「これって、一体」
これまで空白だったはずの場所に現れた港。
疑問に思った俺とアカネは、そのままパソコンを見つめる。
「あそこ、何もなかったよね。それって、もう1人の私に、関係しているのかな」
不安になりながら、先程現れた黒いアカネの事を気にする。
あれがアカネなのは分かるが、どうしてアカネがいるのかが分からない。
しかし、今はそんな事よりも、重要な事がある。
「アカネ、これはどうなっている?」
「うーん、ちょっと待ってね」
アカネはパソコンを操作をすると、そこに映し出されたのは地図。
「アカネ、何だこれは」
「うーん、よく分からないけど、多分、怪獣を倒したのに関係しているのかな」
「やはり、そうかもしれない」
怪獣を倒した状況を思い出す。
怪獣を倒す前は、奇妙な空間だったが、倒した後は、普通の空間に戻っていた。
それが、この場所の変化に関係しているのかもしれない。
「これからどうする」
そう、アカネが問いかけてくる。
「このままじっとしていても、何も変わらないから」
「別の空白の場所に向かう必要があるな」
俺とアカネの会話を聞いて、頷く。
「とにかく、怪獣との戦いが終わった後だしね。今は」
「体力の回復に務めるんだね」
怪獣との戦いで、体力を消耗している。
だけど、ゆっくりしてられない。
危険が迫っているのは間違いないのだから。
とにかく、休む事が大切だと判断した俺達は、そのまま休む事にした。
未だに謎は多い。
グリッドマンに関しても未だに分からない。
あの時、リーリエの心に反応するように現れた槍も。
未だに分からない事が多すぎた。
ただ、確かなのは、この世界が危機なのは間違いない。
「とにかく、今は休むしかないよな」
次の戦いは、まだ先だ。
今は、自分達の安全を考えなければならない。
とりあえず、今は休む事にした。
黒いアカネ。
その言葉の意味は、未だ分からないが。
そして、まだ解明された訳ではない。
まるで何かが原因で眠りについているかのようだった。
一体、何がどうなっているんだと疑問を思いながら、眠ろうとした。
けど。
「えっ」
俺が休もうとした部屋。
それは、校舎の中で教室の一室。
そこに寝転がろうとしていた。
だけど、そんな所で、俺が寝ようとした時。
目の前に1人の人物が訪れていた。
「なんで、ここに」
そうしながら、俺の方を見下している人物に目を向ける。
俺の顔にかかる金髪。
その人物は、今は寝ているはずのリーリエだった。
彼女が、なぜこの部屋にいるのか。
「その、あの時の事の話の続きをしたくて」
その言葉の意味に、少しだけ首を傾げる。