ナギと知り合いになって数日、ツツジと街を歩いていると、ナギと出会った。
「オオゾラさん、また会いましたね」
ナギが笑顔でオオゾラに手を振った。
「ナギさん、今日も会いましたわね」
ツツジも笑顔でナギに手を振った。
「ナギお姉ちゃん、久しぶり」
「オオゾラさん、貴方に素敵な出会いがあるといいですね。あら?」
ナギが何やらはしゃいでいる声に気付いた。
「あの方は?」
「あら、あの人は!」
その人を見てツツジは笑顔で喜んでいた。
「オオゾラさん、あの人の所に行きましょう!」
ツツジがオオゾラの手を引いて向かっていった。ナギも微笑んで付いて行く。
「見てごらん、フウ君、ランちゃん、シンオウ地方で採れたかけらだよ!」
黒のスーツを着た青年が、青の中華風の服を着た双子にかけらを自慢げに見せていた。彼の付き添いである、水兵の帽子を被った壮年の男が苦笑いをしていた。
「それ、あかのかけらだよね?」
「それがそんなに珍しいの?」
双子達は首をかしげてかけらが珍しいのかを聞いていた。
「もちろんだよ、シンオウ地方のはサラサラしていて、手触りがいいんだ!」
若者が楽しそうに採ったかけらの事を誇らしげに話していた。
「ダイゴさん、お久しぶりです!」
そこへツツジが声をかけて来た。
「やあ、ツツジちゃん、君も僕の話を聞きに来たのかい?」
「ええ、珍しい物を手に入れたそうですわね!」
ツツジと出会ってダイゴと言う青年は嬉しそうにしていた。かなり親しい関係のようだ。
「ツツジお姉ちゃん、その人は?」
「オオゾラさん、彼はダイゴさん、ホウエン地方のチャンピオンで石マニアですの、私とも気が合う、石友ですのよ!」
「やあ、初めまして、君の名前は?」
「僕、オオゾラです」
「オオゾラ君か、初めまして、僕はダイゴ。石を愛するトレーナーさ」
「ねえ、君ってトレーナーなの?」
「君とは初めて会うよね」
双子が少年に近付いて親し気に声をかけた。
「あ、うん、そうだね」
「あたしはラン、フウと一緒にジムリーダーをやってるの!」
「僕はフウ、よろしくね!」
明るい笑顔で双子は少年に挨拶した。
「はっはっは、子供が無邪気に挨拶するのは可愛らしい。新しいトレーナーに出会えたのは喜ばしい事だ。わしはゲンジ、ポケモンと歩む事を決めた男だ」
壮年の男性が気さくな笑顔で少年に名を名乗った。
「あ、よろしくお願いします」
「オオゾラ君、君はトレーナーになりたてなんだね」
「あ、はい・・・」
「そうですの、立派なトレーナーにしようと私、ポケモンをプレゼントして頑張らせてますの!」
「そうか、新しいトレーナーが誕生したのは喜ばしいね」
「そうですわダイゴさん、この子にあそこを紹介するのはどうでしょうか?」
ツツジがダイゴにあそこへ連れてってはどうかと聞いた。
「成程、いいかもしれないね」
ダイゴとツツジは互いに顔を合わせて相槌をして賛成した。
「オオゾラ君、君を面白い所に連れて行こうと思うんだけど、来てみるかい?」
「はい、行ってみたいです」
「うん、正直なのはいい事だよ、じゃあ行こうか!」
「よし、わしのボーマンダでひとっ飛びと行こうか」
「私のペリッパーも役に立ちますよ」
ゲンジやナギのポケモン達の力を借りて、オオゾラ達はムロタウンに着いた。
「さて、ここの洞窟に目にしてほしい物があるんだ」
ダイゴ達と一緒に洞窟に入っていき、中を進んでいった。そして奥のある場所に辿り着いた。
「着きましたわ、ここに、あら?」
ツツジが前に出ると、誰かがいる事に気付いた。
「イズミ様、こんな何もない遺跡に行く意味なんてあるんですか?」
「たかが遺跡だけど、調べてみる価値はあるんだよ」
見ると海賊のような衣装を着たしたっぱとぴっちりしたスーツを着た女性が洞窟に書かれている絵画を調べていた。
「先に誰かが来てるみたいだね」
「彼女達は何者だ・・・?」
フウが首をかしげていると、ダイゴは不審に思って声をかけた。