「外で雨が大量に振っているだと?このままだと全てが水に飲まれるだって・・・!」
部下の連絡にアオギリは動揺した。
「おかしい、どうなってるんだ。カイオーガが復活する事で新しい世界が作られるんじゃないのか・・・?」
「アオギリよ、カイオーガの力を見誤ったようだな」
マツブサが立ち上がって上を見上げて言った。
「カイオーガがもたらすもの、それは全ての生命の死であろう」
「何?!」
「どうやら、我々は手にしてはならない力を求めてしまっていたようだな・・・」
「な訳があるか、カイオーガが復活して、それで、俺の求めていた世界が・・・!」
「アオギリ、外に行こう、そこであんたの理想としていた世界かどうか・・・」
「おじさん・・・」
アオギリの狼狽する姿にフウとランは心配して見ていた。
「これは・・・」
「酷い・・・」
アオギリ達が外に出ると、その景色に愕然とした。空は雨雲に覆われて大量の雨を降らせていた。まるで全てを沈むようとする勢いで多くの雨水が降り注いでいた。
「こんなはずじゃあ・・・」
「おじさん、これがおじさんの望んだ世界なの・・・?」
ランの言葉にアオギリは瞳を閉じて項垂れた。
「違う、俺は、ポケモン達の為に・・・。あいつが生きていける世界を作りたくて・・・」
「アオギリ・・・」
アオギリの言葉をイズミが、フウとランが聞いていた。
「おじさん、僕達に出来る事は無いの?」
「ガキンチョ・・・」
フウがアオギリに自分に出来る事はないかを聞いた。フウとラン、小さな少年少女達の目には微かな希望が感じられた。
「僕達はホウエンを助けたい、その手伝いをしたいんだ」
「おじさん、いい人だもん、あたし達も力になりたい!」
「ガキンチョ共、俺の為にか・・・?」
「いい答えだ、フウ君、ランちゃん!」
そこへ空を飛ぶポケモンに乗ってダイゴが現れた。
「ダイゴさん!」
「来てくれましたわね!」
「オオゾラ君、ツツジちゃん、大変な事になったね」
ダイゴも地に立って、オオゾラとツツジに大変な事になった事を言った。
「ええ、雨が大量に降っていますの・・・」
「このままじゃホウエン地方が水に沈んじゃうかも・・・」
「ああこのままでは大変だ。だがカイオーガを止める方法はある」
「ダイゴさん、それは・・・!」
ツツジ達がダイゴ達に視線を向けた。
「ルネシティに行こう、そこで僕の友達のジムリーダーのミクリがいる。彼に遺跡を案内させてもらおう」
「遺跡ですわね」
「ではルネシティに行きましょう」
ダイゴの案内でオオゾラ達はルネシティに向かった。ダイビングの力を使って街に辿り着いた。
「ミクリ!」
街に来るとミクリが待っていた。
「やあ、ダイゴ、君が来るのを待っていたよ」
「ミクリ、遺跡を案内してくれないか。カイオーガを止めたいんだ」
「分かっている、カイオーガもそこにいる。付いてきたまえ」
ミクリの案内でオオゾラ達は遺跡の入り口に来た。
「この遺跡の中にカイオーガが待っているんだね」
オオゾラが言うとミクリは頷いた。
「ここから先に入れば、大きな戦いになるだろう。その覚悟は君にあるかな」
ミクリがオオゾラに覚悟を問いただした。
「はい、出来ています。僕がカイオーガを止めてホウエン地方を救います」
「うん、いい覚悟だ。それを聞けて安心したよ」
「オオゾラさん、あたしも行くよ。おじさんを助けたいもん」
「僕も行くよ」
オオゾラの下にフウとランも付いて来てくれる事になった。
「頼む、ポケモン達を、世界を救ってくれ・・・!」
アオギリがオオゾラ達に世界を託す言葉を言った。
「君達に重荷を背負わせてしまうかもしれないが、頼むぞ」
マツブサも重い表情をしてオオゾラ達に世界を託した。
「オオゾラさん、一緒にカイオーガを止めましょう!」
「私達でホウエン地方を救うのです!」
「うん、ツツジお姉ちゃん、ナギお姉ちゃん、皆で一緒に行こう!」
オオゾラはツツジ、ナギ、フウ、ランを連れて遺跡に入った。遺跡を下っていき、奥の水辺に来るとカイオーガが待っていた。
「カイオーガ・・・!」
カイオーガは姿を変えてゲンシカイオーガに姿を変えてオオゾラ達の前に立ちはだかった。
「オオゾラさん、行くよ!」
「おじさんや皆の為にも!」
「うん!」
フウとランはソルロックとルナトーンを繰り出して、ツツジはダイノーズを、ナギはペリッパーを繰り出し、オオゾラはボーマンダを出して挑んだ。