※この作品はR-18です。

廻る時の果てに   作:深神鏡

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これはBreath of the Wildのクリア後に
リンクとゼルダ姫がハテノ村で
しばらく暮らすようになった最初の頃のお話です。
楽しく読んで頂ければ!


蜜月は密やかに

ガノンドロフを打ち倒した英傑と姫君

二人は百年を超える戦いの果てに

つかの間の幸福を勝ち取った。

脅威の消えた平和な世界。

誰にも邪魔できない

確かな揺るぎない

安息の日々を

ハイラル中の民が享受している。

 

 

ハテノ村のゼルダ姫の家(元リンクの家)

 

2階の部屋のベットで敷布を胸元まで被り

仲良く並んで黄金の髪の姫と騎士は

額をくっつけてすやすやと眠っていた。

お揃いの青い簡素な夜間着が可愛らしい。

 

リンクの腕の中に

抱きしめられるようにして

ゼルダ姫は安らかに

目を閉じて寝息を立てている。

 

絵に描いたような幸せな光景。

 

リンクも

普段は見せることのない

緩んだ穏やかな表情を浮かべて

ゼルダ姫の髪に顔を埋めて

静かに整った規則正しい呼吸音を立てて

眠っている。

 

二人は夜ごと同衾したが

軽く身体や手を触れ合わせて

額や頬に無垢なキスをするくらいで

お互いを守るように

抱きしめ合って

すやすやと眠る毎日だった。

 

それで二人は満たされて幸福だった。

 

夜空に星々は輝き

月は夜想曲を奏で

妖精達はひそやかに

喜びに舞い踊る

 

そうして夜明けを迎え

 

二人は

太陽が輝き出す少し前の

明け方には目を覚ますのだった。

 

ベットの中であえかな声で

ゼルダ姫が目覚めの声をあげる

 

『んっ……』

 

暖かい温もりの中で

まどろんでいた意識が

ふわりとほどけて

閉じていた瞼が震えて開く

長い黄金の睫毛が

何度か瞬きして

ぼやけた視界がはっきりしてくる

 

どこまでも広がる青空のような

澄んだ水色の宝石みたいな瞳が

ゼルダ姫を見つめていた。

 

『……リンク……』

 

『おはようございますゼルダ姫』

 

『姫と呼ばなくていいと何度言えばいいのですか?』

 

『……ゼルダ……』

 

『頬、赤くなってますよ』

 

『すみません、慣れなくて』

 

少し睫毛を伏せてリンクは恥じらいだ。

まだゼルダ姫のことを呼び捨てにするのに慣れてない

 

『ふぁっ……よく、眠れました……』

 

ゼルダ姫はリンクの胸に顔を寄せて

頬擦りすると幸せな顔で胸いっぱいに深呼吸した。

好きな人の優しい香り。

自分の香りと混ざっている。

 

『リンクの匂い好きです』

 

リンクは何も言わずに

そんなゼルダ姫を

優しく包み込んで

姫の額に鼻でキスした。

 

まだ目覚めるには少し早い明け方。

窓の外は薄紫の藍色だ。

この時間帯に二人は目覚めて

物言わずにお互いを抱きしめて

まったり敷布の中で横たわって

手や足先を絡めたりと戯れ

軽く触れ合いながら

見つめあっているのが好きだ。

 

ゼルダ姫、……ゼルダは

愛らしい瞳で俺を見つめては

微笑んで幸せそうに

頬を撫でたり

おでこにキスしたりして

俺を、愛してると囁いて

腕の中で穏やかに安らいでいる。

 

『…リンク……リンク……』

 

『なんです、ゼルダ』

 

『大好きですよ』

 

『…………』

 

『リンクは私のことを愛してますか?』

 

『心の底から貴方だけを永遠に愛してます』

 

『貴方の側でこうして一緒にいられて俺は幸せです』

 

『…!!…』

 

『私も…です!』

 

ゼルダ姫は頬を染め

瞳を潤ませると

嬉しそうにリンクの胸に顔をうずめる。

 

『言葉にするとなんだか心ともないですね気持ちって』

 

『そうですか?貴方の想いは何度聞いても嬉しいです』

 

『何度でも俺に言ってくださいゼルダ、愛してると』

 

『リンク……』

 

『リンク……大好きです』

 

『ゼルダ……貴方を永遠に愛してます』

 

『私もです』

 

透き通った空色の宝石みたいなリンクの瞳は

熱を帯びた眼差しで優しく

ゼルダ姫の翡翠の瞳を見つめて

その額にそっと誓いの接吻をした。

 

お互いの柔らかな優しい香りに包まれて

二人は心地良い気だるさに

身を任せて手を絡めて

身を寄せると

幸せに満ちた微笑みを浮かべて

おでこをくっつけて

笑った

 

窓の外では鳥の鳴き声がしてる。

 

ゼルダを胸に抱きしめて

頬を寄せ艶やかな黄金の長い髪を

見つめながら考える。

 

リンクはゼルダ姫を大切にしている。

もう少し深く繋がりたい気持ちもあるけれど

まだこの無垢なままの

ゼルダ姫とほのぼのと

戯れるのを楽しんでいたい。

 

深く混ざり合うのは

もう少し後にして

この可愛らしいお姫様の

幸せそうな顔を眺めて

その側で穏やかに過ごしてるのも

悪くないから。

 

 

俺の腕の中で

微笑んでいるゼルダ……

永遠にこの人の側にお仕えする

この愛しい人を守り続ける

俺の大切な人……

 

 

二人はお日様が顔を出す頃まで

そうやってラブラブといちゃついて

お互いに抱きしめあって

愛を囁きあっていた。

 

そんな微笑ましい日々が過ぎ

ゼルダ姫とリンクが

性的に何の発展も無いことに気づいて

忍耐の痺れを切らした

インパとプルアとパーヤに

ゼルダ姫は特製の夜の媚薬を手渡され

シーカー族秘伝の

夜伽をあれこれと教わる事になる。

 

しばらくしてリンクは

ゼルダと共に甘美で淫靡な夜を

過ごす事になるのだった。

 

秘め事は密やかに行われ

リンクとゼルダ姫は

二人で仲良く大人の階段を登り

官能に満ちた濃密な夜を

毎晩肌を重ね合わせて

過ごすようになるのは

もう少し先のお話。

 

今はまだ無垢な二人の

幸せな日々が続くのです。

 

〜fin〜




お読みいただきありがとうございました!
二人はだんだんと親密になって
百年の空白を取り戻すように
仲良くなって行くといいなと思ってます。
それでは第三部で会いましょう!
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