ムロタウンの海で休憩した後、ハギとゲンジに乗せてもらってオオゾラ達はカイナシティに辿り着いた。
「着いたぞ、カイナシティに」
ゲンジがカイナシティに着いた事をオオゾラ達に伝えた。
「ゲンジさん、ハギさん、ありがとうございます!」
「本当にありがとう!」
ツツジ、ランがゲンジとハギに礼を言った。
「いいんだよ、また助けが必要なら呼んでおくれ」
「ここからはお前達でも大丈夫だな。旅を楽しむんだぞ」
ハギとゲンジを見送った後、オオゾラ達はカイナシティの街を見た。
「カイナシティ、今日も賑わってますね」
ナギがカイナシティが賑わっているのを感じていた。
「ええ、海の街で一番賑わっていますから」
ツツジが賑やかなのはこの街だと言った。
「オオゾラさん、街で買い物でもしますか?」
ツツジが少年に買い物でもするかを聞いた。
「う~ん、どうしようかな?」
「あれ、何か海が騒がしいね・・・」
するとフウが海辺で何やら騒ぎが起きている事に気付いた。
「言われてみればそうですわね」
「何か良くない風が吹いてますね・・・」
ツツジとナギも騒がしい事に気付いた。
「オオゾラさん、行ってみます?」
「うん、行ってみるよ」
ツツジ達と一緒に騒ぎのする場所へと向かっていった。人だかりをかき分けていき、見ると、そこにはホエルオーがいた。
「ホエルオーですわね」
「でも、何だか元気が無さそうですね・・・」
ナギがホエルオーに元気が無い事に気付いた。見るとホエルオーは元気の無さそうな顔をしていて項垂れていた。
「ホエルオーが打ち上げられてるね・・・」
「でも、どうして元気が無いんだろ」
「何だ何だ、騒ぎがするから聞いてみれば、バカでけえ、ホエルオーがいるじゃねえか!」
ランとフウが心配そうにしていると、そこへ一人の男がイズミを連れてやって来た。Aの文字の付いたバンダナを巻いた、ウェットスーツを着た褐色肌のいかつい体をした男がホエルオーに驚いていた。
「貴方は、アクア団・・・!」
ツツジはこの男がアクア団だとすぐに気付いた。
「アクア団が何故ここに・・・!」
ナギが警戒して男を見ていた。
「あん?ポケモンが大変だって聞いて来たんだよ。ポケモンを助けちゃ悪いのか?」
「アオギリ・・・」
少年は前世の記憶でこの男がアオギリだとすぐに気付いた。
「でもおじさん、悪い人なんでしょ?アクア団だから・・・」
「悪人じゃねえよ、ポケモンの為に頑張ってんだ」
フウが悪人かと聞くと男はポケモンの為に活動していると言った。
「俺はアオギリ、ポケモン達の為に活動しているアクア団のリーダーだ。ここでホエルオーが大変だって聞いて来たんだ」
「目的はホエルオーだけですの?」
「疑い深いな嬢ちゃん、目的はそれだけさ。イズミ!」
「ええ、任せて!」
イズミがコンピューターでホエルオーの体内を調べた。
「アオギリ、調べてみたけど、ホエルオーの体内に何かいるみたいだよ」
「体の中に何かいるのか、なるほど、そいつが悪さしてるんだな。よし、じゃあ行くぜ!」
「行くってどこへですの?」
ツツジがどこへ行くのかを聞くとアオギリは単純な答えを出した。
「決まってんだろ、こいつの体の中に入るんだよ」
「な、何ですって!」
「そんな事して大丈夫なんですか?」
体内に入ると聞いてツツジとナギは驚いた。
「たりめえだろ、ポケモンが大変なんだ。自分の身を構ってられるかよ」
「何て大胆な人でしょう」
アオギリの豪胆さにナギは感心してしまった。
「じゃあ早速口の中に入るぞ」
「でも、開きそうにないよ」
フウがホエルオーが口を開きそうにない事をアオギリに言った。
「参ったなあ、そうだ!美味い物の匂いを嗅いだら口を開くかもな!」
「では美味しい物を用意すればいいかもしれませんね」
ナギや街の人達が美味しい食事を用意してホエルオーに近付けると、ホエルオーが口を開いた。
「よし、行くぜ。と言いてえが暗いな、なんか灯りはねえか?」
「それならあたしのルナトーンで!」
ランがルナトーンにフラッシュをさせて灯りを灯した。
「サンキュー、ガキンチョ。よし、じゃあ出発だ!」
アオギリが先にホエルオーの口の中に入っていった。
「オオゾラさん、どうします?」
「ツツジお姉ちゃん、僕も行ってみるよ」
「気を付けてくださいね。何がいるか分かりませんから」
「ツツジさん、あたしが付いてるから大丈夫だよ」
「僕もいるから安心して」
ランとフウに付いて行ってオオゾラはアオギリの後を追った。