既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。 作:アルカミレス
『看板娘』イベント発生中。
アンケート実施中、直感でお選びください。
密閉された空間らしく、音の反響がする室内。浴室内は湿気に満ちて、檜の香りが落ち着きを演出している。
「……現実逃避していて大丈夫でござるか、ご主人?」
「僅か一小節のモノローグから現実に引き戻すな」
俺の背中を文字通り身体を使って洗う一華が耳元で囁いてくる、その甘い声音は俺の背に甘い痺れを齎し愚息を硬くさせる。
そんな俺の愚息を口に含んで奉仕を行う四葩が、恨みがましく睨み付けてくるが上目遣いは俺の興奮を促すだけである。
そんな俺の愚息から一旦口を離し、四葩は恨み節を口にする。
「妾達二人から奉仕を受けて現実逃避とは少し失礼ではないか?」
「気を反らして無いと理性保たねぇんだよ、婚前交渉してる時点で当主代行に殺される案件なのに妊娠させたら晒し首にされるわ」
この場で四葩と関係を結んでしまいたくなる衝動を必死に抑えてるのだ。普段からエテルに一番大きな感情を向ける姿を見せて察してるだろうに、何故四葩は自身へ向ける俺の感情を低く見積もるのだろうか。
「なんじゃ、妾の薄い身体で興奮するのは虚言ではなかったのか?」
「何時、俺がお前に興奮する事を嘘だって言ったよ」
「普段からエテルや一華に奉仕させとるからな、妾では無理ではと悩んだのじゃよ」
「お前は名家の令嬢の自覚持てよ、この家で大分庶民っぽくなってるけどさ」
誂うように自らの控え目な胸を下から持ち上げるような姿を見せる四葩だが、俺は四葩の艶姿で十分に興奮している。背中から一華に洗われている事も興奮材料だが、別にそれだけで愚息が勃起している訳では無い。
「ふふ、庶民ぽくのう……俗っぽくなった、の間違いじゃな」
そう言って、俺の愚息に自らの髪を巻き付ける四葩。
「お主のお父上の部屋にこの様な作法の本も有ったのじゃ、物は試しじゃのう」
「あの書斎、燃やした方がいいか」
四葩やエテルに余計な知識を与えるあの魔窟を燃やすべきか本気で悩む、そりゃ昨日のエテルとの前皇帝の愛妾と出会いをロールプレイするのは盛り上がったがそれとこれとは別だ。
そんな事を思っている最中、四葩は髪を巻いた陰茎を擦る。丁寧に手入れされた艷やかな髪の感触は未知のそれで、慣れない刺激に思わず呻く。そんな俺の姿に艶然と笑う四葩は舌を伸ばし、我慢汁が溢れる鈴口を刺激した後に亀頭を呑み込む。
先端を舐める舌の感触と、陰茎を擦る髪の感触とで脳が焼かれそうな刺激が続く。
「ご主人、拙者を忘れたら駄目でござるよ」
そう後ろから囁かれ耳を甘噛みされる。一瞬で快感がオーバーフローし、思わず射精した。四葩の呻くような声が聞こえたが、無意識にその頭に手を添えて逃れられないようにしていた。
最後の一滴まで飲ませた辺りで手を離せば、四葩は口元を手で拭った。
「流石に、事前に声を掛けてほしいのう」
「すまん、無理だった」
仕方ない相手を見る視線になっている四葩に謝罪を一つ、問題は俺の愚息はまだ満足してない事だろうか。
しかし、夫婦風呂に向かう最中に二人掛かりで此方に連れ込まれたら濃厚な奉仕を受けるとはな。一度射精して思考が落ち着いたが、まだまだ愚息は元気だ。このまま四葩を押し倒してしまえば楽になれるが、それは流石に危険極まりない。以前エテルとのピロートークで言われたが、俺と四葩も相当に相性が良いのだとか。一度では可能性が半々くらいだが、2回もすれば確定と言われた。
射精を終えて硬度を失っていく愚息だったが、横から手を添えられる。手を添えた一華は、陰茎を擦り亀頭を撫でる事で再び愚息へ硬度を取り戻させる。
かつて御庭番で男を悦ばせる手練手管を学ばされたというのも頷ける、俺の反応から弱点を割り出し執拗に責め立てて最大仰角を取り戻させた。
「おい、一華……」
「拙者も四葩も、本番は出来ぬでござるからな……ここは助っ人に任せるでござる」
「……助っ人?」
注意をしようとしたら一華にそう言われて戸惑う、助っ人とはいったい?
そんな疑問を持った直後、浴室の扉が開く音がした。そちらを見れば、全裸のエテルが立っていた。何が助っ人だ、助っ人と称してラスボス召喚しやがったぞ。
「エテル様、ご主人の準備は整ってるでござるよ」
「うん、ありがとう」
「いえ、これも全てご主人のためでござる」
「おい待て、何を言ってるんだ!?」
どうやら四葩と一華は俺の身体を整える為に混浴したらしい、何を言ってるか分からないが俺も何を言われたのか分からない。頭と股間がどうにかなりそうだ。
「タタラと交われるのはエテルだけじゃからのう、タタラを癒すのなら頼るのはこれ以外はあるまい」
「拙者も交わるのは子に影響が出る恐れが有るなら避ける以外の選択肢が無いでござる……本当は拙者もご主人と交われるならそうしたいでござるよ」
若干しおらしい面を見せる一華に胸が痛むが、孕ませたのは俺だし何も言えねぇ。
「それじゃ、いくよタタラ」
そう言って俺と向き合う形で跨ってくるエテル、対面座位と脇を抑えられた4Pとは……えどうすれば良いのこれ?
戸惑う内に、エテルは腰を降ろして俺の愚息を膣内へ迎え入れる。四葩に一度射精させられ、一華に再び勃たされた故に感覚が鋭敏になっている愚息から脳へ流れ込む快楽の情報が大き過ぎて意識が飛びかける。
反射的に背が仰け反る中、顔を横に向けさせられ一華に口吻される。舌で唇をなぞられ、僅かに開いたその間から舌が口内へ侵入して蹂躙される。
その反対側からは四葩が俺の手を自らの秘処へ導き、女陰へと導き擦り付ける。
行為をしていると言うより、3人に貪られているような現状に対して脳の処理が追い付かない。
エテルから与えられる快楽。
一華から捧げられる慈愛。
四葩から求められる刺激。
何をどう処理すればよいのか、経験値の浅い俺では対応しきれない。
どれだけの時間を過ごしたのか分からない、永遠にも感じるし刹那の間にも思えた。感覚の狂った状態の俺は、エテルの膣内に射精した。
エテルが悦びの声を上げ、一華が祝福するかのような口吻を与えてきて、四葩は快楽に浸る湿った声を届けてくる。
其処からは意識が曖昧になり、只管に状況を貪った。
エテルを押し倒し、結合部を四葩と一華に舐めさせた。
四葩を押さえつけ、エテルと一華に解させた。
一華を抱え込み、エテルと四葩に責めさせた。
四人の爛れた夜が更けていった。
「……いや、マジでごめんなさい」
エテル、四葩、一華の前で土下座をして謝罪する。尚、四人とも全裸である。
「いや、タタラが謝るのは違うのじゃ!?」
「拙者と四葩で満足出来ないだろうとエテル様を呼んだ此方の不徳でござるよ……」
「私のフェロモンが皆を興奮させてたのも悪かったからさ、タタラは頭上げて?」
土下座している俺に其々が声を掛けて来るが、罪悪感が募る。
「エテル、一つ確認だが」
「え、なにかな?」
「全員、服着てるか?」
「え……裸、だけど」
「なら顔を上げられねぇって」
朝っぱらから三人見て理性を切れさせる訳に行かないのだ、コレから都市長と商会長から任された仕事も有るんだし。
「もしやご主人……拙者達の裸を見たら興奮するでござるか?」
「朝っぱらから元気じゃのう……」
「若い身体を侮るなよ、何なら『性魔術』で常人よりも回復早いからな俺」
「あはは……私を満たす為に深化してるもんね」
一華が察してくれたので開き直った言葉を返すが、罪悪感は残ったままである。いっそ罵ってくれたほうが気が楽になるだろうが、優しくされると死にたくなる。
「妾達が服を着んとタタラも顔を上げられんしのう、着替えに往くか」
「その方が良さそうでござるな。ご主人、先に行って朝食の用意をして来るでござる」
四葩と一華は切り替えたのか、俺にそう言ってから浴室から出ていく。朝になる迄浴室で4Pしてるとか何やってんだろうな。
「タタラ」
「えっと、エテルさん?」
二人きりになった途端、エテルが声を掛けて身を寄せてくる。コレはまさか、エテルがまだ満足してないとか流石に無いよな?
「……続き、ね」
そのまさかでした。俺は朝から死ぬのかも知れない。
エテルとの朝から円満夫婦性括を終えてからリビングへ、自分がのぼせてない事に驚きつつも台所を見れば一華はコーンレムと一緒に料理を終えたところだった。
「手伝えなくて悪い、一華」
「ごめんねイッさん、ちょっと夫婦で仲良くしてて」
謝る俺と余計な言葉を付けるエテルとで温度差が酷い、一華は振り返り笑って返してくる。
「気にしないで下されお二方、エテル様に至っては拙者が事前に言っていた故に問題無いでござるからな」
おっと?
「エテル様は最近周りに譲り気味でござる、そろそろ鬱憤が溜まりかねぬでござるからご主人とゆっくりする必要が有るでござるよ」
うん、周囲に譲ってたのか分からんな。少なくともここ数日でエテルとしなかった日の方が少ない気がするし。
「四葩も今日は鍛錬どころでは無かったでござるから、すぐに食べれるでござるな」
「一晩中シテたからお腹ペコペコだよ」
軽い足取りで朝食を食卓へ運んでいく一華とエテルにコーンレムを見ながら、俺も皿を運ぶ。
おかしいのは俺か、それとも世界なのか。少し哲学的な事を考えてしまった。
「それで、タタラの今日の予定はどうなってるのじゃ?」
朝食を終えて、最初に確認を取ってきたのは四葩だ。昨日タチアへ念話はそれ以外のメンバーが聞いてなかった為に此処で話さなければならない。
「今日は都市長と商会長から仕事の依頼来てるからそっちに行くよ、朝は都立魔導研究所と夕方に商会本部へ其々向かうかな」
都市長の方は前に渡した熱燗を作る術式で薬液関連の実験を行う器具に付いてだ、研究所の人間とやり取りをしつつ器具の完成度を引き上げるのが仕事になるだろう。
商会本部はちょっと分からない、商会長による直接依頼なのだが助けて欲しいとしか書いてなかった。あの商会長が夕方からの依頼って形で詳しく内容を書かないなんて事が異常過ぎる。指定されてる時間に合わせて向かわなければ。
「成る程、都市の中枢からの依頼ならば断れぬでござるね」
「そういう事、商店区や中央区の飾り付けとかならゴーレム達だけで済ませられるけどそうじゃ無いなら直接出向くしかないし」
一華の納得いったとの反応に、俺も理由を言う。都市に住む一般市民としては近所の飾り付けを頼まれる事も有るし。
「なら、私達は近所のお手伝いとかしようか?」
「いや、それならタチアと潜ってステータスアップアイテムを集めたりレベルアップに行ってほしいかな。なんなら都市祭関連の仕事は俺一人で全部引き受ける」
正直、エテル達は都市祭の後に60階層攻略へ向けての下準備をして欲しい。装備は整えたが、それだけで攻略出来る程に甘い訳では無いのだ。まぁ、防御関連は半ば問題が無くなっているけど。
「それならタタラ、妾達の装備をよいか?」
「ああ」
四葩の求めに応じて、其々に装備を渡す。早速装備してステータスを確認したらしく、二人は呆れた表情だ。
「……これは流石に」
「やり過ぎに見えるよね……」
四葩とエテルがそんな事をこぼす。まぁ、四大属性吸収と基礎ステータス向上具合は意味不明の領域だからな。
「……タチアが来たら一緒に出るか、外を歩く中で新しい鎧の調整すればいいし」
「気軽にタタラる事を言うでない」
コレでタタラ扱いとは、俺の技術ってなんなんだろうな。
タチアが来訪して、早速インナーマッスルアーマーを渡す。外装は共有出来るのでそちらはそのまま、先程言ったようにダンジョンへ向かう途中で基本的な調整を終わらせる。
「……前より遥かに強力になってますね」
「ああ、アイテムでステータスを上げなくても装備で補えるくらいの物を目指してみた」
「妾達、存在昇華してそのまま51階層以降でレベル上げたほうが効率的なのではないか?」
四葩のこぼす言葉も一理有る、ゲーム時代ならそれこそ100レベル解放後はステータスダウンが無くなるので途中経過を完全無視するプレイヤーだって居た。しかし、此処は現実なのだ。可能な限りリスクは無くすべきだと俺は思う。
「正直、話を聞いてるだけの51階層以降をそれ迄と同じ感覚で挑むのは避けたい」
俺の言葉でメンバーからの視線が集まる、ゲーム時代なら最深部迄の情報は持っているが転生してから知識が通じない場面が多々ある。それが51階層以降で特大の爆弾になり得る限り、避けられるリスクは全て避けたい。
賭金に乗っているのは俺達の生命なのだ、分が悪い賭けに乗るつもりは無い。
「……ならば、妾達の存在昇華は暫くお預けじゃな」
「え?」
四葩の言葉に視線を向ける、真剣な表情をした四葩はそのまま言葉を続ける。
「少なくとも、妾達に上限に届かぬ能力がある時点で避けるべきじゃろう。エテルのように『盗む』スキルを取り全員で『死霊王』からも盗めるようになり、ステータスを上げるアイテムを揃え上限に届くまでは存在昇華を控えるのがよかろう」
四葩の言葉は限界までリスクを無くした方法だ、スキルスロットも5個目まで解放されている故にスキルレベルを上げておく事にも適している。
「なに、次にスキルをコンプリートしたら『盗む』を取得するからのう。さすれば、アイテムが揃うのも早かろう」
四葩の自信とも楽観とも取れる笑みを見て、俺は溜息を一つ吐いた。
四葩達と別れ、都市長の依頼先である都立研究所に向かう。本国の王立研究所と同じように公的な研究機関であり、内部の施設は本国の物と同じ物を流用し此方なりに改造を施した物なのだとか。都市長から零れ話を聞いた程度で内部には入った事が無かったが、今日は初めて直に目にする事が出来る。
正直、ワクワクしてる。
早速受付に入り、守衛室へ。都市長からの依頼書を渡し、手続きを行う。フルネームと住所の記入、面会先は依頼書から機密保持を優先して都市長名義で記入して欲しいと言われたので従う。
記録媒体の持ち込みを警戒されると思ったが、どうも前世の研究機関みたいにそれらを警戒する文化が出来上がってないらしい。尤も、この世界にはインベントリと言う何を持ち込んでも見えない物が存在しているので難易度が高過ぎるのだが。
守衛さんが案内してくれて研究室に着く、ノックの後に室内へ入る。すると、一人の研究員らしい白衣の人物が此方に背を向けて実験している最中だった。
「失礼します、都市長の依頼で参りました」
「あ、はい。少しお待ち下さい!!」
どうやら実験がいいところだったらしい、守衛さんに案内のお礼を伝えると黙礼をしてから立ち去って行った。もしかして、自警団の人だったりするのだろうか。職業意識が民間っぽくなかったな。
研究員は作業が一段落付いたのか、レポートらしき物を書いてから此方に振り向く。
「はい、今日は宜しくお願いしま……す……?」
振り向いたのは見覚えの有る女性、と言うか同級生のカルミア・スキエンティアだった。
「宜しくお願いします……スキエンティアって此処で働いてたんだな」
挨拶をしつつ、軽く世間話を混ぜるようにそう声をかけた。スキエンティアは完全にフリーズしてしまってる。
「今日呼び出された理由がいまいち分かってないから、説明してくれると助かるんだが……聞こえてるか?」
目の前で手を振って意識を確認してみると、ハッとしたスキエンティアは小型犬みたいに震えながら喋りだした。
「た、たたたたたたたたたたタタラくん!?」
「はい、タタラ・ジュロンです」
「な、ななな何で!?」
「都市長の依頼で」
「でも、今日来るのって新型の魔導具作った人って!?」
「うん、それの開発者が俺だから」
視線を向ければ都市長に渡した温度調整を行う例の試作魔導具が鎮座して、その上では何かしらの薬品が熱の操作をされている。多分、一定の温度にし続けて反応を安定させてるのかな?
スキエンティアは俺の言葉を飲み込むのに時間が掛かったのか、反応に時間を要した。
「開発者……?」
「そう」
「え、この革新的な実験器具を?」
「ああ、元は違う物を作った時の副産物だけどな」
「……ウソぉ」
疑うと言うか、自身の常識を覆されて思わず口から漏れたみたいな雰囲気だな。
「それで、魔導具の改良とか変更して欲しい箇所とか有れば言って欲しい。あくまで思考の上で作った代物だから、こんな機能が有れば便利くらいの気軽さで良いから言ってくれ」
「ひゃっ」
声を掛けたら変な声を上げられた、地味に傷付くがそこは耐えて声を掛ける。コミュニケーション不全で依頼未達成とか笑えねぇ。
「……スキエンティア、確認したいんだが」
「はひゅっ」
「この魔導具、どうやって対象を熱の増減をしてるか分かるか?」
確認であり、コミュニケーションを取るための手段として賭けだった。研究者に魔法式への理解を問うと言うこと、これは諸刃の剣なのだ。
俺の言葉に、スキエンティアの目がギラリと光る。うん、上手くは行ったが下手こいたな。
「これは『加速』の術式により対象内部の分子運動へ干渉しその速度を上げる、または下げる事で温度を調整する……次世代の実験器具ですね」
先程までの慌て具合が嘘のように淀み無く答えてくる、ちょっと怖い。
「魔力の反応により効能が変わってしまう物で無ければ、どのような液体に対して保温や温度差による効能の差を実験する最良の魔導具です。超高温にも極低温にも即座に切り替えられる……タタラくんには感謝しか有りません」
研究者と言うか、マッドサイエンティストみたいな怪しい笑みを浮かべて語るスキエンティアに若干引け腰になりつつも魔導具の不満点を聞く。
「……現時点での不満点は?」
「操作性ですね、目標とした温度と実際の温度に差が生じる事と微調整の難しさが難点です。使えるようになるまで説明書を見ながら3時間掛かりました」
スキエンティアに言われ、修正の為に先ずは元となる魔導具を作る。温度調整機能はハンガーと同じ『鑑定』を応用した状態表示を取り付け、温度調節に合わせて作動させて更新するように術式を組む。温度調節用のダイヤルはより細かく調節出来るように更に細かく段階を刻み、回す方向で温度の増減が分かるように赤と青で矢印を書く。
「要望を聞いた物、即席で悪いが試してくれるか?」
「何で物の数分で作れるの?」
信じられない物を見る目を向けられる、都市長もツッコミ入れる程だからまぁこの反応は仕方ないか。
「次期工匠長を打診されてんだからコレくらいは普通だ。ほれほれ、早く試して粗出し頼む」
「気になる情報が完結しない……」
ぼやくスキエンティアを促して魔導具を試して貰う。最初こそ戸惑って居た様子だったが、魔導具を少し稼働させてから表情が一変した。細かくなったダイヤルのレスポンスや現在の温度管理等、手を加えた部分を徹底的に調べている。試験用にビーカーへ水を入れた物を魔導具に置き、内部の状況をひたすら確認し続けている。
10分程試した後に微調整を頼まれ、応える。やはりこう言った誰かと共同して物を完成に近付けると言う行為は楽しい、スキエンティアも研究者として細かい要望を持ちそれを言語化する知識と技能が有る為に無駄なく調整が進む。
そうして30分程して、魔導具の改良が完了する。
「大分ピーキーな操作性になった気がするけど、大丈夫そうか?」
「此処は都市内でも最高クラスの研究者が集まる場所だから、レスポンスに振るのは寧ろ正解なんだよ?」
「操作性が問題って言われて出来上がるのがプロ仕様のピーキーさなのは矛盾してないかな……」
スキエンティアに確認を取るが、調整前に言われてた事と真逆になってて頭が痛くなる。しかし、温度表記や調整は遥かに簡単になっているのでより細かく研究のデータが取れるようになるだろう。研究の発展って意味では、今回の依頼は大いに貢献できたのではないだろうか?
「あら、早速やってるのね?」
俺とスキエンティアの背後から聞き覚えの有る声が届く、振り向けば案の定都市長が立っていた。
「あ、おはようございます都市長」
「と、とととと都市長様!?」
慣れている為に普通に挨拶をする俺と、思い切り焦っているスキエンティアの反応の差が酷い。
「おはよう……もしかして、もう完成した?」
「一応、スキエンティアの要望に応える形の物では有りますけどね。研究員一人一人に合わせた物ってなると、流石に依頼料に色付けて貰いますけど」
「そこ迄はさせないわよ、と言うか誰が許すのよそんな技術の安売り」
呆れとも怒りともつかない声でそう言いながら近付いて来た都市長は魔導具を見る、恐らく『鑑定』を使ってある程度の性能を見ているのだろう。
「……かなり操作性を上げたわね、ちょっと反応が過敏になり過ぎてるけどその分より細かい温度調節が出来るのが強みなのね」
「スキエンティアの要望にしたらこうなった感じですけどね、あと大きな変更としては温度や品質管理に向くように『鑑定』で状態を表示出来るようにしましたけど」
「本当、意味不明な機能を付けるわねあんた」
「そ、そそそそそその!」
完全に意識が明後日に飛んでいたスキエンティアが再起動して都市長へ話し掛ける。
「直ぐにお茶を!?」
「いえ、気にしないで。私はおもてなしを受けに来たのではなく、タタラ・ジュロンの新型魔導具が量産に足るかの意見を聞きに来たのだから」
都市長の言葉にスキエンティアの顔付きが変わる、此奴のこういう切り替えの早さは素直に好感が持てるな。
「私個人の意見でよろしいですか?」
「試験の担当者以上に有益な意見を貰える相手に心当たりは無いわね、言ってちょうだい」
「先ず、量産及び導入には速やかに行うべきと意見を出させていただきます。試算ですが、この魔導具を各部署に配置した場合の研究速度の増加は16%を最低で見込めます」
「……それ程かしら?」
「はい、経過時間による変化を含めて研究可能な範囲が爆発的に拡がります。複数の効果確認を同時に行えるこの魔導具はそれ故に複数の研究を進める事が可能になります。一人の研究員が同じ方向性に限りますが同時に行えるタスクが増える、それは単純に効率の増加に直結します。問題点は少ないながらも存在しますが、私は導入すべきと具申します」
スキエンティアと都市長は淀み無く会話を続ける。試算とはいえ影響力を瞬時に数字で叩き出せるスキエンティアの優秀さに舌を巻きつつ、コレだけの天才に評価されて嬉しく思う。
原作キャラの血を引いてるとか関係なく、スキエンティア自身の資質が優れているのが喜ばしい。俺が作った魔導具を正しく評価し、活用してくれる……この昂揚感はクラフターでしか味わえないだろう。やっぱりクラフトは最高だ。
「あらルミ、それに都市長様?」
そんな事を考えていたら研究室の入り口から女性の声が届く、視線を向ければ人影が2人分。一人は男性らしく背が高い痩せぎすの白衣を纏っている、もう一人は長い波打つ髪を持った女性……と言うか痴女だ。
「お母さん!?」
「なんだその格好は痴女か恥を知れド阿呆!?」
スキエンティアの悲鳴と、俺の怒声はほぼ同時だった。いや、下着の上に白衣だけ着た女なぞ痴女以外の何者でも無いと言うか……あ、隣の男性が頷いてる。
「……やっぱり、家だけにしようよその手の格好」
「なによターチス、私の身体に恥じるような所は何処にも無いわよ?」
「その格好そのものが恥ずかしいって思おうね?」
ターチスと呼ばれた男性は痴女に注意をしている、隣の痴女のインパクトが強過ぎて気付かなかったが長く伸びた黒髪の間から覗く耳が長く尖っている、どうも夜闇の眷属らしい……なんとなく隣のスキエンティアに似ている以上に何処かで見覚えが有る気がするな?
それに、スキエンティアに母親と呼ばれた女性はやはり何処か見覚えのある姿だ。彼の神殺しと魔女の間に生まれた娘なのだろう、厄ネタ確定だな本当。
エグい角度の赤いレースの下着にガーターベルトに網タイツを吊ったノーブラなスキエンティアの母親は、白衣を靡かせて研究室に堂々と入ってくる。思わず視線を逸らす、風で白衣が捲れて思い切り乳首が見えそうだったのだ。誰かこの地獄から助けてくれ。
「キミがルミの言ってた男の子ね、タタラくんでよかったかしら?」
「はい、タタラ・ジュロンです。お願いですから距離を取って服装を整えて下さいお願いします」
視線どころか顔ごと逸らす俺に声を掛けて来るスキエンティア母に対して殆ど懇願に近い言葉を放つが、丸っ切り無視された空気である。スキエンティア父はそんな俺を見て本当に申し訳なさそうな表情である、普段から尻に敷かれてるんかな。
「自己紹介が遅れたわね、王立魔法研究所の副所長を務めているリリス・スキエンティアよ。序にそちらのカルミアの母親もやってるわ」
「此方も自己紹介をしなきゃね。ボクはターチス・スキエンティア。此処の所長兼カルミアの父をやっているよ」
スキエンティアの両親から自己紹介を受けるが、顔を向けられない。スキエンティア母……ママエンティアの服装が服装な上にその隣には夫が居るのだ、失礼過ぎるだろう。
「改めて、タタラ・ジュロンです。高等教育科の2年で『forgeron』の店主と次期工匠長をやってます」
「あら、自己紹介をするなら相手をキチンと見なさい」
「それはリーが青少年にとって目に毒な恰好をしてるからだから注意されるべきは君だからね?」
挨拶に対してツッコミを入れられるが、パパエンティアが擁護してくれる。よかった、常識人で。
しかし、改めて見るとパパエンティアも何処かで見たことあるような気がする。なんというか、過去作キャラの顔を上手く組み合わせると出来るかのような雰囲気だ。夜闇の眷属で黒髪……該当しそうでしないな、顔立ちは険の取れたうちの皇族っぽくも見えるが何方かと言うと最初は敵対してた魔法狂いに雰囲気が近い。
「スキエンティア副所長、もう少し服装に気を使って下さい」
「あら都市長様、私の身体に恥じる所など一つも有りませんわ」
「隣を歩く人が恥ずかしくなるからやめてあげてください」
思わずパパエンティアに視線を送りながらママエンティアの言葉に対して異を唱える。
「ははは……大丈夫、慣れたヨ」
「心中、お察しします」
目が死んでるんですが。
「あら、ターチスは私の身体が好きなんだから何時も見れて幸せでしょう?」
「他の男に見られるのが気分悪いんだって。ジュロンくんが大分紳士で気を使ってくれる良い子だから良かったけど、普通の高等部の男子だったら舐め回すように見てただろうからね?」
視界の中にママエンティアを入れないようにしてるのを察せられてしまった、スキエンティアはそんな俺を見て複雑そうだ。そりゃ母親に変な目を向けられたら嫌だよな。
「取り敢えず、スキエンティアは俺の魔導具をこのままこの研究所で使う事を賛成でいいんだよな?」
「え、うん。タタラくんの魔導具は導入する価値がとても高いと思うよ」
「成る程ね……問題点は有るかしら?」
「その……必要な魔力量ですね。他の魔導具と比べて割り増しで魔力を消費するので」
俺と都市長の質問に淀み無く答えるスキエンティア、その言葉に俺と都市長は考え込む。魔力を確保する為の魔石、この規模の施設なら1日で消費する量は中型魔石1個にも匹敵するだろう。それが少なからず増えるというなら、都市長も悩むか。
「スキエンティア所長」
『はい』
「あ、えっと……ターチス・スキエンティア所長」
親エンティアが同時に反応してきて、思わずフルネームで呼んでしまう。どうするかな。
「何かなジュロンくん」
「この研究所に許されてる1日の魔力量ってどれくらいですか?」
「ふむ……中型魔石4個が上限だね」
「正直、足りますか?」
俺の質問に、パパエンティアは苦笑い。都市最高権力者の前で流石に言えなかったか。
よし、貸しを作っておくか。
「都市長」
「何かしら、嫌な予感がするのだけど」
「都市内運用の実験として俺の家庭用魔力炉、先ずはこの研究所を中心とした複数施設への導入を陳情します」
『家庭用魔力炉』
俺の言葉にスキエンティア一家が反応する。
「……あんた、アレを導入するって」
「財務長との相談が必要かも知れませんが、俺はこの導入の結果研究が発展するという確信が有ります」
「それはそうだろうけどね、あんたアレが国外販売で幾らするか分かってんでしょ?」
「別に一括で払えなんて言いませんよ。分割で50年ローンとか」
下手したら俺はそこ迄生きられないかも知れないけどな。
「失礼ですけど、その家庭用魔力炉って出力どれくらいなのかな。家庭用なんて言うくらいだし、そこ迄大きく無いんじゃ?」
「単純な魔力総量なら『ワールウィンド』の一般家庭1200軒の1日分を賄えるくらいですね」
「家庭用とは?」
俺の言葉にパパエンティアが思わずと言った具合に呟く、まぁ出力だけ聞くとそうなるよな。
「大きさが一般家庭で置ける大きさなので家庭用って言ってます」
「それはもう小型空中戦艦の動力に使われる規模なんだよ」
ターチスさんは苦笑い気味にそう言ってくる。
「ルミ、あなたのボーイフレンドは常識からかけ離れてるのかしら?」
「少なくとも、新機軸の魔導具に要望を反映させるまでを10分そこらで済ませるよ」
「成る程、コレが巷に聞くタタラってると言うことなのね」
まって、それ出回ってるの?
「しかし、そんな貴重な物を作るとなると時間が掛かるだろう?」
「いえ、作成から設置まで30分も有れば。研究所内に魔力の導線を敷く工事も含めて1時間貰えれば終わりますよ」
『1時間』
都市長とパパエンティアの声がそろう、家2軒を2時間で建てたのだから、内部の導線を魔力炉から引く改造程度それくらいで終わる。
「と言うかタタラ、あんたまたクラフトの速度上がったの?」
「ゴーレムと一緒にクラフトすれば作業が分担出来るので大分早く出来ますよ」
「本当、あんたって奴は……」
都市長が諦めたように呟く中で、俺は畳み掛ける。
「都市長、いずれ中枢や中央病院に導入する予定なんですから此処で一度実験しましょう」
「……はぁ、そうね。運用データは多いほうがいいわね」
俺の言葉に都市長が折れた、内心ガッツポーズをしつつ早速作業を始める。
「それじゃ、手早く魔力炉を作ってから動力設置に向かいますね。ターチス・スキエンティア所長、有りましたら研究所の間取り図をお願いします。無ければ俺が研究所へ『鑑定』を使用する許可を」
「あ、うん。少し待っててね」
俺の頼みを聞いて研究室から出ていくパパエンティア、俺は次にスキエンティアに確認する。
「スキエンティア」
『はい?』
「……カルミア、諸々を置く場所を借りたいんだけど」
「あ、なら此方の作業台を使って」
「ありがとう」
苗字で呼ぶとママエンティアも反応してきたので、仕方なく名前で呼ぶが妙な違和感を覚える。それを無視してスキエンティアに確認を取れば、大きめの台を貸してくれた。
早速素材を出して、先ずは『錬金術師の卵』を作成する。続いて銅板10kgを強化銅へとクラフトして、家庭用魔力炉の製作に入る。宣言通り10分で作成を終えてからパパエンティアを待つ、少しして息を切らせたパパエンティアが戻ってきた。
「ちょっと遅くなったかな……って、本当に魔導具が出来てる」
「凄かったわよ、1000を越える魔石を一つにする事から始めて10分で作り終えてたわ」
「成る程、タタラってるね」
パパエンティアにまで言われるが、取り敢えず見取り図を受け取る。地上2階、地下3階で総部屋数約100とかなり大きな建物だ。
「魔力炉は地下3階の中央付近ですかね」
「そうね、タタラ流の防衛機能もお願いするわ」
「分かりました」
読み取った見取り図を魔導ワードプロセッサに入力し、魔力炉の設置場所を決める。俺の意見は都市長に認められ、ワープロから出力された見取り図に書き込んでいく。
「悪いけど、此処と此処の2ヶ所に少し多く魔力導線を引いてくれないかな」
そんな時、横から指を指して要望を伝えてくるパパエンティア。マークを入れつつ、視線を向けると頷いて説明してくれる。
「この2ヶ所は中央に向かう上で必ず通る道なんだ、導線を多くして貰えればそれだけ此方からも迎撃設備を増やせるんだ」
その説明に納得し、導線を通常の4倍に増やす。そして区画ごとに中継機と分配器を設置する計画を見せてから、その2種の魔導具を作る。そうして設計が終了して、早速作業へ取り掛かる。
「待ちなさいタタラ、あんたコレからやるつもり!?」
「善は急げと言いますからね、ちゃちゃっと終わらせますよ……『出て来い』!」
俺を制止しようとした都市長の前でインベントリ内のゴーレム達に号令を掛ける。するとリーダーを筆頭にゴーレム達が次々と現れ、研究室内を埋めそうなので廊下に並び始める。
「えぇ……ミスリルゴーレムが100体?」
「かわいい」
ドン引きの表情を見せるママエンティアに対して、近くの小たたらの頭を撫でて呟くスキエンティア。取り敢えずは置いとこう。
「コレから、この研究所の小規模な改修を行う。皆の作業はこの見取り図に有る地下3階の動力室から各部屋へ魔力を流す為の導線と中継機、分配器の設置になる」
『たー!』
『しゃべった!?』
俺とゴーレム達のやり取りを見て思わず声を出す親エンティア、対してスキエンティアは目をキラキラさせている。
「コレが見取り図だ、リーダーはコレを記憶して他のゴーレムへ指揮を頼む」
「たー!」
「それじゃ、ご安全に!」
『らー!!』
俺の号令に合わせて、強化銅線を持ってゴーレム達が研究所内へ散らばっていく。多分、大丈夫だろう。
「それじゃ、パパエンティアさんは案内を宜しくお願いします」
「あ、うん……うん?」
俺の頼みに軽く応えた後に首を傾げるパパエンティア、その様に疑問を抱く。
「どうしました?」
「今、変な呼び方が聞こえたような……」
「そうですか?」
「もう一回ボクのことを呼んでくれる?」
「え、ターチス・スキエンティア所長……?」
「うん、違ったか」
俺の呼び方に対して何かを思ったらしい、長いけどどうしようも無いしな。
そして、パパエンティアの案内で地下3階の中央に有る部屋へ入る。倉庫になっていたが、俺に付いていた小たたらと協力して即座に片付けて動力室として作り替える。魔石を混ぜた魔導コンクリートで壁を補強しつつ、強化銅線を通して施設中に魔力を流す為の作業を続けていく。
そうしてゴーレムやパパエンティアと協力した結果、1時間弱で研究所の改造が終わった。
「……本当に1時間で終わるのね」
「少なくとも、タタラ以外に同じ事を求めてはダメよ?」
「流石に私も職人を敵に回したく無いですわ」
研究室に戻った時、ママエンティアと都市長がそんな会話をしていた。
「コレで、研究も多少は楽になると思います」
「多少、なんて規模じゃないんだけどね」
俺の言葉にパパエンティアは苦笑いで答えてくる、目立たないが研究所の大部分に手を入れてるからこうもなるか。
「それじゃスキエンティア」
『はい?』
「……カルミア、魔導具の追加はまた後日に都市長を通してくれ。予算の問題なんかも有りそうだしな」
「タタラ、50億規模の代物を置いておいて予算なんて言葉は薄っぺらいわよ?」
「それなら俺名義で研究所への寄付って事で」
「あんたねぇ……」
俺の言葉に都市長が溜息を吐いた。そんな俺達を見ているスキエンティアは何処か楽しそうだ。
「タタラくん、今日はありがとうね」
そんな表情のままのスキエンティアが感謝を伝えてくる。
「気にしないでくれ、俺も魔導具の発展出来たし何よりも都市長の依頼だしな」
「それでも、ね」
口元を隠して笑うスキエンティアの姿に、何処か既視感が有る。なんだろう、コレ。
「それと、スキエンティアって家名じゃ長いから名前で呼んで欲しいな。何ならあだ名でもいいよ?」
「いや、それは」
「今日、家族が揃ってる時に呼びづらそうだったよね。だから、好きに呼んで?」
スキエンティアの姿に、逃げられそうにないと溜息を吐く。カルミアかあだ名か、そう言えばカーラやルミって呼ばれてたな。
それならカーラで──
【タタラくん】
【どうしたの──】
脳裏に過ぎる誰かの声と、一つの呼び名。何故か、それを呼ばなければならないと心がざわめく。
「タタラくん?」
【タタラくん?】
「いや、なんでもないよミーア」
自然と口からこぼれたその呼び名、スキエンティアはこの呼び名を聞いて大きく目を開いている。
「悪い、駄目なら」
「ううん、タタラくんならミーアでいいよ」
何処か泣き出しそうな顔でスキエンティア……ミーアはそう言った。
脳が死ぬかと思った、4Pとかもうやらねぇ……
生存するか否か
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生き残る(元は生き残る予定)
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生き残らない