ラキュースの部屋を覗く 作:カール
原作との矛盾もありますので、ご注意をお願い致します。
ガゼフ・ストロノーフは、アインズとヤルダバオトの決戦の日の夜明け前に、国王に呼ばれたので執務室に向かった。
ガゼフが、執務室に入ると鎧を装備した国王が居た。
「ガゼフよ。王都に住む民を安心させる為に、100人の戦士を率いて王都の見回りを実施せよ!」
「陛下。お言葉ですが!私は、陛下の命をお守りする立場です!離れる事はできません!」
国王は、少し悲しい表情で話始めた。
「本来であれば、八本指の討伐も国王である私の責務だった。だが、八本指を壊滅させたのは、ゴウン殿の息子である漆黒の英雄のモモン殿と冒険者の者達だ・・・ラナーが、依頼料を払ったが・・・ラナーは、クライムと結婚したので王族ではない」
ラナーとクライムは、離縁すると存在が消える魔法をかけられているので限られた者しか知らない。
国王は、ヤルダバオトの討伐が終わったらアインズに相談するつもりでいるが、個人的には、昔から一緒にいるラナーとクライムが結婚できて良かったと思っている。
「ヤルダバオトの脅威に対して、自分の身を守る為にしか行動しないと思われると、ゴウン殿が勝利をしても我々の信頼はなくなる」
「陛下が即位されてから、強力な魔法が使えるヤルダバオトのような悪魔は表れていません!人の力では、抗えない存在ですのでっ・・・」
ガゼフは、国王の真剣な表情を見て途中で話を中断した。
「民は、そうは思わないだろう・・・実際に、悪事を働いた八本指の者達を捕まえてもすぐに釈放していた。強力な悪魔が表れても、ゴウン殿が居なければ対抗手段がなかった。だが、今からでも遅くはない!見回りに行ってくれるな!」
「了解しました!待機している部下達に命令します!」
「頼む!」
ガゼフは、執務室を出ていった。
国王は、アインズが貴重なマジックアイテムを帝国の民衆を守る為に使用する事を決めているので、王国最強の戦士を王城の警備に配置していては、アインズと民衆からの信頼がなくなると思った。
国王は、ヤルダバオトの討伐の報酬として、王国に伝わる五宝物をアインズに渡してから、アインズに王族と同等の地位に就いてもらって王国に永住して欲しいと思っている。
問題は、次期国王を第一王子と第二王子のどちらにするのかを決める事だった。
次期国王が誰になるかで、アインズとの関係も変わってしまう。
ラナーとクライムは、エ・ランテルでの生活を満喫していた。
家政婦が一階と庭の清掃と洗濯をして、ラナー達に頼まれた買い物をしてから夕食前に帰っている。
調理と屋敷の2階の清掃は、ラナーとクライムの2人でやっている。
護衛の元冒険者達が交代で、ラナー達の屋敷の隣の家に居て、1時間毎に屋敷の周りの巡回と、朝と夕方に異常がないかの確認をしてくれている。
ナザリックからの護衛として、4体のシャドウデーモンが屋敷の周りを巡回しているので安全は保障されている。
天気の良い日は、護衛と一緒に外出して気分転換をしている。
「ラナー様。夕方になりましたので、護衛の確認があります」
「もうそんな時間なのね♪」
ラナーは、天使のような笑顔で話し始めた。
護衛の確認が終わったら、2人だけの時間になる。
ラナーは、クライムと2人きりになると、離縁したら存在が消える魔法の副反応でおかしな言動をする事が時々ある。
クライムは、おかしな言動も含めてラナーを愛している。
「クライム。寝室に行きましょう♪」
「はい」
2人は、寝室に入った。
「あっ」
クライムは、寝室に入ってから寝間着に着替えたら急に性欲が高まった。
デミウルゴスは、ラナーに性欲が高まるポーションを渡していた。
王族と貴族が裏切った場合は皆殺しにして、ラナーの子供を傀儡の王にする予定である。
「クライム。大丈夫?」
クライムは、前かがみの姿勢になっていた。
「クライム!ベッドに横になって!」
クライムは、息が荒くてペニスが勃起していた。
「そうとう、溜まっていたのね!気付けなかったなんて、お嫁さん失格だわ!」
ラナーは、クライムの服を脱がしてから、自分の服を脱いでペニスをマンコに挿入した。
「あっがぁっ!」
「あっん♪」
ラナーは、クライムのペニスを子宮の気持ちが良い場所に当てた。
クライムは、30秒後に気持ち良すぎて射精してから気を失った。
「クライムの性液がこんなに♪」
クライムは、気を失う前にラナーのマンコが愛撫をしていないのに濡れていた事が気になったが答えは出なかった。
「クライムは、眠ってしまいましたね♪」
ラナーは、クライムのペニスを優しく撫でた。
「クライム。明日も頑張りましょうね♪」
ラナーは、クライムにキスをしてから眠りに就いた。
ヤルダバオトの決戦の5時間前に、アインズとアルベドは王城の客室に居た。
「アインズ様。セバスとレイナースの件ですが、ヤルダバオトの件でレイナースの勤務体制が変更になって初デートが予定よりも遅くなったと連絡が入りました」
「分かった」
アインズは、アルベドにデミウルゴスと打ち合わせをしてくると伝えてからナザリックに転移した。
アインズが、転移したのを確認してからアルベドは、アインズから『私は、アルベドを愛している』と言われた時の事を思い出した。
その時に、アルベドは『はい・・・私も愛しています』と返事をした。
その際に、アルベドは『私もモモンガ様を愛しています』と言いたかった。
「モモンガ様・・・」
モモンガと呼ばせて欲しいと言えば、アインズが設定を変えた事を気にしてしまう可能性があるので我慢している。
セバス・ルプスレギナ・ソリュシャンが、帝国で借りている屋敷で会議を開いていた。
「アルベド様からは、失敗は許されないので支援が必要な場合は、シズとエントマに要請をするようにと言われています」
ルプスレギナは、元気よく話し始めた。
「気になった事は3人で情報を共有しているし、レイナースの護衛はシャドウ・デーモンがやってるから3人だけで大丈夫っすよ!」
3人は、デートコースや必要な物の準備は終わっていて、疑問点等も定期報告に書いて送っている。
「ルプスレギナ。私達は、報告ミスの罰でこの任務を与えられたのよ。見落としがないかの確認をしなさい!」
ソリュシャンは、計画書を一通り見直してから話し始めた。
「セバス様。念のために、レイナースの呪いを解く時の周辺の警戒にシズとエントマを配置しましょう」
セバスは、少しだけ考えてから話し始めた。
「そうですね。人けがない森ですが、範囲が広いので支援をしてもらいましょう」
ルプスレギナも了承したので、シズとエントマと一緒に下見に向かった。
セバスは、下見に行った森でツアレの事を思い出していた。
「ツアレ・・・」
セバスは、ツアレがカルネ村で楽しく暮らしているのは報告書で知っているが気になった。
ガゼフは、100人の部下と一緒に王都の大通りを巡回していた。
多くの民衆が、ガゼフの姿を見て歓声を上げていた。
「戦士長様だぁ!」
「戦士長様が、巡回しているぞぉ!」
民衆は、国王や貴族がいなくなれば国が混乱して他国からの侵略を受ける可能性があると理解しているので、これまでの国の対応に思うところがあったが我慢をしている。
「おい!向こう側では、漆黒の英雄のモモン様が巡回しているぞぉ!」
パンドラは、1人で巡回していた。
ガゼフは、パンドラの所に向かって歩いた。
「初めまして、モモン殿!王国の戦士長のガゼフ・ストロノーフです!八本指の討伐をして頂き、ありがとうございます!」
ガゼフは、多くの民衆の前で八本指を討伐した事のお礼を伝えた。
「八本指の討伐は、依頼されたので実施しただけです。それに、多くの冒険者がいたから成し遂げる事ができた事です」
パンドラの控えめな言葉は、多くの民衆の信頼を集めた。
王都では、役人と冒険者の為にロール商会を含めて多くの商会が炊き出しをしている。
ロール商会の会長のサンキ・ロールと息子のカル・ロールは、炊き出しの費用等の書類の整理をしていた。
サンキは、炊き出しの最中にある事が気になった。
炊き出しに訪れた戦士長を見ている時のアルシェが、憧れている異性を見ているような表情に見えた。
息子であるカルは、貴族でアダマンタイト冒険者のラキュースと婚約しているが、本来であれば貴族と商人の恋愛には難しい壁も存在している。
「まぁ・・・見守る事しかできないなぁ・・・」
「父さん・・・何か言った?」
「いや、何でもない」
サンキは、見守る事しかできない現状を受け入れてから、炊き出しに使用した費用と炊き出しに参加した従業員達の手当の書類の確認をした。
アインズは、ナザリックの執務室でデミウルゴスと打ち合わせをしていた。
「決戦では、第七位階の天使召喚を連続で使用して、2体の威光の主天使を召喚してから戦う予定だ」
デミウルゴスは、お辞儀をしてから答えた。
「控えめな方の作戦を、実施されるのですね。畏まりました」
(控えめ?大胆な方もあったのか・・・)
デミウルゴスは、帝都を襲う三千の悪魔の準備等で忙しかったので、ギリギリの状態での打ち合わせになっていた。
デミウルゴスは、アインズが使用した魔法に合わせて対応するつもりでいた。
2体の威光の主天使を召喚して戦うのは、控えめな方だった。
「控えめな戦闘をされるという事は、最後に王都から離れた場所で、自爆したように見せかけてから転移して逃亡する事になりますね」
「流石は、デミウルゴスだ!よく分かっているな」
(良かった!引き分けとか上手に逃がすとか、曖昧な表現が多かったからなぁ・・・)
「その後、ヤルダバオトは、傷を治癒してから聖王国を狙って動き出すという段取りでございますね」
(待て!待て!聖王国ってなに!?控えめな戦闘を選ぶと、どうして聖王国を狙う事になるの!?)
アインズは、デミウルゴスに理由を聞きたかったが、偉大な支配者を演じ続けている関係で質問をする事ができなかった。
アインズは、質問できない状態で王城の客室に転移した。
アインズは、王城の客室でアルベドに話しかけた。
「ヤルダバオトとの戦闘では、2体の威光の主天使を召喚して戦う。ヤルダバオトは、自爆したように見せかけてから逃亡する事になる」
「控えめな戦闘をされるのですね。畏まりました」
アルベドは、お辞儀をしてから話し始めた。
「アインズ様が、王国で控えめな戦闘をされるという事は、他国に侮られる可能性がありますので、聖王国か竜王国でヤルダバオトが暗躍して実力を披露して、ヤルダバオトを追い払ったアインズ様の偉大さを広めるのですね」
(控えめな方だと、そういう感じになるのか!)
「うむ。デミウルゴスは、聖王国に行くと言っていた。じっくりと作戦を練らんとな!」
「畏まりました!」
アインズは、王国と帝国の信頼を得る事が目的だったが、ナザリックの者達はアインズが世界征服をすると思っているので、王国と帝国だけで終わるとは誰も思っていない。
「アルベドよ。もっと大胆な戦闘をした場合は、どうなっていたか分かるか?」
アルベドは、笑顔で答えた。
「はい。その場合は、アインズ様の偉大さが他国に伝わりますので、数ヶ月は大規模な作戦はせずに王国と帝国を往来して、シャルティアを洗脳した者達の警戒をします。アインズ様が、偉大な御方だと伝われば動く可能性があります」
アインズは、アルベドを褒めながら大胆な戦闘を選んでおけば良かったと思った。
アインズとアルベドは、日没になったので国王の居る会議室に向かった。
会議室では、国王と20人程の貴族達が王都の警備の指示を出していた。
「ゴウン殿。何かありましたか?」
国王が、アインズに尋ねた。
「悪魔の気配が近付いてきていますので、マジックアイテムで結界を張ります。皆様。バルコニーに移動を、お願いします」
アインズ達は、王城のバルコニーに移動した。
「マジックアイテムの結界は、悪魔を通しません。10日間で効果が消えます」
アインズは、手をかざしてからマジックアイテムを起動して結界を張った。
王都の夜空に、綺麗な結界が表れた。
「おぉ!素晴らしい!」
「美しい」
国王と貴族達は、アインズが持つマジックアイテムの素晴らしさを実感した。
王都の民衆も結界の美しさに見惚れていた。
結界が張られてから10分程経つと、王都の上空に仮面をつけたヤルダバオトが800体の悪魔を率いて表れた。
「ヤルダバオトが、表れたぞぉ!」
「悪魔が!あんなに沢山いる!」
王都に居る者達は不安だったが、悪魔達が結界に阻まれて侵入できない状態なのを確認して安心した。
ヤルダバオトは、声を大きくする魔法を使用して王都中に聞こえるように話し始めた。
《アインズ・ウール・ゴウン殿。結界を張ったのは貴方ですね?これでは、王族と貴族を皆殺しにする事ができません》
アインズも声を大きくする魔法を使用して話し始めた。
《ヤルダバオト殿。王族と貴族を守る事にした・・・約束を破る事になった事を謝罪するよ》
2人の落ち着いた会話を、王都に居る者達は真剣に聞いている。
《そうですか・・・約束を破られたので、三千の悪魔を帝都に派遣します。まぁ、ゴウン殿は優秀な御方ですから、帝都にも対応策を講じているでしょうがね》
《その通りだ。皇帝に、結界を張るマジックアイテムを届けている》
王都に居る者達は、ヤルダバオトの卑怯なやり方とアインズの対応の凄さに驚きの声を上げた。
アインズは、フライの魔法で結界の外まで飛んで行った。
《第七位階魔法!天使召喚!》
アインズは、連続で天使召喚を使用して、2体の威光の主天使を召喚した。
王都に居る者達は、巨大で神秘的な天使が表れて驚いた。
《威光の主天使達よ!悪魔達を薙ぎ払え!》
威光の主天使から放たれる美しい光が、200体程の悪魔を消滅させたので王都に歓声が響いた。
王都に居る者達は、アインズが勝利した際は絶対にアインズを怒らせてはいけないと心に深く刻んだ。
一部の権力者は、アインズの息子である漆黒の英雄のモモンと、自分の娘や姪と結婚させてアインズと姻族になりたいと考えていた。
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