※この作品はR-18です。

多分子供向けTCG世界か何かに転生したっぽいが、俺だけ成人誌の世界なんだが?   作:輝く羊モドキ

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なんか最近オリジナルTCG小説が流行ってるぽいので便乗(二枚ドロー)。
導入はエッチ無しです。


多分子供向けTCG世界か何かに転生したっぽいが、俺だけ成人誌の世界なんだが?

 

 この世はびっくりするぐらい理不尽と不条理で出来ている。

 

 

 

 

 

 俺が『俺』としての意識を得た……取り戻した?のは、小学生になってほんの僅か経ってから。

 友達と公園で夕方まで遊び、家に帰って家族と共に食卓を囲んでいた時。たまたま見ていたテレビ番組が突如切り替わり、緊急ニュースが流れた。

 

『番組の途中ですが、緊急速報です。つい先ほど、バトル星人と名乗る宇宙人が地球に侵略してきました』

 

「……は?」

 

 俺は口に運ぼうとしていた唐揚げを落としたが、テレビの画面から視線を外すことが出来なかった。

 テレビの画面からは、ザ・宇宙船とでも呼べるような円盤から小さな粒のような何かがワラワラと出てきているのが見え、更に画面は切り替わって今度は普通のビルだったものが変形・合体していき、巨大なロボになって空飛ぶ円盤と戦っていた。

 その画面を呆然と見ていると、小さな粒のような何かは空飛ぶ円盤だけではなく下から……つまり、地球側からもワラワラと飛んでいくのに気が付いた。

 画面が拡大していき、小さな粒のような何かにカメラの焦点が合わされば、小さな粒は人の姿をしたものと気が付いた。

 

 それは、虫のような姿だった。

 それは、騎士のような姿だった。

 それは、フリフリのドレスのような姿だった。

 

 そのような者達が、円盤から出てくる小さな粒……牛のような角の生えた、肌が黒に近い灰色の悪魔のような姿をした異形のモノと戦っていた。

 

「えぇ……」

 

 口から感嘆とも、歓声とも、悲鳴とも、どうとでも取れてどうにも取れないような声が漏れ出た。

 

 そうして、茫然自失のままテレビの画面を見ていたら。

 巨大なロボットが円盤を破壊したのが見えた。

 

 そうして。

 

 

 そうして---

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日。学校はいつも通りだった。

 本当に、いつも通りだった。

 昨日の緊急ニュースについて話している人は誰も居ない。いつも通りに馬鹿話をしている男子生徒。キーキーと甲高い声で話す女子生徒。退屈な授業。怠惰な教師。暴力教頭。何故かいつも学校に居ない校長。

 本当に、いつも通りだった。

 

 

「……まじかよ」

 

 

 ただ一人。昨日の記憶と、前世の記憶を思い出していた俺を除いて。

 

 いつも通りだった。

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 この世は不条理に満ち溢れている。

 学校から帰る途中にある駄菓子屋で強盗する不良高校生。

 唐突に現れる不審者。

 明らかに不自然な肌の色した怪物に襲われる女学生。

 

 そして、それらすべてをカードゲームでなんやかんや解決していく推(・)定(・)主(・)人(・)公(・)。

 

 驚くなかれ、なんと今の俺(小学生)とほぼ同年代であるという。

 もうね、アボカド、バナナかと、おもっちゃうんですよ。というネタは置いといて。

 確かに異様に流行っているカードゲームがあるなぁと思ってたけどさぁ。

 

 

 

 カードゲーム『スピリット・ワルツ』

 

 SWと略されるこのゲームは、スピリットと呼ばれる異界の住人を呼び出して戦うカードゲームであり、スピリットカードだけでなく、スピリットを補助するカードや、戦う場を変えるカード等色々な効果を持つカード達を組み合わせて勝負に勝とう!ってな感じのカードゲームである。

 ……うん、まあ、TCGって大体そんな感じだよねって。

 

 しかしここで問題なのは、『俺』は『スピリット・ワルツ』なるカードゲームを見たことが無いのである。

 いや、『スピリット・ワルツ』をやってるところは見たことあるけど、そういうわけではなく。

 ぶっちゃけて言うと、この世界が所謂『アニメ・漫画の世界』であるのではないかと考えているのだが、その原(・)作(・)とでも言うべき話を全く知らないのだ。

 何せこの手の世界というのは、『週刊世界の危機』とかネタで言われるくらいには危険な世界である。そういったアニメや漫画はあまり見た事は無いのだが、それでもネットの世界を漂っていればそういった話を見ることは時折ある。

 しかしそういう話を真面目に考察する訳が無く、好き好んでそういった話を収集する訳でもなく。

 

 結果、こうして推定『アニメ・漫画の世界』に魂を送り込まれて泣きを見ているというわけである。

 

 まあ、『アニメ・漫画の世界』であれば大抵の問題事……それこそ、世界の危機のような事が起きても、主人公かその仲間たちで解決して「何もなかった万々歳」で終わる事が多いだろう。

 でも多いとは言えよ?

 バッドエンドで終わるアニメ・漫画も無いこともないわけで……。

 

 この世界がそうならないとは限らない。「何もなかった万々歳」で終わる事に賭けるも、ベットするのは自分の命もしくは世界そのものな訳で。そりゃ慎重になるよね。

 でも残念。『俺』にはこの世界の知識は一切無く、俺はこの世界では一般的な小学生な訳で。

 

 

 つまり、まあ、長々と論ったが、要するに……だ。

 

 なるようになるさ。

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 この世界の推(・)定(・)主(・)人(・)公(・)君は俺よりも3歳年上らしい。

 この世界が仮に『小学生編』『中学生編』『高校生編』みたいな感じで分かれてたとして、俺がどんなに頑張ったとしても良くて『小学生編』の後輩ポジ。『中学生編』『高校生編』に至っては学校が違って登場すら無いキャラクターということになってしまう。

 というかそもそも小学生で後輩とか意識しないだろ。

 

 要するに、俺の身になんかあった時、推(・)定(・)主(・)人(・)公(・)君が俺を助けてくれる可能性は低いということだ。

 

 この世界は理不尽と不条理で出来ている。そりゃもうびっくりするくらい。

 SWに負けると人権はく奪……は流石に言いすぎかもだが、犯罪者を拘束するのにSWをするくらいには不条理。学校では、SWが一番強いヤツが学校内ヒエラルキーの頂点に立ってるし、SWの世界チャンプが世界長者番付の頂点に居るくらいに不条理。は?

 

 まあつまり、自分の身は自分で守らないと(カードゲームで)って事。

 は?

 

 とまあ、文句を言っても始まらないし俺の身を守れる訳も無いので、俺は今まで一切触ってこなかった『スピリット・ワルツ』のカードを買いにカードショップへ訪れたのだった。

 

 

 

 『スピリット・ワルツ』のカードパックは、子供のお小遣いでも買える事が特徴だ。ただしレアなカードや強力なカードは目ン玉が飛び出るほど高い。まあ、あるあるだよね。

 カードパックは何処かなとカードショップの中をキョロキョロしていると、ショーケースに飾られたカードが目に入る。何となくそのカードの値段を見てみると……いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん……ひゃくまん……せんまん…………おく…………ちょ、ちょう?

 

 

 

 ば な な

 

 

 

 いかん、正気を失ってた。やっぱおかしいよ世界。

 なんでこんなカードショップに国家予算クラスの値段がするカードが置いてあるんですかね。

 きが くるっとる

 

 とSAN値削られながらもカードパックを探していた。

 カードショップにしては広い店内(この世界では普通の事かもしれないが)を歩いていると、ファイト場に出た。

 

「オレサマは場の全てのスピリットをリリースして【キング・ギャング】を召喚!」

 

「で、出た!!街王者(タウン・チャンプ)のエース【キング・ギャング】!!」

 

「【キング・ギャング】の効果発動!召喚時にリリースしたスピリットの数まで相手のフィールド・ライフを選んで破壊する!ブッコめキング!!」

 

 ファイト場では、ド派手な演出を伴い現れるスピリットが相手の場を物理的に蹂躙していた。

 話には聞いていたが、こういったカードショップや大会の場では『スピリット・ワルツ』のカードバトルが臨場感溢れる立体映像で映し出される。普通にオーバーテクノロジー。かがくのちからってすげー。

 

 街王者(タウン・チャンプ)の呼び出した【キング・ギャング】が相手に直接攻撃しているのを尻目にカードパックを探していると、ようやく見つけた……が、数が多い。パックの包装イラストは色々あり、ずんぐりむっくりした犬のようなキャラクターが描かれたパック、ゴテゴテの西洋鎧に身を包んだ少女が描かれたパック、光沢のある強そうなドラゴンが描かれたパック、片腕がドリルになっている人型ロボットが描かれたパック。実に色々だ。

 

 前世であればインターネットを使って調べればどのパックに何が入っているかというのが分かるのだが、この世界では開(・)け(・)て(・)見(・)る(・)ま(・)で(・)分(・)か(・)ら(・)な(・)い(・)謎仕様だ。

 というのも、こういったカードパックを作る際にも謎のオーバーテクノロジーとオカルトめいた技術が使われているらしく、シュレーディンガーの猫の如く開けて見るまでサーチしようがX線検査しようが何しようが分からないという。しかもカードパックを作っている会社ですら開けて見るまで分からないという公式解答をしている始末。

 だからか、カードパックに印刷されているキャラクターはカードパックを作っている会社が試しにパックを開封し、出てきた良さげなキャラクターから販売用のパックイラストを描いているということはこの世界において大体の人が知っている常識であるという。

 は?

 

 とまあ、そんなわけで何選んでも変わらないので適当に選んだ丸っこいドラゴンのようなキャラクターが描かれたパックを持ってるお小遣いで買えるだけレジで買う。

 レジの横には、買ったその場で開封の儀も出来るような広さのテーブルとゴミ箱が備えられており、俺もその場でパックを開封した。

 

 SWのデッキはルール上40枚以上であれば何枚でも可だが、様々な理由で大体のデッキは40枚から50枚程度。多くても60枚程度だと言う。

 俺はお金が無いので40枚でデッキを組む予定だが、SWは某有名TCGのようにエクストラデッキがあり、カードパックでそれを当ててしまうとメインのデッキが足りなくて詰む……と思いきや、エクストラデッキに入るカードはまずカードショップで高く買い取ってもらえる。そしてカードを売って得たお金で新たなパックを買えばまずデッキが組めないなんてことはない。そのデッキが強いかどうかはまた別の話だが。

 

 そうこうしているうちに全てのパックを開封し終え、出たカードの内容を確認……しようとしたところ、後ろから声を掛けられた。

 

「おい遊祇(ゆうぎ)。オマエもついにSW始めんだなァ?」

 

「あん?……げ、大将(タイショー)」

 

 後ろを振り向けば、俺の通ってる学校のイジメっ子ガキ大将……大和(やまと)大将(たいしょう)が取り巻きを連れて立ちふさがっていた。

 

「ちょうどいい、前からオマエの事がムカついてんだ。SWでボコしてやるよォ!」

 

「逃げようったってムダだぞ!」

 

 ガキ大将の取り巻き……鳥牧(とりまき)二雄(つぐお)が厭味ったらしいニヤケ面で大将の後ろから覗いてくる。

 こんな分かりやすいイジメっ子が今の時代に居るのかと思ったが、まあ『アニメ・漫画の世界』ならありえんでもないか。というか君ら少し前に推(・)定(・)主(・)人(・)公(・)君に返り討ちにあってなかったか?あれか、まだ改心イベントが起きてないからこんな性格なんだろうか。

 

「今カードパック開けたばっかりなんだからSW始めるも何もないだろうが」

 

「アァ?……じゃあオレ様がSWのルールを教えてやるよ!指導代はオマエの持ってるレアカードでいいぜ!」

 

「タカりか?」

 

 まあこういうのもある意味『アニメ・漫画の世界』のあるあるか。

 この世界で戦う術を持ってない故に巻き込まれる被害の大きさと、戦う術を持ってるが故に巻き込まれるリスクと比べれば……まあね?

 碌にカード確認すら出来ないまま、大将と鳥牧に連れられてファイト場に押し込まれる。

 オーバーテクノロジーあふれる立体映像付きの設備が、小学生でも使えるように無料開放されているファイト場は神。

 

「おらァ!構えろ遊祇!!」

 

「……はぁ」

 

 そんなわけで、俺の人生初の『スピリット・ワルツ』の相手がガキ大将であり学校一の強さ(推(・)定(・)主(・)人(・)公(・)君には負ける)を持つ大和(やまと)大将(たいしょう)となったのであった。

 

「「円舞曲(ワルツ)スタート」ォ!!」

 

 そして『スピリット・ワルツ』の始まりの掛け声が円舞曲(ワルツ)スタートはどうかと思う。決闘(デュエル)!で良いよ。

 

 そうして互いのフィールド、手札に5枚づつカードが並んだ後、機械的に先攻後攻が決まるのだが……先攻は俺か。

 

「俺のターン。ドロー……えぇ……?」

 

 フィールドに並んだ5枚のカードは『ライフ』と言い、相手のスピリットによる攻撃……『直接攻撃(ダイレクトアタック)』によって無くなっていき、『ライフ』の無い状態で相手のスピリットによる『直接攻撃(ダイレクトアタック)』を受けた時に敗北する。某TCGのシールドみたいなものだ。

 そして手札のカードは、召喚条件が整っていれば召喚出来る『スピリットカード』。主に、場に居るスピリットに装備なり何なりする『アイテムカード』。フィールドに効果を与える『ワルツフィールドカード』。条件が整えばいつでも使える『プレストカード』の4種類が主にメインデッキに入るカードなのだが……何故か見事に真っ黒ですねぇ!?黒いカードなんて種類は初めて見るんですが!?

 本来カードの絵が描いてある部分も真っ黒。一応カード効果を見るも、ほとんどのカードが滲んだような文字で読めない……えっ、詰んだ?ナニコレ?強制敗北イベント?うせやろ。

 

「おいどうした遊祇ィ!まさかフェイズのルールすら分かんねえとは言わねえよなァ!?」

 

「うるせぇなそれどころじゃねえんだよ!!」

 

 と、とりあえず唯一読めるカードを使う。

 

「メインフェイズ!俺はスピリットをハイド状態でセット!」

 

 手札の中で唯一読めたスピリットを場に伏せた状態で置くと、カードの立体映像がフィールドに映される。

 メインフェイズでは召喚条件が整っている状態なら何体でもスピリットを召喚出来るのだが……スピリットかどうかも判別つかないし仕方ない。

 

「ターンエンドだ」

 

「はッ!たった一体スピリットを出しただけかァ!?オレ様のターン!!ドロー!!そして現れろ!【グループ・ドラゴン】!!」

 

 ガキ大将が勢いよくカードをデッキから引き抜いたら、一気に3体のスピリットがフィールドに現れる。

 なんだかもっちり丸々と太ったドラゴンだ。かわいいね。

 

「【グループ・ドラゴン】は召喚された時、デッキから同名スピリットを呼び出す!!そして1体の【グループ・ドラゴン】をリリースし、現れろ!【シャイン・ドラゴン】!!」

 

 3体で纏まってモチモチしていたドラゴンの内の1体が光に包まれ、大きな体をしたドラゴンに変身した。

 

「【シャイン・ドラゴン】の召喚効果発動!相手のライフを1枚確認し、そのカードの種類で追加効果を得る!『シャイン・ソウル』!」

 

 【シャイン・ドラゴン】が口から光の塊を吐き出し、俺の目の前に並んでいたライフの一枚を暴いた。

 

「オマエのライフは……『プレストカード』か!なら【シャイン・ドラゴン】の追加効果発動!確認したライフの効果を無効にして墓地に送る!『シャインスパーク』!」

 

「ぐうッ!?」

 

 ライフ 5 → 4

 

 今度は【シャイン・ドラゴン】の口から熱線が吐かれ、表側になったカードを消し飛ばした。

 墓地に送られたプレストカードを確認すると、

 

 【強欲な呼び声】プレスト

 ・このカードがライフから手札に加わるか墓地へ送られた時、コストを使わずに効果を発動出来る。

 ・手札を1枚捨てて発動出来る。相手のスピリットを全て破壊する。相手は手札のアイテムカードを任意の枚数捨てる事で、破壊したスピリットを捨てたカードと同じ数墓地から呼び戻せる。

 

 なんかやばい事しか書いてないカードだった。怖。

 

「更にオレ様は【ストライクドラゴン】を召喚!効果でデッキから『ドラゴン』と名の付くアイテムカードを【ストライクドラゴン】に装備させる!【ドラゴン・ボーム】を装備!」

 

 ガキ大将が更にスピリットを出すと、フィールドにはゴツゴツの鱗が生えた太いドラゴンが現れ、その尻尾にドラゴンの顔が描かれた丸い爆弾がくっついた。

 なんということでしょう。手札2枚から、フィールドにスピリットが4体並び、更に1体はアイテムカード持ちである。

 いや普通に強いな。

 

「ははは!そして手札からプレストカードを発動!【ドラゴン・ブレス】!相手のライフを一枚破壊し墓地へ送る!」

 

「出た!タイショーのドラゴンコンボ!!」

 

「うおッ……熱ッ!?」

 

 ライフ 4 → 3

 

 【グループ・ドラゴン】が2体集まって口から火の玉を飛ばし、俺の場のライフを一枚焼き捨てていった。

 墓地に送られたカードは……こいつも真っ黒で読めねえ。

 

「さあワルツフェイズ!!先ずは【ストライクドラゴン】でオマエのハイドしているスピリットに攻撃!!【ヘビーストライク】!!」

 

 太いドラゴンがガキ大将の声に合わせ、俺の場の伏せているスピリットカードに突進した。

 

「伏せていたスピリットは【欲望の妖精】。破壊される」

 

「なら【ストライクドラゴン】と【ドラゴン・ボーム】の効果発動!【ドラゴン・ボーム】は装備しているスピリットが相手のスピリットを破壊した時、相手ライフを一枚破壊する!そして【ストライクドラゴン】は装備しているアイテムカードを墓地へ送り、追加攻撃出来る!【テールストライク】!!」

 

 【欲望の妖精】が光となって消滅した直後、太いドラゴンの追撃が俺に向かって振るわれる。いや怖ッ!!?自身の身長を超えるスピリットが襲ってくる映像は滅茶苦茶怖い。トラウマになりそうだ。

 追撃の尻尾が俺の体を通り過ぎた直後、尻尾についていた爆弾が爆発して追加で俺のライフを削っていった。

 

 ライフ 3 → 1

 

 相手スピリットの攻撃によって失うライフは手札に加わるが、『破壊する』等と書かれていた場合は墓地へ送られる。

 【ストライクドラゴン】の攻撃によって手札に入ったカードと墓地へ送られたカードをそれぞれ確認する……が、やっぱり黒くなってて読めない。なんなんだよ本当にこれ……。

 

「どうした遊祇ィ!!いつもオレ様を小ばかにしたような顔しやがってよォ!!!手ごたえ無さすぎんぞ!!!」

 

 小ばかにはしてない。ただ『あ~こんなTHE・悪ガキってマジで居るんだな~』としか思ってないだけだ。

 

「【グループ・ドラゴン】2体で攻撃!!」

 

 モチモチドラゴンが並びながらもっちもっちと跳ね、俺に向けて転がり攻撃。かわよ。

 そして新たに手札に入ったカードは……!

 

「最初の1体は通すが次は通さん!今手札に加わったスピリットカード【不幸を告げる妖精】を召喚する!」

 

「なっ、ライフからスピリットを召喚するだと!?」

 

 ライフ 1 → 0

 

 【不幸を告げる妖精】スピリットカード LV3

 ・このカードはライフから手札に加わる時、そのまま召喚出来る。

 ・このカードはLV3以下のスピリットとの戦闘では破壊されない。

 ・このカードが召喚されたターン終了時にこのカードがフィールドに存在する時、デッキから【■■■■■■■■】を呼び出す。

 

 【不幸を告げる妖精】を召喚した筈なのだが、何故か俺のフィールドには何も現れない。なんだこれ?と思ったのも束の間、もっちもっちと跳ねてた【グループ・ドラゴン】が何かに滑って何処かへ転がっていった。いやかわよかよ。

 

「ちッ……なら破壊しろ【シャイン・ドラゴン】!!『シャインストーム』!!」

 

 ガキ大将の命令を受けた【シャイン・ドラゴン】が光と化し、俺のフィールド上に居たであろう【不幸を告げる妖精】を轢き飛ばした。

 

「仕留め損なったか……まあ良い。オマエはフィールドもライフも何もない状態。次のオレ様のターンで終わりだ……ターンエンド!!」

 

 いや、ほんと普通に強いなガキ大将のヤツ。

 俺のフィールドは焼け野原。手札にはなんか真っ黒のカードだらけ。なんなんだよマジでこのカード群はよぅ。

 

「……俺のターン、ドロー!」

 

 これで俺が主人公なら逆転のドローとなりそうなモンだが、さて引いたカードは……ええ?

 

 

 【強欲神 ■■■■】ス■■ッ■ LV??

 ・全てを捧げよ

 

 

 いや怖い怖い怖い怖い。なにこれなんなんこれ。おかしいおかしい。

 なんでスピリットと書いてあるはずの所が一部黒く塗られてるんですかね。カード効果が全て捧げよって何なんですかね。LV??って何なんですかね。

 あーもーわっけ分からん。絵が描いてあるはずの所も何故か黒塗りだし怖い。こーれ召喚しちゃダメなヤツじゃん。

 

「おい!何もしないならさっさとサレンダーするかオレ様にターンを渡しな!!」

 

「うるせぇ!今考えてんだちょっとは初心者に優しくしろ馬鹿!」

 

「チッ!!」

 

 盛大に舌打ちするガキ大将。いや、まあ確かにちょっと時間掛けすぎかと思うけど、それどころじゃないねん。いやマジでどうしよう。

 ここでこんな厄の塊みたいなカードを使って良いものか……というか負けてもレアカードをガキ大将に没収されるだけなら、またお小遣いを親からもらった時にでもSWのカードを買いに行ったほうが良いのかもしれない。

 ここは『アニメ・漫画の世界』。カードで世界が崩壊するかもしれない世界なんだから、こんなとんでもないカード使ったら何起きるか分からない。それならこんなカード使わずに、最悪デッキ全部ガキ大将に取られるくらいで済みそうな方が……とか思ってたら、強欲神なんちゃらが異様な熱を持ち出した。いやもうほんと怖!

 

 

 【強欲神 ■■■■】ス■■ッ■ LV??

 ・信仰を捧げよ

 

 

 なんかカード効果書き換わってるし!信仰を捧げよって何!?あ~怖い。無理無理。はいはい終わりです終わり。サレしま……とか思った瞬間、別のカードがまた異様な熱を持ち出した。今度はなんだ!?

 

 

 【■■■■召喚の儀式】プレスト

 ・自分フィールド上にカードが無い場合に、手札を全て捨てて発動出来る。墓地・デッキから【■■■■■■■■】を呼び出し、自分・相手のライフを全て墓地へ送る。

 

 

 なんか別のヤバいカードが出てきたんですけお!?

 何呼び出すのか分かんないんですけお!?

 強欲神とは別のヤバいモン呼び出すタイプのカードじゃないんですかお!?

 頭がどうにかなりそうになっていたら、また違うカードが熱を持ち出した。手札握ってる指こわれちゃ~う。

 

 

 【悪食スライム グラトニー】スピリット LV10

 ・このカードを召喚する場合、デッキからカード10枚を墓地へ送って召喚する。

 ・手札を全て捨てて効果を発動出来る。相手のスピリットを全て墓地へ送る。

 ・このカードが破壊される場合、自分のライフを1枚墓地へ送らなければならない。

 ・このカードは自分ライフが1枚以上残っている場合、攻撃時に自分ライフを墓地へ送らなければならない。

 ・このカードが攻撃した後、自分フィールド上のこのカード以外のスピリット全て墓地に送って発動出来る。この効果で墓地に送ったスピリットの数まで追加で攻撃する。

 ・ターン終了時、このカード以外の自分フィールド・手札・デッキから一枚ずつカードを墓地へ送らなければこのカードは破壊される。

 

 

 いや重っっも……。

 まあ、デッキがあればすぐ召喚出来るから悪くはないんだけど……にしても効果よ。隙あらばライフ食うじゃん。ライフちゅっちゅしてくんじゃん。

 …………まあ、強欲神とか、召喚儀式とかよりかはなんかマトモそうだし、こっち使おうかな……。

 

「俺は【悪食スライム グラトニー】を召かあァッつゥ!!?」

 

 手札のグラトニーを召喚しようとカードを掴めば、滅茶苦茶高熱を放ってくる強欲神と召喚儀式の二枚。ふざけんなマジで!!

 思わずグラトニー以外のカードを放してしまったが、何故かそのままゲームは進行していき、フィールドに召喚演出が映される。

 俺のデッキからカード10枚が吸い込まれるように黒い渦へ消えていき、そこから黒い稲光が迸りながら這い出てくる巨大な腕。

 まるで世界そのものが揺れたかのような錯覚を覚え、目の前のファイト用テーブルで体を支えるように立つ。

 ずず……ずずず……と黒い渦から這い出てきた両腕、頭、そして上体。そこで召喚演出は止まり、黒い半透明の、デロデロに溶けたような女巨人……【悪食スライム グラトニー】が現れた。

 

 

『グぃぐァああ■あ■■■ァぁああァァ■■■!!!』

 

 

 

 いやビジュアル怖ァ……。

 

 そして更に演出が続き、バラまいてしまった手札のカードが全てグラトニーの巨大な腕に飲み込まれていった。

 あっ、と言う間も無く、グラトニーはさらに巨大化して相手のフィールドに居たスピリットを全て呑み込んでいった。

 

『ぎゃ、ギャォォォッ!!!』

 

『あはは■■■■ハはァァ■■■!!!』

 

「ひ、ヒィ……」

 

 必死に抵抗するドラゴン達を意に介さず、笑い声と思わしき歓喜の声を上げながら貪る巨大な人型黒スライム。

 そんな光景を間近で見ていた大将は腰を抜かしていた。

 

「と……とりあえず、【欲望の妖精】の効果発動!相手のカードが墓地へ送られた時、このカードはフィールドに舞い戻る!」

 

『あはははは!』

 

 最初のターンに伏せていたスピリットを、自身の効果でフィールドに呼び戻す。

 そういえば、他に墓地で発揮出来る効果を持ったカードは落ちてないかな……と確認したら、これまた勝手にゲームが進行していった。

 

『あはははは!ははははは!あはははははははははは!!!』

 

 【欲望の妖精】が狂ったように笑うと、突然その体が二つに裂け、中から化け物がドロドロと飛び出してきた。だから怖ェって!!?

 

『ははは!ひひゃはははは!!!』

 

『キャキャキャキャ!!』

 

『きひひひひ!』

 

『……』

 

 妖精の体が裂けると同時に、墓地から3枚のカードが飛び出してくる。

 

 【欲望の妖精】スピリット LV3

 ・『妖精』カードが墓地からフィールドに呼び戻された時、もしくは相手のカードが墓地へ送られた時、墓地のこのカードを呼び戻せる。

 ・自分のワルツフェイズに発動出来る。デッキからカードを2枚ドローし、手札のカードを1枚選んで捨てる。

 

 【破壊の妖精】スピリット LV3

 ・『妖精』カードが墓地からフィールドに呼び戻された時、もしくは相手のライフを破壊した時、墓地のこのカードを呼び戻せる。

 ・ワルツフェイズ時に発動出来る。相手の手札・フィールドのカードを1枚選んで破壊する。

 

 【絶望の妖精】スピリット LV3

 ・『妖精』カードが墓地からフィールドに呼び戻された時、もしくは相手のスピリットが墓地に送られた時、墓地のこのカードを呼び戻せる。

 ・相手のワルツフェイズ時に発動出来る。相手の墓地のアイテムカードを自分スピリットに使用出来る。

 

 【永遠の妖精】スピリット LV6

 ・『妖精』カードが墓地からフィールドに呼び戻され、自分フィールド上に『妖精』カードが3体以上いる時のみこのカードは墓地から召喚出来る。

 ・『妖精』カードが3体以上いる時、このカードは破壊されない。また、フィールド上に存在する『妖精』カード全てが違う名前の時、相手は『妖精』カードを攻撃対象に出来ない。

 ・手札に存在するこのカードは成長する

 

 ドロドロとした化け物は次第に小さな人型に変化し、最終的にニヤニヤと、あるいはゲラゲラと嗤う小さい妖精へと変わった。

 そして真っ二つに裂けた筈の【欲望の妖精】はいつの間にか元の姿に戻っていた。

 いや、いやいやいやいや。怖い怖い。妖精ってあれか?フェアリー的な意味じゃなく、妖怪と似た意味の方か?えぇ……。

 そしてフィールドにグラトニーを含め5体のスピリットが揃い、このまま総攻撃を仕掛ければ勝てる……筈ではあるんだが、何故かまだ墓地がキラキラと輝いている。

 

『ひひゃはははは!!!ひゃはははァァァ!!!』

 

 【欲望の妖精】が更に大笑いした直後、その体が突然破裂し、辺りに黒いインクのようなものをまき散らした。……は?

 バァン!

 バァン!

 立て続けに【破壊の妖精】、【絶望の妖精】の2体も破裂し、辺りに黒いインクがまき散らされ、鼻には腐った肉のような匂いがこびり付いた。……え?

 

 そして飛び散った黒いインクの中へ【永遠の妖精】が移動していったと思えば、突如黒いインクから鋭い触手のようなモノが飛び出し、【永遠の妖精】を貫いた。

 

 ぐちゅ

 ぐちゅ

 

 まるで咀嚼するかのような音と共に黒いインクから這い出てきたのは、まるで大人程の大きさがある金棒を持った赤肌の鬼のような大女だった。

 

 

 【地獄の番人長 カグラ】スピリット LV10

 ・このカードを召喚する場合、自分フィールド上のスピリット3体をリリースして手札・墓地から召喚する。

 ・自分フィールド上のLV5以上のスピリットをリリースし、相手の手札を1枚選んで発動出来る。そのカードを墓地へ送る。この効果で送ったカードがプレストカードだった場合、続けてこの効果を発動出来る。この効果はフィールド上に存在する限り、一度しか使えない。

 ・このカードがフィールド上に存在する場合、相手は墓地に存在するスピリットの効果を発動出来ない。

 

 

 【地獄の番人長 カグラ】が手に持った玉を大将に向けて投げ放つと、大将は悲鳴を上げながら地面へへたり込んだ。

 

 バキンッ!

 

 投げられた玉が大将の手札に刺さると、硬質な音と共に玉が跳ね返ってカグラの手元に戻ってきた。

 い、今のが効果発動演出なのだろうか……。

 そして再び玉を投げるカグラ。

 

 バキンッ!

 バキンッ!

 バスン!

 

 合計4回投げ、最後の一投は柔らかいものを穿ち抜いたかのような音と共に玉は何処かへと消えていった。

 先ほどまで大将の手札は潤沢にあった筈なのに、あっという間に逆転。ハンドレスとなった。

 

「ひ、ひぃ……ひぃ……」

 

 もはや腰が抜けすぎて完全に立てなくなった大将を情けないと言える者は居ない。大将はガキ大将だが、まだ小学生なのだから。そしてそんな子供に人でも殺せるんじゃないかという鋭い目で、当たったら死ぬんじゃないかという剛速球を投げるカグラは怖いに決まっている。

 

『……!』

 

「いや俺を睨むなよ……」

 

 何でだよ怖ェーよ。俺の心でも読んだのかよ。前世のゲタはいてて見た目不相応の精神年齢な俺でもちびりそうになるほど怖い。

 何かイライラしているのか、ズドンズドンと持っている金棒をフィールドに叩きつける【地獄の番人長 カグラ】。

 そして割れるフィールド。割れたフィールドから這い出てくる、赤肌の小さな女の子達。いや何で!?

 

 

 【地獄の番人長補佐 キリエ】スピリット LV5

 ・【地獄の番人長 カグラ】がフィールド上に存在する時、墓地から呼び戻せる。

 ・このカードがフィールド上に存在する時、相手は墓地のプレストカードの効果を発動出来ない。

 

 【地獄の番人長補佐 キリカ】スピリット LV5

 ・【地獄の番人長 カグラ】がフィールド上に存在する時、墓地から呼び戻せる。

 ・このカードがフィールド上に存在する時、相手は墓地のアイテムカードの効果を発動出来ない。

 

 

 そうして這い出てきた赤肌の女の子達は、二人向き合って両手を繋ぐと地面からよくわからない魔法陣のようなモノが現れる。

 

 カッ!!

 

 魔法陣からとんでもない熱量の光が放たれ、その上に居た女の子二人を一瞬で消し飛ばして炭にした。

 

 ゴォォォォォッ!!!

 

 二人分の炭を吹き飛ばして現れたのは、黒い炎が全身で燃え盛っている鳥だった。

 

 

 【暗黒の不死鳥】スピリット LV8

 ・このカードを召喚する場合、自分フィールド上のスピリット2体をリリースして手札・墓地から召喚する。

 ・1ターンに一度、このカードがフィールドから墓地へ送られた時に発動出来る。墓地から呼び戻す。

 ・召喚に成功したこのカードが墓地に存在する時、手札を1枚捨てて発動出来る。墓地から呼び戻す。

 ・このカードがフィールド上に存在する時、相手はこのカード以外のカードを対象にする効果を発動する場合ランダムに選ばれる。

 

 【暗黒の不死鳥】がフィールドに現れた瞬間、フィールドがどんどん暗くなっていく。暗く、暗く、暗くなっていく。

 どんどん暗くなっていくフィールドの中で、【地獄の番人長 カグラ】が再びフィールドを叩いている音が聞こえた。

 

「な、な、なんなんだよこれぇ!!?」

 

 真っ暗になったフィールドに響く鳥牧の声。大将の泣き声。

 ぼんやりと光る自分のフィールド。真っ暗な中ごうごうと燃え盛る【暗黒の不死鳥】。再び這い出てくるキリエとキリカ。

 ギラギラとフィールドから俺を刺す5対の双眸。

 

「……ワルツフェイズ。不死鳥で直接攻撃」

 

「ひっ、くっ……ぼ、墓地からプレスト発動っ!……な、なんで効果が発動しない!?」

 

「【地獄の番人長補佐 キリエ】が存在する時、相手は墓地のプレストカードを発動出来ない」

 

「なっ……ぁ……なら、墓地の【シャイン・ドラゴン】の---」

 

「【地獄の番人長 カグラ】がフィールド上に存在する限り相手は墓地のスピリットの効果を発動出来ない!」

 

「な……ぁ……うわあああ!!!」

 

 不死鳥の直接攻撃が大将のライフを削る。

 

 ライフ 5 → 4

 

「続けてキリエ、キリカ、カグラで攻撃」

 

 硬質なもので岩を殴ったかのような音が続けて鳴り、大将のライフを削る。

 

 ライフ 4 → 3 → 2 → 1

 

「……グラトニーで攻撃」

 

『あは■■■■ハァ■!!!』

 

 ゴボゴボとした笑い声が暗闇に響く。

 

「て、手札からプレスト発動ッ!【ドラゴンフォース】!!攻撃してきた相手スピリットを対象に、破壊するッッ!!!」

 

 泣き声交じりの声と共に、輝くオーラに身を包んだ大将が襲い掛かる黒に向けて光を放った。

 ……だけど。

 

「【暗黒の不死鳥】の効果、相手はこのカード以外のカードを対象にする効果を発動する場合ランダムに選ばれる」

 

 放たれた光は【悪食スライム グラトニー】に当たることなく、闇に飲まれていった。

 

「攻撃続行」

 

「ああああああ!!!」

 

 ランダムに選ばれた【ドラゴンフォース】は不死鳥に当たったのか、僅かな間闇が晴れた。しかし不死鳥の効果によって、再びフィールドは闇に包まれた。

 

 ライフ 1 → 0

 

「ひっ……はっ……はぁっ……い、生きてる……まだ生きてる……」

 

「……【悪食スライム グラトニー】の効果発動。このカードが攻撃した後、自分フィールド上のスピリット全て墓地に送り、その数まで追加で攻撃する」

 

『は■■■は■ハァ■ァ!!!』

 

「あ……うぁぁ……て、手札から……プレスト、発動……【ドラゴンハート】……こ、効果で、直接攻撃を無効にして……1ドローする……」

 

 【ドラゴンハート】の効果で一度だけグラトニーの攻撃を防いだが……いいカードを引けなかったようだ。手札を落とし、完全に戦意を失ってしまった。

 

「……終わらせろグラトニー。『暴走暴食(グラトニーテ)』!」

 

 

『あ■■■は■ハァ■ァ!!!あはひ■はは■ァハははハ■!!!!』

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 そうして。

 あの時のファイトの様子が誰かに撮影されていたのか、気が付けば学校中で俺の噂で持ち切りに。

 強いいじめっ子を精神崩壊させたやべー奴扱いされ、クラスメイトから避けられ、それどころか仲の良かった友達とも会話できない始末。

 なんだろう。自分、闇落ち良いっすか……。

 悪い、やっぱつれえわ……。




遊戯王以外のTCGはミリしら。強いて言えばデュエマは少しだけ知ってるくらいか。
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