既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。 作:アルカミレス
『看板娘』イベント継続中。
タタラ強化イベント継続中。
年明け初の新規投稿。皆様、明けましておめでとうございます。
前回の話に加筆が有りますのでご注意下さい。
「タタラさん、一応私達が此方に来ている名目は『技術交流』なのですよ? 一華の刀とは言え、アマツ翁から教えられた技術を用いるのですから見せて頂きませんと」
鍛冶場で正座させられた俺はお義母さんからそうお叱りを受けている。確かに『技術交流』故に俺の魔法金属鍛造を見せるのが筋では有った。
「しかし、話には聞きましたが……実際に目にするととんでもないですねコレは」
一華が手渡す事を拒否したので、手に持っている『牡丹』を検分する形のお義母さんは感心するのか呆れるのか……それとも畏れているのか分からない声音でそう言った。
「
一華の忍者刀を同じく検分していたお師様が呆れが混ざった声でそう言った。つまり、この『牡丹』は概念武装として方向性は不明だが何かしら付与されているらしい。我ながら、誰かを思って鎚を振るうと限界突破出来るらしい事に苦笑いが漏れる。
「アマツ翁、どのような概念か読めますか?」
「
「成長?」
説明を聞いていくと、どうもこの『牡丹』には一華の吸収する魂をほんの少しずつ溜め込み性能を上げる能力が有るらしい。今の一華はレベル上限に達しているので、諸に倒した敵の魂を吸収出来るのではなかろうか?
一華の顔を盗み見ると、何かを決めた顔をしている。もしやコレ、明日からダンジョンに潜るつもりでは?
「成長する武器……将来的には命も宿りそうですね」
「
会話を聞いているとなんだか嫌な予感が湧いてくる、まだ意思や思考力が無いだけの生きている武器じゃないのかコレ。
「タタラさんの頓痴気鍛冶魂で予想外の物が出来上がりましたねぇ……」
「頓痴気……」
「あら、何か異論が?」
「イエ、ナイデス」
にっこり笑って此方を見てきただけなのに怖い。
「タタラさんがアマツ翁の概念付与を理解し、体得したのは分かりました。聞きたいのは狙った概念を付与出来るか否かなのですが……どうですか?」
「現状は無理ですね」
「あら、即答ですか?」
「お師様が作った斬滅じみた切断の概念は真似できそうでは有りますが、一華の成長は多分無理です」
「ご自分で作られたのに?」
「頭の中を一華で埋め尽くして鍛えた刃なので、恐らく一華にとって最適な概念武装が出来上がったのだと思います。俺自身の想い、そして一華からの想いが無ければ恐らく作れません。お義母さんが言う狙った概念付与は汎用性を持ったそれだと想いますけど、他の奴に同じ概念の武装を作る事も作らせる事も無理だと断じます」
俺の言葉を聞いてお義母さんが額に手を当てる。うん、頭の中を異性で埋め尽くした上での鍛冶なんざそりゃそういう反応をするわな。
恐らく、『牡丹』は一華以外に使えない。仮に使える者が居るとすれば、それは一華の子供くらいだろう。多分、エテルの『ロニセラ』と同じように血縁者くらいしか本領を発揮出来ない武器の筈だ。
「……仮に、四葩へ武器を作ったのならどのようになると思いますか?」
「……恐らく、壊れない武器になると思います。鋭さを保ったまま変わらない刀、俺が予測する四葩の概念武装はソレです」
理由としては、俺が四葩を好んでいる側面……あの真っ直ぐな精神性からの逆算だ。俺を好きになってもエテルの事も好きだから、自分が堪えて苦しんでしまえる優しさ。在り方を曲げようとしなかった彼女を武器に写せば、きっとそういう物になる。
一華の過去を知り、食べる事を拒否してしまうであろう野菜を食べられるように努力したり、男である俺に触れられても大丈夫な様になろうとする一華の成長しようとする姿に好感を抱いたが故に成長する概念を持つ『牡丹』が出来たであろう事から導き出した式でもある。
「早速四葩の武器を作りますか?」
「駄目に決まっているでしょう」
「
「鍛冶が好きなのは分かるでござるが、負担掛け過ぎるならエテル殿を呼んで無理矢理休ませるでござるよご主人」
早速作業に取り掛かろうと思ったら、三人から言葉でフルボッコにされた。
「一華、エテル召喚は無法過ぎるだろ」
「ご主人に対してはルール無用でござる」
「やっぱり怖いっすね、忍者は」
禁じ手を最初に持ってくるのは流石に容赦が無さ過ぎないか?
「取り敢えず、今日はもう風呂入って休みますよ……」
「不満そうですね?」
「
呆れた風のお義母さんとお師様の言葉を聞きながら、俺は諦めて溜息を吐く。取り敢えず、掃除はしないとな。
鍛冶場の掃除を終えて風呂に入る。お師様は初日以降俺と一緒に風呂へ入る事は無い、何だか恐れられて居る気がするのだが……なにかやらかしてしまっただろうか?
「どう思う、エテル」
「多分、タタラのおっきさ知ってから一緒に入るの嫌になったんじゃないかな?」
「んなアホな……」
当然の如く混浴してるエテルに聞いてみればそんな返答が返ってくる。お師様普通にデケェぞ、なんで俺が恐れられてんだ。
エテルの髪のシャンプーを洗い落とす為にシャワーを掛ける、目に入らない様に少し上向かせて根元から毛先へ向けて丁寧にぬるま湯で流していく。シャワーノズルを改造してミストシャワーとか集束率を上げて勢いが強く出来るようにしようかな。
潤いと艶を示すかのように光を反射して煌めくエテルの髪に達成感を抱きつつ、視線をズラすと見える隠されていない巨峰に興奮を覚える。そんな俺の心境に夢魔であるエテルは身体の反応で気付いたらしい、閉じていた目を開いてジト目で俺を見てくる。
「タタラぁ〜?」
「仕方ないだろ、エテルが魅力的なんだから」
「仕方ないなぁタタラは、こんな性欲に毎回付き合えるのなんて夢魔の血を引いてる私くらいだよ?」
「感謝してます」
俺に背を向けていた姿勢から少し変え、両手を壁について臀部を此方へ見せてくるエテル。その入り口は期待するかの様にヒクヒクと動いていて、まるで涎でも垂らすかのように愛液が溢れている。
「……エテルも期待してるんじゃないか」
「タタラが求めてるから準備を済ませただけだもん」
「だもんってお前な……言い訳する悪いエテルにはこうだ」
腰をガッチリと掴んで、勢い良く挿入する。高く腰を打つ音が浴室内に響き、エテルが嬌声を上げる。腟内は何時もより強く収縮し、俺の愚息を締め上げる。一瞬で果てそうになるが何とか歯を食いしばり、腰を動かす。前に動かせば亀頭を、抜く動作でカリの裏を刺激され膣口の締付で陰茎の根元から先端へ精液を搾り出そうとするのが分かる。
何度も味わって尚も慣れる事がないこの快楽、前世の語録を借りるなら種付け推奨ボディとかそんな事を言われそうだ。
「たたら、いま、なにかんがえてたの?」
「気持ちよすぎて早く
エテルを孕ませて自分のモノにしたい、そんな独占欲が発露している。コレがもしエテルによる夢魔の魅了なら抜け出せない深みまで浸かっている事になるのだが、ソレでも良いなんて思ってしまう。
「たたら、わたしをはやくおかあさんにして」
そんな言葉の後に複雑に愚息へ絡んでくるエテルの膣壁が脳髄を痺れさせるような快感を生む。自然と腰が加速し、一番奥に愚息を押し付けて盛大に射精する。互いの腰が痙攣し、エテルの腟内が一滴残らず精液を搾り取り子宮口へ運んで行く。まるで別の生き物の様に飲み込んでいくかのような動きだが、以前までこんな挙動はしてなかったと思う……まさか夢魔として身体が出来上がってこんな動きをするようになったのか?
引き抜いた愚息がエテルの愛液でまみれ、粘度の高い光を反射している。更に夢魔の愛液を粘膜摂取している為に、下半身の元気が治まらない。先に持ち込んでいた歴戦のマットを床へ敷き、エテルを横寝の姿勢にして片脚を持ち上げる。そうして開いた膣口へまた愚息を挿入した。
「たたら、はげしっ! すこし、やすませて!!」
「無理だエテル、全然我慢が出来ない」
懇願してくるエテルの言葉には従わず、腰を動かしながら身体を傾けてエテルとキスをする。舌を絡め合い唾液を交換して互いの腹の中まで互いで満たす、エテルは片腕を俺の首に回して顔と顔の距離を縮めている。言葉を発するよりもキスを優先するのは夢魔の本能か、それともエテルが単純にキスが好きなだけか。
何方でも構わないが、エテルの顔が蕩けているのは確かな事実だ。その顔に剛直はより強くなり、腰の動きは加速する。テクニックも何も無く、単純に腰を振るしか出来ない己が恥ずかしい。せいぜい『性魔術』を活用して相手の性感を引き上げるくらいしか出来ないが、少しでもエテルが気持ち良くなってくれればと願いながら行為を続ける。
限界が近付き、一番奥へまた先端を押し付ける。いっそエテルの腟内を全て俺で染めてしまえと、2度目の射精を迎えた。受け入れるエテルも絶頂を迎えてくれたらしく、背を仰け反らせて身体を震わせている。音にならない声を上げ、全身で絶頂を伝えてくるその姿に安堵してまた俺はエテルにキスをするのだった。
「たたらのえっち、ばか、へんたい、おっぱいせーじん、せーよくまじん」
「いや、本当申し訳ない」
湯船に浸かりながら、俺達は向かい合っている。と言うか、湯船の中で対面座位で繋がっている状態だ。
マットの上でイッたエテルを洗って、自分の身体も洗ったは良いが湯船に浸ける前に脱力したエテルの肢体に興奮してしまったのだ。変わらず勃起する愚息を誤魔化しつつ後ろから抱き締めて湯船に浸かったのだが、エテルの尻の柔らかさで更に硬度を増した愚息を押し付ける事になり……結果としてエテルが向かい合う形で挿入させてくれたのだ。怒られつつも魅力的な乳房を弄んでいる自分の理性の弱さを呆れつつ、しかし堪能する手を止められない。
巨乳は感度が悪い等と言われる事が有るが、夢魔の血が影響しているのかエテルの胸はとても感度が良い。軽く揉むだけでも濡れるし、乳首は何時も俺が弄るせいかは分からないがかなり敏感だ。こうやって向かい合い、エテルが動いてくれている時に弄ぶとエテルは早く絶頂を迎えてくれる。
「ぅあっ、たたら!」
「もがっ!?」
我慢が出来なくなったらしく、エテルが俺の頭を抱き締めてくる。思い切り柔肉に顔が埋まり、呼吸が出来なくなる。
エテルはそんな俺を無視して、愚息を堪能するかの如く腰を動かしている。俺は息が止められて若干命の危機に瀕している故に下半身の硬度が更に増し、子孫を残す為に陰嚢の中で精子が大量に生み出されていく。エテルが自分の一番気持ちのいい箇所を擦り付け、絶頂を迎えたのと同時に俺も射精した。
エテルの腟内から溢れて湯を汚す程の精液を吐き出して、俺は脱力する。エテルも身体の力が抜けて、俺の頭を放して肩に自分の頭を預けてくる。
そう言えば師匠ってまだ風呂入って無かったか?
浴槽は洗って、お湯は張り直さないとな。魔導式のこの風呂は三分で湯を張り直せるので、そこら辺は安心だ。
「エテル、疲れてるところ悪いんだが風呂洗わないとダメっぽいから先に上がってくれ」
「うぅ、たたらつめたい」
「続きをしたいなら部屋でするから、な?」
「はーい……」
気怠げに身を起こし、浴槽から出るエテル。その太腿を伝って、膣口から俺の出した精液が垂れている。シャワーで身体を流して出ていく姿を見ていたが……身体を伝う精液が無駄にエロかったな。
そんなバカな事を考えたすぐ後に、浴槽を手早く洗って湯を張り直す。俺も身体をシャワーで流した後に部屋へ戻る。
証拠隠滅、なんて言おうにも二人で入っている時間から中で何をやってたのかは察しているだろうな……そのうちお師様に怒られそうだ。
自室に戻ると、エテルが訪ねて来た。風呂場の続きという訳では無いのだろう、服装はお気に入りのパジャマだった。
「タタラ、聞きたいことが有るの」
「多分、一華のこと……だよな?」
「うん、名前で呼ぶって事は一華さんも認定でいいんだよね?」
「ああ、流石に放っておけなくてな。エテルが一番だって事も了承して貰ってる」
「そっか……うん、一華さんなら私も大丈夫だよ」
エテルには一華との仲が進展した事を察せられてしまっていた。まぁ、大分距離が近くなってしまっていたしな。
「ま、一華さんから直接寵愛を頂くことになりましたって申告されてたんだけどね」
「おい、マジか……」
察せられたのではなく申告を受けていたってお前、それでも一緒に風呂入って俺を相手にしてくれるとか懐深過ぎないか?
「軽くだけど、一華さんの昔話も聞いたよ。もしかしたら一華さんは、私と似てるのかもって」
「……エテルと一華が?」
確かに二人共スタイルは良いし献身的だが……そういう面では無いか。
二人共それぞれ家族に関する別の悲劇に出会い、逃げた先で救いの手が伸ばされた。何方も鍛冶師に救われたって点も共通項、最後には同じ男を好きになる所もか?
「言うほど似てるとは感じないがな、それぞれ別の悲劇だし」
「そう言えるのはタタラの心が強いからだよ」
「俺、基本的にメンタル雑魚だと思うぞ?」
俺の言葉に何処か呆れを滲ませるエテル、好きな相手に嫌われたらとビクビクしてる人間がメンタル強いとでも?
それに一華は自ら立ち上がり逃げ出す力が有った、対してエテルは一人では何も出来ない程に弱かったのだ。この弱さが彼女の未来を閉ざしかけていたのは明白で、あの時俺に出会えて無ければどうなっていたのか分からない。何となくエロゲらしい悲劇に苛まれていたのではとは思うが。
「でもやっぱり似てると思っちゃうんだよね、タタラとの出会い方も微妙な共通点有るし」
「いや、アレが共通してるは無いだろ」
「行き場が無い時に出会ってるよ?」
「雨宿りと行き倒れって完全に別物だろう」
エテルが微妙にズレてると言うか、天然なのが会話から滲んでいる。偶にポンコツなんだよな、可愛いけど。
「それと、タタラが一華さんを好きなのかも何となく分かるよ」
「そうなのか?」
「大型犬を愛でてるのと良く似てるよね、頭をわしゃわしゃされて喜んでたり膝枕で日向ぼっこするのが好きだったり」
「ヤバい、否定出来ない」
一華の方もあの触れ合いを気に入ってる節があるから余計に犬っぽいしな、此処に慣れてからかなり甘えて来たからペットみたいな立ち位置になってたし。
「なんというか、一華さんの立ち位置って恋人とか伴侶じゃなくてペットみたいな……」
「やめてくれ、俺もそう思ってるから確定しちまう」
接し方が近いのは自覚しているが、流石に人の姿をした相手をペットとして扱うのは背徳に倫理観に喧嘩売ってるにも程がある。
思わず頭を抱える俺に、エテルは咳払いを一つして口を開く。
「人を見捨てられなくて、懐に入れたら甘く接しちゃうタタラさんに言いたい事が有ります」
「なにか含む物が有る前振りだな……」
「はい、お話はちゃんと聞いて下さいね」
「ああ、悪い。で、何が有ったんだ?」
何だか学校の先生みたいな口調のエテルに対してなんとなく姿勢を正す、改めて何を言われるんだ?
「先にお話するのは私の身体の事です」
「……何か不調が出たのか? 必要なら病院に行くぞ」
「焦らないで最後まで聞いて?」
「アッハイ」
心配で思わず声を掛けたら笑顔で威圧される、思わず気圧されたがエテルは少し言い難そうにする。なんというか……恥ずかしがっている?
「その、あのね……私、妊娠出来るようになりました」
「……え?」
一瞬、何を言われたのか理解が出来なかった。つまり、エテルの身体が夢魔として完成したって事か?
「え、ソレって……」
「今日のお風呂の中でいっぱい出して貰ったからかな、私の身体は立派なオトナになりました」
「……」
言葉が出て来ない、個人的にはとても嬉しい。嬉しいのだが……素直に喜ぶと何か嫌な気分にさせたりしないか?
「おめでとう、でいいのか?」
「うん、大丈夫」
「そうか……そうかぁ」
エテルの身体が大人になった、つまり此処から先は妊娠する可能性が爆発的に上昇すると言う事だ。学生運動の前なのだから出来れば控えるべきなのだろう……出来るかな?
「それと、2つ目のお話です」
「ああ、そうか……そっちは?」
「少し制御してタタラの子供は騎士学校の諸々が終わるまでは我慢しようと思います」
「……そうかぁ」
まぁ、妥当な意見だ。妊娠した状態だと下手したら襲われても応戦出来なくなる可能性が有る……それでも卒業する迄は待つ気が無い辺りがエテルな気がする。
「エテル、その……」
「何かな、タタラ?」
「暫くはセックスそのものを控えるって事でいいか?」
「よくないよ?」
「はい?」
あの、エテルさん。矛盾している気がしますが?
「『性魔術』で避妊魔法を使ってでもタタラとセックスするよ? 私が耐えられないもん」
「鋼の意志を見せるなら別の方向で持ってくれないか?」
この婚約者、スケベ過ぎる。何が有ってもセックスをするという桃色の精神で生きているのだろうか、夢魔ならコレが普通なのかも知れないが……いや、俺もエテルとセックス出来ないのは辛いものが有るけれど。
「それに、私がタタラを相手しないとトラっちゃんと一華さんが暴走したタタラに食べられて妊娠しちゃいそうだし」
「……最近だと否定できそうに無いのがなぁ」
エテル限定だが、俺の性欲はかなり強く高頻度で身体を求めている現状。ソレを制限されたら近場で済ませようと好意を待ってくれている二人に手を出しかねない……『性魔術』が悪さをしてエロゲ世界特有の濃厚かつ大量の子胤を注いで孕ませそうだし。
「あ、それとね」
「まだ何か有るのか」
「最近のタタラが性欲強かった理由も分かったよ」
「そうか……理由有るのかコレ!?」
軽く流しそうになったがかなり意味深な事を言われた、俺が性欲魔人になってた理由が有るのか……いや元々『性魔術』が深化したせいかもとは思ってたが。
「簡単に言うとね、私が身体を成長させたくてパートナーから精気を求めたからだよ」
「……つまり、エテルが俺を発情させていたと?」
「そう言う事だね」
あまりにもあんまりな事実にまるで頭の中へ無限の情報を流し込まれたみたいになってる、1日であんだけ性欲が氾濫した理由ってコレかよ。
「だからね、タタラがこの先あんな暴走する事は無いよ?」
「……」
エテルの言葉に苛立ちが湧いてくる。つまり何か、エテルは俺が夢魔の影響さえ無ければ愛情を持ってエテルを抱く事は無いと思っているんだな?
ならばその幻想をぶち壊す。
「え、あの……タタラ」
俺は無言でエテルの肩に手を置き、ベッドへ押し倒す。戸惑う様子のエテルに俺は低くなってしまう声で言う。
「エテル、お前は少し俺の感情を過小に見過ぎだ」
「ま、待ってタタラ!」
「待たない」
そのままエテルのパジャマを脱がして素肌に唇を落とす、その白い肌に俺が痕を付けてマーキングを行う。
「ご、ごめんねタタラ。謝るから……だから止めて、赤ちゃん出来ちゃうから!」
「赦さない、絶対に赦さない」
弱々しく抵抗するエテルを脱がせて、愚息を入り口に当てる。泣きそうな表情のエテルと目を合わせて口を開く。
「嫌なら……どうしてもやめさせたいなら隷属して止めろよ、俺にはエテルの魔法を止められないんだから」
「……ばかぁ」
エテルの身体から力が抜ける、本心では俺を受け入れたかったのだろうか。パートナーの求めに応じて身体が準備をしてしまう夢魔の体質だが、本気で拒絶も出来る筈だ。
愚息を挿入し、腰を動かす。エテルは俺の首に腕を回し、腰を脚で挟んで逃さないようにしてくる。抱き締めて唇を重ねれば、懸命に舌を伸ばして絡めてきた。何も考えないで腰を動かす、本能に従って愛する相手を抱き続ける。以前の様に俺の考えと心を全て伝えられたのなら、エテルは俺の全てを理解してくれるだろうか?
朝が来るまで何度も射精した。体位を変え、主導権を譲り合い幾度となくエテルの腟内へ俺の遺伝子を注ぎ続けた。互いに息も絶え絶えで、シーツどころかベッドも悲惨な状態にして、それでも止まらなかった。
疲れ切って寝そべる俺の上に身を預けるエテルは、行為を終えた時に泣いていた。
「ごめんなさいたたら……わたし、しあわせで……でももうたたらのためにたたかえなくなっちゃう……」
「幸せなら良い、戦えなくたっていいから……側に居てくれるだけで俺は幸せだから」
エテルの強迫観念はあの日、俺に拾われた時からなのだろう。役に立て無ければ側に居る資格が無いのだと、心の何処かでずっと思っていたのだろう。心から繋がれたと思ったらすれ違いが残っている、相互理解とはなんて難しいものなのだろう。
ひと休み挟んだ後、部屋を片付けてエテルと二人揃って風呂に入る。一切我慢しなくなった俺達は朝から風呂で盛り上がり、その後台所で並んで料理をしている。
今日は雛菊さんがバカに刀術を教える事になっている、栄養を付けて頑張って貰わないといけないので取り敢えず肉と言う具合に献立を用意する。流石に朝からステーキなんて真似はしないが、手早く食べられる形にする為にライスバーガーを作る事にする。とは言え、正しくライスバンズなど作れはしないので焼きおにぎりでミニハンバーグと野菜を挟む形にする。冷蔵庫の中に常備菜としてきんぴらが有ったので拝借し、レタスも挟んだので食物繊維はコレで十分だと思いたい。
「ご主人、拙者のきんぴら勝手に使ったでござるな?」
いきなり背後から低い声で声を掛けてきた一華に対して思わずビビる。恐る恐る振り返ると、ジト目の一華が俺を睨んでいた……何か大分緩い雰囲気の怒り方な気もするが。
「いや、悪い。美味しそうだったからつい」
「駄目でござる、お仕置きにござる!」
そう言うと俺の胸元に抱き着いて来て額をスリスリと擦ってくる一華、何が嬉しいのか尻尾がパタパタと揺れている。くそ、料理中で手が汚れてるから一華の頭をわしゃわしゃ出来ないだと、この可愛い生き物を愛でれないとはなんて重い罰だ。エテルは手早く手を洗った後に一華の頭を撫でている、ズルいぞ。
「なんと、すっかりタタラの女になったようじゃの一華」
「あ、おはよう四葩」
「おはようトラっちゃん」
「むふー」
鍛練の為に起きてきた四葩が俺達を見て声を掛けてきた。挨拶をする俺とエテルだが、一華は俺を堪能するのに忙しいのか挨拶をしてない。やっぱり犬じゃないかコイツ?
「おはようタタラ、エテル。今日はタタラの友人が刀術を習いに来るのじゃったの、妾達はダンジョンへ行くが……一華はどうするのじゃ?」
「むぅ……拙者も行くでござるよ四葩、ご主人に嫁いでも恥ずかしくない実力を磨くつもりでござる」
四葩の呼び方からお嬢様が消えてるな、もう虎熊家の関係者では無いという意思表示だろう。四葩は……何か逆に嬉しそうだな、一華と対等な友人になれたと感じてるのかも知れない。
「うむ。ならば共に25階層以降の『ゴーレム』狩りに勤しまぬか? アレ等は無駄に硬いからのう、技をぶつけるのに丁度よいぞ?」
「……仕方ないでござるな、四葩は。拙者の新たな刀の活躍を見たいならそう言うでござるよ」
「ふふ、それも楽しみじゃ。だがの、心が晴れた一華の技も楽しみなんじゃよ妾は」
気安い距離で会話を続ける四葩と一華、なお一華は俺に抱き着いたままだったりする。
「では、そろそろ……妾もどーん!」
そして不意打ち気味に四葩も俺に抱き着いてくる。ただし、一華ごと俺を抱き締める形だ。一華も「きゃー♪」なんて楽しそうな悲鳴を上げて、四葩共々笑っている。
「あ、ズルい! トラっちゃん私も!!」
「いや、エテル待てモガっ!?」
そんな四葩に抱き着くエテル、ただ翼で少し浮いてからの突撃の為その巨峰が四葩の顔面を覆う。コレは息が出来なくなるだろうな。
ふと視線を感じて顔を向けると、そんな団子になってる俺達を見て扇で口元を隠しながら眺めてくるお義母さんが居た。娘の楽しそうな姿が嬉しいのか、止めるつもりは無いらしい。お茶を自分で淹れてから、のほほんと飲んでいる……俺達は体の良いおやつかな?
「おはようございます、皆様。本日も1日頑張りましょう!」
そして気合い十分と言った雰囲気でリビングに入ってくる雛菊さん。その姿は──ダサTだった。
「しまった、雛菊さんに訓練用のジャージ渡すの忘れてた」
「え、雛菊さんにジャージ? Tシャツ姿と合わさって干物化進まない?」
やめろエテル、安易に想像出来る光景を口にするな。
「悪い、三人とも。取り敢えず雛菊さんに服を渡すから一度離れてくれ。特にエテル、四葩が窒息してるから出来るだけ急ぎ目で!」
「あ、ごめんねトラっちゃん」
「ぷはっ!? 死ぬかと思った!!」
思い切り息を吸って酸素を取り込む四葩、ソレを見てエテルは両手を合わせて「ごめん」と謝っている。そして、抱き着いたままの一華を訝しみ顔を見てみるとなんと俺に抱き着いたまま眠っていた。あまりにも幸せそうな表情に思わず起こすのを躊躇う。
「……一華さんは取り敢えずそのままにしてあげて、私が雛菊さんにジャージ渡してくるよ」
「すまん、頼んだ」
「いいよいいよ、こんな幸せそうな寝顔は起こせないよね」
エテルが慈愛に満ちた笑顔でそう言って、俺からジャージを受け取って持って行く。四葩は一華に対して少し呆れた表情をするが、最後には笑って庭先へ向かう。お義母さんは湯飲みを置いて庭先へ、その手には扇が握られているから恐らく舞の鍛練だろう。
そうして一時的に無人になったリビングにお師様が入って来る。俺に抱き着く一華を見て目を見開くが、嬉しそうに目を細める。やっぱり面倒を見ていたからか、子供みたいに思ってるんだな。
「
「相槌をですか? 分かりました」
「
まるで血が湧くと言わんばかりに嗤うお師様、何とも鍛冶師らしい嗤い方をするものだ。
「あの嗤い方を鍛冶師らしいなんて言うのはご主人くらいなものでござるよ」
「……起きたのか」
「むしろ油断して軽く寝てしまえるご主人の安心感が異常でござるな」
最後にぎゅっと力を入れて抱き着いた後、一華は離れる。
「今日から拙者も本腰を入れて鍛え直すでござる。技は幾らでも磨ける故」
「ありがたいけれど無理はするなよ」
「当然、皆を連れて必ず帰って来るでござるよ。皆揃ってこそ幸せなんでござるから」
そう言って笑った一華は庭先へ向かって行く、その足取りは今迄以上に軽い様子だ。
俺は台所に向き直り、味噌汁を作る。今日一日も皆が頑張れるように美味しいご飯を作ろう。
なお、一華が風呂場に呼び出された挙句エテルに堕ちる様に唆されて初体験を終えるルートも有りましたが、めんど……需要が有るかも分からないので取り敢えず見送りました。
やるとしても取り敢えず学生運動の後です。
もし、番外短編が有るのなら※一応全部書くつもり
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タタラとエテルの立場逆転
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現パロ(エテルヒロイン)
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武器が擬人化してタタラへ物申す
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ガチ妹ダリア・ジュロン