ラキュースの部屋を覗く 作:カール
イビルアイは、帝国の商人の令嬢をエ・ランテルまで、単独で護衛する任務についていた。
我儘だけど綺麗な顔立ちの美人の令嬢と、馬車を操る礼儀正しい執事の男性の横に付いて行動している。
「あれは、ギガントバジリスク!しかも、10体もいる!?」
イビルアイは、馬車を止めてから令嬢と執事を抱えて、フライの魔法で空を飛んだ。
「まずいな!ここは、王都とエ・ランテルの中間地点で人の行き来が多い!」
「反対側の道に、誰かいるわぁ!」
イビルアイが反対側の道を見ると、漆黒の鎧を着た冒険者と女性の冒険者が居た。
「まずい!助けないと!」
イビルアイが動こうとした瞬間に、漆黒の鎧を着た冒険者がグレードソードで、戦士にとって天敵のギガントバジリスクを簡単に倒していった。
「えっ!凄い!」
10分程の戦闘で、10体のギガントバジリスクは討伐された。
イビルアイは、令嬢と執事を漆黒の鎧を着た冒険者の近くに下ろした。
「私は、蒼の薔薇のイビルアイです。ギガントバジリスクの討伐助かりました!凄い剣さばきでしたね!」
「蒼の薔薇のイビルアイ殿ですか?私は、モモンです。イビルアイ殿と同じ、アダマンタイト冒険者です」
「貴方が、漆黒の英雄のモモン殿ですか!」
イビルアイとモモンに変身したパンドラが話していると、少し離れた位置にある林の中から3体のエルダーリッチが表れた。
「あれは!エルダーリッチ!強敵だ!何故こんな所に!」
「確かに、凄い圧を感じる!ナーベは、2人の護衛をしろ!」
「はい!」
「イビルアイ殿、手伝ってもらえますか?」
「もちろんです!」
イビルアイは、クリスタル・ランスを放った。
水晶で出来た槍が、エルダーリッチに当たるがダメージは少なかった。
エルダーリッチが放った魔法を、パンドラは軽くよけるが、イビルアイは避けきれなかった。
「イビルアイ殿!危ない!」
パンドラは、間一髪でイビルアイを助けて、イビルアイをお姫様抱っこした状態で戦闘を繰り広げた。
イビルアイは、止まったはずの心臓が動き出すような感覚になった。
パンドラの攻撃で、3体のエルダーリッチを討伐した。
遠隔視の鏡で観察していた、アインズとアルベドとデミウルゴスが会話をしていた。
「アインズ様!申し訳ありません!」
「アウラは、後で叱っておきます!」
「構わない・・・や」
アインズは、10体のギガントバジリスクと3体のエルダーリッチはやり過ぎたと思って、やり過ぎたなと言いかけた。
「少なすぎます!」
「同じアダマンタイト冒険者として、圧倒的な実力をもっと見せてから〜」
(えっ?そっち!?危なかった)
アインズは、感情抑制が働いた。
イビルアイとパンドラは、護衛していた商人の令嬢と執事を目的の場所まで送った後に、エルダーリッチとギガントバジリスクの件をエ・ランテルの冒険者組合に報告した。
ナーベラルは、王都の冒険者組合に報告に行っている。
「3体のエルダーリッチと10体のギガントバジリスクを!モモン様が討伐された!」
イビルアイは、冒険者組合の幹部達に熱弁した。
「何だって!?」
「ズーラーノーンかもしれないぞ!?エ・ランテルから王都までの道を、詳しく調査しないと!?」
「もしも、また同じ数の魔物がでたら、アダマンタイトの冒険者以外に倒せるのか?」
冒険者組合は、対応策を検討した。
冒険者組合の報告が終わってから、大通りを2人が歩いていた。
「モモン様も、ロール殿の所に行かれるのですね!」
「はい。ある依頼を頼まれていて、その報告をしに行く所です」
「私は、任務の帰りに2人と一緒に王都に帰る予定だったんです」
イビルアイは、依頼の事が気になったが、冒険者として依頼内容は聞く事が出来ない。
イビルアイとパンドラが、黄金の輝き亭のカル達が居る部屋の前に到着してからドアをノックする。
「はい!イビルアイと・・・」
ラキュースは、アダマンタイトのプレートを見て、漆黒の英雄のモモンだと分かったが、面識が無かったので少し疑問に思った。
「久しぶりだな、ラキュース!」
「えぇ・・・久しぶりね」
イビルアイとパンドラが部屋に入ると、カルが少しだけ窶れている状態で椅子に座っていた。
イビルアイは、ラキュースとカルにさっきあった事を報告した。
「3体のエルダーリッチと10体のギガントバジリスクを討伐!しかも、モモン殿!1人だけで!」
ラキュースは、同じアダマンタイトの冒険者としての、実力の違いを見せつけられた気がした。
蒼の薔薇は、チームとしての強みはあるが個人としての実力は、イビルアイがアダマンタイトの冒険者クラスで、他のメンバーはオリハルコンの冒険者クラスの実力だった。
「いえいえ、イビルアイ殿にも手伝って頂きました」
「ご謙遜を!それと、呼び捨てで呼んで下さい!」
ラキュースは、イビルアイの様子を見て、モモンに惚れたと思った。
イビルアイの正体が吸血鬼だと知っていたので、この恋はどうなるのか心配になった。
しばらくの間は雑談をしていたが、パンドラが本題を話始めた。
「すいませんが、情報漏洩の防止の為にマジックアイテムを使用します」
パンドラは、周りに声を聞かれないように対策をした。
「ロール殿、依頼の報告があります。アインドラ殿やイビルアイに聞かれても大丈夫ですか?」
カルは、全身を震わせた。
「ここで、話して下さい・・・ラキュースさん・・・話しておかないといけない事があります。俺は、モモン殿に八本指の六腕の暗殺を依頼しました!」
ラキュースは、目を見開いて驚いてから、カルに物凄い勢いで話した。
「その依頼が、外に漏れたら!カルさんが狙われるのよ!カルさんの身に何かあったら・・・」
ラキュースは、自分の為にカルがしてくれた依頼だと分かってはいたが、一言相談をして欲しかったと心の中で思った。
ラキュースは、1分程カルに言いたい事を言った後に、カルに抱き着いてから涙を流した。
「すいません。ラキュースさん」
パンドラは、2人が落ち着いたのを見計らって話し始めた。
「六腕の居場所が、分かりました。討伐は可能ですが、六腕を討伐したら八本指の中の権力闘争が始まって、一部の構成員が暴走して王都に住む人達を襲うかもしれません。ですので、八本指を壊滅させた方が良いと思います」
「モモン様!!私にも手伝わせて下さい!!」
「モモン殿!蒼の薔薇も八本指とは、戦ってきたんです。協力させて下さい!」
パンドラは、少し体をかっこよく動かしてから答えた。
「お願いします!ロール殿。依頼内容が、変更になりますが大丈夫ですか?」
「はい!お願い致します!」
「分かりました。八本指には、大小の数多くの拠点があります。壊滅作戦では、全ての拠点に同時に攻め込まないといけません。蒼の薔薇で、信頼のある冒険者を100人集められますか?」
「大丈夫です!この作戦で、一番怖いのは情報漏れね。八本指は、一部の貴族に賄賂を送っているから情報が漏れたら邪魔をされる。けど、信頼できる王族に連絡をしてもいいかしら?」
「構いませんよ。これが、八本指の拠点が記された地図です。八本指のリーダーの居場所は不明ですが、3週間後の幹部会に表れるそうです。今は、使われていない倉庫の地下室が会場です」
モモンは、ラキュースに地図を渡した。
「拠点の情報をどうやって?」
ラキュース達は、八本指の拡大を防ぐ為に動いていたが、拠点の場所を上手く隠されていたので、全面戦争には踏み切れない状態だった。
「信頼できる情報屋がいるのだろう!モモン様が信頼している情報だ!それだけで、信頼できる!」
イビルアイは、胸を張って答えた。
「この情報は、信頼出来ます!」
ナザリックで隠密行動が得意な者が、判明している拠点に来た幹部の跡をつけて集めた情報である。
「3週間後ね!冒険者を集めるのは、情報漏れがないように注意しながらするわ。今から、王都に向かうけど、一緒に出発できますか?」
「大丈夫です。それと、ロール殿は3週間後まで王都以外に居て頂きたい。依頼主に何かあっては、大変ですので!」
カルは、少しだけ悩んでから答えた。
「帝都で、母親が店の開店準備をしているので、そこに行こうと思います」
「帝都には、八本指の支配はまだとどいてないだろうし、カルさんのお母様が近くに居るなら、私は安心します」
カルの母親のアールビア・ロールは、とてもやり手の経営者で、ラキュースは尊敬をしていた。
「浮遊板の魔法で、王都まで飛べば10時間程で着くだろう。冒険者組合に頼めば、マジックキャスターの手配はしてくれるだろう!」
「準備もあるだろうから、2時間後に冒険者組合に集まりましょう」
イビルアイとパンドラは、部屋を出て行った。
カルとラキュースは、王都に帰る為に荷物をまとめていたので自由に過ごせる。
カルとラキュースは、見つめ合った。
お互いに色々と言いたい事があったが、3週間以上会えない事と、ラキュースが八本指との激しい戦いに参加するので、最悪の結果を迎える可能性がある事が頭をよぎっていた。
2人は、言葉を交わす事なく、寝室に向かって歩き出した。
2人は、ベッドに倒れ込んでからキスをした。
命の危険がある時の、子孫を残すという本能に近い行動であった。
2人は、服を脱いで裸になった。
ラキュースは、カルの体に馬乗りになってから、固くなっているペニスを自分の濡れているアソコにゆっくりと誘導した。
「ハァッ!・・・ハァ!」
ラキュースは腰を小刻みに動かして、自分の気持ちの良い場所にペニスを擦り付ける。
「ラキュース!愛しています!」
カルは、普段は呼び捨てにはしないので、ラキュースは新鮮な気持ちになった。
「私も、愛しています・・・絶対に生きて再会しましょう!つっあ!?」
カルのペニスが、ラキュースの一番気持ちの良い所に当った。
「ツゥ!?ハァハァ」
「あっ・・・っ」
カルは、込み上げた精液を放出した。
「はっ・・・ハァハァ」
ラキュースは、カルの体の服で隠れる部分を軽く噛んで、薄っすら跡を付ける。
「少し痛いです。ラキュースさん」
ラキュースは、さん付けに戻って少しだけ残念に思った。
「私のものだと、印を付けているのよ♪」
「あの、聞きたいのですが・・・どうして、俺の事をこんなに愛してくれるのですか?男としての魅力ならモモン殿の方が・・・」
カルは、催眠の記憶が無くなっているので疑問だけが残った。
だが、ラキュースを愛する気持ちに変化はない。
「う〜ん。そうねぇ~。カルさんと一緒に居ると楽しいし、カルさんとの子供が欲しいと思うわ!それに、魅力は人それぞれよ!アールビア様は、カルさんの事を商売や交渉の才能はないけど、金銭の管理は完璧だって言っていたわ!私も、そう思うわ!」
カルは、金銭の管理をしっかりとしている。
小さな頃から、貯金をしていたのでモモンの依頼料も一括で払う事ができた。
「ありがとうございます・・・。何か、モヤモヤが晴れた気がします!」
それから2人は、時間の許す限り互いの体に跡を残し合った。
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