ラキュースの部屋を覗く 作:カール
帝国で借りた屋敷には、アルベド・セバス・ルプスレギナ・ソリュシャンがいた。
「セバス様とレイナースとの結婚大作戦に、参加する事を命じられたっす!」
「ルプスレギナ・・・罰として、参加を命じられたのよ!」
ソリュシャンは、ルプスレギナがふざけているように見えたので、少しきつめに注意を促した。
「ソーちゃん、分かってるっすよ!」
アルベドも注意を促した。
「ルプスレギナ、真面目になさい!もう少しで、アインズ様が来られるのよ!」
「アルベド様!了解っす」
アインズがゲートを通って表れたので、全員がお辞儀をして出迎えた。
「うむ。揃っているな・・・アルベドよ、作戦の説明をせよ」
「畏まりました」
(今回は、事前に作戦の内容は知ってるから無事に済みそうだな)
「じゃあ、説明をするわね」
アルベドが説明をしようとしたら、ルプスレギナが手を上げて質問をした。
「すいません!聞きたい事があるんですけど・・・質問をしても良いっすか?」
アルベドは、作戦に関する質問だと思って許可した。
「王国の人間を皆殺しにする作戦は、何で中止になったんっすか?」
アインズは、中止になった理由を知らないので焦った。
(えっ!?何でって・・・どうしよう!)
「アインズ様。ルプスレギナに、説明をする許可を頂いても宜しいでしょうか?」
「うむ!ルプスレギナの質問に、答えてあげなさい」
(良かったぁ〜)
アルベドは、お辞儀をしてから説明をはじめた。
「カル・ロールの件とセバスとソリュシャンが、人間の娘を助けたからよ」
セバスとソリュシャンは、驚いた表情になった。
(えっ!?そうなの!?)
アインズが、一番驚いていた。
「アインズ様は、シャルティアを洗脳した者をあぶり出す為に、ホニョペニョコの片割れである吸血鬼を作り出して、暴れさせるつもりでいたのよ。実行すれば王国の半分は、焦土になっていたでしょうね」
セバスは、吸血鬼が王国で暴れまわっている姿を想像した。
「王国には、魅力が無かったわ。八本指のメンバーが犯罪を犯して捕らえられても権力者に賄賂を渡して解放されたり、上層部は王族派閥と貴族派閥の争いで治安が悪くなっている事にも気が付かないし、帝国との戦争で疲弊していく国力・・・上げたらきりがないわ」
「分かったっす!アインズ様は、洗脳した者を探すのと同時に、王国を潰してから作り直すつもりだったんっすね!」
ルプスレギナは、元気な声で答えた。
「えぇ、そうよ。けど、カル・ロールがアインズ様に過去の過ちを正直に話して・・・どんな過ちかは分からないけど・・・色々とお考えになったみたいよ』
「マジっすか!アインズ様!どのような過ちか教えて欲しいっす!」
セバスは、ルプスレギナを止めた。
「お待ちなさい!アインズ様の深いお考えに、安易な気持ちで踏み込んではいけません!」
「はいっす」
アインズは、心の中でセバスを褒めた。
アルベドは、ため息をついてから話を続けた。
「ソリュシャンは、ツアレの体の傷は全て治したのかとアインズ様に質問をされたのを覚えてるかしら?」
アインズは、その時の事を思い出した。
(確かに聞いたな。特に、意味はないんだけどなぁ〜)
ソリュシャンは、即答した。
「はい!覚えています」
ソリュシャンは、全て治したかと聞かれたことに少し違和感があった。
もしかしたら、傷を少し残すのが正解だったのではと考えた。
「アインズ様は、セバスの命令であってもソリュシャンが人間を助けた事実を確認して、ナザリックの者にも人間の認識を改める事が可能だと思ったのよ」
「アインズ様が・・・私の行動で!?」
ソリュシャンは、涙目になって手を口に当てた。
「そんな・・・」
ソリュシャンは、アインズに失望されたと思っていたが、自分の軽率な行動を正面から見てくれていた事に深い慈悲を感じた。
「ソーちゃん!良かったっすね!待てよ・・・ホニョペニョコの片割れの吸血鬼は、誰がなる予定だったんっすか?」
「ツアレよ。セバスが助ける前に連絡をしていたら、ツアレを改造していたでしょうね」
セバスは、たっち・みーによって作られた者として自分の信念に従って行動をしたが、自分の行動が王国の人間の運命を変えた事を知ってゾッとした。
「それと、シャルティアとセバスとソリュシャンが作戦に参加しないのは、シャルティアを洗脳した者から守るためよ」
セバスとソリュシャンは、アインズの優しさに包まれた感じがしたが、同時に役に立てない事についても考えた。
「慈悲深いアインズ様は、最高っす!!あっ!今回のセバス様と人間の結婚の罰の理由が分かったっす!」
アインズ達は、ナザリックの人間に対する意識改革の為だと伝わったと思った。
「レイナース・ロックブルズの呪いを解いてから、玩具にするっすね!セバス様!飽きたら貸して下さいっす!」
ソリュシャンは、ルプスレギナを引きずってから部屋を出ていった。
2分後に、戻って来たので会議を再開した。
「セバスには、帝国の金持ち達が参加する闇のオークションに参加してもらうわ」
「はい!何を落札すれば、良いのでしょうか?」
「何でも、良いわ。これは、レイナースの呪いを解くマジックアイテムを偶然手に入れたという、辻褄を合わせる行動だから場の雰囲気とかを覚えておいて」
「畏まりました!」
「次は、セバスとレイナースの出会いね。1週間後にレイナースは、帝都周辺の巡回任務に就くわ。ソリュシャンにエルダーリッチを3体預けるから、タイミングをみてレイナースにけしかけてね。その時に、偶然通りかかったセバスがレイナースを助けるの・・・レイナースは、帝国四騎士の1人だけど巡回の兵士は、5人前後だからエルダーリッチが3体同時に表れたら苦戦するはずよ。もしも、ヤルダバオトの件で巡回の日が変更になったら伝えるわ」
セバスとソリュシャンは、返事をして頷いた。
「後は、会話ね。いきなり呪いを解くマジックアイテムの話は、不自然だから駄目よ。まぁ、1回目のデートの最後に話題にしなさい。デートプランは、あまり人気のない所の方が良いわ。顔の呪いを気にしてるみたいだし・・・ソリュシャンは、少し離れた位置から見守ってね」
「はい!配慮したプランにします」
「はい!レイナースの監視も兼ねます!」
アルベドは、笑顔で頷いた。
「呪いを解いた後は、すぐに結婚の話ではなくて、2回目か3回目のデートの時にしなさい。ナザリックの事を話すのは、結婚した後よ。アインズ様に、無礼な態度をとらないように強く言っておいてね!」
セバスは、肝に銘じた。
ルプスレギナは、話を聞いていて自分に役割がない事に気が付いた。
「アルベド様!私の仕事は、何っすか?」
「セバス達から離れた位置で待機して、セバス達に何かあった時に不可視の魔法を使ってサポートをしてね。それと、カル・ロールに何かあった時も動いてもらうからそのつもりでね」
カル・ロールは、シャドウ・デーモンが2体で監視をしていて、シャドウ・デーモンに対応できない事があれば知らせに来る事になっている。
カルネ村の監視は、ユリ・アルファに交代している。
ルプスレギナは、ある事を疑問に思った。
「同時に、問題が起きたらどうすれば良いっすか?」
アインズとアルベドは、質問が嬉しかった。
「良い質問ね!私かユリにメッセージを送って、人員を送ってもらってね。私は、問題が起こらない限り帝都には来ないけど、定時報告は文書でするように!」
「はいっす!」
アルベドは、必要物品をセバスに渡した。
「説明は以上よ」
ルプスレギナが、質問をする為に手を挙げる。
「セバス様に、質問があるっす!」
「何ですか、ルプスレギナ」
セバスは、やる気のあるルプスレギナの表情を見て笑顔になった。
「作戦の事ではないのですが、アインズ様とアルベド様の間に第1王子がお産まれになったら何を贈るっすか?」
(えっ!もう子供の話をしてるの!俺は・・・童貞で!?)
アインズは、感情抑制の効果で冷静になった。
「もう!ルプスレギナったら・・・アインズ様!これは・・・不敬でしょうか?」
アルベドは笑顔で、アインズに近付いてから質問をする。
「想像することは、良いと思うぞ!」
セバスは、お辞儀をしてから話を始める。
「はっ!今から、考えておかないといけませんね」
ナザリックに属する者は、アインズがアルベドとの結婚を真剣に考えている事を知って、子供が誕生した時の事を考えていた。
結婚の祝は、物ではなくてナザリックの者達全員で盛大に結婚式を行なう事を決めたが、子供の贈り物については話し合ってはいなかった。
「そうっすよ!早い方が良いっすよ!ちなみに、デミウルゴス様は講義の為の部屋を考えていて、コキュートス様は子供用の武器で、アウラ様は配下の魔獣に若君を落ちないように乗せて移動できるようにする特殊な籠で、マーレ様は絵本を贈るそうっす」
(皆よく考えているなぁ〜)
「皆。気持ちが先走っていますねぇ♪」
「流石がは守護者の皆様です!素晴らしい物を準備されていますね」
ソリュシャンは、シャルティアが何を贈るのかが気になった。
「シャルティア様は、何を準備されているのかしら?」
ルプスレギナは、笑いながら答えた。
「シャルティア様は、凄い物を贈るっすよ!」
(凄い物か・・・何だろ?)
「性欲が高まるマジックアイテムを贈るそうっす!」
(俺の息子は、まだ存在してないけど!産まれたらすぐに童貞卒業かよ!?ダメ!ダメ!)
その場の全員が、早すぎると思った。
「アインズ様!シャルティアと、1日お話をする時間を頂いても宜しいでしょうか?」
「構わない・・・ゆっくりと話してくると良い」
「セバス様!作戦開始まで時間はありますので、私達も一度ナザリックに戻りましょう」
「そうですね。シャルティア様には、贈り物についてお話をした方が良さそうですね。ルプスレギナは、レイナースの監視とカル・ロールに何かあった時に動けるようにしておいて下さい」
「はいっす!」
アルベドとセバスとソリュシャンは、ナザリックに戻ってからシャルティアと贈り物についての話をした。
ラキュースは、八本指の討伐作戦が始まる20分程前に魔剣キリネイラムを握りしめて集中していた。
(カルさんは・・・今頃、何をしているかな?)
本来であれば、八本指の討伐作戦に集中しなくてはいけない状況ではあるが、カルの事が気になっていた。
魔皇ヤルダバオトには、モモンの父親が対応すると聞いていたので不安は少しあったが心強かった。
(今朝届いた手紙に、元貴族の3人の女の子をロール家の養子に迎えたと書いてあったけど・・・まさかだと思うけど、義理の妹達をいやらしい目で見てないわよね?)
だが、カルと結婚をしたら義理の妹になるので仲良くしたいとも思っていた。
そんな事を考えていたら、部屋のドアをノックする音が聞こえてきた。
「アインドラ殿、時間です」
「分かりました・・・すぐに行きます」
ラキュースは、冒険者達を率いて八本指の拠点の一つに強襲をした。
王都にある八本指の拠点では、激しい戦いが繰り広げられた。
パンドラと、イビルアイも突入の準備をしていた。
「モモン様!先ほど倉庫に、フードを被った3人の男が入りました」
「時間通りだな。八本指のリーダーを取り逃す分けにはいかないので、周りの警備の者達は静かに仕末していく」
「はい」
倉庫は、15人の八本指の構成員と六腕が警備をしている。
パンドラとイビルアイは、1人ずつ確実に仕末していく。
イビルアイは、六腕のメンバーがパンドラに一撃で殺されていくのをみて、パンドラの強さに痺れていた。
20分程で、警備をしていたメンバーは片付いた。
「後は、地下室の幹部達だ!」
パンドラが、地下室のドアを蹴り破って中にはいると8人の幹部が居た。
「お前達は・・・漆黒の英雄と蒼の薔薇か!」
「そうだ!このお方は、漆黒の英雄のモモン様だ!」
イビルアイが、胸を張って言った。
幹部の1人が、疑問に思った事を言った。
「こいう時は、自分の名前を名乗るのでは?」
「うるさい!」
イビルアイは、魔法で幹部達を次々と仕末していくが、ゼロは魔法を避けた。
「私が、相手だ!」
ゼロは、正拳突きでパンドラを攻撃するが、びくともしなかったので焦った。
「嘘だろ!?」
パンドラは、ゼロを切り倒した。
「流石です!モモン様!」
「イビルアイも、なかなか良い動きだった!」
「モモン様に比べたら、まだまだです!」
倉庫を出てから冒険者達と合流して、八本指の拠点を全て制圧した事を確認した。
60人程の冒険者が集まったが、怪我で治療をしていて集合場所に来れない者もいた。
ナーベは、情報屋の所に行っている事になっている。
イビルアイ以外の蒼の薔薇のメンバーは、制圧した拠点で王国の役人が来るのを待っている。
ラナーは依頼料を払った立場ではあるが、ラナーが居たらモモンの注目度が下がってしまうので、魔皇ヤルダバオトの対応で集合場所には来ていない事になっている。
作戦に参加した冒険者達は、イビルアイが話したパンドラの活躍を聞いて驚きの声を上げている。
「六腕を1人で倒した!?」
「本当か!?けど・・・イビルアイさんが言ってるしな・・・信頼度は高いな!」
「後で挨拶をしておこう!」
イビルアイは、皆に聞こえるように大声で言った。
「モモン様!勝どきの合図を!」
パンドラは、グレートソードを上に掲げてから大声でいった。
「八本指の討伐は終わった!我々の勝利だ!」
冒険者達は、興奮しながら大声で勝利を叫んだ。
20分程してから役人達が到着したので、八本指の押収物等の引き継ぎをして解散をすることになったが、冒険者達はパンドラにある事について質問をした。
「モモン殿は、魔皇ヤルダバオトとは戦わないのでしょうか?」
イビルアイが、モモンの代わりに声を上げた。
「魔皇ヤルダバオトの討伐は、アインズ・ウール・ゴウン様とゴウン夫人がやって下さる!」
冒険者達が、不安に思った事を話し始める。
「ヤルダバオトは、第六位階の魔法を使いこなして、数百体の悪魔を操ると聞いています」
「アインズ・ウール・ゴウン殿と奥方は、強力なマジックアイテムを複数持っているとは聞いていますが・・・」
パンドラが、オーバーアクションをしてから答える。
「アインズ様は、第七位階の魔法を使える偉大なお方だ!」
冒険者達は、第七位階魔法を知らない者が多かった。
「第七位階魔法って・・・何?魔法って第六位階までだよな?」
「第五位階の魔法は見た事あるけど・・・」
「第五位階より凄いんだよな?」
冒険者の中で、魔法に詳しい者達が話し始めた。
「第七位階魔法は、人類未到達と言われる魔法だと聞いている・・・」
「分かったぞ!第七位階の魔法が込められた、マジックアイテムを持っておられるのか!それは、心強いな!」
「第七位階魔法は、十三英雄が使用していたと言われる人類未到達の領域らしいからなぁ!」
イビルアイは、腕を組んで話し始める。
「ゴウン様は、マジックアイテム無しで、第七位階の魔法を使われるお方だ!それに、モモン様の!?」
イビルアイが、途中で言うのを止めたので、周りの冒険者達は気になった。
パンドラは、堂々と胸を張って話し始めた。
「私は、アインズ様の息子だ!2体の強大な力を持つ吸血鬼の討伐を命じられたが、まだ1体しか討伐できていない。私は、半人前以下だ。皆には、残りの1体の吸血鬼を討伐してから話すつもりでいた」
漆黒の英雄のモモンの父親が、アインズだと知ったので冒険者達は安心をした。
作戦終了から3時間後にパンドラは、イビルアイが借りているホテルの部屋を訪れた。
「朝早くから、すまない」
「モモン様!問題は、ありません!むしろ来て頂いて嬉しいです!」
(どうしよう!どうしよう!どうすれば良いんだ!モモン様が、私の部屋に居る!?)
イビルアイは、突然のモモンの訪問に混乱をしていた。
イビルアイは任務の打ち上げで、ラキュース達が話していた時の事を思い出した。
『カルさんを、ベッドに押し倒してから馬乗りになってぇ〜!その先は言えないわぁ〜』
『言えないか・・・まぁ、あまり興味はないが、結果だけは聞いてやる』
ラキュースは、お酒は飲んでいないが、とても機嫌が良かったので結果を話し始めた。
『カルさん!私と結婚しなさい!と言ってプロポーズをしたの!カルさんは、はいって言ってから涙を流したのよぉ〜』
イビルアイは、ため息をついてから思った事を口にした。
『ラキュースは、ロール殿に洗脳されているな。明日の任務は午前中で終わるから、終わったら洗脳の専門家のマジックキャスターの所に行こう』
『正解よ!カルさんに、身も心も洗脳されちゃったわぁ〜。この洗脳は、誰にも解けないわぁ~。いつか、イビルアイにも分かる時がくるわよ♪』
イビルアイは、全部聞いておかなかった事を後悔した。
(あぁ!もっと詳しく、聞いておけばよかった!)
「大丈夫か?」
「はい!モモン様!大丈夫です!はいっ!」
「イビルアイよ。何か、私に隠している事はないか?」
イビルアイは、失言の事を責めに来たのではないかと少しだけ思っていたが、違ったので止まっている心臓が動く気がするほど激しく動揺した。
「隠し事ですか!?」
「例えば、仮面の下の素顔とか・・・」
イビルアイは、パンドラから少し離れた。
(モモン様に、気付かれた・・・。吸血鬼だとバレたら・・・もう生きてはいけない)
イビルアイは、その場に蹲った。
(嫌だ!モモン様には、知られたくない・・・けど、モモン様に討伐されるなら・・・)
イビルアイは、立ち上がってから仮面を外した。
「モモン様!?私は、吸血鬼です。討伐をっ」
パンドラは、イビルアイを抱きしめた。
「辛かったでしょう」
イビルアイは、涙を流したいと思ったが体が吸血鬼だったので泣けなかった。
「イビルアイに、これを贈るよ」
「これは・・・えっ」
モモンは、指輪のマジックアイテムを出して、イビルアイの左手の薬指にはめた。
「あれ?この感覚は・・・」
指輪のマジックアイテムはアンデッドが、感覚の疑似体験をすることができる指輪だった。
「凄い!ほっぺたを触った感覚がする!この体になってから初めてです!」
今までは体の感覚がなくて、世界から切り離された感じがしていた。
「アンデッドが、感覚を体験するマジックアイテムです」
「どうして、こんな凄い物を・・・というか!私が、吸血鬼でも大丈夫なのですか!?」
パンドラが兜を外したら、真っ黒い目が二つと口が一つある顔が表れた。
「モモン様も!異形の者だったのですか!?」
「私は、アインズ・ウール・ゴウン様によって作られた、ドッペルゲンガーです!」
「えっ!作った?」
「その通り!アインズ様に、不可能はないのです!その指輪もアインズ様の私物の一つです」
「何て・・・凄い・・・」
イビルアイはアインズの事を、第七位階が使用できて強力なマジックアイテムを持っているマジックキャスターだと思っていたが、本当の実力を隠している可能性が高いと思った。
2人は、イビルアイのベッドに座ってから色々と話しをした。
イビルアイが250年以上生きている事や、十三英雄と共に戦ったが記録では十三英雄に討伐された事になっている国堕としであると伝えた。
「私の本当の名前は、キーノ・ファスリス・インベルンです!2人きりの時は、キーノと呼んで下さい」
「私の本当の名前は、パンドラズ・アクター!2人きりの時は、パンドラと呼んで下さい」
2人は、見つめ合った。
イビルアイは、感覚を感じられる指輪をはめているので感覚が敏感になっている。
「パンドラ様・・・あのっ」
パンドラは、イビルアイにキスをした。
(あっ、唇の感覚)
「キーノ・・・愛しているよ」
イビルアイは、ラキュースの言っていた洗脳されたという言葉の意味が少しだけ分かったような気がした。
2人は、服と装備を外してからベッドの上で抱きしめあった。
「パンドラ様!そこは!?ダメですっ」
パンドラは、イビルアイの乳首を執拗以上に舐め回した。
「ダメなのかい?」
イビルアイは、俯いてから小さな声で答えた。
「ダメじゃっ・・・ないです♪」
パンドラは、イビルアイのマンコの豆の部分を弄った。
「えっ!あぷっ♪にゃぁ~♪」
パンドラは、更に激しく弄った。
イビルアイは、250年振りに感覚を味わっている。
「ダメですっ!パンドラ様♪そこは♪凄い♪」
イビルアイの息が荒く、喜びの表情をしている。
「壊れる♪やっあっ♪」
イビルアイは、パンドラに抱き付いた。
「パンドラ様!愛しています!」
「私も、愛しているよ。キーノ!」
パンドラは、イビルアイを抱きかかえてから射精した。
ラキュースが3時間後に、イビルアイの部屋を訪ねてくるまで行為は続いた。
ナザリックの執務室では、パンドラがアインズに報告をしていた。
執務室には、アインズとパンドラしか居ない。
「そうか、イビルアイは、吸血鬼で十三英雄と一緒に戦っていたのか・・・」
「はい!」
「調査ご苦労・・・」
(あれ?報告書の最後に、体の関係を持ったと書いてあるけど・・・えっ!?)
「いかがなされましたか」
アインズは、パンドラの事を息子のように思っていた。
「その・・・イビルアイと、体の関係を持ったのか?」
パンドラは、オーバーアクションをしながら答えた。
「はい!ベッドの上で、信頼度を上げました!!」
(えっ!?息子に先を越されたぁ!?)
アインズは、感情抑制の効果で落ち着けた。
「パンドラは、イビルアイを愛しているのか?」
「イビルアイの信頼を得るためにした行為です。愛は、ありません!」
パンドラは調査の為に、イビルアイが求める人物像を演じた。
アインズは、愛がないという言葉を聞いて、アルベドの事を考えた。
(愛がないのか・・・。俺は[モモンガを愛している]とアルベドの設定を書き換えた・・・。そこに、愛はあるのか?)
アインズは、少しだけ考えた後にパンドラに話しかけた。
「パンドラよ。イビルアイの事を、結婚も視野に入れてじっくりと考えよ」
「はっ!」
パンドラは、お辞儀をしてから部屋を出た。
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