これまでの世界を考えれば、常識で考えてはいけないと考えていた。
だけど、この景色は、はっきりと言えば想像以上だった。
「これって、あれだよな」
「……いわゆる、ファンタジーの世界よね」
眼前に広がる光景。
それは、ゲームで出てくるファンタジーゲームにでも出てきそうな光景。
緑に覆われながらも広がる荒野と岩場のような場所。遠くには巨大な山脈が見えている。
ただ、どれもゲームのようなデフォルメされた外見をしていて、襲ってくる気配はない。
これは、どうみても……。
俺達は言葉を失いながら、眼前の光景に見入っていたのだった。
「それにしても、ここにまた怪獣が出てくるのか、それも」
「まぁ、周囲には人はいないし、街らしきものも見えないけどさ」
「というか、どうやってここにきたんだろうね? まさか夢じゃないと思うし」
そう言い合いながら周囲を見渡していると。
「トモダチ」
「……」
聞こえて来たのは、何かの声。
俺達は、互いに顔を見合わせた後、声がした方向に目を向けてみた。
するとそこには、黒い何かがいた。
それは、おそらくは雲だろう。
だけど、それが一体何なのか。
俺は疑問に思っていた。
だけど、その正体を、一人、アカネは知っていた。
「まさか」
「アカネ、知っているのか?」
俺は、その正体を知る為に、アカネに聞く。
すると、黒い雲の中から現れたのは、エイやペンギンを思わせる妙に愛嬌のあるボディに、凶悪な悪魔のような面構えの小顔を持った異質な怪獣。
「あれは」
「ガゾート、っていう怪獣みたいよ」
「怪獣?」
「うん、ちょっと違うけど、似たような存在らしいわね」
アカネの言葉に困惑しつつも、眼前の小さき怪獣から視線を外す事は出来ない。
すると次の瞬間、
「キュイ──!!」
甲高い鳴き声と共に、こちらに向かって突っ込んで来る!!
「きゃあ!」
「うぉ!? なんだ?」
俺達はすぐに避けてしまう。
「ガゾートって一体」
「ガゾートは、元々共食いをしているクリッターが合体した事で誕生した怪獣、そして人間も食べようとしてくるの! だから注意して」
「おいっ、なんか来たぞ!」
突如として空から降りてきたのは、四体ほどの、先ほどガゾートと呼ばれた小さき怪物だった。
「数が多く来るのかっ、だからって」
そのまま、俺はすぐに構えた。
こいつらを相手に、戦うしかない。
「アクセス・フラッシュ!」
その言葉と共に、俺はそのまあグリッドマン・アルターへと変身し、そのまま構える。
これまではタイマンでの戦いが主に行っていたので、こうして複数での戦いは始めてだが、構えるしかない。