※この作品はR-18です。

既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。   作:アルカミレス

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タチアイベント進行中。
『看板娘』イベント継続中。

アンケート実施中です、直感のままお選び下さい。
いいパイロットの第一条件はを教えて。経験?
いや、インスピレーションだな。


侵食汚染

 四葩と別れてから夫婦風呂で汗を流す。エテル達に見付かれば落ち着いて入れないので一度自室へ戻り手早く着替えを取ってから、意識して足音を殺しつつ脱衣場へ。誰とも会わなかった事に安堵しつつ、扉の鍵を閉めてから服を脱ぎ明かりを点けて浴室へ。

 

「お待ちしておりました、お客様。ようこそソープバーラルへ、本日お相手を務めさせていただきます一華と申します。どうぞ宜しくお願いします」

「明かりと気配まで消してやる事かコレが」

 

 白い湯帷子を着て、三つ指ついて頭を下げる一華が浴室に居た。帰った直後に背中を流せなかったとはいえ、此処でやるか?

 

「おい、身体冷やしてないだろうな。もうお前一人の身体じゃないんだぞ?」

「ふふ、大丈夫ですよタタラ様。術にて身体の熱を逃さぬようにしております」

 

 俺の声に安心させようと微笑んで答える一華、口調は素の状態になっている。対策してるからいいって物でもないが、何もしてないよりは遥かにマシか。

 

「仕方ないが、背中を流すだけだからな?」

「イケズですね、タタラ様」

「あのな……」

「分かっていますよ、私と稚児(ややこ)の身が心配はのは。ですが私もまた若い身体を持て余すのですよ」

 

 一華はそう言って俺の手を取り自らの乳房へと運ぶ。柔らかさと重量を持った感触に、愚息が反応する。そんな俺を見て嫣然と笑う一華に対して、九尾を嫁にした一華の祖先が子沢山になるのも仕方ないと今更ながらに思う。

 そのまま一華の手により一度愚息を弄ばれて発射し、賢者の如き凪の精神に至る中で背中を流される。とは言いつつ、一華は自身の身体で俺を洗ってくるので直ぐに愚息が勃ち上がるのだが。

 

「タタラ様、お元気ですね」

「仕方ないだろ、一華が魅力的過ぎるんだから」

「一番はエテル様でしょうに、そうやって口説いてしまうのは駄目ですよ?」

 

 元気いっぱいの愚息を見た一華の呆れたような物言いに、言い訳を返すしか出来ない。そんな態度を窘めつつ、一華は俺の背中を洗う。しっとりとした肌の感触がするのは、湯帷子を脱いで身体で洗っているからだろう。

 

「……その身体で洗うの、やめないか?」

「でもタタラ様の身体は悦んでいる様子ですよ。口では何と言っていても、身体は正直ですね」

「それ、普通は言うの男女逆な台詞じゃねぇかな」

 

 喜んでる事に間違いは無いのだが、よくある台詞を男女逆で言われると居た堪れない。いや、言うのもなんだがアレだけども。

 俺の抗議などどこ吹く風と、一華は俺の身体を洗い続ける。だんだん興奮して来たのか、耳に届く一華の呼吸が荒く艷やを帯びていく。何かを堪えるかのように呻く音すらも俺の情欲を掻き立て、愚息はどんどん硬度を増して仰角を上げる。

 

「タタラ様……相変わらずご立派です」

 

 一華はそう囁きながら、俺の背後から腕を回して両手で愚息を握る。そのままゆっくりと擦り始めて、俺を射精させようとする。

 

「ふふ、大き過ぎて片手では握れませんね」

「自分でもどうかと思うサイズだがな」

 

 前世に有った500mmペットボトル程の太さはある、何かまたデカくなった気がしなくもない……まさか成長期とか言わないよな?

 

「私達はコレに散々いじめられ、屈服するんですね」

 

 そう言いながら一華の手付きは少し変わり、愛でるように優しく撫でてくる。少しもどかしい感触だが、的確に此方の性感帯を探り刺激を与えてくる。虎熊領で学ばされたと言っていた技術だろうか、どんどん俺の愚息が昂っていく。

 

「ふふ、タタラ様……私を使って下さいませ」

 

 そう言って俺の正前に回ってくる一華、帯を解かれた湯帷子は半脱ぎで白い肌と豊かな乳房そして薄く茂る陰毛が惜しげも無く晒されている。

 そんな一華に両腕を伸ばし、思い切り抱き寄せる。鼻腔をつく甘い香りに脳髄が焼かれる様な、理性を剥がされる感覚を覚えるが無視して抱き竦める。

 

「た、タタラ様!?」

 

 戸惑う一華を無視して、抱き絞めた身体から伝わる早鐘の如き鼓動を感じる。生きている証、存在を証明する一華の音を感じて情欲が収まっていく。

 

「タタラ様、我慢は駄目ですよ。身体に悪いと言われているでしょう?」

 

 そう言って俺の理性に鑢を掛けてくる一華をより強く抱き締めて、俺は浅く何度も呼吸をして気を落ち着ける。

 

「一華、我慢って何のためにするか知ってるか?」

 

 気を逸らそうと一華に質問をする、一華は少し考えた後に口を開く。

 

「目標達成の為に、長期的に感情や衝動を抑える……そういった言葉の意味では無いですよね?」

「ああ、一華は何のために我慢してた?」

「私は……我慢を自覚もせずにしていましたから」

 

 少し過去を暴く様な事を言ってしまったか、少し沈んだ声を聞いてしまい慰めるように俺はその背を撫でた。

 

「あくまでも持論になるけど、我慢ってのは動かない事の言い訳だと俺は思ってる」

 

 あくまでも個人的見解だ。我慢の『慢』はあまり良い意味を持つ字では無い、軽んじたり大事にしないという意味がある。他人の為に我慢する等というが、その為に自分を蔑ろにするのは本質的には自分を大切に出来ない事の証左だと思ってる。

 

「一華は我慢してたんじゃなくて耐えていた、辛抱してたんだ。自らを変える為の力が付くまで耐えて、自らの殻を破る事が出来る力と心が備わったから自分の殻を破れた」

「……過大評価ですよ、タタラ様」

「過大でも何でも、俺の中の一華はそうだからな」

「きゅうん」

 

 恥ずかしがらせてしまったらしい。って、脱線してしまったが話はまだ途中だ。

 

「俺が一華と今そういった行為をしないのは、一華の肚に宿った俺達二人の子供が無事に生まれて欲しいからだ」

 

 一華は俺の言葉を聞いて、身動ぎする。

 

「少しくらいなら、そう楽観して悲劇が有るかも知れない。それなら徹底的に俺は耐える……まぁ、側にエテル達が居るから出来る事ではあるけど」

 

 居なかったらそれこそ理性の箍が外れて一華を性欲のまま犯している可能性すら有る、それくらい一華は魅力的だ。

 

「一華には辛い事を強いてる自覚は有る、けれど今は耐えて欲しい」

「……御意に、タタラ様」

 

 俺の言葉に返事をした一華は、一度俺を強く抱き締めてから身を離す。その顔は朱に染まっていて、俺の言葉で恥ずかしがらせてしまったらしい。

 

「タタラ様の想いが大き過ぎて、少し怖いですね」

「むぅ、そんなにか?」

「はい」

 

 即答されて少しショックだ。少し傷付いた俺の両頬に手を添えた一華は、そのまま顔を近付けてくる。

 

「それでもその愛が私を幸せにしてくれる……今はこうして少し分けて下さい」

 

 そんな言葉の後に唇が重なる。俺の一華への想いが少しでも伝わるように、俺はその華奢な身体を強く抱きしめた。

 

 

 そのまま身体を洗ってもらい、二人で湯に浸かり身体を温めた後に浴室を出る。一華は見慣れない浴衣を着ていて、虎熊領から持って来ていたのかと質問をする。

 

「これは拙者達の関係を知っていた奥様が、虎熊領から持って来て贈ってくれた物にござる」

 

 口調を普段の物にした一華がそう答えてくれた、寝間着に使うにしては生地がかなり良い物に見えるがこんな高価な物を良いのだろうか?

 

「ご主人、もしや帯を引いて脱がせる悪代官遊戯をしたいでござるか?」

「やりたいか否かで聞かれたらやりたいが、本気で自制できる気がしないからやらないぞ」

 

 下手したらノリノリで無体を働くと思う、ごっこ遊びというかそう言ったプレイはエテルとので抵抗無くなってきた気がするし。

 

「……自制出来ないんでござるか?」

「エテルとそういった遊びをしてるから、始まったら没頭しやすいんだよ。一華が仮にお腹の中に子供が、みたいな事を言ったら多分[お前の子に俺の味を覚えさせてやろう]みたいな糞な台詞言うぞ」

「げ、外道の台詞でござるな……」

 

 前世でそんな感じのシーン、この会社のゲームで腐る程見てきたからな。何で全シリーズ普通に愛を確かめ合う行為より、男女問わず無理矢理襲う方が多いんだ。特に女性優位な逆レ、会社の方針だったのか?

 そんな会話をしていたら一華の部屋に到着する、名残惜しいが今日は此処まで。

 

「それじゃ、おやすみ一華」

「きゅうん……おやすみでござる、ご主人」

 

 最後にギュッと抱き着いて来た一華の髪を撫でてから別れる、俺はそのまま部屋に戻った。

 

 

 その後、『解錠』スキルで部屋に入ってきたエテルが拘束魔法で俺を動けなくした上で跨ってきた。どうも一華と一緒に入浴した際の興奮を受信していて、我慢出来なくなったらしい。案の定一晩中貪られた。

 朝になり、隣で眠るエテルの額にキスをした後に風呂へ入って一晩中付けられた諸々を洗い落とす。出来ればシーツも洗いたいが、エテルが寝てたので諦めた。

 汗やらエテルの体液やらを洗い流して、キッチンへ向かう。案の定エプロン姿の一華がコーンレムと一緒に朝食の準備をしていた。

 

「おはよう、一華」

 

 そんな一華に挨拶をすれば、一華は振り返って満面の笑みで応えてくる。

 

「おはようでござる!」

「たー!」

 

 一緒になって挨拶をするコーンレムと揃って親子に見える、なんだが胸の奥が温かくなる光景だ。一華の隣に並んで朝食の準備を手伝う、今日の朝食は焼鮭らしい。俺は手付かずの味噌汁を作る事にした。

 玉葱と青葱を具に、白味噌の味噌汁を作る。出汁は鰹節、今日は何となく魚の味が強い物が飲みたいので引き上げた鰹節から出汁を一滴まで搾り出す。切った玉葱を入れてから温め、煮立つ前に味噌を少量ずつ入れて味を見る。最後に切った青葱を入れて完成だ。

 一華を見れば、出汁巻き玉子を作っている。焼鮭は準備を終えて、後は揃う時に焼けば終わりだ。

 昨日と変わらず、ダリアの朝食は無い。以前ダンジョンで別れてからずっと帰っていない。まぁ、都市長から魔導具の試験運転で借りっ放しと手紙が来ていたので余程切羽詰まった状態なのだろう。あのダリアを協力させて切羽詰まってるのは素直に意味不明では有るけどな。

 

 庭の方から笛の音が聞こえてくる、どうやら虎熊親子による舞の稽古が始まったらしい。一華が出汁巻き玉子を切り分けた後、何時もの如くリビングのソファに座って一華の艷やかな毛を堪能する。

 少ししたらエテルがリビングに入って来て、俺の隣に座り肩に頭を乗せてきた。穏やかな時間過ぎて眠気すら襲って来た。欠伸を一つしてから、瞼が落ちて来る。本当に眠い。

 十分ほどの微睡みの後、四葩から声を掛けられて目を覚ます。そのまま膝の上の一華も起こして、焼鮭を仕上げて朝食に入る。

 

「うむ、よい塩梅であるな」

 

 焼鮭と味噌汁を一口ずつ味わった当主代行の台詞がこれである、異国の大貴族からこんな事を言われたら素直に嬉しいものだ。

 

「……そう言えば此方だと鮭って捕れないんですけど、昨日に続いてこれもお義父さんが?」

んんっ、確かに儂が持ち込んだ物だな。この薄めの味付けの味噌汁はタタラ殿か?」

「ええ、鮭の味わいを殺さないように口当たりを軽くするのを意識しました。とは言え、ちょっと鰹節の魚っぽさが欲しくて絞りましたけど」

「成る程な、今日の朝食に合わせるならコレがよいな」

 

 何やら途中で変な反応をしたが、概ね好評なようだ。

 俺も一口味噌汁を啜る、白味噌特有の淡さの有る大豆の味の奥から魚の旨味を感じる。火の通った玉葱の甘みと、青葱の僅かな苦味と辛味。コレと白米だけでもお代わりが出来そうだ。

 

「そうだ、イッさん!」

 

 そんな風に味の分析をしていると、エテルが一華に話しかけていた。

 

「どうしたでござるか?」

「今日、一緒にダンジョンに潜ろうよ!」

「え、唐突でござるな……」

 

 確かに、昨夜には確認を取るべき事である。ただ、エテルだけでなく一華も一緒に行かせたい気持ちが見て取れる。一方の一華は何か考えている。恐らくは何かの懸念が有るのだろう、この場合考えられるとしたら──

 

「心配事が有るとしたら、お義母さん達の昼食か?」

「むむ、やはりご主人でござるな」

 

 どうやら当たっていたらしい。確かに二人とバカ達の昼食は問題になる、稽古の監督はお義母さん達に任せるとして料理を確実に出来るのがバカしか居ない。

 そんな時、俺のインベントリから中たたらが飛び出してくる。更にコーンレムも一緒になって俺の服の袖を引いてくる。

 

『たー!』

「……まさか、お留守番して食事の面倒を見てくれるのか?」

『たー!』

 

 まるで『任せろ』と言わんばかりの反応に、思わず頼もしさを感じる。立派に育ったなと、妙な親心が働く……此奴等はゴーレムの筈なのだが。

 

「じゃあ頼む。一華、悪いんだけどこいつらが仕上げて終わらせられるように一緒に準備してくれ」

「御意にこざる」

 

 一華も何処か楽しそうに賛成してくれて、朝食後に早速準備をした。手早く出来る塩むすびと一華の玉子焼きときんぴら、火を通して終る生姜焼き等を用意した。

 中たたらとコーンレムに作り方を教え、更にお手伝い用として小たたらを10体置いてから探索へ向かった。

 

「ところで、何で今日は一華を誘ったんだ?」

 

 四人で並んで歩く中、エテルに疑問に思っていた事を聞く。一華も気になっていたらしく、二人分の視線がエテルへ向いていた。

 

「うん、私達の間で発生してる事態が確かな事なのか確認したくて」

「……何か有ったか?」

 

 俺達の間で起こってる事態とは一体、何かとんでもない状況なんて有っただろうか?

 

「うん、タタラを好きなメンバーがスケベイルアーマーをドロップするかの確認をね」

『ぶふぉっ!?』

 

 エテルの一言により、俺と一華が盛大に噴き出した。何をやらせようとしてんだお前。

 

「最初は私、次にタタラを欠いた状態でも私が開けたんだけどその時は特大の魔石だったんだよね。続いてトラッちゃんが開けたらスケベイルアーマーで、チーちゃんの時もそう。なら、イッさんの場合も見なきゃなって」

 

 エテルは✝心を失いし者✝か何かだろうか?

 常識人である筈の四葩も止める気配が無いのは、スケベイルアーマーを既に手にしているからだろうか……死なば諸共の精神は勘弁して欲しい。

 

「……拙者、それを手にしてどんな顔をすればいいでござるか?」

「……笑えばいいんじゃね」

「空笑いにしかならないでござるよ」

 

 思わずといった雰囲気で遠い目になる一華に、有名なアニメの台詞を言ってみるも普通に流される。これは語録入してなかったのか。

 ダンジョンの受付前でタチアと合流し、いつも通りエテルを先頭に探索を開始。一華も斥候としての能力に秀でるので、何時もよりスムーズに進んで行く。5階層からの『ゴブリン』達に対して、エテルよりも優れた隠密性で背後から首を落とす姿は素直に凄かった。と言うか、半ばマップ兵器みたいに同時に首を飛ばすとかどんな手段なのか俺でも分からなかった。

 

「むぅ……ご主人、お願いが有るでござる」

「お、どうした?」

 

 一華が頼み事ってのも珍しい、こう言った探索に関わることなら尚更に。

 

「鋼糸術で使う鋼糸が今ので大分傷んでしまったでござる、変わりになる物が欲しいでござるよ」

「ふむ……ちょっと待ってくれ」

 

 一華の注文は戦闘力に直結する為、速やかに用意しなければならない。インベントリからミスリルインゴットを1kg分取り出して、『クラフト』を使用する。限界まで細く作ったミスリルの銀糸と、それを使用しても自身の指を飛ばさないよう手を保護する手袋を作成する。

 

「急造の仕事で悪いが、一先ずコレでどうだ?」

「物の5分で作るのが最高にご主人って感じでござるな」

 

 呆れが混じった声でそう言われた、解せぬ。しかし、まだまだこの銀糸は改良が出来そうだ。そう言えば、前世でやってたゲームに吸血能力持ちの鋼糸の武器が有ったな。35階層の『吸血鬼』から『ノーブルブラッド』を集められたら試してみるか?

 そんな事を考えつつ、俺達のパーティは順調に階層を降りていく。四葩が『盗む』スキルを成長させようと『ゴブリン』相手にスキルを使いまくり、早々にランクがⅡに上がったのを見てドン引きした。いや、『鍔目返し』の使用回数上昇と『卵』の回復効果による使用数の増加はそのままスキル経験値の増加に繋がるから、取得直後はスキルレベルも早々に上がるだろうが。

 

「タタラよ、面白い事になっておるぞ」

 

 そんな光景を見ながら階段に到達した際、四葩が話しかけて来た。

 

「どうやら『概念鑑定』を使用しながら『盗む』を実行すれば、生物相手なら確定で盗めそうじゃ」

「卑怯過ぎねぇか?」

 

 曰く、何時もの癖で『概念鑑定』を使用した際に見え方が少し変わったらしい。相手の歪以外に目立つ点が見え、そこへ手を伸ばしたら盗れるのだそうだ。これは21階で『ムゥ(たみ)』が出たら酷いことになるのでは?

 そんな事を思いつつ、サクッと10階層の『ゴブリンロード』を片付けつつ先へ進む。確定で盗むのが作用したのか、四葩の『盗む』は信じられない速度でレベルを上げている。21階層に着く前にはランクがⅢに上がっているのではないだろうか?

 俺は俺で経験値が殆ど貯まらない、やはり45階層以降でないとかなりの数を倒さねばならない。とは言え、スキルのレベルは上がるかも知れないので地道に攻撃をしている。まぁ、エテルと四葩の『盗む』が最優先なのだが。

 一華はレベルもスキルも殆ど育たないらしく、あまり前に出ようとしない。最初のは家事が続いていたから錆落としと言うか、現在の自分の技を再確認したかったらしい。それで10体近い『ゴブリンコマンダー』の部隊を全滅させてるのだからやはり強い。

 

 そうして降り立った21階層、『トロール』種が出現する階層である。

 

「さて、此処からがエテルと四葩の本番だな」

「うん、何時もみたいに妖精さんから貰ってくるね!」

「頼むから抱き着くのはやめてくれ」

 

 流石に目の前で恋人が目の前でマスコットに抱き着く姿を見るのは苛立ちが湧いてくる、何時も俺を抑えている四葩が今回から前に出るので流石の俺もタチアを振り切ってあの惚けた面に一発かますかも知れない。

 

「此処に居る皆を抱いてるタタラがそれを言うの?」

「即死魔法みたいな台詞言うのやめね?」

 

 不誠実な生き方をしてる自覚がある身として、それを言われると何も言えなくなるのだが。独占出来ない事を了承した上で全員と関係を持つ事を推奨してきたのはエテルなのだが、俺の言葉の一つ一つが四葩達の心を追い詰めてしまったのだから俺の方が罪は重い。

 

「エテルよ、あまりソレを言うとタタラが内罰的になって使えなくなるからやめるのじゃ。それに、あまりソレを言い過ぎると後から猛追している一華に掻っ攫われるぞ?」

「うん、確かにタタラが私を幸せに出来ないって勘違いして離れようとするね」

 

 止めに入ったのかトドメに入ったのか分からない四葩の静止を受けて、エテルは会話を切り上げる。大分死にたくなったタイミングでの介入である為、心に余裕は無い。そんな俺の背中を擦ってくるタチアと一華には感謝だ。

 壁に埋まって死にたくなる俺の精神は置いて探索が進み、早速目的である『ムゥ(たみ)』を複数体発見する。

 

「ふむ、では一匹は妾が試そう。エテルは何時ものように背後から盗むがよい」

「うん、分かったよ。トラッちゃんも抱き着いてみなよ、ふかふかで温かいよ?」

 

 早速『盗む』スキルを試すつもりの四葩に、エテルがそんな余計な事を伝える。今の俺は精神が復調してないので言葉をかける事は無い、そんな俺を心配しているらしい一華がそっと寄り添ってくる。

 早速二人は其々離れた位置にいる『ムゥ(たみ)』へ近付く。四葩もエテルに倣って背後から『盗む』を実行し、アイテムの取得に成功したらしい。そのまま背後から『ムゥ(たみ)』に抱き着く四葩に小さくないショックを受ける。

 が、四葩とエテルでは反応が全く違った。暴れに暴れて四葩の腕から逃れた『ムゥ(たみ)』は、別の所で同じ『ムゥ(たみ)』を抱き竦めるエテルを……正確にはその胸を見る。そして自身に抱き着いた四葩を見て、もう一度エテルを見て……露骨にガッカリした様子で肩を落とす。

 次の瞬間、四葩の目前に立っていた『ムゥ(たみ)』は四葩の抜いた『手鞠花』にて真っ二つに両断されていた。

 一瞬、ほんの一瞬の出来事だ。肩を落としていた『ムゥ(たみ)』が背中から胴体を真っ二つにされてその場で崩れる。場の空気が凍る中、ゆっくりと四葩は身体を次の『ムゥ(たみ)』へ向ける。そこからは蹂躙だった。

 涙目で逃げ惑う『ムゥ(たみ)』達を背後から襲撃し、その両足を切り飛ばして逃げる手段を奪った後に『盗む』でアイテムを取得する。やり方が盗むと言うよりも強奪のそれだ、スキルじゃなくて物理だが。

 エテルは別の『ムゥ(たみ)』から盗みつつ、その個体を出来るだけ逃がしてやっている。四葩を止めに入れば標的が自分に向いた挙句、危険なのが分かるのだろう近付こうともしない。

 やがて部屋内に居た『ムゥ(たみ)』の処理が終わった四葩が此方に近付いてくる。

 

「ほれ、とれたぞ」

「あ、ああ」

 

 それは果たして『盗れた』なのか、それとも『採れた』なのか。

 

「まったく、どいつもこいつも……胸が薄いのがそんなに悪いか!?」

 

 思わずと言った雰囲気の吐露だ。いや、俺は巨乳好きだが四葩の身体も十分魅力的だと思う。

 

「どうせタタラの事じゃ、妾は妾であるだけで魅力的だと何の参考にもならん事を本心から言うのじゃろうが。エテルや一華の乳を好んでおいてそれを言われても話半分にしか聞こえん!」

 

 おう、俺に対する愚痴か。上等だ、後で泣く羽目になってでも聞いてやる。

 

「確かに妾が肌を晒した際にタタラの鬼包丁は雄々しく起立しておった!」

 

 うん、そう言えばお前は俺の愚息のことは鬼包丁呼びだったね。すっかり忘れてた。

 

「ご主人の剛刀修羅一文字は相手を選ばずでござるな」

「タタラ殿の貫き丸(スティングレイ)は本当に大きいですしね」

 

 おう、其々で固有の呼び方を持つな。

 

「家の事情が有る故にまだ交われぬ、それ故の不安だと自覚も有る。じゃがのう……このパーティ、妾とダリア以外が軒並みデカ過ぎるんじゃ!!」

 

 すっげぇ魂の叫び。でもこの世界、ゲーム会社の癖の影響かデカい方が多いんだよな。

 

「妾の大きさは陽出國では平均じゃ!」

 

 もしや、食生活の差か?

 

「だと言うに、姉上二人は牛もかくやと言わんばかりにデカいときた……なぜ妾には同じ事が起きなんだ!?」

 

 違った、体質の違いだコレ。

 

「まだ姉上二人が嫁げぬ故に安心しておった、陽出國では需要が無いと。じゃが妾にも見合い話が無いのは何故じゃ!?」

「因みに、四葩は虎熊領で笑顔で縁談を破談させ続けた実績持ちでござる」

「おいばかやめろ」

 

 事実でも言ってやるなよ。

 

「何故じゃ、何故妾にはタタラが満足出来る大きさの乳房では無いのじゃ……何がいけない!?」

「そう言えば、少なくともエテルと一華は料理出来るからそれが理由とか?」

 

 俺達のパーティ、料理が確定で出来るのが俺、エテル、一華の3人だ。四葩は洗い物を覚えたが料理はまだだし、ダリアは才能が無い。

 

「それならばタチアはどうじゃ!?」

「えっと……一応、野営の時の為に野外料理は多少出来ますが」

 

 その言葉で四葩が崩折れた。流石に無慈悲過ぎる一撃だったか。とは言え、家事が災害クラスの雛菊さんはそこそこ大きいんだよな。

 何となく思ったが、物理的に強い面子が控え目な気が傾向が有る気がする。……『天使長』はデカいからこの予想も無理筋か。

 

「ふふふ……妾の乳房は育たぬとエテルに太鼓判まで押される始末。こんなに辛いなら、苦しいなら……乳など要らぬ!」

「世紀末の拳王か己は」

「世紀末?」

「拳王?」

「何でもない」

 

 四葩の台詞に思わずツッコんだらエテルとダリアに疑問を持たれたので誤魔化す。ただ、一華は分かった様子である……コレも方言(語録)だったりするんだろうか。

 項垂れていた四葩は突然背筋を伸ばし、俺を睨み付けてくる。

 

「こうなればタタラ、帰ったらまぐわうぞ!」

「お前の両親が居る上に、実家に帰って通す筋はどうした!?」

 

 乱心気味の四葩にツッコミを入れる、暴走がヒデェぞ。

 

「そん時が来たらちゃんとミスリル銀糸で織った白無垢着て三つ指着いて貰うが、今は抑えろ!」

「約束じゃからな、言質取ったからな!?」

 

 普段の冷静さは何処へやら、このテンションのままで四葩の『ムゥ(たみ)』狩りが続いていった。『ムゥ(たみ)』に高速で近付いてアイテムを奪う姿はあまりにも悪役みたいで、一部の『ムゥ(たみ)』を逃していたエテルが益々懐かれて追加でアイテムを渡される事態に発展。もう訳わかんねぇなこれ。

 そのまま探索を続けるうちに、気付けば『トロール』種が主な階層を抜けていた。

 25階層から出現する『ゴーレム』からエテルと四葩がアイテムを盗んだ後に、俺がサクッと即死させつつ進む。順調に進み早々に到着したボス部屋で『オリハルコンゴーレム』に対して前と同じくタチアが我慢比べを実行、3時間程殴られ続けるもケロッとした様子に流石の一華すらドン引きしていた。うん、途中でスキルレベルが最大になったからって殴られながらステータス開いてスキルランク上げるのは普通に怖いよ。

 満足したタチアを横目に、作られた身体なのに何処か疲れた様子の『オリハルコンゴーレム』を即死させる。何故か感謝の念を贈られた気がした。いや、うん……タチアに突き合わされて恐怖覚えてればそうなるか。

 31階層に降りて、早速『死霊王(リッチ)』の集団と遭遇した。

 

「……そう言えば、突発的な事だったから一華の装備更新して無いな」

「むむ、何か有ったでござるか?」

 

 最初の『死霊王(犠牲者)』を発見した際に思い出したが、一華の『牡丹』に属性攻撃用の刀装具を作って居なかった。今回はあくまでも『ドラゴンゾンビ』からスケベイルアーマーが出るかの確認でしか無いが、流石に作らないと問題が出そうだ。

 

「四葩とタチアの武器に、少し特殊な機能が付いててな。属性を切り替えられるようにして、相手の弱点をつけるようにしてるんだ」

「それはまた、とんでもないでござるな……」

「それで、一華の『牡丹』の為にそれを作ってないなって思い出して」

「ふむ……」

 

 俺の言葉を聞いて、一華は考え込む。尚、俺達のやり取りを無視してエテルと四葩は二人揃って『死霊王(宝箱)』からアイテムを盗んでいる。奪ったのを確認したタチアがスッと行ってドスッとやってるのも一旦無視だ。

 そんな中で一華は『牡丹』の刀身に指を宛て、何かを念じる様な動作をする。そしたら刀身に蒼い炎が灯った。

 

「……拙者の呪術、狐火を纏わせて属性攻撃に転化出来るみたいでござるね」

「また器用な事が出来るんだな……」

 

 一部の魔法使いが出来る『エンチャントウェポン』の呪術バージョンって感じだろうか、属性としては炎と闇の複合って気配がする。

 

「どうも『牡丹』も経験し続ければ自然と狐火を纏えるようになりそうでござるな、そのまま別属性を覚える事も出来そうでござる」

「……成る程、『成長』の概念ってこういう事なのか」

 

 武器のステータス上昇だけでなく、特殊能力まで取得出来るのはかなりぶっ壊れた性能だ。一華自身の技量も合わさって、将来的には相当ぶっ壊れた物になりそうだな。

 そんな会話をしつつ、31階層を進む。途中で俺も採掘したりしたが、アイテムを盗む為に前線に出続ける二人の活躍が恐ろしい。今回だけでどんだけステータスアップアイテムが集まったんだコレ。オリハルコンが20kg程集まってるが霞むなコレ。

 そうして35階層、『不死』種が出る階層に降り立つ。瞬間、一華が鼻を押さえて悶絶した。しまった、一華にはまだ専用のマスクを作ってないんだった。

 

「一華、俺のお古で悪いけどコレを使え」

 

 咄嗟に以前使っていた俺のマスクを渡す、慌てて受け取った一華はそれを口元に当てて何度か深呼吸する。

 

『マスク越しだと声が濁るから、アクセサリーの魔導具で念話を使うといい』

『……肺が腐るかと思ったでござる』

 

 初めてこの階層に降りた時のタチアと同じ様な台詞である。

 因みにエテル、四葩、タチアのマスクは専用に作り直した物で顔のサイズとデザインだけでなく内部に備えた匂いの元が其々違ったりする。

 

『此処からは敵が『吸血鬼』になるが、一華って魅了対策とかって有るのか?』

『むむ、『性魔術』は未取得故に装備が無いと難しいでござる』

『なら、コレを持っててくれ』

 

 一華の返答を聞いてインベントリから取り出すのは『厄切り』の懐刀である、自身に不利になる状態異常を無効化するので多分これ以上に無い程の対策になる……何れは『牡丹』が学習しそうだな。

 そんな風に一華の装備を整えていると、先行していたエテルから念話が届いた。

 

『早速見付けたよ、数は6』

『分かった、直ぐに追い着く』

 

 直ぐに答えて、一華を伴って即座に追い付く。移動力は俺の方が上だと思うが、速力の高さで普通に着いてきてるのは改めて凄いな一華。後で移動力を俺達と合わせよう。

 スキルレベル上げも兼ねて俺も積極的に攻撃に参加する。あまり使っていなかった『騙し討ち』を使ったりと基礎能力上昇系を刺激する。

 順調に進み、ボス部屋の前でステータスを確認すれば『物理攻撃上昇』『魔法攻撃上昇』『魔力上昇』『速力上昇』が最大レベルに達していたのでランクを上げておく。しかし、被弾しないから『物理防御上昇』がまったく上がらないな。

 

『そう言えば一華、その鋼糸ってか銀糸はコレからも使うか?』

『むぅ、出来れば使っていきたいでござるよ?』

『なら、帰ったら改めてソレを作り直す。後で渡してくれ』

『御意にござる』

 

 今回の探索で『ノーブルブラッド』は十分に集まったし、それなら一華の装備に使うべきだろう。流石に『不死の王』特効の『ワラキア』だけとか『ブラッドミスリル』の幅が狭過ぎるだろう。

 そんな俺達を見ていた四葩が、ボス部屋の扉に手をかける。

 

『それでは、一華も初めての龍退治と洒落込むかのう』

『まっ、大した敵では無いんだけどな』

『タタラ殿、感覚が麻痺してますが『ドラゴンゾンビ』は十分に強敵です』

 

 気楽な俺の言葉にタチアがツッコミを入れるが、そう言われても初遭遇から瞬殺かましてるから強敵の印象が無いんだよな。

 遠く聳える『ドラゴンゾンビ』の巨躯へ向かいエテルとタチアが飛び出す、一拍置いて俺と四葩も動きその前腕を破壊しに掛かる。さて、間に合うだろうか?

 エテルの背面攻撃に合わせ、正面からタチアの一撃が届く。そのタイミングで俺がハンマーを構えた直後、『ドラゴンゾンビ』が崩れ去った。うん、間に合わなかったか。

 部屋の主を失い、ぽつねんと中央に現れる宝箱。何処か哀愁を感じさせる光景だった。

 

『文字通り瞬殺でござったな』

『うむ、想像以上に容易かったのう』

 

 一華から呆れが大部分を占める念話が飛んできて、四葩もそれに同意する。トドメを刺した格好のタチアがバツの悪そうな顔で佇んでいる、そりゃ自分で強敵と言っていた相手を瞬殺してたらこうもなるか。

 

『じゃ、イッさん宝箱開けようか?』

 

 何処か圧の籠もったエテルの念話が飛んできた。うん、一華を連れてきた主目的それだったっけ。

 

『その、拙者は何もしてないでござるから……』

『だからこそ、コレくらいはね?』

 

 エテルの放つ圧力に対して一華が引いている、瞳孔が開い(ハイライトが消え)た目を向けられたらこうもなるか。

 一華は助けを求めて四葩とタチアに目を向けるが、二人から向けられる視線も変わらず。一縷の望みを込めて俺を見たので、助けに入ろうとしたら身体が動かなくなる。慣れた感覚からして、エテルの拘束魔法だろう。此処までやるか?

 動けなくなった俺に近付き身体を弄り始めるエテル、何やってんだ?

 

「ほら、イッさんが宝箱を開けないと……此処でタタラとえっちを始めるからね!」

「何を言ってんだお前」

 

 マスクを外して宣言したエテルに対して、思わず声が出る。コレどういうプレイなんだよ?

 

「な、何を言ってるでござるか!?」

「早く開けないとこの場でタタラを脱がせておちんちんを咥えちゃうよ、いいの?」

「何の脅しだよ、ダメージ食らうの俺だけじゃねぇか」

 

 焦る一華の言葉に尚も脅しを掛けるエテルだが、俺しかダメージ食らわないのだが。何なのこの状況。

 一華は俺とエテルを何度か交互に見て、諦めたかのように宝箱を開ける。うん、そんな悲壮な覚悟で開ける物では無いからな?

 宝箱を開けて中身を取り出した一華の手には、金色の紐と黒い装甲が繋がったビキニアーマーが有った。

 

『っしゃおらぁぁぁぁぁぁ!』

 

 エテル達からいっそ男らしい声が上がる、どんだけ嬉しかったんだ此奴等。一方の一華は出て来た物に対する羞恥で顔が赤くなっている、そりゃそうだよな。

 

「ご主人、コレって……」

 

 泣き出しそうな一華に罪悪感を覚えつつ『鑑定』を掛ける。

 

 全身鎧『ドラゴンスケベイルアーマー』

 体力  +50

 魔力  +20

 技力  +20

 物理攻撃+15

 物理防御+40

 魔法攻撃+10

 魔法防御+30

 速力  +20

 移動力 +1

 特殊能力『闇属性耐性』『女性専用』

 

 紛うことなき『ドラゴンスケベイルアーマー』であった。

 装備説明をすると、一華の顔が複雑な物に変わっていく、そりゃそうか。

 

「拙者の忍び装束より遥かに性能がいいでござる……」

「理不尽に感じるよな、分かる」

 

 この露出度で『黒鐵』よりも防御力が上なのがクラフターとして理不尽に感じる、エロ装備の方が性能が高いのはエロゲー世界らしいっちゃらしいが。

 

「ご、ご主人は拙者にコレを着て欲しいでござるか?」

「そりゃまぁ、安全面から考えると装備して欲しいが」

 

 露出が多い装備を嫌がる一華の事を考えればあまり勧められないが、スケベイルアーマーの性能は相当高い。安全面を考えると装備して貰うのが好ましくはある。そんな俺の感情を知ってか知らずか、一華は何処か覚悟を決めた様な表情をする。おい、まさか──

 

「ご主人、少し席を外すでござる!」

「待て、早まるな!?」

 

 俺の静止を振り切って走っていく一華、追おうにもエテルの拘束魔法のせいで身動きが取れない為に見送るしか出来ない。

 

「俺は、無力だ……」

「悲壮感に塗れておる中悪いんじゃが、お主にとっては眼福じゃろ?」

 

 否定はしないが、俺には適用されないとは言え一華は男性恐怖症なのだ。露出の多い服を嫌っているのだから、ソレを着せるのは違うと思う。誰だって心から着たいと思う服を着るべきである。

 

「お、お待たせしたでござる!」

 

 マスク越しのくぐもった声が聞こえた。エテルが拘束魔法を解いたのか、身体が自由に動くので声の聞こえた方向に身体を向けるとそこに一華は居た。

 白雪のように白い肌に、光沢の強い黒が映える。忍び装束を着るうえで使用していたサラシを無くした為に惜しげも無くその魅力的な身体の起伏をさらしている。エテルが着用した時より胸甲の面積は広いが、それでも普通に考えれば面積は狭い。

 やはり恥ずかしいのか、両腕で胸元と股間を隠してしまっているが逆にその恥じらいが扇情的ですらある。

 

 この装備を考えたやつは間違いなくスケベで変態だが、良い仕事だと思ってしまった俺も同類だろうな。




古戦場、お疲れ様でした。

ガールズネスト、コラボ装備に村正の打刀用意するとか開発は何を考えてるんだ。愛してる!

生存するか否か

  • 生き残る(元は生き残る予定)
  • 生き残らない
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