既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。 作:アルカミレス
学園の登校日、エテルと2人教室に入る。
クラスメイトは一度此方を見て会話に戻ろうとし、再び此方を凝視した。
まぁ、普段距離は近くてもそれだけだった俺とエテルが腕組み恋人繋ぎしてたらそうもなるか。
クラスメイトからの注目を受けて少し怖くなったのか、エテルはより強く俺の腕へ身を寄せる。柔らかい感触に挟まれて幸せである。
「おはよっす」
「はよー」
エテルと揃って挨拶をすれば、教室内がざわめく。
お前等、そんなに俺達の距離が近付いた事が意外か?
「オッス!」
と、何時もの元気全開なバカが挨拶をくれた。
「おはよっす」
「はよー」
「いやいやお二人さん、遂にくっつきやがったか?」
俺とエテルが返事を返せば、ニヤニヤとからかいを含んだ笑顔で言ってくる。
俺は繋いだ手に少し力を入れた後、勝ち誇った表情で返す。
「そうだぜ、羨ましいか?」
バカは兎も角、他の男子どもがエテルに視線を送ってるの気付いてたからな?
手が出せると思うなよ?
「……あぁ、羨ましいな!」
バカの浮かべた表情は、何処か慈しみを感じる眼差しだった。
一応、コイツとは幼馴染だが両親が亡くなった時の俺を見て思う事が有ったのだろう。
何だかんだあちこちに遊びに連れて行かれ、両親の死から意識を離してくれたのは助かったのだ。
「おう、エテルさ!」
「んに!? な、なに?」
「タタラの事、よろしくな」
呼び掛けた時は力強いのに、俺の事を託すみたいな雰囲気を出して静かに笑うんじゃねぇよイケメンが。
「……うん、私が出来る限りで幸せにするよ」
エテルも覚悟を決めた表情で返すんじゃないよ、恥ずかしくなるだろ。
「そうかそうか、式には是非呼んでくれよ!」
そう言って自分の席に向うバカ、何だか一生コイツに勝てないかも知れないって思っちまったな。
共通の授業が終わり、専門授業に入った。今日も後輩二人が来るかも分からないが、来た時の為に諸々を用意しておく。
少しすると、元気な足音が2人分近付いてくる。扉がノックされ、返事をすれば見慣れた2人。
「先輩! 今日もよろしくお願いします!」
「……よろしくお願いします」
シャムスとエストの2人が挨拶して来た。
「いらっしゃい、2人とも」
その姿に笑って返す。
「今日はいつも来てくれる2人にちょっと変わった物を教えようと思うんだ」
今日1日、バカの祝福ムードに当てられて少し気分が良い。
後輩2人にちょっとした寄り道を教えてもいいだろう、そんな気分で用意していた鉄のインゴットと小ぶりな魔石2つを作業台に置く。
「変わったもの、ですか?」
「……先輩の事ですから役立つ物なのは分かりますが」
疑問符を浮かべて首を傾げるシャムスと、訝しげな表情を浮かべるエスト。
そんな2人に作業台を見ておくように言って『クラフト』スキルと『錬金術』スキルを併用して、鉄に魔石の魔力を流し込む。
イメージとしては鉄の存在の隙間を魔力で埋めていく形だろうか、慣れないうちは『鑑定』を併用すると楽だ。慣れれば触れた鉄の熱や感触で分かるようになる。
焦らず、隙間なく魔力を流し込み魔石が無くなれば出来上がる。
俺が初等部で作った失敗作の一つ、魔鉄だ。
「せ、せせせせせせせせせせんぱいいいいいいぃい!?」
「こ、コレって魔鉄ですか!?」
俺の作業を見ていたシャムスとエストが悲鳴にも似た声を上げた、何故そこ迄焦るのか分からないのだが。
「そう、魔鉄のインゴット。珍しい物じゃないだろ?」
「珍しいですよ!?」
「と言うか、都市長以外に設備無しで作れるんですかねコレ……」
声が裏返ってるシャムスに対して、冷静さを取り戻したらしいエストが魔鉄を見ながらそんな事をこぼす。
作った張本人が自分なのだし、出来て当たり前だと思うが。
「そんなに変か?」
「中等部の授業では作り方教えて貰えませんよ!」
「結構高額な使用料もかかりますからね、試そうとするけど再現性無いって叫ぶベテランクラフターしか居ないって聞きます」
「そんなにか……」
コレ、初等部かつスキルレベル低い時に作った物なんだけどな。作成時に必要なスキルとイメージも伝えてるのに何故?
「そもそもコレ、そんなに立派な誕生の経緯じゃ無いぞ?」
「え、そうなんですか?」
「都市長が『天才が成した偉業』って言ってましたけど」
「あの人は何を言ってるんだか……」
当時初等部の子供の失敗作を偉業と言われても、それは目的の物が出来た場合に言って欲しい。
「コレは元々、高額なミスリルの代用品を目的として研究した中で生まれた物なのは知ってるよな?」
「「知りません」」
「知られてねぇのかよ」
ため息を吐きつつ、2人に魔鉄の誕生の経緯を話す。
「大元正せば一つのジャンルの簡易化が始まりの研究でな、大量に必要になるミスリルを別の素材で代替しようとして研究したんだ」
「ミスリルの代わり、ですか?」
「強度なら確かミスリルの7割程だったから出来るのでは?」
俺の言葉に疑問を抱く2人。そうそう、こう言う探究心が無いとな。
「外装ならそれで良かったんだが、問題は魔力の伝達率の方だ。主目的はそっちだったんだよ」
「魔力の伝達率……?」
「あー……あっ、そう言う事ですか?」
「エストは分かったか」
「え、分かるのエスト?」
エストが此方を見て来たので一つ頷く、気付いた事を説明して欲しい。
その意図を察したのか、エストは目を閉じて一呼吸。真面目な表情で言葉を発した。
「先輩の話を聞くに、求めていたのは内部機構に使う高い魔力伝達率を持つ素材。コレはいいですか?」
「うん、続けて」
「それに対して魔鉄は元々鉄が持つ特性を強化した金属、ただ魔力の伝達率だけは逆に下がっていた」
そう、エストが言う通り魔鉄は魔力伝達率が著しく低くなっている。コレはおそらく金属の配列の間を魔力で埋めてしまった為に魔力が通れる道が無くなってしまったのだろうと予想出来る。
「ミスリルに代わる金属、と言うなら魔力伝達率が低い魔鉄は目的にそぐわない。だから失敗作」
「うん、エスト正解」
俺の言葉に嬉しそうな笑みを浮かべるも、恥ずかしいのかすぐ表情を戻すエスト。
「同じ事は鋼でも起きてね、あっちは形状記憶合金になったけど」
「「そうはならないでしょ」」
「なっちゃったんだよね」
コレは本当に意味が分からなかったんだよな、熱じゃなく魔力の波長や強弱で形状を変える金属とか。炭素が魔力の影響でスイッチ回路の役割でもしたのだろうか?
「え、疑似オリハルコンは……?」
「あれは成功に分類されるのかな?」
「何故金属に魔石の性質を保てる最小単位限界の粒子を鍛入するなんて発想に至ったんですかね……」
「完全に思い付きだよ」
「「思い付き」」
前世のアニメがネタ、とか言っても理解されないから言えない。
想定より魔力伝達率の再現性は無いけど、貴金属を使うよりか遥かに安い上に丈夫なのだ。
「先輩、そういえば気になったんですけど」
「なんだろう?」
「何でそんなに詳しいんですか?」
「シャムス、お前……」
シャムスに呆れるエスト、そんな反応に更に疑問を持ったらしいシャムス。
エストは多分技術関連の下調べとして既存技術や特許に関する物を調べたのかも知れない、それなら多分俺が詳しい理由に気付くだろうし。
「開発というか研究したの俺だからね、この辺の技術」
「え」
「お前、気付いて無いみたいだから言うけどタタラ先輩は個人で最多の特許を持ってる人だぞ」
「え」
「俺も後から調べて気付いたけど、凄い人なんだよ」
俺とエストの顔を交互に見て混乱の表情を見せるシャムス。
「嘘でしょ、僕を騙そうとしてる……」
「いや、本当なんだけど」
「俺も登録した年齢を見た時は嘘としか思えませんでしたけどね」
ジトッとした目を向けてくるエストに苦笑いする。初等部で研究開発したとはいえ、特許取るくらいは普通だと思うんだが。
「この技術は元々、簡易かつ安価な魔導鎧を作る為に出来た物なんだよ」
「簡易的な魔導鎧?」
「その前に先ずは確認だけど、2人は魔導鎧に必要な素材って何か分かるかな?」
俺の言葉に首を傾げるシャムスに、エストは蟀谷を指でトントンと叩きながら口を開く。
「魔導鎧を稼働させる高出力の魔力源、それを伝達する為の魔法金属、出力に耐える素体を支える高強度の金属、ですか?」
「おお、エスト正解」
「凄いねエスト、僕は分かんなかった!」
「シャムスはもう少し勉強しよう……」
手放しで褒めるシャムスに思わず零すエスト、何だか見てて微笑ましいやり取りだ。
「エストが言ったように魔導鎧にはその3つが必要になる、そのせいで『クラフト』の高いスキルレベルが要求される訳だね」
「そうなの?」
「必要とされるのは最低でも『クラフトⅣ』だったはず」
「エストの言う通りだね。しかし、俺はそれに挑みたくなった」
「「挑みたくなった……?」」
「ただスキルレベルで作れないのはおかしいって思ってね、代用技術で作る為に勉強と研究と実験を繰り返したんだ」
「あれ、エスト。もしかして先輩が言ってる事っておかしい?」
「今更過ぎないか? 説明されてなお再現性が無いなんて言われる技術の生みの親だぞこの人……人?」
目の前でヒドイこと言われてないか俺?
「そんな訳で俺がやったのは『動力源の代用』と『魔法金属の代用品の作成』が主軸、途中で出来た失敗作の魔鉄が3つ目の代用になったのは怪我の功名だけどね」
「エスト、先輩のそれってそんな凄いの?」
「再現性無いとか言われてるけど、技術自体は凄い有用なんだ」
シャムスがなんか俺の事を聞く相手にエストを選んでる件。
いや、先輩よりも友達に頼るのは良いことだ。寂しいけど。
「2人には俺が卒業する前に簡易魔導鎧の設計図あげてもいいと思ってるんだ、他に来る後輩も居なかったし特別に」
「え、本当ですか!?」
「……渡されても作れますかね?」
素直に喜ぶシャムスに対して、自身の技量が伴うか不安な様子のエスト。
「悪いけど、作れるか否かは努力次第としか言えないかな。俺は設計図と設備さえ有ればどんな技術も再現出来ると思ってるんだけど、他の人は違うみたいだし」
「エスト、先輩が何を言ってるか分からないんだけど」
「安心しろシャムス、俺もだ」
何で皆俺に変人を見る目を向けるのか、出来る事をしてるだけなんだけど。
「一応聞きたいんですけど、魔鉄を作るコツって有るんですか?」
エストがギリギリ何とか出来る妥協点を探す為なのかそんな質問をしてくる。
「そうだな……対象になる鉄に『鑑定』を使うだろ?」
「先ずは『鑑定』……」
エストは素早くメモを取り始める、書き終わりを見計らって言葉を続ける事にする。
「その時に見えるその鉄の歪みに魔力を当てて埋める……『錬金術』的に言うと治す事が成功する為のコツかな」
「すみません、よくわかりません」
何か、前世のAIにダメな質問した時みたいな反応された。
「ええっと……『鑑定』を深く使うと目前に在る物の概念的な物を見れるじゃない?」
「「すみません、何を言ってるのか分かりません」」
「分からないの……!?」
今度は2人揃ってそんな事を言ってくる。
「いや、『鑑定』を深く使うと出来るよね!?」
「そもそも『深く使う』って何なんですか!?」
「より集中して使うっていうか、脳を酷使して鼻血とか血涙が出るくらいに使う事だよ!」
「そんな事が出来てる人は他に居ませんよ!!」
「やってるけど恥ずかしくて公言してないだけだよ!」
「「それは無い!!」」
後輩2人に全否定される、何で?
「……俺、先輩の見学してるって先生に言ったら凄い顔された事有りましたけどやっと納得出来ました」
「そもそもの話、先輩は僕達とスタートラインが違うんですね……」
「えぇ……なにその結論」
前世のゲーム知識の活用はしてるけど、鑑定の使い方とかは今生で試しに使ってたら出来た事なんだからこの世界のデフォルトでしょ……?
スキル突き詰めてないんじゃないかな皆。
「あーっと……仕方ないからコレ教えてみるかな」
分からないと言われたならやり方を教えてみるか、一応は俺って先輩なんだし。
「取り敢えず、ここに剣を一本出しまして」
インベントリから何の変哲も無い自作の『鉄の剣』を一本取り出す。
「これに『鑑定』を使うと情報が読めるよね?」
片手剣『鉄の剣』
物理攻撃 5
特殊 無し
何処にでも有る『鉄の剣』の基本情報。
「コレってさ、なにを参照してるんだろう?」
俺の言葉に、シャムスとエストは変わらず疑問を持った顔のまま。
「本来知り得ない情報を数字や文字として認識してるけど、その元になる物って何をスキルは見ているのかな?」
俺がこの世界で『鑑定』を使って少しして思った疑問。前世のゲーム知識を前提に脳が情報を参照しているのかと思った。しかし、それならゲーム知識を持ってない人達は鑑定なんて使えない筈だ。
「初めて見た物でも鑑定して情報を取得出来るなら、鑑定が参照しているのは使用した本人の外側に有る情報媒体になる筈」
「外部の情報媒体への接続……?」
「俺はその可能性を考えた。だから『鑑定』を使用する際に人間の脳に耐えられる様に情報を濾過するフィルターの様な物が有ると解釈して、自らそのフィルターを取っ払って情報の量を増やせるか試した」
「ね、ねぇエスト……コレって」
「黙ってくれシャムス、今大切な話をされている」
怯えが混ざったシャムスの言葉に、エストは真剣な表情のまま言い捨てた。
ここに来てクラフトに向ける情熱の差が見えた気がした。
「その結果、目前のモノに対しての深い情報を読み取れる様になった。俺はコレ、皆出来ると思ってたんだが……2人を見る限り誰もやってないのか」
「先ず、俺達はスキルに疑問を抱くなんて事をしませんからね」
「使えるから使ってるだけじゃ技術は衰退するし遺失しちまうんだけどな……」
前世で技術大国と言われた国に生まれたが、結局過去の失伝してしまった伝統技術なんて物も沢山有った。今生ではそう言う物を復活させられたら、なんて夢も持ってたりする。
今の一番はエテルと幸せになる事、が目標なのだが。
「先輩、コレって……何を僕達は見てるんですか?」
「さぁ? 世界に存在する記憶、所謂真理とか呼ばれる物かも知れないがよく分からん」
シャムスは改めてスキルと言う物に異常を感じてしまったのかも知れない、未知に人は恐怖を覚える性質が有るのでコレが普通なのかも知れない。
「よく分からんって、先輩は怖くないんですか?」
「そうは言ってもな、もしその真理に意思が有るなら俺はソレの恐怖の対象だろうし」
「……先輩、もしかして作った物に鑑定を掛けて情報出なかったなんてことは」
「割と頻繁に有るな、この前も新型魔導銃作ったら『鑑定』しても情報出なかったし」
「やっぱり」
かつて『天使長』が『この世界に無いものが生まれる気配がした』と俺の工房に来た事が有った、ゲーム知識に無い作品を作った時偶に起こる現象だ。
思えば『ロニセラ』もエテルが使うまで詳細な情報が出なかったし、魔鉄や形状記憶合金も最初は鑑定が効かなかった。
逆説的に言えば、世界に既存する情報なら『鑑定』を使えばアクセス出来ると言う事。
その情報を目前に存在するモノに限定し、存在の最小単位の情報にまで接触する。ソレが俺にとっての鑑定の深い使い方だ、応用すれば戦闘にも使える。
そんな時、終業の鐘が響いた。
「っと、もう終わりの時間か。結局魔鉄と鑑定の使い方についてしか話を出来なかったな」
「いえ、俺にとっては値千金のお話でした」
「そう?」
「ええ、先輩の授業を受けられて良かった」
「あ、僕もですよ先輩! 難しかったけど、新しい『鑑定』の使い方とか僕も練習してみようと思います!!」
笑顔を見せる2人につられ、俺も自然と笑顔になった。
「なら良かった、さて俺も帰るかな」
俺の言葉を聞いて2人は礼をして工房から出て行った。
帰り道、エテルと2人並んで校内から出ようとした時だ。
「あ、先輩!」
明るい声を背中から掛けられる、振り向けば見慣れた金髪の後輩シャムスが手を振っていた。
「ようシャムス、どうした?」
エテルと2人立ち止まり、シャムスへ視線を向ける。エテルは初対面の為か、俺とシャムスの顔を交互に見ている。
「知り合い?」
「ああ、専門授業で見学に来る後輩だよシャムスって言うんだが……相方のエストが居ないな」
そう言った直後にシャムスの背後から黒髪の後輩エストも見えた。
「おい、シャムス……すみません先輩。そちらの先輩も、うちのシャムスがすみません」
「え、ううん大丈夫。気にしないで」
そう言葉を発したエテルを見て、エストは驚いた顔をした。
まぁ、初対面なら大多数がそういった反応するんだよなエテルの容姿。
「驚きました、先輩ってもうパートナー決めてたんですね」
「俺がお前等みたいに美形じゃないからってその反応は無いだろ」
「「「え」」」
その場の3人が俺の言葉に変な反応をする、一斉に顔を見て来るのは何なんだ泣くぞコラ。
「先輩は格好良いですよ?」
「ありがとうなシャムス、気を使わなくて良いぞ」
「えっと、先輩は俺達の学年でも女子に人気有りますよ?」
「お前達以外に見学者居ないけどな、エスト」
「だ、大丈夫! 私が居るじゃん!」
「むしろお前だけで良い」
「あ、うん!」
「「ごちそうさまです」」
なんか砂糖を思い切り口にしたみたいな顔をする後輩2人。
「仲良いですね」
「そう、かな。そう見えたなら良いな」
エストの言葉にはにかみながら言葉を零すエテル、そんな姿に見惚れるエスト。仕方ないとはいえ、ちょっとイラッとする。
「先輩達は付き合ってるんですよね?」
シャムスはキラキラと輝く目で俺とエテルを交互に見ながらそう言ってくる。
「付き合ってると言うか」
「所謂、結婚を前提にってやつかな」
俺とエテルがそう言うと、シャムスの顔が凄く嬉しそうになった。対してエストは何処か複雑そう、悪いなエテルは俺の大切な相手なんで譲れねぇんだわ。
「ならなら、結婚式には是非呼んで下さいね! 僕、楽しみにしてます!!」
「……俺も、先輩を祝福したいんでお願いします」
そう言った後、2人は俺達に断りを入れて帰って行った。
エテルはシャムスの言葉が嬉しかったのだろう、輝く様な笑顔である。
内心シャムスにGood Jobと思いながら、2人連れたって帰路を歩く。
今日はダンジョンは休んで、明日の休校日についてエテルと2人で考えよう。
店を2人でやるのも、ダンジョンに行くのも1日中一緒に居るだけというのも良い。
結局俺は、エテルが隣に居るだけで幸せになれるチョロい男なのだ。
後日、シャムスが俺の鑑定と同じ事が出来たらしい。エストもやや遅れて出来るようになったのだとか。
一応、友人であるバカにもちゃんと名前は有ります。
出す必要無さそうなんで出してませんが。
この小説は……
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永遠と愛の絆
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