「失礼、君達は何者かな?」
「おや、こんな所で邪魔者が出て来るとはねえ・・・」
ダイゴとイズミが顔を合わせた途端にギスギスした空気になった。今にもポケモン勝負が始まるかもしれないと少年は思った。
「あんたは確か、デポンコーポレーションの御曹司様じゃないか。こんな所で油を売っててもいいのかい?」
「それは余計だね。貴方達はここで何をしているんだい?」
「何って、見りゃ分かるだろ。この洞窟の遺跡を調査している所なんだよ」
「遺跡を調べてどうするつもりだい?」
ダイゴの問いかけにイズミはクスクスと笑って言った。
「そりゃあ、決まってるだろ、あたし達アクア団の理想とする世界を作るためさ。この遺跡の壁画に書かれている伝説のポケモンをあたし達の物にする。そうする事であたし達の理想とする世界が完成するのさ」
「そんな事は僕達が止めて見せる!」
「ほう、やけに豪胆じゃないのさ。嫌いじゃないよそう言うの。まあいいさ、今日は調査だけに来たんだ。あんた達とやり合う気はないね。さて、調査も済んだし戻るとするよ」
イズミ達アクア団は遺跡から去っていった。
「ダイゴ、騒ぎにならずに済んだな」
「ゲンジさん、けど、彼等が悪さをするときは必ず・・・。さて、オオゾラ君、君に遺跡を見せる約束だったね。ほら、これがその壁画だよ」
先程とは打って変わって穏やかな顔になるとダイゴはオオゾラに壁画を見せた。
「この壁画、かつてのホウエン地方で伝説のポケモンの争いを描いているんだ」
「伝説のポケモン?」
「ああ、あるポケモンは陸を広げ、あるポケモンは海を増やした。そうして戦いを繰り広げていったんだ。ホウエン地方にまつわる昔話だよ」
「陸や海を広げるなんて凄いよね」
「そのポケモンがいたかもしれないの!」
フウとランが少年にかつてそのポケモンがいた事をワクワクしながら伝えた。
「石と同じくロマンがあって素敵ですわね」
「はい、過去の世界に思いを馳せるのもいいですね」
ツツジとナギも過去のロマンにときめいていた。
「オオゾラ君、君はこのホウエン地方で何を学ぶのかな?」
「え?」
「このホウエン地方は自然豊かで人とポケモンが共存した世界なんだ。その世界で君は何を手に入れて何をするのか、それが楽しみでもあるんだ」
「そう言うとダイゴはボールを投げてポケモンを出した。
「それは・・・」
「僕からのプレゼントだよ。君なら立派に育てられるだろうね」
そう言ってダイゴが少年にダンバルを渡した。
「よし、ではわしからもこいつをやろう」
そしてゲンジもボールを投げてタツベイを出した。
「こいつはまだ生まれたばかりで外の世界を知らないのだ。お前が外の世界を教えて、立派なポケモンに育ててほしい、そして強くなった時にわしと最高の勝負をしようではないか」
「まあ、ダイゴさんとゲンジさんにポケモンを渡されるなんて」
「オオゾラさん、貴方には風が吹いてますね」
「二人にポケモンを貰えるなんて凄くいい事だよ!」
「オオゾラ君、大事に育てるんだよ!」
ツツジ、ナギ、フウ、ラン達が少年を祝福した。
「ありがとうございます、大事に育てます」
少年はダイゴとゲンジからダンバルとタツベイを受け取った。
「ありがとう、君の育てたダンバルで最高の勝負が出来る事を祈ってるよ!」
「新しいトレーナーに出会えたのは嬉しい事だ。楽しみにしているぞ!」
ダイゴとゲンジの涼しい笑顔が印象に残る出来事だった。
「わ~~い、海~~~!」
ダイゴとゲンジからポケモンを貰った後、ツツジ達と一緒に海水浴を楽しむ事にした。フウとランが海ではしゃいでいて、ストッキングと同じ色のビキニを着たツツジと競泳水着を着たナギがオオゾラの肩を抱いて座っていた。
「オオゾラさん、今日はいい事尽くしでしたね」
「うん、ダイゴさん、ゲンジさんにポケモンを貰ったからね」
「お二人にポケモンを貰えるなんてとても素敵ですよ」
ツツジとナギはオオゾラの頬にキスをするとツツジが下半身を撫でて、ナギが乳首をいじって来た。
「あの、これって・・・」
「ふふ、海に来たんですもの、エッチも楽しんでいかないといけないですわ」
「私達と気持ちいい遊びをしましょうね・・・」
ツツジとナギが妖艶に微笑んで少年を見ていた。
「ツツジお姉ちゃん!」
「あん!」
少年がツツジに抱き着いてキスをしていった。