ゲンシカイオーガがこんげんのはどうを飛ばして来た。
「かわして!」
オオゾラ達のポケモン達はこれを必死でかわしていきながら反撃の機会を伺った。ゲンシカイオーガがかみなりを飛ばしてダイノーズとソルロックを攻撃した。
「流石に強いですわね・・・」
ゲンシカイオーガの強さにツツジは冷や汗をかいて驚いていた。
「弱気になっちゃダメだよ、僕達でカイオーガを止めるんだ!」
「オオゾラさん、そうですわね、私達、頑張りますわ!」
ツツジの指示でダイノーズはだいちのちからでゲンシカイオーガを攻撃した。ゲンシカイオーガがれいとうビームを飛ばして来た。
「ひかりのかべ!」
ランのルナトーンがひかりのかべを張ってれいとうビームを防いだ。
「しねんのずつき!」
フウの指示でソルロックがしねんのずつきをしてゲンシカイオーガを怯ませた。
「行くよ、ドラゴンダイブ!」
オオゾラの指示でボーマンダがドラゴンダイブをして攻撃してゲンシカイオーガにダメージを与えた。
「それでは私も!」
ナギも続いてペリッパーにエアスラッシュを飛ばさせて、再び怯ませた。
「もう一度、ドラゴンダイブ!」
オオゾラの指示でボーマンダが再びドラゴンダイブをした。攻撃を受けたゲンシカイオーガは遂に力尽きた。
「やった・・・!」
ゲンシカイオーガは力を失い、元のカイオーガの姿に戻った。
「オオゾラさん」
「うん」
オオゾラは歩み寄ると、カイオーガに声をかけた。
「寝ている所を無理矢理目覚めさせられただけだよね。もう大丈夫だよ、誰も君の邪魔をしたりしない、安心して元の場所へ帰るんだ」
オオゾラの言葉にカイオーガは頷いたように動いた。そして海に潜って元いた場所に帰っていくのだった。
「勝ったんですわね、オオゾラさん」
「うん、僕達が勝ったんだ」
カイオーガを倒してホウエン地方に平和を取り戻した。オオゾラ達は皆の待つ祠の外へと戻っていった。
「オオゾラ君!」
「やったのか?!」
外ではダイゴとアオギリ達が待っていた。そこでは不思議なエネルギーが空に降り注いでいた。
「ダイゴさん、このエネルギーは?」
「ツツジちゃん、君達がカイオーガを返した後、不思議な縁えるぎーが流れ始めたんだ」
「ふむ、不思議と温かく感じるな」
マツブサがエネルギーを温かく感じていた。
「イズミ、俺は・・・」
アオギリは悩んでいた。自分のした事でホウエン地方を危険に晒してしまった事を、ポケモン達の為とはいえ、とんでもない事をしてしまった罪悪感を感じていた。
「確かに、あんたのした事はいくら謝ったって許される事じゃないさ。けど、これからやり直していけばいいんだよ、アオギリ、あんたにはあたしや皆が付いてる。だから、一人で抱え込むのはやめなよ・・・」
イズミの厳しくも優しい激励にアオギリは静かに頷いた。
「俺は、変われるのか・・・」
「大丈夫だよ、おじさんならやりなおせるもん」
変われるか心配になるアオギリにフウが励ました。
「おじさん、いい人なんだもん、きっとやり直す事が出来るよ」
ランもアオギリをフォローした。
「おじさん、ホエルオーの事、覚えてる?」
「ああ、そう言えば・・・」
「あの時のおじさんは本当にポケモンを思いやっていて、優しくて温かった。おじさんならきっとポケモンの為になる事が出来るよ」
「あたし達、応援してるから!」
フウとランは無邪気な笑顔でアオギリに言った。
「ありがとな、ガキンチョ共・・・」
アオギリは確かな笑みを浮かべてフウとランに礼を言った。
「我等もこれからについてよく考えねばならぬ、アオギリよ」
「ああ、そうだな・・・」
マツブサとアオギリはこれからの団の在り方について考える事にした。
「ガキンチョ共、世話をかけちまったな。また会おうぜ」
「うん、また会おう、おじさん」
「おじさん、また会おうね」
アオギリ達との別れにフウとラン達は手を振って見送った。
「さて、私達は、いつも通りの冒険に戻りましょうか」
「そうだね、ツツジちゃん。オオゾラ君、残るバッジを後一つだね。ミクリに挑んだらホウエンリーグに挑むといいよ」
「はい、僕、ダイゴさんに挑みますね」
「いい返事だ、君の挑戦を待ってるよ!」
ダイゴと別れた後、オオゾラはジムリーダー、ミクリとの勝負に挑む事にしたのだった。