都市がまるで地震を思わせる程の重さであるのが分かる。
正面からぶつかれば、力勝負で勝てるか分からない。
だが。
(動きが遅ければ、それだけ隙はある!)
それと共に、真っ直ぐと走る。
俺の動きに気づいた怪獣は、構える。
そのまま滑り込むように、俺は怪獣に向かって、蹴り込む。
だが。
(なっ!?)
脚に伝わる痺れ。それは怪獣の甲羅が分厚く、そして硬いのが分かった。
俺の攻撃で怪獣は僅かに仰け反る。だがそれだけであり、すぐに体勢を立て直す。……やはり、一筋縄では行かないようだ。
そのまま、怪獣はこちらに向けて拳を繰り出す。
(くっ!?)
回避は間に合わず、拳を腕で受け止める。
瞬間、腕が悲鳴を上げる。
これは、駄目だ。
このまま戦えば、間違いなく俺は負ける。
それでも。
(ここで諦める訳には、いかないんだよ!)
そう思いながら、俺はそのまま後ろに下がる。
シノンがこちらに目を向けていた。
『アクセスコード! モーターギア!』
聞こえた声と共に、シノンの姿が変わる。
そのまま巨大な戦車へと変わると。
『さっさと片付けるわよ!』(あぁ!)
シノンの言葉に合わせるように、俺達は合体する。
『(狙撃合体超人バレットグリッドマン!!)』
そのまま、バレットグリッドマンに変わると共に、構える。
一撃必殺の弾丸を放つように。
『(スナイピング・キック)』
それと共に、その蹴りを亀に向かって、放つ。
だがその瞬間、怪獣は、そのまま甲羅の中に籠もる。
それと共に、俺達の攻撃が防がれる。
俺達の攻撃が通用していない訳ではない。
だが、ダメージが入っていない。
それに、甲羅に籠もっている以上、攻撃も出来ない。
(だったら、どうすればいいんだ!)
思わず、声を上げる。
それと共に見つめた先には、怪獣の心が見える。
(そうか)
あの時、黒いアカネが言っていた骨組み。
つまりは、この怪獣の中にある誰かの心だろう。
これもまた、黒いアカネの企みかもしれない。
けど。
(迷っている時間はない!)
俺はそのまま、手を伸ばす。
その中にいる誰かを救う為に。それが、今の俺に出来る事だと思ったから。
だから、俺は手を伸ばした。
その瞬間、俺の手が、何かを掴む感触があった。
同時に、俺の意識は途切れた。
(シノン、後は)『さっさと行ってきなさい!』
その言葉を聞くと共に、俺は、真っ直ぐと、その誰かの心の中へと入っていく。