グリッドマン・アルターへと変身が終えると同時に、周囲を見渡す。
ガゾートは、その不気味な笑い声を出しながら、その口を開く。
口の中には電撃が見えた。
ゆっくりと電撃は、真っ直ぐと俺達に向かって、襲い掛かる。
その電撃に対して、回避する。
攻撃を回避した後、素早く拳を握って攻撃を繰り出すのだが、
「くっそ、速い!?」
こちらの拳を軽々と避けるように躱すガゾート達。
まるで素早い小動物のように動き回る上に、攻撃を避け続けるので、こちらとしては苛立ちを覚えてしまう。
こちらに向けて、次々と放っていく電撃。
「これは、かなり厄介だ」
これまでの戦いでは、こんな敵はいなかった。
集団での戦い。
数の暴力。
それから来る攻撃は、これまで俺が体験した事がない。
この数の暴力に対抗する為にも、すぐにでも合体を行いたいのは本心だ。
だが、この数の暴力の合間をぬって、合体を行う事は至難と言えるだろう。
俺は走りながら、その反撃を行おうとしていた。
しかし、相手は小さいとはいえども、群れを成しているからか、動きが速くて狙いが定まらない。
さらに厄介な事に、向こうの方が機動力が高いのだ。
それに加えて数が多いとなると、やはり不利になるのは当然か。
「先輩!」
それと共に聞こえたのは、アカネの声。
「ガゾートの集団は、空から来ている! だとすれば」
「なるほど、そういう事か!」
それと共に、俺がこれからやる事は決まった。
俺は、その場で、脚に力を込める。
今、籠められる力を全てを。
それと共に、ガゾート達が、俺に向かって、電撃を放ってくる。
集中砲火。
そういうべき攻撃に対して、俺はただ、跳ぶ事だけに集中し、そして。
「はぁぁぁ!!」
そのまま跳ぶ。
地面から離れると同時に、ガゾート達の電撃は、そのまま相殺される。
そして、俺は、そのまま雲へと向かって行く。
それに気づいたガゾート達は追いかけていく。
これまでにない戦いを、行っていかなければならない。
「これまでのままじゃ、駄目だ!
このままじゃ、守れない。
だったら、俺は。
「もっと高く!」
ガゾート達が、次々と追撃していく中で、俺もまた対抗するように雷撃を放ち続けながらも走り続けていた。
やがて見えたのは巨大な山脈地帯であり、そこで足を止めると、追ってきた三体のガゾート達も止まった。
そんな時であった。上空から迫りつつある気配を感じたのは。
それは、まさしく、目的としている雲に間違いなかった。
それを確認した俺は、手を伸ばす。
その雲の中にあるのを目指して。