ラキュースの部屋を覗く 作:カール
オリジナル展開があり、原作との矛盾もありますので、ご注意をお願い致します。
ナザリックの玉座の間には、各守護者・パンドラ・セバス・プレアデスが揃っていた。
アインズは、玉座の間に入って奥にある豪華な椅子に座った。
(無いはずの胃が痛い)
「皆。忙しい中集まってくれた事に感謝する」
アルベドは、笑顔で答える。
「感謝のお言葉なんて、もったいないです!アインズ様!」
「うむ!」
アインズは、ゆっくりと頷いた。
「今回の大規模作戦は、この場に居る者達の働きにかかっている!期待しているぞ!」
(どんな、大規模作戦なんだろ?パンドラの、今回の大規模作戦で、この国を手に入れるのですね!という発言の後すぐに皆を集めたから、聞く時間が無かったからなぁ~)
アインズの言葉を聞いて、パンドラがオーバーアクションをしてから話し始める。
「偉大なる!アイーンズ様!もう道は決められたのですね!八本指を壊滅させて、この国の人間達をアインズ様が導く事を!」
(えっ!?どういう事?)
「アインズ様!アルベドも[この場に居る者達の働きにかかっている]の部分のお言葉で、分かりましたわぁ!!」
(何を言ってるの!?)
アインズは、混乱したが感情抑制の影響で冷静になれた。
「カルネ村とエ・ランテルに住む者達とカル・ロール以外の王国の人間を皆殺しにする作戦でしたら、シャルティアとセバスそれにソリュシャンは、ナザリックでの待機になっていましたから・・・」
(えっ!?皆殺しルートもあったの!?怖いな!?)
シャルティアとセバスそれにソリュシャンは、自分達がアインズの役に立てないという言葉に反応した。
「え!アインズ様!選ばれなかった作戦では、妾はお役に立てないでありんすか?」
(何でかな?下手な事言えないよなぁ~!まぁ、シャルティアを洗脳した奴を警戒してだよな~多分)
シャルティアの発言を聞いていた、アウラが話し始める。
「シャルティア!選ばれなかった作戦の事を聞いてどうするの?アインズ様!まずは、八本指を壊滅させたらいいんですね。セバス!八本指の拠点は、何処?そこに、私の魔獣を送り込むからさ」
「申し訳ありません。大小の2箇所の拠点の場所は分かっていますが、全体の把握は出来ておりません」
アルベドが、2人の会話を聞いてから話し始める。
「アウラ!八本指を壊滅させるのは、アインズ様のもう一つの姿である、漆黒の英雄のモモンでなければいけないのよ!」
(そうだよね!どういう段取りなの?)
パンドラが、オーバーアクションをしてからアインズの方を見た。アインズは、精神的ダメージを負った。
「偉大なる!アインズ様!手順をこの場に居る全員に説明する許可を頂けますか?大規模作戦!ミスは許されません」
「許す。分かりやすく、丁寧に頼むぞ」
(パンドラを連れてきて良かった!)
「は!」
パンドラは、お辞儀をしてから説明を始める。
「最初にするべき事は、私が漆黒の英雄の姿になり、美姫ナーベと共に蒼の薔薇のメンバー達に接触します」
(蒼の薔薇?アダマンタイトの冒険者か・・・何で?)
「あの〜質問しても良いですか?どうして、蒼の薔薇のメンバーに接触するのですか?」
マーレが質問をしたので、パンドラが答えた。
「はい!それは、アダマンタイト冒険者のモモンの活躍の目撃者になってもらうためです!相手は、王国の地下組織の八本指ですので、目撃者にもそれなりの実力が求められます!もう一つのアダマンタイト冒険者の朱の雫は、任務で長期間王都を離れていると情報がありました」
「あっ!そうなのですね。ありがとうございます」
マーレは、頭を下げた。
(あっ!そうだよなぁ~。死体だけだと怪しいよなぁ〜)
「セバス様とソリュシャン様には、蒼の薔薇にエ・ランテルまでの護衛を依頼して下さい。メンバー全員でなくて大丈夫です」
セバスとソリュシャンは、返事をしてからお辞儀をした。
「セバス様達を乗せた馬車を、ギガントバジリスクの集団が襲います。そこに偶然居合わせた漆黒の英雄のモモンに変身した私と美姫ナーベが、ギガントバジリスクの集団を討伐します。ギガントバジリスクの集団は、アウラ様に用意して頂きます」
アウラは、真剣な表情で返事をした。
「蒼の薔薇のメンバーには、私が依頼で八本指の六腕を討伐することを伝えて、上手く目撃者になるように誘導します」
(上手く誘導か・・・まぁ、大丈夫だよな?)
「蒼の薔薇との接触の少し後に、王城に貴族の死体と手紙を送ります」
デミウルゴスが、お辞儀をしてからアインズに話し始める。
「アインズ様!ここからは、私が説明を致します」
「頼む」
(質問じゃなくて良かった!)
「私が魔皇ヤルダバオトとして、王城に貴族の死体と手紙を送る。王国の貴族が魔皇ヤルダバオトの宝に触れた!よって、罰として王国の王族と貴族の全員を皆殺しにすると伝える。その際に、力を見せる為に王城で暴れる」
「デミウルゴス、ナゼ?オドスノダ?」
コキュートスが尋ねると、デミウルゴスが笑顔で答える。
「良い質問だねぇ~!八本指との関係を断つためだよ。強力な力を持つ悪魔が、貴族を皆殺しにすると言ったら貴族達はどうすると思う?」
「ツヨイ、ゴエイヲヤトウ?」
「その通り、貴族達は領地に逃げ帰って、護衛を雇うだろうねぇ~。自分の命を守る為にね」
デミウルゴスは、笑いながら答える。
「そんな事をしていたら、領地の人間からの信頼は薄れる。それに、八本指が悪さをしても、手を貸す余裕はなくなる。八本指と表の権力の繋がりを断つ為だよ」
「ナルホド!」
アルベドが、デミウルゴスを睨みつけてから話しかける。
「ちょっと!言い過ぎよ!次は、私の番よ!」
デミウルゴスは、苦笑いをしながら頷いた。
「蒼の薔薇との接触で目撃者を手に入れて、ヤルダバオトの襲撃で王国の表の権力者を黙らせた後は、アインズ様が、ガゼフ・ストロノーフの所に行ってから国王に面会させて貰えるように頼むのよ。そして、国王の前で第七位階の天使召喚を使用して、アインズ様の素晴らしさを披露するっ・・・・ぐっ!つっ!!」
アルベドは、怒りの表情をした。
(何?何か怒る事あった?)
我に返ったアルベドが、アインズに謝罪する。
「申し訳ありません。作戦の為とはいえ、アインズ様が国王ごときに頭を下げたりして接する事に・・・怒りが込み上げてきました」
周りの守護者達も同じ意見だった。
「構わない!お前達の為なら、頭を下げるくらい大したことはない」
その場に居る全員が涙を流す。
「ありがとうございます!アインズ様!」
「アルベドよ、続きを話してくれ」
「はいっ・・・国王は、アインズ様にヤルダバオトの討伐を依頼するでしょう。そして、アインズ様が依頼を受けてヤルダバオトの行方を探して討伐をします。それと同時進行で、漆黒の英雄が一部の冒険者達を使って八本指の討伐をします」
(俺がヤルダバオトを討伐して、モモンが八本指を壊滅させる!俺が王国の王族と貴族を掌握して、モモンが民衆の信頼を得るのか・・・なるほど!大規模作戦だな!)
「素晴らしい!3人共よく私の考えを理解した!」
アルベドとデミウルゴスとパンドラは、笑顔でお辞儀をした。
アインズは、玉座の間から執務室に移動した。
(良かった!終わった!蒼の薔薇のメンバーを目撃者にする事と王城に手紙を送るのは、パンドラとデミウルゴスがやってくれる)
アインズは、椅子に座ってからゆっくりとくつろいだ。
一般メイドのシクススが、デミウルゴスが入室の許可を求めていると言ったので許可した。
「大規模作戦!壮大で美しく!感激致しました!」
「その計画を見抜いた、デミウルゴス達も凄いぞ!」
「素晴らしいお言葉を、ありがとうございます!」
(本当に凄いよ!まじで!)
デミウルゴスは、少しだけ作戦についての細かな確認をした後に、セバスとソリュシャンが報告をしなかった事を謝罪した。
「大規模作戦の後に、2人には罰を与える予定だ。気にするな」
「はっ!2人の罰は、あれでございますね」
(あれって何だ!?2人の罰だ、簡単には決められない!アルベドとパンドラがいたら、質問を振れるのになぁ〜)
「こちらが、資料になります」
(レイナース・ロックブルズの履歴か・・・これが、罰と何の関係があるんだ?)
「帝国四騎士の1人で・・・顔に、魔物の呪いがかかっているのだな」
「はい!」
(その先!その先だよ!デミウルゴス!言ってよ!)
「この罰は、かなり厳しい・・・。2人を呼んで、確認してみよう」
「何と!お優しい!」
アインズは、セバスとソリュシャンを呼んだ。
デミウルゴスは、厳しい表情だった。
「セバスとソリュシャンに伝えることがある。2人の罰についてだ・・・デミウルゴスよ!2人に細かい部分まで分かりやすく伝えよ」
「はっ!畏まりました!」
セバスとソリュシャンは、緊張している。2人共、罰は大規模作戦が終わってからだと思っていたからである。
もちろん、いつ罰を言われても受け入れる覚悟をしていた。
「2人は、レイナース・ロックブルズを知っているね?」
「帝国四騎士の1人で、呪いで苦しんでいる女性だと聞いています」
「私も、セバス様と同じです」
「そうだ・・・では、まずはセバスの罰から伝えるよ。セバスは、レイナースと結婚する事だ」
その言葉を聞いて、セバスとソリュシャンは、驚いた表情になった。
一般メイドのシクススが、驚いて声をあげた。
「えっ!セバス様と人間が結婚!」
一番驚いたのは、アインズだった。
(えっ!どういう事!?)
デミウルゴスは、一般メイドのシクススに聞かれたが、これもアインズの戦略の内だと考えて話を続けた。
「アインズ様が、人間の国を手に入れる事によって、ナザリックと人間の関わりが増える。ナザリックでは、人間を嫌う者が多い。まぁ、私は、利用価値の無い人間は、消した方が早いと思っているがね」
(ナザリックの人間に対する価値観を変化させる為の意識改革か!)
「セバスがレイナースの呪いを解いて、籠絡して結婚してからナザリックの存在を話すといった手順になる。この罰の目的は、ナザリックの意識改革だよ」
セバスが真剣な表情で、アインズに話しかけた。
「話の途中で、申し訳ありませんが・・・アインズ様に、質問をしても宜しいでしょうか?」
(一番驚いてるのは、俺だからね!)
「構わない」
「意識改革は、どの程度までのものなのでしょうか?」
(どの程度か・・・これは、濁して言うしかないよねぇ~)
「消えてた事に気付かない存在から・・・消えた事が分かる程度の存在かな」
(つまりどう言う事よ!自分で言っていて分からないよ!?デミウルゴス!合ってる?)
「何と!人間共に!そこまでの慈悲をお与えになるとは!?」
セバスは、デミウルゴスに話しかけた。
セバスは、罰を受ける身であるが、デミウルゴスに意見をして激しい口論になった。
アインズは、たっち・みーとウルベルトの事を思い出した。
「デミウルゴス様!セバス様!アインズ様の前です!」
ソリュシャンが、2人に発言する。
アインズは懐かしい気持ちになるが、感情抑制が働いて懐かしい気持ちが薄れていった。
「申し訳ありません!アインズ様!」
2人は、同時に謝った。
「良い!セバス、この罰は受けるか?変える事も出来るぞ!」
セバスは、お辞儀をしてから受けると伝えた。
ソリュシャンの罰は、意識改革をしているセバスのサポートだった。
それから、準備期間が終わった。
カル・ロールの安静期間の2週間が終わろうとしていた頃に、アインズは、遠隔視の鏡でモモンに変身したパンドラとナーベの様子を見ていた。
アインズの側には、アルベドとデミウルゴスが居る。
「これから、蒼の薔薇のイビルアイにパンドラが接触する作戦が始まります。ギガントバジリスクの集団が、イビルアイが護衛する、セバスとソリュシャンの馬車を襲います」
「うむ」
(大丈夫だよなぁ~)
遠隔視の鏡には、10体のギガントバジリスクを倒しているパンドラの姿が写っていた。
(やり過ぎ!?)
アインズは、不安な気持ちになった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
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