ラキュースの部屋を覗く 作:カール
エロシーンは、ありません。すいません(汗)
王国の王城の客室で、アインズとアルベドが楽しく会話をしていたら、アインズにユリ・アルファからのメッセージが届いた。
[アインズ様。ご報告を致します。カル・ロールとガゼフ一行が、王都に到着しました]
[分かった。護衛はシャドウデーモンに任せて、カルネ村の見守りに戻れ]
アインズは、カルとガゼフとアルシェとイミーナの4人が王都に一緒に来たことに驚いた。
(カルとガゼフが、一緒に来たとは・・・驚いたなぁ)
アインズは、アルベドの方を見てから話し始めた。
「カル・ロール達が、王都に到着したそうだ」
「了解致しました」
アインズは、アルベドが何かを気にしている様子だったので話し掛けた。
「何か問題があったのか?」
アルベドは、アインズの機嫌を損ねたのではないかと思った。
「申し訳ございません。大規模作戦中に、作戦と関係ない事を考えてしまいました」
(作戦と関係ない事か・・・どんな事だろう?)
「問題はない。この作戦も後は、決戦を残すだけだ・・・セバス達の件は、もう少し時間がかかると思うがなぁ」
(決戦だけだよね?不安だなぁ・・・)
アルベドは、頭を下げた。
「はい。決戦で、デミウルゴスを瀕死の重傷まで追い込んでから上手に逃がすだけでございます。決戦の前に、帝都に三千の悪魔が表れて、魔法防壁のマジックアイテムで防ぐ事で、帝国の貴族と民衆の信頼は得られます」
「そうだな」
(えっ!それだけなの!?まぁ、複雑にしてミスが起こるよりも、シンプルな方が良いのかもしれないなぁ)
アインズは、アルベドが考えていた事が気になった。
「それと、作戦と関係ない事とは?」
「はい・・・カル・ロールの過去の過ちについてでございます。アインズ様は、その話を聞いてから、私と2人だけで重要な話をする事をお決めになられました。どのような過ちかと、考えてしまいました」
アルベドは、アインズの深い考えに安易に踏み込んでしまったのではないかと思い、失望されたのではないかと不安になった。
「カルの過ちかぁ・・・」
アインズは、大規模作戦が終わってから話すつもりでいたが、此処で話しても良いかもしれないと思った。
ドアの向こう側ではシャドウデーモンが警戒していて、アウラが遠隔視の鏡で部屋の中を警戒をしているが会話は聞かれない。
「カルは、蒼の薔薇のラキュースに自分を愛するように催眠をかけた。その事を後悔していた・・・私が、アルベドの設定を変えた事と同じだ」
アルベドは、アインズが自分の設定を変えた事を過ちだと思っていると理解した。
「アインズ様!それは、過ちではありません!私は、アインズ様を愛する事が出来て幸せです!」
アインズは、アルベドの設定をモモンガを愛しているという設定に変えたが、もしも変更しなかったらどうなっていたのだろうと考えたが答えは出なかった。
アインズは、過去には戻れないと強く思ったと同時に、もう後悔をしたくないと思った。
「アルベドよ・・・」
アインズは、アルベドを優しく抱きしめた。
「私は、アルベドを愛している」
アルベドも、アインズを抱きしめた。
「はい・・・私も愛しています」
4時間後に、アウラが見張りの交代の時間になったとメッセージを送ってくるまで、2人は抱きしめ合った。
カル・ロールは、ラキュースの部屋で目覚めてから朝食を食べた。
「冒険者組合で依頼の終了の手続きをした後に、お義父様に義妹さん達を紹介するのねぇ・・・」
ラキュースは、カルが義理の妹とイミーナに目移りしないか心配だった。
カルには、ラキュースの心配事が分かった。
「ラキュースさんが心配している事が、俺には分かります!」
カルは、真剣な表情でラキュースを見つめた。
「アルシェ達は、大切な義妹です!イミーナさんは、大切な従業員です!俺は、ラキュースさんだけを愛します!俺と、結婚して下さい!」
ラキュースは、カルを抱きしめた。
「勿論です!その言葉を、聞きたかった!あの時は、カルさんの言葉を待てずに、私から伝えたので・・・」
ラキュースは、カルからのプロポーズが聞けて安心をした。
カルは、ロール商会の本店にやってきた。
理由は、カルの父親にアルシェとイミーナを紹介する為である。
ロール商会の会長室には、カルの父親のサンキ・ロールとカルとアルシェとイミーナが居る。
サンキは、穏やかな表情でカル達に話し掛けた。
「アルシェとイミーナだね。ロール商会の会長のサンキ・ロールだ。宜しく頼むね」
「はい!お義父様!アルシェ・ロールです!宜しくお願い致します!」
アルシェは、義母のアールビアから義父は、商売の才能がある優しい人だと聞いているだけで他の事を知らない。
自分と妹達の為に、金貨を840枚も使わせてしまっているので、その事をどう思っているのかも気になった。
「フォーサイトのイミーナです。宜しくお願いします」
イミーナは、妹的な存在であるアルシェの義父がどんな人柄なのか気になった。
「私にも義娘ができたか!しかも、3人!クーデリカとウレイリカにも会いたいなぁ!イミーナも宜しく頼む!」
アルシェとイミーナは、サンキの様子を見て緊張が緩んだ。
それから、カル達が王都に来た経緯を話した。
「何だと!アルシェとイミーナが、襲われただと!?」
サンキは、アルシェとイミーナが襲われたと聞いて怒りの表情になったが、1分程で心を落ち着かせた。
「2人が、無事で良かった・・・ストロノーフ様には、お礼をしたいが・・・お礼は、浮遊板の手配をした事で返している。2年程前に、商談をした時にアールビアが、ストロノーフ様は清廉潔白な人だと言っていた。これ以上のお礼は、ご迷惑になるだろう。だが、ヤルダバオトの件が落ち着いたら、夕食に招待して直接お礼を言うくらいなら迷惑ではないと思うので手配をしよう」
「お義父様!ありがとうございます!」
イミーナは、アルシェの事と従業員になって日が浅い自分の事も大切にしている姿勢を見て、サンキの人柄を知った。
「対応は、母さんがしたから大丈夫だと思う。今頃は、主犯の公爵家の次男は、別荘で軟禁状態になってると思うよ。けど、もう少し早く対応ができていたら、アルシェとイミーナさんが襲われる事はなかった」
「私が・・・警戒を万全にできていなかったから起きた事件です。申し訳ありません」
イミーナは、アルシェの事を守れなかった事を後悔していた。
「私が、もっと警戒していたら・・・狙われる可能性があると分かっていたのに・・・」
サンキは、自分の失敗だと言っているカル達を見ながら話し始めた。
「皆。今回の事を、決して忘れてはいけないよ。アルシェ。ロール商会は、王国全体に19店舗ある・・・私を脅す為に、アルシェやクーデリカやウレイリカを営利目的で誘拐する者達もいるかも知れない・・・気を付けるんだよ。イミーナは、アルシェ達の護衛を頼む」
「信頼に、答えます!」
イミーナは、一度失敗している自分の事をもう一度信じてくれたサンキの信頼に応えたいと思った。
「はい。気を付けます!」
アルシェは、心が緩んだのと同時に、自分が疑問に思っていた事を質問する事にした。
「お義父様・・・お聞きしたい事があります。私と妹達を、養子に迎える時に大金を使わせてしまいました。恩返しをしたいのです!何をすれば良いでしょうか・・・真剣に考えたのですが、答えが見つからなくて」
サンキは、笑顔で話し始めた。
「恩返しかぁ・・・すまないが私にもわからん。商売人同士の金や物の貸し借りなら分かるが・・・親と子だから難しいなぁ」
アルシェは、両親が貴族の地位に戻る為にした借金を1人で返済していた。
アルシェは、本当の両親の事を恨んではいない、貴族だった頃は魔法学院に通わせてくれたりして育ててくれた事に感謝をしている。
フォーサイトのメンバーにもヤーバン商会の件がなければ、詳しく話したりはしなかっただろう。
アルシェは、重たい荷物を降ろした感じになったのと、ロール家に迎えて貰えた気がした。
「あっ・・・ありがとうございます。お義父様・・・お義兄様・・・イミーナ・・・一緒に、考えて下さい」
アルシェは、涙がこぼれた。
「難問だな・・・だが、義娘の為だ!頑張るかぁ!」
「そうだね。父さん」
「アルシェ!私も一緒に考えるよ!」
ヤルダバオトの件で不安はあったが、4人は穏やかな時間を過ごした。
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