「ここが、地図にあった」「空白の場所」
俺とアカネは、そう言いながら目的の場所に辿り着く。
周囲を見渡せば、そこは。
「ここって、本当に森の先にあった光景なの」
アカネの言葉に同意しかなかった。
周囲は薄暗くサンゴの様な岩が立ち並び、水が流れている様にも見えるため、深海に見える。
先程までの森の中とは正反対の光景。
その光景を見ながら、俺とアカネはゆっくりと歩く。
「ここに、何か秘密があるのかな」
アカネはそう呟きながら、目の前の岩に手を付ける。
だが、その瞬間、岩に亀裂が入りアカネの体を弾き飛ばす。
「うわあ!」
「アカネ!」
アカネが岩に弾かれると同時に、俺も駆け寄る。
アカネは何とか無事だったが、一体何が起きたのか。
俺はアカネを抱きかかえ、辺りを見渡す。
すると、アカネが手を置いていた岩の亀裂が徐々に大きくなる。
「大丈夫か?」
「うんっ、ちょっと痛かったけどね」
アカネは痛みから立ち直り、辺りを見渡しながら俺の手を握る。
それと共に、何か地響きがした。
「っ」
それを聞いた俺はすぐに岩陰に隠れる。
「一体何が」
「あれは」
そこに立っていたのは、怪獣。
巨大なクラゲを思わせる怪獣がそこにいた。
その怪獣を見た俺とアカネは呆然としてしまう。
だって、俺達が知っている怪獣だと言うのに、どうして、目の前にいるんだ。
クラゲの様な怪獣は辺りを見渡している。
俺達は見つからない様に息を潜めていた。
ここで見つかればどうなるか分からない。
だから、静かに息を潜めて気配を消していた。
だが、そんな俺達の願いは叶わず、怪獣はこちらに気が付いたのか。
その触手を、真っ直ぐと伸ばして攻撃してきた。
それは、まるで槍の様に俺達の方に伸びてくる。
俺はアカネの手を引っ張り、アカネを庇うように抱きしめた。
「これって」
「分からない、けど」
やるしかない。俺はそっとアカネを降ろす。
そして。
「アクセスフラッシュ!」
俺は、その言葉と共に、その身体を、アルターグリッドマンの巨人へと変わる。
眼前で、未だに謎の怪獣は、こちらを見つめる。
その姿は、逆さにした金魚鉢からガラス細工のような質感の触手が生えた、クラゲ。
そんな特徴を持つ謎の怪獣は、そのまま触手をこちらに向かって、放つ。
俺は、そのまま獣のように四足歩行を思わせる体制に構え、跳ぶ。
「ハァッ!」
迫る触手。その触手に対して、手刀で斬り裂く。
見た目がクラゲである事もあり、手刀で簡単に斬り裂く事が出来る。
斬り裂かれた触手の断面。
それは、水面のような何かだ。
しかし、それはすぐに変わった。
「ッ!」
その側面が泡のように膨れ上がると共に、新たな触手が現れる。
その触手は、そのまま俺を掴もうとする。
俺は、それをバク転で避けた。
「これは……」
以前、戦った怪獣とは違う。
すぐにその身体を再生するなんて。
「ハァッ!」
そのまま俺は、謎の怪獣に向かって、蹴りを放つ。
その攻撃を受けて、謎の怪獣は吹き飛ぶ。
その蹴りも、普通に放った一撃だ。
しかし、怪獣はそのまま地面を跳ねるように吹き飛ばされていく。
「……ッ!」
その謎の怪獣を追撃するように、俺は再び跳ぶ。
空中で跳び蹴りを放つように構え、そのまま空中で回転。
「ハァッ!」
そのまま、謎の怪獣に向かって飛び蹴りを放つ。
跳び蹴りを受けた謎の怪獣は、吹き飛ばされながらも、その身体を再生させる。
そして。
「なッ!」
そのまま、怪獣は触手から次々とエネルギー弾を放っていく。
その攻撃を俺は、空中で何とか避ける。
「ハッ!」
空中で回避行動を取った俺は、そのまま怪獣に向かって跳びかかる。
そのまま、空中から腕を振り上げ、攻撃を行う。
しかし、俺のその攻撃を受けても、怪獣はその身体を再生させながら反撃をする。
「くっ」
俺は、その攻撃を受けて、地面に着地。
「……っ!」
このままでは、まずい。
あの怪獣は、いくら攻撃を与えても、すぐに回復する。それに、こっちの攻撃もほとんど効いていない。
このままでは、こっちが先に力尽きてしまう。
どうすれば……。
そう、悩んでいた時だった。
「ジュワ」(んっ?)
謎の怪獣を攻撃をしている間、見つめる。
それは、謎の怪獣の中に何か光が見える。
それが一体何なのか分からない。
だけど。
「シュゥゥ」(あれが何か分からない。けど)
この状況を打開する。
その為に、俺は走り出す。
それに対して、謎の怪獣は、俺の行動を見て、すぐに触手での攻撃を行う。
しかし。
「フッ!」
俺は、手刀で全ての触手を斬り裂く。
そのまま、一気にその怪獣との距離をつめる。
「ハァッ!」
そのまま、謎の怪獣に向かって攻撃する。
その攻撃は、謎の怪獣の身体に命中。
「シュゥゥ」
謎の怪獣は、その攻撃を受けても、すぐに再生していく。
しかし、俺の手は、その場所に手を伸ばす。
その瞬間、俺の身体は光に包まれる。