※この作品はR-18です。

SSSS.GRIDMAN CCC   作:ボルメテウスさん

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awa

ゾグを倒したはずだった。

その中にいる黒いアカネに、話を聞こうとした。

だけど、俺達の前にいたアカネは、操り人形だった。

 

「これって、一体、何が起きているの」

 

そう、アカネからの声が聞こえた。

おそらくは、この場にいる誰もが同じだろう。

同時に、その糸を手に持っていると思われる存在に目を向ける。

 

「っ」

 

そこにいたのは、人。

先程まで戦っていたゾグなど、本当に人形としか見えない程の大きさ。

巨人のはずの俺達が、人形としか思えない程の大きさの人間がいた。

 

「なんだよ、あれは」

「あれとは、少し悲しいですね」

 

笑みを浮かべたその人物は、こちらを見下ろす。

そこに立っていた人物の瞳は、俺達を見ていた。

 

「お前は」

「そうですね、せっかくここまで楽しませてもらったのですから、自己紹介を」

 

そう、彼女は、そのまま自分の名を告げる。

 

「殺生院キアラと申します。どうか、お見知りおきを」

「っ」

 

同時に、俺の脳裏には、何か覚えのない記憶が。

 

「なんだっこれは」

「ふふっ、さすがはあの方を参考に造り上げた怪獣だけありますね」

「怪獣っ」

 

その言葉に、全員が驚きを隠せなかった。

同時に、俺のグリッドマンとしての顔にヒビが入った。

そこに触れてみると、そこには。

 

「なんだ、これ」

 

人間とも、違う何か。

同時に、武器が反射して、映った俺の顔は、怪獣。

 

「俺が、怪獣」

「そう、そこにいる数多くの新条アカネ。彼女の心を救った英雄、グリッドマンを模して作れられた存在。それがあなたの、英雄怪獣・グリッドマン・アルターとでもしましょうか」

「っ」

 

その言葉に対して、俺は、どこか納得した。

だけど、同時に。

 

「だとしたら、あなたの目的は一体っ」

「あら、そこのお方を通じて、お伝えしたはずでは?私は、ただ、物語を見たいと」

 

そうしながら、殺生院キアラは周囲の世界を泡を掴む。

 

「ここにある世界。それらは全て夢、幻。あなた方が言うマルチバースなどではない泡の中にしか存在出来ない世界」

「なっ」

「実際に、ただの一突き。それだけでこの世界は破れてしまう。だけど、それでは、私はつまらない。だからこそ、物語を見る事にした」

 

そうした彼女は、殺生院キアラはこちらを見下ろす。

 

「そんな物語も、ここで終わりとしましょう。所詮、あなたはヒーローの夢、幻。

怪獣であるあなたでは、本物になる事は出来ないのですから」

 

その言葉に合わせるように、合体していた彼女達が離れていく。

 

「なっ、待ってっ」「っ」

 

すぐに彼女達は、俺に手を伸ばす。

だけど、伸びてきた黒い手が、彼女達を掴む。

 

「俺はっ」

 

このまま、終わってしまうのか。

俺が、そう手を伸ばす。

けど、彼女達には、届かない。

もぅ、諦めるしかないのか。

そんな絶望を。

 

『『諦めるなっ』』

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