ガゾートの暗雲から抜け出すと共に、俺達はすぐに空に飛んでいた。
周囲は、未だにガゾートの大軍がこちらを睨んでいる。
それは、ガゾートを形成する為の核となる彼女を連れ出したからだ。
「「「ガアアァァァァ」」」
ガゾート達は、そのまま口を開き、こちらに向かって叫ぶ。
それは、同胞を奪われた怒りの声だろうか。
いや、違う。
「お前ら自身の証明する為の道具がいなくなったような感じか」
その言葉は、同胞に向ける声ではない。
ガゾート達は、そのまま、こちらに向かって行く。
空を、これまで飛んだ事のない俺にとって、この状況はマズイ。
本来ならば。
「力を、貸してくれ!」『アクセスコード! ラーフフィスト!」
その叫びが聞こえる。
それは、まるで戦闘機であり、そのまま空を飛ぶ、
その戦闘機、ラーフフィストが、そのまま俺に向かって行く。
それが分離しながら、俺と合体していく。
「「鬼神巨人! ファントム・グリッドマン!」」
その言葉と共に、背中には、四本の腕が、ラーフフィストがまるで翼のように生えていた。
それこそが、ファントム・グリッドマンとしての姿だった。
ガゾート達は、そのまま俺に向かって、襲い掛かる。
それに対して、俺は。
「グリッド・セイバー!」
その叫びと同時だった。
ラーフフィストの2本の腕から、二つの光の刃が現れる。
そのまま、迫るガゾートの攻撃である電撃を一つの腕で斬り裂き、防ぐ。
同時にもう一本の手で、ガゾートを斬り裂く。
「なるほど、このファントム・グリッドマンの力、理解した」
そうしながら、迫って来るガゾート達。
それに対して、俺は背中にある4本の腕を組み合わせて、戦う。
本来ならば、たった1人ではある。
しかし、背中にある4本の腕となっているラーフフィストによって、攻撃が出来る。
そして、その4本の指からはビームが出るし、光線も放てる。
それだけでも、十分な戦力だと言えるだろう。
実際、俺は背中の4本の腕で迫りくるガゾートに対して、攻撃を仕掛けていく。
それと同時に、ラーフフィストの掌からも、レーザーのような光を放つ事が出来る。
これまでの、数で押してきたガゾートは、混乱しているだろう。
そして。
「「必殺」」
それと同時に、俺達は構える。
四本の腕は、そのまま、伸びたのは、巨大な光の刃。
「「グリッド・ファントムパレード!!」」
そして、周囲にいるガゾート達は、瞬く間に消滅した。
「なんとか、倒せたか」
さすがに数での戦い。
それはこれまでとは違った。
その戦いを終えると共に、周囲を見渡す。
だけど。
「……」
その目の先から感じる違和感に俺は、確かに感じた。
「この違和感は、一体」