私はカレン、カレン・シュタットフェルト。
ハルファス家当主であるレイズ・ハルファスの使用人で、女王の駒を持つ眷属よ。
「はぁ…」
今朝、レイズと騎士の駒の眷属のホムラが、ソファの上でおっ始めたせいでもうソファはぐちゃぐちゃ。
掃除しようにも、あんなに精液と愛液、涎で汚れちゃったら、もう新しいのを買うしかないじゃない。
それに、あんなの粗大ごみで外に出そうにも、行き交う人達に見られると思うと恥ずかしくなっちゃうから、消し炭にしてやったわ。
「ふぅ…」
説教と今日の仕事を終えてから、私は部屋に戻り、ベッドに身を投げる。
「本当に、レイズはもう…」
ここ最近では眷属が増えてきた。
シャナ、ユナ、ミィ、銀、リズベット、琴里、ホムラ。
少なくとも、皆は一回以上はレイズと抱き合ってる。
無論、私も。
ここにいる皆はレイズに救われた子たち。
だから皆、レイズのことを心底愛してるし、慕っているわ。
私は最初、レイズのことをそこまで信頼してるわけではなかったけれど、彼も当主として努力してるのを目の当たりにして、改めて忠誠を誓い、眷属となった。
そして彼という男に惹かれ、求めるようになり、体を曝け出して、愛して、抱き合った。
今でも彼のことを愛してるのは変わらないし、それは未来永劫変わることはない。
でも、彼は他の眷属の子たちも愛しているから、話し合いはしても私と抱き合うのは最近やっていない。
「…」
私は自分の右手を見つめる。
この手は、亜種の龍の手。
触れた物をまるで電子レンジで過剰に加熱したように、爆散させる力がある。
この力を応用して、右手で触れた空気を熱して、熱風を巻き起こすこともできるわ。
けど、今はそんなことは別に良いの。
私は、この右手であのソファを触って跡形もなく処分した。
そう、あの精液と愛液と涎でベタベタに汚れたあのソファに触れたんだ。
「…すんすん」
自分の手の匂いを嗅ぐ。
微かに、精液と愛液と涎の臭いがする。
「はぁ……ん♡」
その臭いを嗅いだ瞬間、私の股が湿る。
胸元を触ると、ブラをしてるのにそれでも乳首が勃起してるのがわかる。
「す、少しだけ、なら」
胸元のファスナーを下ろし、背中に手を回してホックを外してブラを上にズラす。
下のショートパンツも、これ以上湿ったら汚れちゃうから、脱ぎ捨てる。
「ん……はぁ、はぁ」
私は、自分の右手の匂いを嗅ぎながら、胸を触る。
「あっ、はぁ……ん♡ひぅ、あっ」
匂い嗅ぎながら胸に触れるたびに、ビクンと体が反応する。
そして次第に左手が下へ下へ向かっていき、自分の股間を弄り始める。
「ふわぁ♡あんっ♡」
左手を股に近づけると、もう洪水のようにびしょ濡れだった。
軽く撫でるだけでクチュっと音がする。
もう下着も、使い物にならないくらいビショビショに濡れてる。
「はぁ、はぁ……あっ、あん♡」
下着を乱暴に脱ぎ、ベッドの上に横になる。
そして、右手の匂いを覚えたことで、右手も自分の股間へ近づける。
「ん、あっ♡はぁ、はぁ」
右手が私の秘部に触れた瞬間、またビクンと体が跳ねる。
そして私は右手を秘部に擦り始める。
「あっ、あっ♡ひぅ!んあ、あん!」
もうすでにグチョグチョに濡れた私の秘部は、少し擦っただけでクチュクチュと水音が響く。
そして次第に擦るスピードを速くしていく。
「あっ!あん!だ、だめ、イく、あっ!イっちゃう!!」
そして私は、快楽に耐えきれず潮を吹く。
「はぁ、はぁ♡」
でもそれでも私の欲求は収まらない。
私はベッドの上で仰向けになり、自分の秘部と胸を同時に弄り始める。
「あっ♡はぁ、あん!だめぇ!あたまおかしくなっちゃう!」
もうすでにおかしくなってるくせに、そんなことを言っている自分がいる。
さっき嗅いだ右手の残ってたあのソファの、精液と愛液と涎の匂いを思い出して、その愛液が自分のだったら、もしあのソファの上でレイズと行為をしてたのが自分だったらと、妄想してしまう。
「はぁ♡んっ!あっ、あんっ!だめ、これきもぢいぃ!」
ダメだとわかっているのにやめられない。
そして私は胸を弄ってた左手を自分の秘部に近づける。
そして自分の指を挿入れ始める。
「んっ!あん♡」
中指が膣内に入り、すぐに薬指も入る。
そして膣内の奥の方まで挿入れて前後に動かし始める。
「はぁ♡あっ、あんっ!」
段々とスピードを上げていく。
そして薬指で膣内の上のところを刺激した瞬間、頭の中が真っ白になり、腰が浮く。
「んはぁぁぁぁぁ!!♡」
もう何度目かわからない絶頂。
もう腰がガクガク震えて止まらない。
もうベッドのシーツはビショビショ、その上に寝る私も汗だく。
「はぁ、はぁ♡」
もう何も考えられない。
この快楽に溺れてしまいたい。
「あっ、はぁ……ん♡あっ!♡」
私は右手の指を膣内に入れたまま、左手ではまた胸を触り始める。
さっきよりも強く揉んでしまうけど、全然気にならない。
もう私の頭の中には快楽しか考えられないから。
「あんっ♡ああっ!!もっとぉ♡あん♡んんっ!ふぁっ!あぅぅ♡♡」
右手が止まらない。
左手も止まらない。
「はぁ、はぁ♡んっ!あっ!だめ、またイっちゃう!!♡」
もう何度目の絶頂かわからないのに、またイきそうになる。
もう私は快楽のことしか頭にない。
そして私は左手で自分の乳首を摘まんだ瞬間。
「んああぁぁぁぁぁぁ!!!♡♡♡」
今までで一番大きな絶頂を迎えると同時に潮を吹く。
それと同時に秘部から大量の愛液が吹き出る。
「はぁ……はぁ……♡」
ぐったりと横たわり、肩で息をする。
そして、しばらくしてから落ち着き、自己嫌悪に陥った。
「はぁ〜…」
もうオナニーをする気も失せた。
こんなにベッドを汚してしまったんだ。
特にシーツなんか、私の愛液で水溜りができてる。
なので、倦怠感に苛まれながらも、何となく片付けようとその水溜りに顔を近づけると、不自然な雫が水溜りに落ちた。
「え…?」
汗はかいてるが、それが落ちたものではない。
目からだ。
目元を触れると、涙が溢れ出していた。
改めて、水溜りに映る私の顔を見ると、私は涙を流していた。
「な、んで?」
悲しくないのに、何で涙が溢れちゃうの?
しばらく考えて、すぐに理解してしまった。
「あ…」
理解、してしまった。
私は、寂しかったんだ。
レイズに、もっと構って欲しかったんだ。
理解した私の心が、感情が、溢れてくる。
「う……ああぁぁぁ!!!」
もう抑えられない。
私は、顔を歪めて大声で泣いた。
子供の時ですらこんなに泣き叫んだことはなかっただろう。
いや、あったかもしれない。
けど今はこの溢れ出る感情の奔流をどうすることもできなかった。
「う、ぐす……ひぅ……」
しばらく泣き続け、ようやく落ち着いた。
それでも気分が晴れた訳では無い。
素直になれない自分への自己嫌悪と、レイズに対しての寂しさ、そして淫らな自分を知ってしまったことで芽生えた新たな感情。
私は、もう後戻りできないほど、彼に染まってしまったんだ。
「……はぁ」
ため息が出る。
「……」
ベッドを掃除して、もう寝よう。
明日になればきっといつも通りになれるはずだから。
そう自分に言い聞かせて、私はベッドを綺麗にしてから眠りについた。