既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。 作:アルカミレス
部屋に入ると、一匹の巨大な『オーガ』が立っていた。
漆黒の肌、白髪、爛々と輝く紅い眼、額から伸びた左右非対称の白い角。その全長が優に5mを越える事を除けば、此処に至るまでに倒して来た『オーガ』と変化は殆ど無い。
即座に『鑑定』を掛けてステータスを確認する。
鬼人族『ハイオーガ』
体力 300/300
魔力 0/0
技力 30/30
物理攻撃 30+20
物理防御 40
魔法攻撃 0
魔法防御 10
速力 15
移動力 2
状態異常 無し
特殊 『肉体再生』
装備 『鬼鉄の斧』
物理防御の高さから、俺に出来る事はほぼ無い。少女の『ロニセラ』が基本のダメージソースになるかといえば、それも難しい。通るダメージが一桁だけなので『肉体再生』で一分間休みなくダメージを与えても殆ど回復される。
ならばやる事は一人で倒した時と同じ、罠に嵌めるしか無い。
意図を察した少女が駆け出し『ロニセラ』を顔面に目掛けて連射する。見事に顔へ集中するが、表皮を僅かに傷付けるだけで貫通していないらしい。
顔へ突き刺さる魔力弾に苛立ったのか、『ハイオーガ』は少女へ向けて咆哮する。
少女は怯む事なく、『ハイオーガ』へ『ロニセラ』を撃ちながら俺から意識を反らさせるような位置取りをしていく。
俺は少女と反対側へ回り込む様に走り、『ハイオーガ』の背面を目指す。
用意する落とし穴は深さ8m、直径2mの大きさの物。内部には前回使用した消耗を狙った返し付きのものでは無く、今回の探索中に思い付いた貫通力を重視した三角錐を螺旋状にした物だ。問題は、『ハイオーガ』の移動力の低さから準備してから10分以内に落とせるかどうかである。重要になるのは、『ハイオーガ』との距離だ。
設置するのは『ハイオーガ』から30m離れた地点、少女が一呼吸で此方へ走れる上に『ハイオーガ』が二呼吸必要な距離で迎え撃つ。
小振りな魔石を使い、落とし穴を作成する。使用した魔石は16、コレなら何度か失敗しても大丈夫だろう。
次に穴の内部で考えていた突起物を作成する、大小形を揃えずに傷が出来る様に工夫して少しでも治りが遅くなるようにした。
この工程で使った魔石は8個、合計で24個。大丈夫、いける。
準備が整った所で少女の方を見る、それに気付いた少女は此方へ向けて駆け出す。進行上には『ハイオーガ』が居る、それまで遠巻きに鬱陶しい動きをしていた相手が近寄って来た事をチャンスと見たのか『ハイオーガ』は得物を振り上げる。
振り下ろされる斧を加速する事で避け『ハイオーガ』の股下をスライディングで潜る少女。その際も牽制の為に股下から上へ向かって射撃をし──それが『ハイオーガ』の陰茎と陰嚢に直撃した。
『ハイオーガ』が悲痛な鳴き声を上げて膝を付いた、同じ雄として想像を絶するで有ろう痛みを与えられた姿に思わず内股になってしまう俺。
少女は膝を付いた『ハイオーガ』に疑問を抱いたようだが、単純にチャンスだとは思えなかったらしくその背中に『ロニセラ』を撃ち続けている。
そしてハイオーガは1分ほど掛けて立ち上がり、振り返った。
その瞳に涙が見えた気がしたが、見ないフリをした。武士の情けだ。
怒り狂った様相で斧を振りかぶり全力で走ってくる『ハイオーガ』、引き撃ちをしながら落とし穴へ誘導してくる少女。
そして少女は落とし穴の上を駆け抜け、俺の背後につく。
俺は『ハイオーガ』を騙す為、迎え撃つかのようにウォーハンマーを構えた。
そして『ハイオーガ』は俺と少女に向かって斧を振り上げ、そのまま穴に落ちて行った。
突然の落下で斧を放ってしまった『ハイオーガ』は怒りの声を上げようとして、穴の内部に作られた突起物で串刺しにされ悲鳴を上げる事と相成った。
インベントリから取り出した袋を穴の中に思いっ切り投げ込む。袋が破れ、穴の中にキラキラと光りを反射する煙が満ちて行く。そんな穴の上に『クリエイトウォール』を利用して蓋をする。閉まり切る直前、穴の中へ火種を投げ込み背後に居た少女を押し倒し自分の耳を防ぐ。咄嗟に少女も耳を塞いだ直後、背後に凄まじい爆発が起きた。
離れた所から虎熊の悲鳴が上がった気がしたが、凄まじい爆発音のせいでまともに耳が聞こえない。
内部に投げ込んだ袋には自前の特製火薬が入っていた。通常の火薬に砕いた魔石を混ぜ、魔力反応で爆発力を高めた新型炸薬として考えた物。
開発の経緯は学園で一人の教師から頼まれた事だ、印象的なやり取りだったので今でも思い出せる。
『済まない、少しいいか?』
『はい。何でしょうか先生』
『コレは例え話なんだが』
『はい』
『魔力の無い者にも魔銃を使わせるにはどうしたら良いと思う?』
『……素直に炸薬式の銃を渡せば良いのでは?』
『それでは反動で撃てぬかも知れぬだろう?』
『魔銃でも物理弾頭を使用したら反動が起きますが』
『それはそうだが……』
『魔石を弾丸に見立てて魔法弾頭を撃つ等は?』
『魔石を確保する為に魔石を浪費するなど』
『じゃあ無理でしょう、そもそも魔力が無いなら魔力弾を形成する事も出来ませんし。いったい何を想定してるんですかコレ』
『……例えばだが、異世界から魔力を持たない少女が現れたとかな』
『……そういうのは中等部で卒業して下さい先生』
『私は真面目に言ってるんだ!』
『遅れてきたヤツですかね』
『キミ……単位取り消すぞ』
『でしたら通常の火薬に砕いた魔石を混ぜるとか如何でしょうか恐らくは魔力反応で爆発力と燃焼率が増し高威力の弾丸が使用出来るのではないかと思うのですが単位はやめて下さいお願いします』
そんなやり取りの後に研究して出来たのがこの火薬で有る。
作ったは良いが、火薬としての値段は通常の物の十倍はする上にその爆発力は数十倍。
コストパフォーマンスが良くみえるが、そのあまりの破壊力で試しに教師の金で作ったオリハルコン製の試作魔銃が跡形も無く吹き飛んだのを見て、異世界転移少女用の魔銃は開発中止となった。
残ったのは強力な爆薬とそのレシピだけだったのだが、こんな所で役に立つとは予想外だった。
爆発が収まり、全身を襲った衝撃による痛みも収まった頃何とか身を起こす。俺が庇った少女は気絶しているらしく、直ぐには起こせそうも無い。
少女から身体を離し、爆心地で有る落とし穴跡地に向かう。
落とし穴は大きさが倍くらいに広がっていた。というか、あの爆発で倍に広がる程度というのがダンジョンの頑強さを伝えてくる気がする。
そのまま穴を覗き込めば、何とも悲惨な光景だった。
爆発により砕けた突起物や破片が散弾になったのだろう『ハイオーガ』の身体は大部分削られ、突き刺さっていた突起物は砕けて内部から四肢を爆散させていた。
熱波により傷口は焼かれ、炙られた箇所は漏れなく炭化して『肉体再生』による回復を阻害しているらしい。
眼球の水分は沸騰したのか、両目も内側から破裂した様な状態だった。
それでも尚『ハイオーガ』は生きていた。
呆れる程の生命力だ、これ程のダメージでまだ生きている事に正直驚きを隠せてない。
穴へ飛び込み、手近に有った鋭い破片を一つ取る。未だ熱を持つ破片を握った瞬間、手甲の掌部分からジュッと焼ける音と煙が上がる。匂いは穴の中が脂の焼ける匂いに満ちていて良く分からない。
動けない『ハイオーガ』の頭部に破片を思い切り押し付ける、少し先端が刺さったが頭蓋骨で止まった。生物的に一番硬い部位とはいえ、流石に硬過ぎやしないだろうか?
破片が刺さったところでウォーハンマーを構える、破片に向かって思い切り振り下ろした。
一打、破片が少し深く刺さる。
二打、破片が更に深く刺さるが罅が入る。
三打、破片が少し割れるが先端は頭蓋骨の半ばまで刺さった。
四打、破片が殆ど割れるが先端は頭蓋骨の奥まで刺さった。
五打、破片が頭蓋骨を貫き脳に届く。
そして六打目、破片を中心として『ハイオーガ』の頭部を砕いた。『ハイオーガ』の身体は痙攣して幾度か震えた後に動かなくなる。
念の為胸部を開いて魔石を取り出そうとすれば、途中で『ハイオーガ』の肉体が分解されて死を確認出来た。最後の最後で一仕事終えた気分になり膝が折れる。ウォーハンマーを杖代わりに何とか膝を付くのは耐えたが、疲労感が凄い。
ふと、上から影が差して来たので上を見た。虎熊が心配そうに覗き込んで居たので問題無いと手を振ると、安堵した様な表情を浮かべた。
疲れて動けない事を察したのか、穴の中へ飛び込んで来たと思ったら俺を横抱きに抱えひとっ飛びで穴の外へ連れ出してくれた。自分よりも小柄な異性に所謂お姫様抱っこされるのは何とも気恥ずかしい、少女に見られたら笑われただろう。
全身の痛みが引いてきたところで無音が続いている事に意識が向いた、虎熊も必死に言葉を話そうとしているらしいが声が聞こえない。恐らくコレは、鼓膜が爆発音で駄目になったのだろう。
自作の傷薬では肉体の再生は先ず無理だ、世界に拡がっている癒しの乙女と呼ばれる女神を信奉する教会が販売している祝福を受けた傷薬くらいで無いと軽度でも肉体の欠損は戻せない。
逆に言えば、女神の祝福付きなら高額でも部位欠損くらいは治せるこの世界の異常さが浮彫になる気がする。
インベントリからアイテムを取り出す、いざという時の回復手段として買っておいた『祝福の癒薬』と呼ばれる高級な傷薬だ。
自分に一本、虎熊に一本用意して呷る。身体の中を通る感覚の後、疲労感も含めて身体を襲っていた異常が一気に無くなった。
「ぷはっ、ようやく音が戻ったのじゃ!?」
「あー……多分、爆発音で鼓膜が逝ってたんだと思う」
「こまく……確か、音を捉える耳の奥の膜じゃったか?」
「そうだ、コレが空気の振動を捉えて音として認識されるってのが耳の構造らしい。詳しくはお医者様に聞いてくれ」
「うーん、勉学は苦手なのじゃが……」
俺の言葉に腕組みをして悩み始める虎熊、気になる事を調べるのが一番学ぶ事として重要なのだがまだちょっと分かって無いらしい。過去作のヒロインは優等生タイプで頭が良かったのだが、同じ家の子でも千差万別になるんだなとちょっと面白い。
「ところで、伴侶殿は起こさんのか?」
「伴侶殿はやめてくれ、選んで貰えるかも分からん」
「どう見ても好き合っておるじゃろお主ら、接吻も頻繁にしておるし戦闘前の台詞から意外に貞操も強い同士じゃしな」
「それでも、ちょっと自信無いんだよ」
「えぇ……何でじゃそれ」
俺の自己肯定感の低さに引っ掛かったのか、虎熊は疑問をぶつけて来る。
俺は自分の気持ちを整理する意味も含めて言葉にする。
「あいつ、今は俺と一緒に暮らしてるんだが」
「既に同棲中と」
「その理由、あいつの両親が殺されて家を追われたからなんだ」
「……なに?」
「鬼人族の虎熊だから言うが、この国の一部の貴族には亜人種を人として見てない奴が居る。あいつの両親は夜闇の種族である悪魔族と夢魔族だった。そして、母親である夢魔族を悪魔族の父親から取り上げようとした貴族に反発した結果……悪魔狩りを起こしてあいつから両親を奪った」
本当に胸糞が悪くなる。そんな身勝手な理由で一つの家族を無茶苦茶に破壊した糞な貴族も、それを裁けない法も。
「結果、人と共存しようとしていた悪魔族の父親はその肉体を徹底的に破壊され、夢魔族の母親は何人もの男に凌辱された後に自害した。暫くはその亡骸を広場に曝される事にもなったんだぞ?」
「何じゃ、それは……」
「何と問われれば……人の醜さ、かもな」
奇跡的だったのが少女は存在を知られず、隠れて難を逃れたというくらいか。もし貴族に捕まって居たら、今頃は心を壊される程の凌辱を受けていたかも知れない。
「死んだ目で雨に打たれてたあいつを俺が見付けて、家に連れ込んだんだ。風呂に入れて飯出して……泣き止まないあいつを抱き締めて夜を明かしたりもした」
「……」
「あいつにとって俺は命の恩人だ、そんな相手に迫られたら断れないだろう?」
「……そうかも、な」
「だからもし、あいつが別の相手を好きになって俺から離れたとしても……俺は祝福するよ。後でどれだけ涙を流して悔やんだとして、あいつ自身が選んだのなら受け入れる」
「……お主として、伴侶殿をどう思っておるのじゃ?」
「好きだよ。もしこの感情に名前を付けるなら、愛だと呼べる」
「ふむ、そうか……ふふ」
俺の言葉を聞いた虎熊は優しく笑う、何か尊い物を見たかの様に目を細め俺を見る。
「妾はな、お主らが似合いだと思っとるぞ」
「そうか」
「お主は善き男じゃ、自信を持て」
「それは難しい」
「なに、伴侶殿に振られたら妾の所へ来ると良い。慰めてやろう」
「お前な……」
「お主なら、虎熊の家も受け入れるだろうよ」
その言葉の意味に気付いて、思わず虎熊を見詰める。少し頬を紅くした虎熊は笑っている。
「お主のその愛の深さに惚れた。しかし、伴侶殿から奪うつもりは無い。妾はお主ら二人の在り方が好きなのでな」
そう堂々と言う虎熊に、俺はどう返して良いか分からなくなる。こんなに強く思われる事を、俺は何もして無い筈だ。
「お主は実力も知識も有るが自己肯定感が低過ぎる、もう少し自分に自信を持て」
「無茶言うな、あいつの容姿に並んで自信持てるか」
「ふむ? 我が国ではお主も十分美丈夫と呼べるがの?」
「虎熊の国の基準と此方の基準の差……」
「おう、妾の国に何か文句有るのか?」
「一応聞くが、虎熊は国だと美人で良いのか?」
「何か引っ掛かるが、妾の容姿は褒められておるぞ?」
「なら基準は同じか……」
「迂遠な言い方をするでない、妾の容姿がどう関係しておる」
「お前が美人判定なら此方と美醜に関する判断が変わらないって事だ。お前は此方の基準でもびっくりする程の美人だよ」
「お、おう……真正面から褒められるのは気恥ずかしいのう」
俺の言葉で俯いた虎熊、髪から覗く耳まで紅い。
「ぅぅん……」
そんな時、少女の声が聞こえた。慌てて少女の所へ向かう。
「……それほどの愛情を向けていて、伝わらぬ筈が無かろうよ」
何処か優しい虎熊の声が聞こえた気がしたが、気付かなかった事にする。
「おい、起きたか? 身体に異常は?」
少女に声を掛けつつ肩を揺する、少女はゆっくりと目を開いた。
「あ……おぁよ」
音が正しく出せていない、恐らく少女の鼓膜も破れているのだろう。
『目が覚めたところ悪いが、状況は分かるか?』
「ぇ……ぁんぇぉえぁぁぁいぉ」
『お前は今、耳が聞こえてない状態なんだ起き上がれるなら薬を飲んでくれ』
「……ぁぁっぁ」
起き上がる少女を支え、『祝福の癒薬』を取り出そうとした瞬間に少女に唇を奪われる。
何かと思えば急速に奪われて行く精気に、理由を察する。
夢魔の本能なのだろう、俺から精気を得て肉体の回復を図っているらしい。
急速に奪われて行く生命力に、虚脱感が出て来る。まさか俺、此処でミイラにならないよな。
そんな思考をした瞬間、少女は唇を離した。少し顔を伏せ、自分の体内の状態へ意識を向けているらしい。
「ん、よし! 復活!!」
「本当に便利だな……」
俺と虎熊が『女神の癒薬』に頼らないと出来なかった肉体の再生を、精気を奪うだけで成せる回復力に呆れる。
ステータスを見てみれば体力、魔力、技力がかなり減っている。容赦無く吸いやがったが、回復したのなら良いか。
「おーい御両人、そろそろ出て来た宝箱が所在無さ気みたいじゃし開けてやったらどうじゃ?」
背中から虎熊の声が聞こえてきた。虎熊の存在を忘れて居たらしい少女は、自分の行動を思い出して真っ赤になっている。
「分かった! ほら、行くぞ」
虎熊に答えて立ち上がり、少女へ手を伸ばす。
少し恨みがましい目を俺に向けた後、少女は俺の手を取って立ち上がる。
そして、ボスドロップの確認である。豪華な仕様の宝箱に3人で向かい合う。
「さて、ひらけゴマ! なのじゃ」
虎熊が楽しそうにそう言って宝箱を開ける。中から出て来たのはある意味見慣れた二つのアクセサリー。
「うむ? 二人が身に着けておる首輪と指輪と似ているの?」
「似ているというか、同じ物だな。というか、普通にコレ出るのか……」
「何やら特殊な物らしいの?」
宝箱から取り出したのは『地母神の祝福』と『地母神の祈り』だった、確かにクラフトレベルは低いのだがコレを作る為の素材ってもっと深い階層のモンスター素材なのだが。
「あんまり公言して欲しくない情報なんだが、誰かに言うならせめて家の人達だけにして貰えるか?」
「え、そんな厄ネタなのかこの装飾具」
「ある意味で」
「えぇ……分かった、黙っておるのじゃ」
虎熊に約束して貰ったので二つの詳細を語る、俺からの説明を聞いて虎熊の顔が見る見る内に蒼くなった。
「えぇ……殆ど厄ネタじゃろ此処でコレ出るの」
虎熊も納得したらしい。此処からは処理と口止めだ。
「取り敢えず、俺達には必要無いから虎熊が貰ってくれ」
「はぁっ!?」
「強くなれるチャンスだぞ? ホレ」
「い、嫌じゃ!? それを妾に渡して何をさせるつもりじゃ!!」
「このアクセサリーに対しての口止め」
「あ、割と普通……」
「それと、必要な時に手を貸して欲しい。探索とか資料とか」
「ふむ……一つ条件を付けても?」
「内容による、取り敢えず言ってくれ」
「こやつの製法」
「それくらいなら」
「本当か!?」
「本当だ」
「なら喜んで受け取ろうぞ!」
「出会いの記念にもなりそうだな」
「おぉ! そう考えると悪くないのじゃ!!」
俺から『地母神の祝福』と『地母神の祈り』を受け取った虎熊は、早速身に付ける。レベルは分からないが、今から10レベルも上がったのならきっと物理方面では手が付けられなくなるだろう。
『悪いな、勝手に決めて』
『私達には必要無いし、下手に売れないしでいいんじゃない?』
少女とアイコンタクトで意思疎通、事後承諾では有るが許可は得れた。
「さて、目的の階層まで後ちょっとだ。頑張って行こうか」
俺の言葉に元気な返事を返す二人と共に、階段を進んだ。
予想では残り2話か3話で『チュートリアル』が終わります。
『チュートリアル』の最終話を投稿した日の終わりにアンケートを締め切ります。
主人公とヒロインの容姿ってしっかり書くべき?
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見せてみろよお前の癖。両方に要る。
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理想の男と女を妄想してるから要らネ。
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どんな女がタイプだい?