※この作品はR-18です。

SSSS.GRIDMAN CCC   作:ボルメテウスさん

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tuyosa

それは、これまでと同じ暗い光景。

それが、どこなのかも分からない。

ただ一つ、理解出来るとしたら、この空間もまた、怪獣の中にいる少女が生み出したトラウマである事。

 

「これは」

 

見ると、そこは棺。

誰の棺なのか、俺は分からない。

だけど、そこで1人の少女が、棺を見つめていた。

 

「・・・誰かの葬儀だったのか」

 

俺は、そう問いかける。

 

「お爺ちゃんの棺です」

 

俺の言葉に対して、彼女は、答える。

その言葉は、おそらく、彼女の中にあるトラウマだろう。

 

「お爺ちゃんは待っててくれた」

「いじめを必死に耐えていた」

「血は繋がっていなくても、支えてくれた家族だった」

「けど、あいつらのせいで、お爺ちゃんの最期に立ち合えられなかった」

 

それと共に発した言葉の数々は、彼女の言葉だろう。

同時に、その言葉から、俺はなんとなく理解した。

これまでの怪獣も、少女の心に反映したのだろう。

リーリエの場合は、母親の執着。シノンは、銃によるトラウマ。

そして、この子は。

 

「だから誰にも見下されず、大切なものを守れる強さを」

 

彼女の言葉は、自分自身を守る為に殻に籠もる事にした。

それに対して、俺の答えは。

 

「強さって言うけど、結局、強さって、なんだろうな」

「えっ」

 

俺は思わず呟いた。

 

「未だに俺も分からないよ、そんな事。偉そうな事だって言えない。けど、一つだけ言える、そんなやり方じゃ、守りたい物まで壊してしまう」

「守りたい物まで」

 

この戦いが始まってから、どのようにすれば良いのか分からない。

だけど、もしも俺が行える僅かな事は。

 

「けど、もしかしたら、今、君に必要な事は、たぶん、誰かに頼る事かもしれない」

「頼るですか」

「あぁ」

 

心配をかけたくなかった。

大切にしてくれた人達に。

けど。

 

「それと同じぐらいに、君を守りたい人の心を忘れないでくれ。それは、たぶん、この人も同じだと思うから」

 

そう、俺は棺にいる人物にいる。

幻であり、後悔かもしれない。

けど、ここにいる人はきっと。

 

「助けを言っても良いんですか」

「まぁな」

「だったら」

 

そうしている間にも、こちらに迫る声が聞こえる。

トラウマの象徴だろう。

その存在は、こちらに迫る。

それと共に彼女の目が僅かに揺れる。

だが、俺は、そいつらに向けて、目を向ける。

人を形成している黒い何か。

それが近づいた瞬間。

 

「さっさと出て行け」

 

睨み付ける。

腹の底から湧き上がる声で。

それに、黒い何かは、怯えたような気がする。

それと共に、棺を見る。

 

「えっ」

 

棺の中には何もいなかった。

けど、まるでそこに広がるように。

 

「そこに入れという事なのか」

 

まるで導くように。

おそらくは、ここは彼女の心の中。

そして、これは彼女を助けたいという誰かの思いかもしれない。

未だに分からない。

けど。

 

「行こうか」

 

それに対して、彼女は。

 

「はい」

 

それと共に、俺達は、棺の中に入る。

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