カイナシティの博物館でアクア団との騒動があった後、オオゾラ達は次の街へと進んでいった。
「見えたよ、キンセツシティが!」
フウが指を差すと、次の街が見えて来た。ガラス越しで守られた、商店街のような街がオオゾラ達を待っていた。
「キンセツシティ、相変わらずの賑わいですわね」
街に入ってツツジは街が変わらず賑わっている事に驚いていた。
「キンセツシティはホウエンで一番活気に溢れる街ですからね。人々の幸せそうな風が吹いていて、私もいい心地になります」
街の人々の元気な姿にナギは両手を広げて喜んでいた。
「ねえ、折角キンセツシティに来たんだし、何していく?」
ランが何をしようかと聞いて来た。
「じゃあ、僕キッチンに行きたいな。美味しいご飯が食べたいし!」
フウがキッチンに行こうと言った。
「もう、フウって食べる事に熱心になっちゃって」
「いいでしょ、お腹がすいてるんだもん!」
ランとフウの子供のやり取りをツツジ達は微笑ましそうに見ていた。
「ふふ、賑やかでいいですわね、オオゾラさん」
「うん、そうだね」
フウとランのわちゃわちゃしたやり取りに、冒険でのちょっとしたやり取りみたいでいいと少年は思っていた。
「ふふ、子供達がはしゃいでいるのを見ると、元気になりますね」
ナギも双子達のやり取りを微笑んで見ていた。
「おう、お前さん達、ここに遊びに来ていたのか?」
そこへ、恰幅のいい、朗らかな顔をした老人が現れた。
「あら、テッセンさん、久しぶりですわね」
「テッセンさんだ!」
ツツジとフウ達がテッセンに手を振って挨拶した。
「オオゾラさん、あの人はテッセンさん、私達と同じジムリーダーをやっている方です」
「そうなんだ、どうもこんにちは・・・」
少年もツツジ達と一緒に挨拶した。
「はっはっは、元気のいい子達で何よりだ。子供は元気が一番だからなあ!」
オオゾラ達が挨拶するとテッセンが豪快に笑った。
「ふむ、お前さん・・・」
笑った後、テッセンはオオゾラをつぶさに見て来た。
「あの、何ですか?」
「ふむ、中々筋の通った感じがするわい、これはかなり腕のある感じがするのう」
「あの、それは・・・」
「所でお前さん達、時間はあるか?」
「ええ、とくにありませんけど・・・」
ツツジが言うとテッセンはあるお願いをした。
「少し、ニューキンセツに行ってもらえんかのう?」
「ニューキンセツ?そこで何か起きているのですか?」
「ツツジちゃん、そうなんじゃ、そこで電力が以上に上がっている反応が見られるんじゃ、だから君達にはそこへ行って、調べてきてほしいんじゃ」
「なるほど、確かに問題がありそうですね」
ナギが問題がありそうだと言った。
「無事解決してくれたら、ジムの挑戦も受けてやるぞ。どうだ、引き受けてくれんかね?」
「分かりました。ジムの挑戦が出来るなら、引き受けます」
オオゾラは快くテッセンの依頼を引き受けた。
「おお、感謝するぞ。ニューキンセツには入れるようにしておくから、頼んだぞ」
「分かりました」
「オオゾラさん、では行きましょう!」
ツツジ達と一緒にオオゾラはニューキンセツに向かっていった。街の外れを歩いていき、ニューキンセツに到着した。
「ニューキンセツ、寂れてはいますけど、電気を帯びている感じがしますわね」
「確かに、でんきポケモンの気配を感じます」
ニューキンセツに入ってツツジとナギはニューキンセツがでんきポケモン達の住処になっている事を感じていた。見ればビリリダマやコイル達がたむろしていた。
「何だか冒険してるみたいで楽しいね」
「フウ、あたし達は問題を解決する為に来てるのよ、真面目にならないと」
「とか言うけど、ランだって楽しんでるんじゃないの」
「フウ、からかわないの!」
「ふふ、賑やかでいいですわね」
「確かに、緊張がほぐれていいですね」
フウとランの変わらぬやり取りを見てツツジ、ナギは緊張がほぐれた気持ちになった。