※この作品はR-18です。

既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。   作:アルカミレス

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タチアイベント進行中
『看板娘』イベント継続中


アンケート実施中です、直感でお選び下さい。
10月半ばには終了するかも知れません。


さだめ

 出会った初日で友神の距離感になった『剣の魔神』を見送り、鍛冶場を片付けた後に2階のベランダに出る。ミスリルと『ジャイアントバット』の翼膜で椅子を作り、腰掛けながら夜空を見上げる。

 タチアからの謝罪を受け入れた事も切っ掛けなのだろうが、エテルや四葩の事を考えても苛立ちがあまり湧かない。あの時の事を考えてない限りは冷静に向き合えるだろう。

 前世の夜と比べて街の灯りが圧倒的に少ないため、月のない夜空は満天の星が煌めいている。時に流れる星すら見える中、その光景に没頭して一度頭を空っぽにする。

 夜空を流れる星を見ても何かを願う事も無い自分、エテルや四葩との関係修復を望んでいないのだろうかと自問する。が、そんな訳が無いと心の深い所から答えが聞こえる。

 エテルも四葩も大切なままで、本心では関係を修復したい。しかし、俺の心はまだ準備を終えていない。タチアの謝罪を受け入れたのも、先にタチアを汚され傷付けられそうになった事で俺の中にある気持ちが守る方向に変わったからだ。半ば劇薬の様な事態が起こったからこそ、俺はより大きな怒りを向ける矛先を得てタチアを赦せた。ある意味で気を反らせたから出来た芸当で、その点では騎士見習いのカス共には感謝してもいい。

 まぁ、宿舎ごと燃やせなかったのは忸怩たる思いであるが。

 改めて考えるが、エテルや四葩が俺の怒りの元を理解せずに謝罪されて今の俺は赦せるのだろうか?

 落ち着きが出ている今なら赦せる可能性はある、同時に諦めが混じると思う。人間関係は許容と諦めで成り立つのは、きっと前世から続いている事だ。俺は前世で職場の人間を許容出来ず拒絶した故に排斥される流れになったのだろう、きっと俺は彼奴等への嫌悪を飲み込んで心を殺さねばならなかったのだ。

 でも、それは出来なかった。俺の心が殺される可能性を見て、俺はそれに抗った。大人になり切れなかったのかも知れないが、自分の心の死を目前にただ受け入れるのは無理だったのだ。

 本当に大人になる事なのだろうか、ただの諦観ではないのだろうか……そう思ってしまったのだ。

 この先に生きる意味を見出せなかった今の俺が諦観している事と同じなら、俺は今大人になっているのか?

 いや、逆だろう。今の俺は他者との理解を諦めている子供だ。

 一華が俺に生きて欲しいと願った故に、10年だけ延ばす事を許容した。が、その先を続ける意義が見えず安易に死を見据えている。『不死の王』を前に生き足掻いて居たはずなのに、今は簡単に死を受け入れている。こんな姿をあの王に見られたら失望されてしまうだろうな。そんな事を考えていると、数羽の蝙蝠が視界の内に入る。こんな夜にと思う反面、こんな夜だからこそ蝙蝠が飛ぶ理由を思い付く。

 

「……事前に触れを出せば正面から招くって言ったぞ、俺は」

「仕方ないであろう、貴様の顔を唐突に見たくなったのだからなタタラ・ジュロン」

 

 色気のある低音で紡がれるその言葉、聞き慣れてきた声の持ち主は先程脳裏に浮かべた『不死の王』である。

 蝙蝠が寄り集まり人の形を作ったなら、それは一塊の影になった後に『不死の王』の姿になる。尚、何時ぞやの紅いナイトキャップとガウンを肩に架けて黒いパジャマ姿である。

 

「用意が無いから紅茶も出せんぞ」

「安心しろ、自前で持ってきている」

 

 インベントリから保温ポットを取り出して、自らの手で蓋を兼任しているコップに注いでいる。なんというか、絵面がヒドイ。カリスマを何処に投げ棄てて来たお前。

 

「どうした?」

 

 俺の視線を感じた『不死の王』が疑問を持ったらしく、俺に顔を向けて質問してきた。

 

「いや、絵面がひどいと思ってな。お前は何処に威厳を捨てて来た」

「お前の前でそんなものを取り繕う必要が有るか?」

「俺の中の格好良いお前の姿が音を立てて崩れていくから正直やめてほしいんだが」

 

 正直に答えれば、何処か呆れた雰囲気で言葉を返される。思わず返せば、『不死の王』は楽しそうに笑う。何故『剣の魔神』もこの『不死の王』も俺の前で自然体みたいな姿を見せるのか。

 

「お前の中で俺は随分と高評価なようだな?」

「お前を低評価するとしたらフットワークの軽さくらいなもんだろうがよ、自国で落ち着いとけ」

 

 戦闘能力を筆頭に、此奴に低評価を付けられる項目がそもそも殆ど無い。王であるくせに他国のクラフターに気軽に会いに来る事がアレなくらいだろう、しかもその目的が殺される事という。

 尤も、その目的ですら化け物としての本能の様な物なので仕方ないのかも知れない。

 

「何で勇者でも何でもない俺なんだろうな……」

「お前が、眩いまでに“人間”だからだな。どうやら今日もお前に何者かが惹かれた様子、身に纏う気配で分かるぞ?」

「分かるのか……」

 

 どうやら俺が『剣の魔神』と関わった事が察知されたらしい、何処か期待する『不死の王』に対して今日あった事を話す。

 どうやらあの魔神に付いては『不死の王』も知っていたらしい、剣を交える事は無かったが旧来の友が如き関係を築いた事に対して笑いを堪えられてない。

 

「お前は人外を惹き付ける魔力でも放っているのか、タタラ・ジュロン?」

「此処まで来ると否定がしにくいんだよな」

 

 多分に誂いが含まれた『不死の王』の言葉に思わず溜息が出る、傍から見たら横の『不死の王(こいつ)』も誑してる判定なのではと勘繰ってしまうくらいには距離が近いと思う。

 俺に好意を伝えてくれた相手は夢魔を筆頭に鬼族、天使族とのハーフ、機巧乙女、九尾の狐と人間族がいないというのも『不死の王』の説に拍車を掛けているんじゃなかろうか?

 人にモテ無いって考えると中々に寂しいが、それでも愛してくれる相手が居るだけ俺は恵まれてる。

 

「まぁ、多分今の俺はお前にとって失望の対象なんだろうけどな」

「……ふむ、この家に貴様の伴侶の気配を感じない事と関係が有るのか?」

 

 気配で読まれるか。まぁ、ダンジョン内で一階層丸々索敵していたこの『不死の王』なら朝飯前って所だろうな。

 

「話の前提として、お前にも言っておく」

「ほう、言ってみろ」

「俺は転生者だ」

 

 俺の言葉を受けて、『不死の王』の目が細まる。それを言葉を促したと判断して、続きを語る。

 

「俺の中には一人の人生分の記憶が有る、それを使って少し有利になるように生きてきた」

「例えば、どのような知識を活用したのだ?」

「四則計算や、この世界の歴史の一部。後は既存のクラフトに際して必要になる最適な素材の数や、ダンジョンに現れるモンスターの基礎知識」

 

 俺の言葉を聞いた『不死の王』の質問に答えれば、『不死の王』は一つ頷く。

 

「お前の血の記憶で僅かに見えた『錬金術師の卵』とやらも前世知識によるものか、納得いったぞ」

「いや、アレは『錬金術』と『クラフト』の同時使用を前提とした応用技術による物だな。今生で思い付いた」

「前世知識とやらは特に関係ないなお前は」

 

 なんだろう、『剣の魔神』と反応が似てる気がする。

 

「初邂逅で交わした私との会話には何かしら有るのか?」

「同じ事を言われた時に似た言葉を返す場面を物語では見たな、生き残る確率がどれだけ有るかとの問いに那由多の彼方だろうとってやつ」

「成る程、正解が分かっていたと」

「いや、愛した人を守れる可能性が有ったらそれだけで十分なのは本心だ。単純に好きな言葉だから肖っただけだ」

「実のところ転生者云々は関係無いのではないか、タタラ・ジュロン?」

 

 心の底から呆れが漏れたかのような溜息が混じる声で『不死の王』はそう言った。

 

「前世からの人格を引き継いでるんだ、転生者って事は重要だろう?」

「前世から化け物にとって人間の理想を体現してるのかお前は」

「……いや、違うな。前世の俺はそこまで命に執着して無かったから、お前の嫌いなタイプだろう」

 

 前世の俺は職場を辞める切っ掛けの事象について自棄になり、自分の生命に執着が無かった。でなければ、あの時俺を刺したあの女に対してもっと怨みを持っていただろう。両親や兄弟への謝罪は過ったのは確かだが、楽になれるとも思っていた。

 あの時の俺は、生に価値を見れて無かったのだ。

 

「お前と戦った時、どうしても守りたい……一緒に生きたいと願った相手が居た。だから絶望してようが何だろうが生きる事を諦めなかった。けど、今の俺は彼女と共に生きる事を考えられなくなった。ほんの小さな切っ掛けが理由だけど、生きる事への執着を無くした今の俺はお前が好きな『人間』では無いだろう。前世の俺と同じ価値感である今の俺に、お前が好む要素は無いんだ」

 

 一華に頼まれ寿命を僅かに延ばしただけで、結局は死ぬ事に対して恐れを持てなくなった。

 

「その切っ掛けとはなんだ?」

「転生者である事を伝えた。その結果、前世でのトラウマを踏み抜かれて相手を拒絶した」

 

 訝しむ『不死の王』へ状況の説明を続ける。

 

「俺の持つ前世の知識には今潜ってるダンジョンの最下層迄の情報が有る、とは言え転生前の物とは多少の差異が存在していもいる」

「ふむ、先程お前自身で言ったように前提知識が有るのなら他者よりも有利に進めるな」

「そうだな。だが最大活用するなら俺が転生者である事を全員に周知して、その知識が間違い無い物であると信じて貰わないとならない」

 

 コレが主に50階層迄しか知識が無いと偽っていた理由だったりする、仲間であるエテル達に信じて貰えなければ俺の持つ知識には信憑性が無くなる。逆に、転生者と先に言ってダンジョン内の事を言い当てていれば信じて貰えてたのだろうか?

 

「ダンジョン内で60階層のボスへ挑む際に問われて、転生者である事を話した。信じて貰えない事は前提として伝えて、形だけでも信じて貰えた。けど……」

 

 あの時の光景と声が頭の中で蘇る、頭を振って追い出そうとするが無理だった。俺の中で3人に向ける思いが崩れそうになる。

 

「前世で俺は誰かに好かれる人間じゃなかった。今生は相性のいい相手に出会えているが、そもそも人間として欠陥品である事は前世も変わらない。それで、まぁ女性経験なんて無くってな……エテル、婚約者である夢魔にその事を揶揄われて他の二人も便乗した」

 

 胸の奥から罅割れる音が聞こえた気がした。今の俺には一華とダリアと言う仲間が居てくれる事を支えに、言葉を続ける。

 

「前世で俺を排斥する奴等が居た、そいつらと同じ行動をする3人にが敵に見えて……俺からあの3人を拒絶する事にした。前世から精神年齢を考えたら餓鬼の対応に見えるかも知れないが、流石にそんな事をする人間を赦す事が出来なくて……」

 

 隣で静かに俺の言葉を待つ『不死の王』、何処か告解を受ける聖職者のような雰囲気で俺の言葉を待っている。

 

「結局、生きる理由が見出せなくて俺の寿命を延ばす存在昇華を最後までやる事を考えられなくなった。俺の子供を宿してる相手が居るから、その子供が学舎に入るまでは生きる為に延命を一度したけどその先はさっさと死ぬ事を決めたんだよ。尤も、子供を宿してる相手からせめて子供の成人迄は生きて欲しいと願われて20年だけ寿命を延ばしたけどな」

 

 自嘲が込み上げてくる。

 

「最愛だとか何だと思っても、どうしょうもない怒りでその感情が塗り潰された。お前が好きな愛で可能性を掴む人間とは別物だろ、こんなの」

「確かに、な」

 

 己の不徳を嗤えば、『不死の王』は静かに返してくる。失望された筈なのに、俺を殺しに来ない。

 いや、殺す価値すら見出せないのだろうな。

 

「信じてた相手から裏切られた気がして、囲まれて揶揄われた果に敵として見る……本当に情けないな」

「確かに情けないな」

 

 俺の言葉に相槌を打つ『不死の王』、今はただ感情が吐き出せる事に助けられている。

 

「だが、それもまた人間らしい」

 

 何処か慈愛の籠もった声で『不死の王』はそう続けた。

 思わず顔を向ければ『不死の王』は何処までも楽しそうな眼で俺を見ていた。

 

「お前の中にはまだ、かの女へ向ける愛情が見える。怒りで塗り潰され、拒絶した筈の相手を未だに愛している。未練か執着かは知らんが、それでもお前の中にはまだ愛は残っている」

 

 何故、この王は俺の心を見極められるのだろう。俺がエテル達の事を考え無いようにするのは、彼女達への思いが壊れない為なのは間違い無い。一華も俺の中に残るエテルへの想いに対して呪いを溢す程に嫉妬した程、俺はまだエテルを愛してる。

 

「素晴らしいではないか、タタラ・ジュロン。お前は間違い無く人間だ、愚かさと健気さを持ち合わせる……私の愛する人間そのものだ」

「流石に肯定的過ぎないか?」

 

 俺に対して都合が良すぎる評価だ、俺はそんなに認めらるような人間じゃない。

 

「確かにな。かの女と再び絆を結べたのなら、お前は俺が望む人間そのものだろう。叶わぬなら、その時は俺が全力でもって殺してやる」

「……抵抗はするぞ?」

「ああ、それは好きにしろ。だが──」

 

 眼前の『不死の王』は真顔のまま、俺の目を見据えて言葉を紡ぐ。

 

「愛する者と並び立たぬお前に、あの時のように生き足掻く事など出来まいよ」

 

 確信を持ってそう口にする『不死の王』の言葉を、俺は否定出来なかった。

 

 

 その後、結界を破って帰ろうとする『不死の王』を正面玄関から送り出してやる。何時の間にか家の中にいた事を送り出す俺と並ぶ姿を見て知った当主代行は、ギョッとした表情を浮かべていた。トイレに行こうとして部屋から出たタイミングで驚かせてしまったのは本当に申し訳無いと思う。

 探索で使用した仲間達の装備を整備して、日課の『空裂』を一本打ってから自室に戻り先程の『不死の王』の言葉を思い返す。

 俺の中にはまだエテルへの愛が残っていると、一華以外の視点で証明された形だ。コレがいい事なのかそうじゃないのかは分からない……まぁ、一華にとってはあまり良くない事かも知れないが。

 そんなふうに考えていると、窓がコツコツと叩かれる。何事かと視線を向けると、星の光に照らされた巨大な影があった。近付いて窓を開ければ、なんとサイファーだった。

 

「……そう言えば、都市長の所から帰って無かったな」

 

 タチアの事なんかですっかり忘れていた、窓の縁から腕に飛び移させた後に窓を閉めてから労いを込めて撫でる。滑らかなミスリルの感触が掌から伝わり、サイファーも何処か嬉しそうに身を寄せてくる。と、一通り撫でた後にサイファーが慌てた様子で脚を差し出してくる。そこには手紙が括られていた。

 

「うん、ありがとうな」

 

 礼を言ってから手紙を手に取ると、サイファーは邪魔にならないように気を使ったのか椅子のベッドの縁に止まった。その様子を見ながら手紙を開いて読む、都市長からの物だった。

 内容としてはタチアの強姦未遂についての事が最初に記されていた。俺の家に匿う事の了承と、解決までは休学を認める旨が書かれたいた。何気に今日はタチアを騎士学校へ行かせて無かったのだが、事後承諾な形だが認められたのは大きい。

 まぁ、燃やせなかったのはやはり今でも心残りではあるが。

 騎士学校への強制査察に付いては法務長と防衛長、そして自警団との連携に手間取っていてすぐには出来ないと続いていた。やはり役所仕事として手続きが必要らしく、更には手勢であるカラムスさんも護衛で動かせない為に少なくとも都市祭終了までは動けないようだ。

 この辺は苛立ちも有るが、法の下で統治されている関係上どうしょうもない事でもある。緊急で動かそうにもタチアの血は実際のところ秘されている事であり、皇族や大貴族の血が流れていてもそれを表に出して動かすのは難しい。

 特に学生運動の連中はタチアの血を大義名分として掲げて視察にくる皇族に対して喧嘩を売るつもりなのだ、下手にタチアの身分を明かして査察に入れば奴等もタチアの身分を傘に着てて暴れかねない。敵国との連携を防ぐ意味では正解かも知れないが、同時にタチアの立場も危うくなる。

 何より、既に俺と姦通してる事実が変な化学反応を起こして大爆発を誘発しそうなのがヤバい。タチアの主張を無視して、騎士見習い達が先にタチアと姦通した等と主張されては余計な事が起こるだろう。一華と違って俺との子供が宿っている訳でも無いし、先を主張しようにも証明される迄は様々な制約が発生するだろう。

 そうなった場合、俺達に何が出来るのかが分からない。前世で裁判なんて経験した事が無いので、この辺の備えが分からないのが辛いな。

 そして次に書かれていたのは商会長からの仕事の要請だ。どうもアーレムアリーナの設営に向けた物と、当主代行も含めた当日の段取りに付いてらしい。コレは結構な急ぎの案件だな。

 サイファーに了承の手紙を持たせて、商会長の下へ行ってもらう。さっき帰って来たばかりのところで申し訳無いのだが、サイファーは俺から仕事を頼まれて嬉しそうに鳴いている。本当、何故俺の作ったゴーレム達はこんなに良い子揃いなのか?

 一通り仕事を終えた途端、眠気に襲われる。サイファーが帰ってきた時の為に窓の鍵を開けたままにして、眠りにつく。

 

 日差しが顔に掛かると同時、滑らかで冷たい感触が顔を撫でる。目を開けばサイファーが俺の顔に頭を擦り付けて目覚めを促していた。

 

「おはよう、起こしてくれてありがとうな」

 

 俺の感謝の言葉に一声鳴いて応えたサイファーは、椅子の縁に止まる。一階の止まり木まで自力で行けないのだろう、俺は苦笑してから手早く着替えてから並んで一階へと降りた。

 台所はまだ無人で、一華は起きてきていない。サイファーを止まり木に移した後に、早速調理を開始する。

 なんとなくホットサンドが食べたくなり、鉄のインゴットから二つメーカーを作る。玉葱とトマトをスライスした後に水にさらし、次にレタスを手で千切る。保存食として買い置きしているハムを厚く切り分けて表面をフライパンで焼いて、更にチーズを切り分ける。

 2cm程に切った食パンにマーガリンを塗ってからホットサンドメーカーに敷いてその上にチーズ、レタス、玉葱、厚切りのハムを乗せてから同じ厚さの食パンを乗せてからホットサンドメーカーを閉じてロック。火にかけ、一分半ほどしたら裏返して同じだけ火に掛ける。そうして開けば表面が綺麗なきつね色に焼けたホットサンドが出来上がる。真ん中から包丁を入れれば、美味そうな断面が顔を覗かせる。一人暮らしだったらこのまま齧り付いてただろうな。

 ホットサンドを量産しつつスープに手を付けようとした所、背後に気配を感じる。振り向けば不安そうに覗き込んでいる一華が居た。

 

「悪い、スープ作ってくれるか?」

「はい!」

 

 調理をお願いすれば嬉しそうに台所へ入ってくる、足元にはコーンレムも一緒だったのが微笑ましい。俺はホットサンドに集中し、一華はスープに集中する事で問題無く朝食の準備は完了する。

 そう言えば、商会長の所に行くなら当主代行も一緒じゃないと駄目だよな。そんな事を考えながらソファに座って住民が起きてくるのを待っていると、転移門が起動する。

 膝枕で寝ていた一華は瞬時に起き上がり戦闘態勢を取り、何時もは寝坊気味のダリアは2階の自室から瞬時に飛び降りて来て『フォルジュロン』を構えた。調整中で着れないインナーマッスルアーマー姿では無く、私物らしい着ぐるみパジャマだった。意外に可愛いの着てるなダリア。

 更には盾を構えたタチアの姿も見えるが、此方も寝間着らしい薄いネグリジェとエグい食い込みの下着が見える。殆ど尻丸出しじゃねぇか。

 

「……タチア」

「すみません、ロード。緊急事態のようなのでこのような……」

「スケベイルアーマー使えばよかったんじゃね、持ってたよな?」

 

 はっきり言えば露出度はどっこいなので、あの露出度の高い装備の方が性能的には良かったと思う。魔法鎧は着用が一瞬なのでネグリジェと下着を脱いだ後なら即座に着れただろうし。俺の言葉を聞いたタチアは背後から見える肌が赤くなっている。

 そんなやり取りの中、転移門の術式により空間の穴が開きその先の光景が見える。見慣れた虎熊邸の庭と、二つの人影。ゆっくりと渡ってきたのは一華と同い年くらいに見える女性二人だ。

 1人は艷やかな黒髪を肩口で切り揃え、額から深紅の一本角が伸びている。身長はタチアより少し下で、黒と赤に染められた和装をキッチリと着こなしている。が、どうにも胸元が窮屈そうだ。勝ち気な印象を与える瞳は金色、当主代行と四葩の色と同じだった。

 もう1人は同じ艷やかな黒髪を地に引き摺る程に延ばし、伸びた前髪は顔を半ば隠している。右眉の上あたりから黒い角が伸びていて、身を包むのは黒と深紫の着物。猫背で身長はよく分からないが、赤い角の方と比べても明らかにデカい乳房が揺れている。黒髪のカーテンの奥からは時折黒い瞳が見えていて、その色はお義母さんと同じ物だ。

 多分、この2人って四葩の姉だよな?

 前にストレスが爆発してた時に嘆いていたが、遺伝子の残酷さに目を覆いたくなる程の胸囲の格差社会っぷりだ。

 

「……昨夜、華澄から念話が来てまさかと思えば本当に来たのか二人とも」

 

 俺達の背後から当主代行の声が聞こえ、思わず振り向く。当主代行の表情はやや引き攣り気味で、厄介な二人が来たと内心が漏れている。

 

「当主代行、このお二人は?」

「……うむ、儂の娘だ」

「つまり四葩の姉、なんですね」

「あら、あの子から呼び捨てを認められているのね貴方」

 

 当主代行に確認を取るが、四葩を呼び捨てにしている事に言及される。振り返るって改めて相手を見る、どうも先程の発言は赤い角の方がしたらしい。

 

「はじめまして、虎熊家の長女でいばらと申しますわ。以後よしなに」

 

 微笑みを浮かべて挨拶をしてくるいばらさん、なんだか微笑みと言うよりも獣が牙を剥いているように見えるのは何故か。

 なんとなく気圧されそうになる中、隣に並ぶもう一人に目を向ける。猫背で下がる頭、俯き気味の顔から見上げてくるかの様な視線が何処か不気味なもう一人の姉。

 

「……虎熊家次女の三葉、よろしくお願いします」

 

 妙な間を空けられて自己紹介される、品定めでもされたのだろうか。

 

「家主のタタラ・ジュロンです、よろしくお願いします」

 

 名乗り返して頭を下げる、いばらさんはそんな俺の姿に何処か感心した様子だ。

 

「母様からは此方に頭を下げる礼は無いと聞いていたのだけれど?」

「ええ、有りませんよ。俺が単に陽出國の文化にちょっと慣れているだけです」

 

 正しくは、前世が似た文化な為なのだが初対面の相手に言う事じゃ無い。

 

「では、貴方が天目一箇命様の後継者ですのね」

「ええ、お師様からはそう認めて貰えました」

 

 成る程、お義母さんは四葩との事は伏せてそっちを伝えたのか。確かに陽出國では御伽噺になるような人だし、その弟子ともなれば相手に印象付けられるか。

 

「……少し、変」

「えっと……変、ですか?」

 

 唐突にそう言われてしまうが、意図が読めない。何が変なのだろうか?

 

「お母様からは『小鍛冶蹈鞴』と名前を聞いてる、けれど貴方はタタラ・ジュロンと名乗った……何故?」

「むしろ俺の名前はタタラ・ジュロンで、小鍛冶の氏はそっちに行ったときに活用させる為に作らされたというか」

 

 唐突に聞かれて答えたら作られてたらしいしな、多分お義母さんにとっては俺の戸籍を作るくらい一声で済むのだろうし。

 

「……タタラ殿はこの国、この都市の重鎮だ。あまり無礼な態度を取るでないぞ二人とも」

 

 当主代行からそう言われ、二人の視線は一度そちらに向かったあとに俺に向けられた。さて、下手打って拗れ無いように気を付けよう。

 

「とりあえず、朝食にしますか」

 

 戦闘にはならないと見て、そう声を上げる。一華を筆頭に庭先に出ていた面々は武器を納めた。

 

「朝食って、夜では」

「……お姉様、以前聞いた時差と言う物でしょう。此方は日が出ています」

 

 初めての異国だからか、周囲への注意が出来ていなかったのだろう。いばらさんが明るさに気付いて無かったのを三葉さんが声を掛けて気付かせている。そう言えば、当主代行はその辺大丈夫だったのだろうか?

 まあ、朝飯を食いながら今日の予定を伝え協力を要請しよう。

 

 

「やはりパンは焼くに限りますね、香ばしさと歯応えが段違いに良くなります! パンに挟み焼くことで内部の野菜に適度な熱を通し、旨味を引き出す技法は正に至高! 何よりこの野菜、カラー農場の物!! 旨味が段違いです!! 燻製も表面を焼き脂を活性化させた後に挟む事で更なる旨味を引き出し、野菜と合わさるとこで味が渾然一体となり至上へと昇り詰める!! 今日もまた飯最高の1日が確約されました!!」

「……え、誰コレ」

「……鴉天狗の雛菊様に似ていますが、誰ですコレ?」

 

 食レポやってる雛菊さんを前に、四葩姉二人が混乱している。あのお義母さんですら困惑したのだから当然だろう、帝の近衛をしていたのだらか有名人だろうし、ギャップが激し過ぎて脳の処理が追い付いて無さそうだ。

 

「雛菊のアレ、郷に戻った後は周囲に混沌を齎すかも知れぬな……」

「仕方ないので彼奴の所へ永久就職させればいいのでは?」

「まるで不良品の出荷ではないかな、それは」

 

 当主代行のボヤキに反応すれば、複雑な表情でそう言われた。

 流石の当主代行も扱いが悪くなるレベルか、どうしょうもないなコレは。

 

「話は変わりまして当主代行、凄い無理というか唐突な頼みが有るんですが」

「む、何かね?」

「今日、この後に商会長の依頼でアリーナの方に行くんですよ。そこで、アーレムと国交樹立宣言辺りの打ち合わせをしたいというか」

「分かった、最優先事項として当たらせて貰う」

「……アーレムに本気出し過ぎでは」

 

 当主代行、アーレムって聞いた瞬間から表情が真剣な上に目力強くなってんですけど。

 

「……あの、ご主人」

『ご主人!?』

「どうした一華」

 

 一華のご主人呼びに四葩姉二人が超反応する、思わず身をすくめる一華を名前を呼ぶ事で促す。

 

「その、今日はタチア様とダンジョンに潜ろうと思うでござる」

「タチアと、了承は取れてるのか?」

「はい、今の私は学校へ向かうよりもダンジョンに潜る方が良いと判断しました。その、授業はサボってしまいますが」

「あっ」

 

 タチアの言葉を聞いて、都市長からの手紙を思い出す。すっかり忘れてた。

 

「タチア、都市長から昨日手紙が届いて休学扱いで有ることと俺の家で匿う事の許可は出た。だから騎士学校へは問題が解決するまでは行かなくていい」

「本当ですか!?」

「ああ、本当だ。コレが都市長の手紙、読んでみるといい」

 

 インベントリから手紙を取り出して渡す、食事中に行儀が悪いけどコレは早めに伝えた方がいいだろう。タチアは手紙を読んで、嬉しそうに笑った。

 

「それで、今回はどれだけ潜るつもりなんだ?」

「可能なら60階層迄、ですね」

 

 タチアの答えを聞いて考える、50階層のクソボスを抜ける上では一華と二人では火力が完全に不足する。エテルと四葩を欠いている状態では確実に足りない。

 

「……ダリア」

「Yes my Master」

 

 一声掛ければ、ダリアは即座に察した。火力不足はコレで補える。ただ、此処で問題が出る。

 

「……バカの奴をあの糞野郎と雛菊さんだけに任せてしまうのはな」

 

 当主代行が居るなら問題は無いのだが、生憎と俺と一緒に商会長の所へ向かって貰う約束が有る。お義母さんも居ないので実質ストッパーが居ないのが問題になり過ぎる。

 

「それならば、我が娘二人を残し宗矩の奴を監視させよう」

『え』

 

 当主代行の提案に、四葩姉二人が固まる。

 

「助かりますけど、いきなり見知らぬ異国かつ知らない奴の家に残すのは危なくないですか?」

 

 俺の言葉を聞いた四葩姉二人が高速で頷く、感性は普通っぽいな?

 

「華澄が厳しく躾けた自慢の娘二人だ。いばらは華澄の拳を引き継いでいるし、三葉は家事を磨いている。宗矩と彼の食事を任せられよう」

 

 ナチュラルに雛菊さんが省かれてるのは置いといて、いきなり見知らぬ家の台所に入るのは難しいと思う。チラと三葉さんを見れば、軽く冷や汗をかいている。うん、仕方ないか。

 

「一華、コーンレムを補助に残せないか?」

「御意でござるよ」

 

 俺の頼みを聞いた一華がコーンレムを促して、三葉さんの所へ行かせる。突然の未確認歩行物体に身体を震わせる三葉さんだが、コーンレムはじっと待つ。やがて意を決した三葉さんがコーンレムに手を伸ばして頭を撫でると、コーンレムは嬉しそうにしている。

 

「大丈夫そうかな」

「もし、タタラ。アレはいったいなんなのかしら?」

「見ての通りのゴーレムですね」

「……見ても分からないのだけれど、座敷童ではないのよね?」

「あんな可愛くない座敷童っているんですかね?」

「十分可愛らしいと思うのだけれど……」

 

 へちゃむくれた自分の姿を可愛いとは思えないが、まぁ感性は其々だ。一華は三葉さんにコーンレムの出来る事を伝え、序にと台所へ促して魔道具の操作を教え始めた。なんだか楽しそうな雰囲気が漏れてきている。

 

「コレで問題は解決であるな?」

「まぁ、細かい所は兎も角として大体は」

「うむ……そうだ、二人にこの家の厠について教えなければな」

 

 あのバカ曰く、タタラ家デストラップのウォシュレットの事だろうか?

 反射で鬼の膂力でトイレを破壊されたらたまったもんじゃないから必要か、この辺も一華に頼む事にした。それから一華がトイレの使い方を教え、諸々の問題を解決したところでそれぞれの目的の為に動く。糞野郎は意気揚々と家に来た所、いばらさんを見て真顔になった。何かあったのだろうが、怖くて聞きたくねぇ。

 整備した装備を探索組に渡し、更に一華の運と移動力をステアップアイテムを渡して補わせる。今回の探索で補充が出来るかは不明だが、余ってるし問題無い。

 

 当主代行と連れたって、アリーナに着く。商会の職員らしき人達が荷物を搬入したり、植栽のレイアウトを変えたりと忙しそうにしている。

 

「凄い熱気」

「音頭を取っている商会長殿が優秀なのだろう、皆がやる気に満ちているのがその証拠だ」

 

 思わず気圧されていると、当主代行が商会長を褒めている。やっぱり、都市運営の幹部になるだけあって凄い人なんだな商会長って。

 と、そんな風に思いながら門のところで固まっている俺達に向かって歩み寄ってくる人影。

 

「タタラはん、虎熊様。おはよう!」

「おはようございます、商会長」

「うむ、おはよう商会長殿」

 

 青いジャンプスーツ姿の商会長が挨拶をしてきたので、俺と当主代行も挨拶を返す。

 

「今日ん突然ごめんね、ちょっと相談したん事有ったん」

「いいですよ。それに、俺もちょっと相談したかったんで」

 

 俺の言葉に訝しむ商会長、先ずは商会長の問題から片付けるかな。

 

「それで、俺に何を求めるんですか?」

「えっと、ちょう動こか」

 

 商会長に促されてその場から移動する、着いたのは増やしたカフェテリアだ。

 既にカウンターやテーブルが並べられていて、今はカトラリー等が職員さん達に持ち込まれている。外に出れる大きな窓のおかげで店内は明るく、全体的にポップなデザインになっている。大人よりも子供に向けたのだろう、萎縮せずに利用出来る雰囲気だと思う。

 

「ここがタタラはん残そって言ったんサロン直したカフェなんね」

「いいですね、子供が利用しやすそうな明るい雰囲気で」

「うん、ありがとうね!」

 

 俺がコンセプトを察した事が嬉しいのだろう、明るく笑う商会長。俺もその顔を見て嬉しくなる。

 

「儂もこの空気感は好ましいな、ただ……」

「虎熊様、何が足りん思うん?」

「ここの施設らしさ、具体的に言うとアーレムが足りぬ」

「……それは確かに、ね」

 

 当主代行の言葉を聞いた商会長は少し悩んでいる。さて、ならば俺の出番だろう。

 

「コアを付けない状態のアーレムを作って、レイアウトとして飾りましょうか」

「え、タタラはん?」

「商会長、経費って余ってます?」

「タタラはんおかげで人件費が余っとんよ」

「なら、鉄を少し多めに用立てお願いします。帝都の制式採用の全身甲冑とか、その辺のアーレム作りますんで」

 

 俺の言葉を理解して、商会長は嬉々として伝書用の鳥形ゴーレムをインベントリから出してから手早く書いた手紙を持たせて飛ばす。

 

「これから先、このアリーナでアーレムの大会とかしたら優勝したアーレムの顔を模したレリーフとか飾りましょうか」

「むぅ、それは羨ましいな。タタラ殿、開催時は是非招待を頼む」

「あ、僕も出たんね!」

 

 提案したら当主代行と商会長がノリノリである、そうして始まるちょっとしたアーレムの談義。10分程の短い時間だが、とても楽しい。

 

「こんだけ気軽にオタク語りが出来るカフェであって欲しいですね、友達や知らない人達と集まってアーレムについて語り合うみたいな」

 

 尚、この発言が原因でこのカフェに『オタクガタリ』という名前が付いた。とても不名誉かつ不本意な逸話である。

 

 続いてはレストランに訪れたのだが、此方は全然内装が進んでおらず戸惑う。

 

「此方ね、デザインコンセプトが浮かばんね」

 

 商会長からそんな事を言われる。確かにカフェと同じ雰囲気でもいいが、真逆の雰囲気にしてもいいだろう。こう、カウンター席を用意して厳ついバリスタが苦いコーヒーを出すようなのとか。

 

「そこで、タタラはん……デザインしてみん?」

「え、センス無いですよ俺」

 

 突然に商会長からそんな事を言われて無理だと感じてそう返す、せめてどんなコンセプトでみたいな事を聞いて欲しい。

 

「大丈夫、此方ん専門の人ん呼んで直すから!」

「はぁ……文句は受け付けませんからね?」

 

 溜息を吐きつつ、方向性を考える。カフェがポップなら此方はシックにするべきだが、家族が入れる様な雰囲気も欲しい。インベントリからオーク材を取り出して分割し、次に魔石を混ぜた防腐剤を用意する。部屋全体を板張りにして、防腐剤の配色を暗めにして部屋の雰囲気をシックに仕上げる。照明は間接照明を採用、壁や柱に照明を付ければおしゃれな雰囲気が増す。更にシーリングファンを複数個作って設置、ゆっくり動くプロペラが室内の空気を撹拌して居心地も良くなる。

 次に調理場と繋がっているカウンターを作成、あまり大きなカウンターではなくせいぜい5人か6人が座れる広さだ。

 

「タタラはん、バーカウンターなんこれ?」

「それでもいいですけど、調理場と直結してるので料理も普通に提供出来ると思いますね。お酒を扱うかどうかですけど、コーヒーとかソフトドリンクを扱うだけでも雰囲気は楽しめると思いますね」

 

 なんとなく、苦いコーヒーを扱っていてほしいと思う。

 間接照明に照らされたシックな店内、そこで厳ついバリスタが入れたコーヒーを口にする戦士達。アーレムでの戦いに没頭し、その身体には鉄と火花の匂いが染み付いていて──

 

「タタラはん、店ん名前……」

「むせる」

「へ?」

 

 頭の中であの最低野郎達(ボトムズ)の歌が流れてくるな、店の雰囲気は全然違うけど。思わず鼻歌がこぼれてしまう。

 

「……今ん店ん名前?」

「分からん、しかし『むせる』とはいったい……」

 

 後ろで商会長と当主代行が何か言い合ってるが、今は店の雰囲気作りの方が忙しい。小たたら達が手伝おうとインベントリから出ようとしているが、今はちょっと1人で作業をさせて欲しいから抑えている。

 30分程かけて店内を完成させる。シックな雰囲気だが何方かと言うと背伸びした雰囲気を目指した、所謂厨二病(思春期特有の病気)を患っている子供達の憧れになる場所だ。

 カフェで熱く明るく語り合い、レストランでは静かに語る。基本コンセプトが逆かも知れないが、多くの人達が楽しめる……そんな場所になって欲しい。




ロボットの登場は機体を直接ヘリで吊り下げて空輸するか、コンテナに格納した上で空輸するか。それとも機体だけで突撃してくるか……どれも素晴らしくて悩む。

生存するか否か

  • 生き残る(元は生き残る予定)
  • 生き残らない
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