陽の光が差し込む明るい空の下、残酷な結末を迎えた青年がいた。
「俺、死ぬのか・・・?」
歩きスマホでポケマスをしていたのが運の尽きだったのか、青年は無残にもトラックに轢かれて血だらけになって倒れていた。
「歩きスマホなんてするもんじゃないよな・・・今更だけど・・・」
青年の視界が真っ暗になっていく。
(まあいいか、どうせ会社にこき使われる負け犬人生だったし、次、生まれ変わる時は、ポケモンの世界に・・・)
慰めてくれる恋人もいない、ブラック企業にこき使われるだけの負け犬人生、生まれ変わる時は楽しい人生を送りたい、そう願いながら青年は暗い世界に飲まれていった。
人は死んだら終わり、そう思われたが・・・。
「・・・・きなさい・・・お・・・きなさい・・・・起きなさい!」
自分を呼ぶ声が聞こえて来る。鈴のように澄んだ優しい声が聞こえていた。ゆっくりと目を覚ますと、そこには神をツインテールに結んだ額の広い、赤いストッキングが目を引くミニスカートの美少女がいた。彼女は自分を見て穏やかに微笑んでいた。
「気が付きましたわね」
青年が目を覚ますと彼女は青年の手を引いて体を起こした。
(ツツジ・・・!)
青年は彼女が前世の記憶でツツジだと思い出した。
「貴方、この道路で倒れていましたの。そこを私が見つけましたのよ」
「ああ、そうですか・・・」
「私はツツジ、よろしくお願いしますわ」
そう言ってツツジは微笑んでいた。
「所で、貴方の名前は?」
「オオゾラって言います」
「オオゾラさん、男の子にしてはいい名前ですわね」
「男の子?」
ツツジの言葉に不思議に思い、近くの川を覗いた。
(本当だ、子どもになってる・・・!)
見ると確かに少年の姿になっていた。
「ツツジさん、ここって、ホウエン地方ですか?」
少年が聞くとツツジは頷いた。
「ええ、ここはホウエン地方ですわよ」
「ホウエン地方、ポケモンの世界に・・・!」
まさか前世で願っていたことが現実になった事に少年は驚きと興奮を感じていた。憧れだったポケモンの世界で冒険が出来るかもしれないと、そう喜んだ。
「貴方、何だか変わってますわね・・・」
ツツジが不思議そうに少年を見ていた。
「所で貴方、住む家はありますの?よければ私が家まで送りましょうか?」
「家・・・?」
ツツジの言葉に少年は思った。身一つで転生した身で、家族も帰る家も無かったのだ。
「あの、僕、家が無いんです」
「家がありませんの?」
「はい、家族もいないんです」
「まあ、家族も帰る家も無いなんて、可哀想ですわね・・・」
「あの、助けて下さい」
家も家族もいない身で頼れる人がいない。藁にすがる思いでツツジに言った。
「分かりましたわ、困っている人がいたら助けてあげるのもジムリーダーですわ。私に付いて来なさい」
そう言うとツツジは歩き始めた。少年もその後を追っていく。ツツジの後ろを歩いていくと、風が吹いて来た。
「きゃああ~~~~♡」
風の勢いでツツジのスカートが捲れた。ツツジがスカートを抑えていたがストッキングを履いてぴっちりしたお尻が露になっていた。
「あの、今、私のお尻を見ました・・・?」
「あ、いえ、何も・・・」
「ふうん、そうですの・・・」
そう言うとツツジはクスクスと笑みを浮かべていた。それが何を意味するのか、少年は後で気付く事になるのだった。
「ここがカナズミシティですわ!」
街に来るとツツジが両手を広げて街を紹介した。カナズミシティ、白い石で作られた家々が並ぶ綺麗な街並みだった。
「ここにはトレーナーズスクールを始め、ダイゴさんのお父様が経営しているデボンコーポレーションがありますの」
「ダイゴ・・・」
「あ、ダイゴさんは私の知り合いの凄腕のトレーナーですの。いずれ貴方も会うかもしれませんわね」
少年にそう言いながらツツジと一緒に街を歩いていく。そしてツツジの家に辿り着いた。
「ここが私の家ですの。中に入って」
ツツジと一緒に彼女の家に入った。家の中は家具が整理整頓されていて埃が一つもない綺麗に整えられた家だった。
「ここで居候させてあげますわ。強張らずに気さくに自分の家だと思って寛いでくださいまし」
「ありがとう、ツツジお姉ちゃん」
「あら、お姉ちゃんだなんて・・・」
少年にお姉ちゃんと言われてツツジは頬を赤くして照れていた。
「あ、気安過ぎたかな・・・」
「いいですわよ、親しみやすい呼び方の方がいいですし、それに貴方とは家族になるんですから」
「家族?」
「私の家で暮らすんですもの。私にとっては貴方は家族も同然ですわ。そうですね、可愛い弟が出来た気持ちですわ」
「僕は、弟なんだ」
「ええ、可愛い弟ですわ。私がお姉ちゃんとして勉強をさせたり、スクールで色々と教えてあげますわ」
そう言ってツツジが少年の頭を優しく撫でた。
「さあ、座りなさい」
ツツジがソファに座ると、隣に座るように手でソファを叩いた。ツツジに言われて少年が隣に座った。
「ふふ、こうしてみると貴方って可愛い顔をしてますわね」
ツツジが少年の顔を見て微笑んでいた。
「え、そうかな?」
「ええ、男の子だけど、女の子みたいに可愛らしい顔立ち、いいと思いますわ」
そう言うとツツジは少年を抱き締めた。ツツジの温もりと優しい匂いに包まれていい気持ちになった。
「ねえ、あの時、私のお尻、見てましたわよね?」
「え、それは・・・」
「正直に言ってくださいまし。見ましたわよね・・・?」
「は、はい、見てました」
「ふふ、やっぱり、でも、いいのですわよ・・・?」
そう言うとツツジは起き上がってスカートを捲ってストッキングを履いた下半身を見せた。
「ツツジお姉ちゃん、パンツ履いてないの?」
「ええ、ストッキングを履いてるだけでパンツは履いてませんの。実は私、股間やお尻を見られるのが好きですのよ・・・」
そう言うとツツジが少年に抱き着いて来た。
「と言っても下心見え見えの人には見せませんけど、貴方のような純粋でピュアな男の子に見られるのは好きですのよ・・・」
「そ、そうなんだ・・・」
「ねえ、私で大人の遊び、してみません?」
ツツジが耳元にそう囁いて来た。ツツジの魅力に抗えないものを感じて少年は頷いた。
「う、うん、してみたい・・・」
「うふふ、それじゃあ・・・」
ツツジが少年の唇にキスをして来た。少年の唇を吸って食んでいくと、少年の口内に舌を差し込んで来た。