ラキュースの部屋を覗く 作:カール
カルは、荷馬車から落ちてきた荷物が頭に当たって重症を負った。
カルは、神殿で魔法の治療を受けてから黄金の輝き亭で2週間程安静にして過ごす事になった。
ラキュースは、知らせを聞いてから王都からエ・ランテルにやってきた。
ホテルの従業員は、蒼の薔薇のラキュースが来たので驚いていたが、事情を話すと部屋に入れてくれた。
ラキュースは、ベッドで寝ているカルの姿を見て安心した。
「カルさん!良かった無事で!うっ・・・うっ」
ラキュースは、涙を流した。
そして、カルが完全に回復するまで看病をする事を決めた。
次の日に、カルが目を覚ますと、ラキュースが傍に居たので驚いた。
「ラキュースさん?どうして・・・」
ラキュースは、カルが起きたので安心をした。
「カルさん!事故にあったと聞いて、飛んで来ました!」
カルは、申し訳なさそうな表情でラキュースに話した。
「ご心配をおかけしました・・・すいません」
ラキュースは、カルが受け答えをしっかりと出来ているのを確認して安心した。
「傷は、大丈夫ですか?」
「大丈夫です・・・けど何か大事な事を、忘れているような気がしますが・・・」
「忘れている事?記憶がなくなったの!?けど、私の事は分かるのよね?」
「はい!世界で一番愛している女性です」
ラキュースは、催眠の影響で胸がキュンとした。
カルは、ラキュースに催眠をかけた事と遺跡で手に入れたマジックアイテムの事を忘れている。
「大事な事を、思い出せると良いですね」
「忘れた方が、良い記憶もありますよ」
カルの怪我は、ナザリックの力でバレないように治している。
カルの両親が看病に訪れたり、ロール商会のエ・ランテル支店の店長と副店長が見舞いに来たり、ラキュース目当ての冒険者組合の関係者が来たりして2週間が経った。
「カルさんの荷物の整理をしますね」
ラキュースは、カルの鞄から衣類を出した。
「この袋は、何ですか?」
カルは、記憶を消されていたので思い出せなかった。
「何だろう?」
「開けてみますね」
ラキュースは、袋の中身を見て驚愕した。
「中身は、何ですか?」
「カルさん!?ベッドに横になって下さい!」
カルは、ベッドに横になった。
「2週間が経ちましたので、体調は大丈夫ですね?」
「はい。大丈夫です」
ラキュースは、カルの上に跨った。
「この袋の中身について、取り調べを行います!」
ラキュースは袋から、女性のピンクの下着を出した。
「えっ!何で!?俺の鞄から・・・下着が!?」
ラキュースが捨てた下着を、カルが盗んだ物だった。
「これは、私が捨てた下着です!」
ラキュースは、ほっぺたを膨らませた。
カルは、焦りながら答えた。
「記憶にございません!?」
「カルさん!初めてエッチをした日の事を覚えていますか?」
「もちろん!忘れていません!」
「その時に、俺は、最低な人間でって言ってましたよね?」
「はい!言ってましたが・・・何で最低なのか思い出せなくて・・・」
ラキュースは、カルの真剣な目を見て、嘘は付いてないと思った。
「多分ですが・・・頭を打って忘れた記憶は、私が捨てた下着を盗んだ事じゃないですか?」
カルの顔は、真赤になった。
「記憶にございません!?すいません!?」
「可能性は、高いです!これは、教育が必要ですね!」
ラキュースは、カルが下着泥棒でも催眠の影響で気にならなかった。
ラキュースは、カルのペニスをズボンの上から優しく握った。
「あっ!えっ!?」
「私が怒っているのは、下着より生身の私と触れ合って欲しいと思ったからです!下着に負けた気分です!」
ラキュースは、カルの服を脱がして、乳首をいじってから優しくキスをした。
「ふっ・・・それから、他の女性を出来る限りでいいので見ない事!」
「えっ!?見てないですよぉ」
「え!食事を運んできた、女性の従業員さんを見てましたよ!」
「あの・・・それは、その・・・えっ!?」
ラキュースの嫉妬は、凄まじかった。
「ロール商会は、王国全体に19店舗あって、850人の従業員がいて、従業員の中には可愛い女の子もいるんですよ!」
「えっ!?詳しいですね?」
「カルさんのお母様に教わりました。1週間も一緒に看病してたんですよ」
カルの両親は、王都以外で仕事をしていたので、知らせを聞いたのが少し遅かった。
そして、仕事の都合で1週間しか看病ができなかった。
「浮気したら・・・分かってますよね♪」
ラキュースの笑顔はとても美しい女神に見えたが、カルは浮気をしたら女神が悪魔に変わる気がした。
「ラキュースさんを、一生愛します!」
ラキュースは、我慢出来なくなって、カルのペニスを自分のマンコに挿入した。
「あっ!ぐっ!」
カルは、2週間振りの射精で量が多く出たが、ラキュースは満足しなかった。
「4回は、しますよ!回復のポーションも、ありますからね!」
「ポーション!?」
カルは、4回目で果てた。
「カルさん。お休みなさい。明日は、一緒に王都に帰りましょうね♪」
ラキュースは、眠っているカルに優しくキスをした。
ラキュースは、カルの看病をしている時に、蒼の薔薇のメンバーに手紙を送っていた。
ガガーランは、手紙を読んでからイビルアイとティアとティナに話しかける。
「ラキュースは、ロールが回復するまで、エ・ランテルで過ごすってよ」
「そうか・・・」
アダマンタイト冒険者は、数多の偉業を成し遂げた英雄的存在で、人類の守り手と言われている冒険者である。
他の冒険者達の、手本とならなければならない存在でもある。
そんな存在であるラキュースが、自分の体調不良以外で2週間以上も休む事になった。
蒼の薔薇のメンバーには、それぞれ思うところがあった。
「ラキュースは、本気だなぁ~」
「鬼ボスは、お伽噺の英雄みたいな男に憧れると思ってた」
「確かに!」
イビルアイは、少し緊張感にかけていると思った。
「だが、アダマンタイト冒険者として、手本にならないといけない立場だ」
「おいおい!イビルアイ、アダマンタイト冒険者の前に女なんだぜぇ!惚れた男を、心配しない女はいないぜぇ」
イビルアイは、溜め息をついてから答える。
「惚れた男か・・・私には一生関係ない話だなぁ」
「お前も、男に惚れたら分かるぜ」
ティナとティアが、イビルアイをからかう。
「イビルアイは、かなりメロメロになりそう」
「男の跡をつけて、怖がられそう」
「お前達は!」
蒼の薔薇のメンバーは、ラキュースとカルの事を見守っていくことに決めた。
ナザリックの執務室で、アインズは困った状態になっていた。
「アインズ様・・・申し訳ありません」
「アインズ様・・・申し訳ありませんでした!」
アルベドとナーベラルは、アインズに謝罪をした。
理由は、アインズが保護すると決めたカル・ロールが怪我をしたからである。
(まいったなぁ~。ロールを保護すると決めた時に、シャドウ・デーモンを護衛につければ事故は起きなかったかもしれない。俺のせいでもあるんだよなぁ~)
アインズは、その場で思い付いた事を2人に伝える事にした。
「2人共、気にするな。私の名前で保護すると決めた人間だが、お前達の方が大切な存在だ」
(この発言は、大丈夫かな?色々と矛盾を抱えてないかな?)
アインズは、ナザリックのNPCの忠誠心は凄く高いので、自分の名前を使って保護を決めた人間が怪我をした事を簡単に許してもいいのか等の事を色々と考えた。
「「アインズ様!」」
2人は、アインズの大切な存在だという言葉が嬉しくて、天国にでもいる様な感じに思えた。
「カル・ロールは、生きてさえいれば多少の怪我は問題はない。それに、これはナーベラルを試したテストでもあった。私が、保護を決めた人間の側を離れる時に、シャドウ・デーモンを護衛につけるように、私やアルベドに相談するかどうかを試したのだ」
「えっ!?」
ナーベラルは、膝を着いた。
「なんて事を!私は、アインズ様の期待を裏切ってしまった!!!」
(しまった!言い過ぎた!忠誠心が高すぎだよ!)
「ナーベラルよ、失敗から学ぶのだ!ナーベラルなら、成長出来ると信じているぞ」
「もったいない、お言葉・・・ナーベラル・ガンマ!成長して、アインズ様のお役に立てるように努力を致します!」
(良かった。何とかなったぁ〜)
「アインズ様が、カル・ロールに護衛を付けなかった理由が分かりました。試験のためだったのですね。恐れ多い事ですが、少しだけ疑問に思っておりました」
(色々と探られる前に、何とか別の話をしよう!)
「アルベドよ、セバスとソリュシャンの様子はどうだ?シャルティアを洗脳した者達が、表れたりしていないか?」
「はい。今の所報告は、ありません」
アインズは、シャルティアを洗脳した犯人を探していた。
カルが持っていた、催眠のマジックアイテムのような特殊なアイテムも発見されたので、警戒をしないといけないと考えた。
マジックアイテムが見つかった遺跡を、部下に調査をさせたがマジックアイテム等は見つからなかった。
「ナーベラルよ」
「はっ!」
「今からソリュシャンにメッセージを送って、ソリュシャンに報告連絡相談について聞け。私やアルベド以外からも学ばないとなぁ」
「はっ!」
ナーベラルは、ソリュシャンにメッセージを送って、アインズから言われた事を伝える。
「えっ!?セバス様が!?」
(えっ?セバスが、どうかしたの!?)
ナーベラルが驚いたので、アインズも驚いたが感情抑制が働いて冷静になった。
「セバスがどうかしたのか?」
「セバス様が・・・カトンボを保護して匿っていると」
(セバスの設定だなぁ。たっちさん)
アインズは、たっち・みーの事を思い出した。
アインズは、アルベド達に指示をした。
「アルベドよ!セバスとソリュシャンが、洗脳されていないかの確認をせよ!」
「はっ!畏まりました」
「ナーベラルは、ソリュシャン達に王都の屋敷で待機するように伝えよ」
「はい!」
1時間後に洗脳されていない事と、大きい屋敷なのにメイドが1人もいないという、違和感を消すために助けたツアレという女を働かせていたが報告をしていなかった事が分かった。
執務室に呼ばれたセバスとソリュシャンは、アインズに謝罪した。
執務室には、アインズとアルベドとセバスとソリュシャンとナーベラルが居る。
「セバス!ソリュシャン!アインズ様に隠し立てをするとは、何事ですか!!」
アルベドは、大声で叱責した。
アインズがナザリックに絶望して、何処かに行かないか心配しているからであった。
「アルベド。落ち着くのだ」
アルベドは、アインズの声に反応して頭を下げた。
(どうしたものかなぁ~。守護者は、罰がないと納得しないよねぇ~。あっ!)
「2人の罰は、大規模作戦が終わってから伝える。異論は無いな?」
「はっ!畏まりました。申し訳ありません」
「畏まりました。申し訳ありません」
(時間稼ぎが出来たぁ〜)
「ツアレという女は、八本指で働かされていたのだな?」
「はい。ボロボロになって捨てられそうになっていました。ツアレを運んでいた男に、金を渡してから立ち去るように伝えました」
「それだと、セバスの事を探して、脅しをかけてくる可能性もある。従業員を勝手に連れて行ったとか、言い掛かりをつけてくるかもしれない」
「配慮が足りずに、申し訳ありません」
セバスは、頭を下げる。
「よい!対策は、考えてある」
「ソリュシャン。ツアレの体の傷は、全て治したのか?」
「はい。全て治しました」
「そうか・・・セバスは、ツアレをカルネ村に連れて行って、村で住めるように手配しろ。ツアレがいなければ、連中も好き勝手は出来ないだろう」
「畏まりました」
「私は、これからカル・ロールの依頼で、八本指の六腕を討伐する」
ナーベラルは、八本指の六腕を討伐する事が大規模作戦なのかと疑問に思った。
「アインズ様!お聞きしても宜しいでしょうか?」
「何だ?ナーベラル?」
「はい!八本指の六腕というカトンボを討伐する事が大規模作戦なのでしょうか?」
(あっ!まずい!八本指は、王国の地下組織だが・・・人間の組織だ!つまり、大したことない相手に、かなりの警戒をしているように見えるよな!ヤバい!何も浮かばない・・・無いはずの胃が痛む気がする。仕方ない、パンドラを呼ぶか)
「少し待っていなさい」
アインズは、パンドラにメッセージを送って、宝物殿に迎えに行ってから、執務室に戻ってきた。
アインズは、今まであった事をパンドラに伝えた。
「偉大なる!アイーンズさま!」
パンドラは、体を動かして両手を広げてから答える。
アインズの、精神的ダメージは大きかった。
「今回の大規模作戦で、この国を手に入れるのですね!」
アルベドは微笑んでいたが、セバス・ソリュシャン・ナーベラルは、何を言っているのか分からなくて困惑していた。
(えっ!?)
一番驚いたのは、アインズだった。
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