黒いアカネが、ゾグへと姿を変えた。
その見た目はまさしく天使と言っても良いが、その大きさは、俺達を見下ろす程だ。
そして、ゾグは、その両腕を構える。
それと同時に、その手の先の空間が歪んだ。
同時に放たれたのは、波動弾。
真っ直ぐと、俺達に向かって、その波動弾は襲い掛かる。
それに対して、俺は、手に持っていたサンライトハートを、薙ぎ払う。
薙ぎ払った事で、波動弾は簡単に切り裂く事が出来、斬り裂かれた波動弾は、そのまま後ろへと飛び、爆散する。
「へぇ、やっぱりここまで戦ってきただけあって、強いねぇ」
「ここで、お前を倒して、終わらせる」
その叫びと同時に、背中にあるジェットが噴射し、真っ直ぐと飛ぶ。
ゾグは、その細身の見た目から考えれば、一撃で倒せるだろう。
ならば、接近して、一撃必殺で倒す。
それが、ゾグも分かっていたのか、波動弾を次々と撃ってくる。
それを、避けながら、近付いていく。
「やっぱり、まだ制御が甘い」
この最終決戦の為に、アシストウェポンと全てと合体した。
そのエネルギーの出力は、これまでの合体形態のどれよりも確かに強力だ。
しかし、その高すぎるエネルギーを制御する為に、今の俺では、完全に使いこなす事は出来ない。
その為に、まずはエネルギーコントロールが出来るようにならなければならない。
そう思い、俺は、この最終決戦に挑む前の練習もない。
だけど、それでも、やらなくてはならない。
だから、今、目の前にいる相手を倒す!
俺が近づく前に、ゾグは腕を振り下ろして来る。
その動きは、まるで巨大なハンマーを叩きつけてくるような感じだが、俺は、それを避ける。
「これで、全てを終わらせる!」
その言葉と共に、俺はその手の持つサンライトハートを構える。
すると、サンライトハートで、徐々に俺の身体は金色に変わっていく。
それと共に、背中にある翼は、巨大な光の翼となる。
同時に、その矛先を真っ直ぐとゾグに向ける。
「グリッドフルパワーフィニッシュ!」
その声と同時に、俺は一直線に飛び上がる。
そして、一気に加速していき、その光に包まれた槍を突き刺す。
「ぐっ」
ゾグは、その腹部を貫く。
「はあぁぁぁ!!」
それと共に、俺は振り上げる。
それによって、ゾグの身体を一閃する事に成功する。
「うわああぁぁ!?」
それにより、ゾグの身体は真っ二つとなり、悲鳴を上げながら消えていく。
だけど。
「糸」
そこは、ゾグから生えていた。
見ると、そこにはゾグが変身したと思われる黒いアカネから生えていた。
まるで、操り人形のように。
「なんで」
「ふふっ、ここまで、とても面白い人形劇でしたね」
その怪しい声が、聞こえた。