※この作品はR-18です。

既知転生しましたが、憑依転生では無いようなので静かに暮らしたいと思います。   作:アルカミレス

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タチアイベント継続中
『看板娘』イベント継続中

タタラ強化イベント発生中


全てを断つ白刃

「ふふ、本当に大きいのう。口にまるで入らぬのじゃ」

 

 一度大きく口を開いて四葩曰く俺の鬼包丁を咥えようとした四葩だが、とても入る物では無かったようで口を離した後に呆れや様々な感情がこもった声でそう言った。

 

「肚に挿入るのかも分からぬ、妾達鬼でも受け入れたら裂けてしまいそうじゃ」

 

 まるで棒アイスでも舐めるかのように根本から先端へ向けて舌を這わせる四葩、流石に技術ではエテルの方が上だが不慣れな拙さからくるもどかしさは此方の興奮を煽るのに十分な物で自然と俺の呼吸も荒くなる。

 

「興奮しておるのかタタラ、妾の拙い口淫で?」

「巧いとか拙いじゃなくて、お前がしてくれてるからだよ」

 

 更に怒張を増した愚息を両手で擦りながら言う四葩に、何とか言葉を返す。節操無しと自分でも思うが、どうもこの身は情欲を向ける相手を限定する代わりにその相手から与えられる刺激を快感に変換出来るらしい。夢魔のエテルを相手にしている時には分からなかった新事実だが、本来知るべきでは無かった物であるように思う。

 口を大きく開けて俺の愚息を呑み込もうとする四葩だが、亀頭を口に含むのでやっとの様子だ。いや、エテルでも無理なので流石に四葩も出来ないだろう。喉奥まで迎え入れようにも完全に気道がふさがりそうだしな。

 

「エテルは何時もコレを受け入れておるのか、肚をつきやぶりそうじゃぞコレ」

「正直、自分でもどうかと思う大きさだな」

「タタラは生涯只人相手をする事は出来ぬかもな」

「これ以上増えても困るんだが」

「そうかのう、妾はまだ増えると思っておるのじゃ」

「不穏な事を言わないでくれ……」

 

 わりかし今の面々でも俺のキャパシティは限界だと思う、エテルや四葩の見立てではタチアも候補なのだし4人って普通の人間からしたら多い人数だろう。

 そんな会話をしながら、四葩は裏筋やカリの裏を舌先で舐めて刺激を与えてくる。地味に俺の反応から何処が敏感なのか読み取って来ているのは近接戦闘で相手の様子を逐一読み取る目故にか、こんな所で応用されたら対人戦に弱い俺では勝ち目が無さそうだ。

 

「むぅ……タタラ、先程から何やら出て来ておるのじゃが」

「先走りだ。気持ち良くなってる証拠だから見逃してくれ」

「成る程、口だけで気持ちいいと言ってくれた訳では無いと」

「当たり前だろ」

 

 正直、今すぐ押し倒して挿入したくなってるのだ。理性が残っている現状が個人的には奇跡だと思っている。

 

「……タタラ、妾の内に入りたいのかの?」

「……正直な所を言えば挿入したい」

 

 俺の返答に困った表情を浮かべる四葩、自身の拙い口淫では俺を満足させるのが難しいと感じているのだろう。そして、自分でも無意識に女陰を片手で解し始めている事から受け入れようと本能が働いているらしい。

 そんな姿を見た俺は限界だった。

 

「た、タタラ……!?」

 

 着ていたシャツを脱いで床へ敷き、その上に四葩をそっと押し倒す。特に抵抗も無く寝そべった四葩の女陰に愚息を当てるが、膣口からは先端を外す。

 

「悪い四葩、我慢の限界だ」

「こ、子供が出来てしまうと妾は……」

「挿入はしない、少し太腿で挟んで貰う」

 

 四葩の脚を抱える様にして、俺の愚息を腿で挟む。いわゆる素股だが、四葩の女陰や陰核が擦れる位置でもあるので彼女にも多少は快感を与えられると思う。

 鍛えられた四葩の太腿は、柔らかくも張りが有り肌の滑らかさは極上のシルクにも似た肌触りだ。ゆっくりと腰を動かし始め、段々ペースを上げていく。四葩は擬似的なセックスを体験し、その未知な刺激に対して戸惑っているようだ。

 

「た、タタラっ! これ、すごっ!? あたま、ぐちゃぐちゃになる!!」

 

 性的快感で全身が紅潮する四葩は常の理知的な姿が消え、言葉を紡ぐ事すら難しい様子だ。そんな姿をもっと見たくなり『性魔術』でその身体の感度を上昇させてやる。

 

「〜〜っ!?」

 

 言葉にならない声を上げて背を仰け反らせる四葩の姿に俺も興奮して、腰を動かすペースが自然と速くなる。陰核への刺激が更に強くなったからか四葩の反応は更に大きくなり、ついには身体を弓なりに反らせて絶頂を迎えた。

 俺の身体に四葩が放った潮が盛大に掛かる。勢いよく放たれたその体液で俺を汚していく事に気を回せない四葩は両手で顔を覆って荒く息を吐いている。

 

「四葩、大丈夫か?」

「……大丈夫に見える?」

「正直に言うなら、気持ちよかったんだろうなってのは分かる」

 

 顔を覆った指の隙間から涙目で俺を睨んでくる四葩、口調が何時ものとは違って余裕の無いそれだ。そんな四葩が愛しくて、そっと手を退けてキスをする。唇どうしの触れ合いから、舌を絡め合う濃厚な物に変えていくが四葩は受け入れてくれた。

 

「……タタラ、気持ちよく無かった?」

「いや、気持ち良かったけど……え、何でその発想に?」

「だってタタラ、出してないし」

 

 不満そうに視線を下に向ける四葩のソレを追えば、いまだに隆々と勃ち上がる俺の愚息。確かに射精まではいけなかったが、十分に気持ち良かったのだ。

 

「もう少し?」

「割と限界は近い」

「なら、妾がするよ」

 

 今度は俺に覆い被さる様にする四葩、あまり大きくは無い自らの乳房を寄せて俺の愚息を挟むようにする。

 

「……本当にエテルが言うように足り無いのじゃな」

「俺も流石に言葉に困るんだが」

 

 と、そんな俺の反応に対して四葩は勃起した乳首を陰茎に擦り付け、更に身体全体を使って愚息を扱き始める。先端に口を付けて舐めたり吸ったりをしつつ小さくも柔らかい乳房と硬い乳首の刺激を愚息に与えてくる。

 素股で快感を溜め込んでいた愚息はすぐに限界を迎え、射精した。勢いよく吐き出された精液を口内に受けて驚く四葩、反射的に頭を逃がそうとした彼女だが俺が咄嗟にその頭を押さえて逃がさない。口の中に収まりきらず、口端から俺の精液が溢れている。息苦しさから精液を嚥下する四葩だが、遂には飲みきれなくなり咳き込んで吐き出してしまう。

 

「ごめん四葩」

「本当だよエロタタラ」

 

 謝罪すると涙目の四葩に睨まれながら罵られた。いや、今回のは俺が全面的に悪いから受け入れるしかないが。

 

「その、手慣れてはいなかったけど練習してたのか?」

「……お母さんが殿方を喜ばせる為にってここ最近ずっと教えてくれてた」

「……コメントし辛いな」

「されても困るよ」

 

 ジトッと俺を睨み続ける四葩の視線に居た堪れなくなって視線を逸らす。一度射精して大人しくなった俺の愚息は通常状態に戻っているが、四葩に睨まれたから縮こまった訳では無い。何なら睨まれて逆に硬度を増すことも出来る……流石に変態的に過ぎて抑えるが。

 

「身体中にタタラの匂いが着いておるのじゃ……お風呂に入らないと」

「髪に付いてないのが救いかなコレは」

「タタラに言われると何かムカつくのじゃ」

 

 俺の体液が原因だからそりゃそうか。

 

「おじゃまするでござるよ」

 

 と、そんなタイミングで最悪の来訪者が来た。いや、逆に助けか?

 

「い、一華……!?」

「む、四葩に先を越されたでござるな。まだ未通みたいでござるが」

 

 冷静な一華の様子に疑問が湧いてきた。あ、さてはコレお義母さんに言われて来たな?

 

「一華、四葩を連れて風呂入ってくれるか?」

「御意にござる。ご主人、冷静でござるな?」

「反応の薄さから既知で此処に来たっぽいしな。お義母さんに言われた辺りだろ?」

「正解にござる」

 

 何だか俺が一華の事を理解している様子なのを喜んでるっぽい。何となく、知らなかったら不機嫌……いや悲しくなっていたんだと思う。

 

「それでは、失礼するでござるよご主人」

 

 そう言って部屋から出るのかと思えば、俺の股間に顔を埋めてくる一華。なんで?

 

「お、おいっ!?」

「従者として、主人の汚れを清めるでござるよ」

 

 そう言って一華は俺の精液と四葩の唾液で汚れた愚息を舐め始めた。射精した直後で感覚が鋭敏になっている愚息はその刺激に耐えられず再び硬度を取り戻す。俺の愚息を舐めて清めるつもりの一華だが、快感によって先走りが流れ更に大きく口を開いた為に唾液が溢れて俺の愚息を汚していく。

 

「……綺麗に出来てないなら、お仕置きだな?」

 

 俺は一華にそう言って、その秘処に手を伸ばす。下着は興奮により分泌された愛液により濡れて張り付き、その筋を浮き彫りにしている。筋を指でなぞり、膨れた陰核を摘み弄ぶ。その刺激に集中を乱されたのか口での奉仕が漫ろになり、その罰として更に刺激を与えていく。

 俺と一華の痴態を見ている四葩も興奮したらしく、その場で己を慰め始める。その事に気付いたのか、一華も恥じらいで反応が変わる。尾で四葩から隠そうとするが、ソレは俺が許さない。一華を後ろから抱き締めるような体勢を取り、両脚を押さえて秘処を四葩に見えるようにする。

 

「ご、ご主人やめて! 四葩に見られちゃうでござる!!」

 

 両手を伸ばして隠そうとする一華の(うなじ)を舐める。突然の感触に驚いたのか、甘い声を上げて動きが止まる。探索後に着替え無かった為に服装が忍者の服なのを良いことに、その襟を開いて乳房を曝す。エテル程では無いが大きなそれが零れ出る、白い肌の先には薄桃色の乳首が興奮により勃起しているのが見えた。

 その大きな乳房を下から掬うように持ち上げて、先端を口に含む。一華はその刺激で甘い声を上げ、秘処から更に愛液を溢れさせる。四葩は身を乗り出してそんな一華の痴態をより真剣に見ながらその手を加速させている。身体から力が抜け閉じる力も無い一華の脚から片手を離して開かれた秘処をなぞる。陰核を弄り、陰唇を擽りその度に一華の甘い声を上げさせる。四葩は俺の指の動きを真似て快楽をトレースしている、快感に腰が引けつつも更に更にと求めて前屈みの姿勢になっている。

 やがて一華の快感が最大に達したのが絶頂を迎え、潮を吹いた。四葩も同じように達したらしく身を震わせながらその股を溢れた体液で濡らしている。二人揃って荒い息を吐き、その音が室内を満たしていた。

 

 

 本番なしで陽出嫁二人と諸々楽しんだ後、脚がふらつく二人を風呂へ向かわせて俺は一人部屋の掃除をする。なんというか、とても雌の匂いとも言うべき物がこもってて陰茎が苛立つのだがそんな事は無視して部屋を換気しつつ四葩と一華が床に吹いた潮の痕跡を丁寧に消していく。一通り片付けが終わった後、俺はインベントリから守刀を取り出す。

 俺が作った『厄切』の守刀。刀装具を拵えた為に外見は整ったが、四葩が俺の魅了を弾けなかったことが気にかかる。確かに俺自身に四葩を害する気は無かったし、恋仲であるのだから四葩が俺を受け入れてしまう精神性が有るのも納得する。しかし、親しい相手からとは言え魅了を通してしまうのはあまり宜しくない。

 

「失敗、なのかな」

 

 思わず言葉を零す。何れはパーティメンバー分を揃えて深層攻略用の装備にしようとも考えたが、相応しくないのかも知れない。鞘から懐刀を抜いて刃を見る。ミスリルの刀身は俺を歪めて写していて、まるで『お前は誰も守れない』と言われているようだった。

 

「これじゃお義母さんには渡せない……あの二人に渡してもダメかな」

《落ち込んでいる様子ですが、その懐刀をお渡しになるのをやめるのですか?》

「……え?」

 

 唐突に声を掛けられ驚いて振り向くと『料理長』が立っていた。あれ、なんで?

 

《その御守り、お渡しになるのをやめるのですか?》

 

 同じ質問をされて、俺は少し迷いつつ口を開く。

 

「正直、効果が信用出来なくてな。コレ今日だけでも2回効果を発揮しなかった場面が有ったんだよ」

《それはどんな場面なんですか?》

「日中に実験として俺に掛けられる精神干渉……激昂の魔法を素通ししているのと、さっき四葩って俺の恋人に魅了を掛けたら素通しされたみたいで」

《ふむ……少し拝借しますね》

 

 俺の言葉に少し考えた『料理長』は俺の手から守刀を取り、目を閉じてその刀身に指先で触れる。何をしているのかはよく分からないが、まるで剣に宿った命と対話しているかのように感じる。少しして目を開いた『料理長』は、俺に向き合って来た。

 

《タラシさんに魔法が掛けられた際にこの子はどうも『正しき怒りを胸に、我等は輝く剣を執る』と決意したみたいです》

「魔を断つ剣でも呼び出すつもりか」

 

 いきなり物騒な祝詞を上げんでくれ、あの世界の住人とか火力が桁違いで勝ち目が見えねぇんだよ。……誰かいま『下半身は向こう出身だろお前』とか言ったか?

 

《その次にタラシさんが魅了を掛けた際にはどうも『抱けぇ! 抱けぇ! 抱けぇ!!』と思ったそうですね》

「気ぶり(じん)!?」

 

 なんで出来てから1日足らずでそんな自我持ってるんだこの守刀、まさか妖刀の類なのか!?

 

《概念武装としての性能が尋常では無い高さですね、所持者にとって悪い効果の尽くを弾く優秀な概念が込められてます》

「それはお師様にも言われたな」

《この概念武装の凄い所は『所持者にとって悪い効果』を弾ける点ですね、持たせる相手が死霊系なら回復魔法とて弾きますよコレ》

「……は?」

 

 何か想像以上にヤバい性能を説明された。所持者にとっての悪影響ってそんなに広い範囲で適用される物なのかコレ。

 

《今はまだ概念武装として幼いですが、100年もしたら神々からの干渉も弾けますね》

「意味不明過ぎる性能じゃねぇかな」

《それだけ、貴方の持つ相手を守りたいという願いが強いのですよ。誇りなさい》

 

 どうもこの『料理長』は遠回しというか、迂遠な言い方でないと言葉を伝えられないらしい。しかし、その心遣いは確かに俺に届いた。

 

「……なら、コレを人に贈るのは問題無いんだな」

《少なくとも、貴方が守りたいと思っている後輩さんのお二人は確実に想定する脅威から守られますよ》

「……そうか。ああ、安心した」

 

 この世界のシステム側の存在である『料理長』に保証されるなら安心出来る。些か現金過ぎる考えかも知れないが、信じられる要素が有るなら縋りたい。

 

「それで、今日はなんの用事で来たんだ。包丁でも注文しにか?」

《以前タラシさんが言ってくれたじゃないですか、包丁が欲しくなったら注文しろと。なので今回は少し特殊な包丁が欲しくて依頼に来た次第です》

 

 世界の根源に根ざす『看板娘』の『料理長』が欲しがる包丁ってどんなトンデモ性能を求められるのか分かった物じゃ無いが、果たしてどんな物を頼まれるかな?

 

《今回注文するのは鮪解体包丁です》

「流石に特殊事例過ぎねぇか?」

 

 あんなんもう殆んど刀じゃねぇかよ……だからこそ今注文が来たのか、お師様から刀鍛冶を学んだのが切っ掛けって事なんだな。

 

《刃渡りは900mm程でお願いします》

「それはもう刀なのでは」

 

 一華の『牡丹』と同じく直刀タイプの刀でも作らないとダメそうだな。

 

《素材はコレを使ってください》

 

 そう言って『料理長』が渡してきたのはアダマンタイト4kg、不純物は少なそうなので確かにこの量で刃渡り90cmの鮪解体包丁は作れるだろうな。アダマンタイト製の鮪解体包丁とか意味分かんないけど。

 

《1週間後に取りに来ますので、貴方のお師匠様からしっかりと学び取った全てを注いで作って下さいね?》

「いいぜ、その挑戦受け取ってやるよ」

 

 俺の返答を受けた『料理長』は微笑んだ後にカーテシーをして去って行った。お師様から全ての技術を学んでから打つ事を望まれた、つまりまだお師様は俺に見せてない何かが有るのだろう。3日で全ての技術を盗むなんて評価してくれたのに、全てを見せてくれないとはお師様も人が悪い。たとえそれがお師様自身にとっては失敗した技術だろうと、そこから新たに学べる事も有るのだから弟子にはその失敗すら教えて欲しいものだ。

 その前に、包丁の鍛え方を教えて貰えたらさらに嬉しいのだが。

 

 

「……それで(ほんで)聞きたい事が有るとの事だが(聞きっどこつあっどんな)?」

「ええ、幾つか有るんですが」

言ってみろ(ことぅてみ)

「よく切れる包丁の作り方を教えて貰えますか?」

「……包丁かぁ(包丁なぁ)

 

 何かもっと別の事を聞かれるのかと覚悟していた様子のお師様だが、俺の質問が斜め上だったらしく腕を組みながら空を仰いだ。

 

どんな包丁を頼まれたんだ(どっだ包丁っば頼んどな)?」

「鮪解体包丁ですね」

また珍しい物を頼まれたな(まっだ変なもん頼んどな)?」

 

 お師様も珍しいと感じたらしい、と言うか陽出國には鮪解体包丁が現時点で存在してるのか……当主代行から立派な鮪を贈られてるし解体する為の物が有るのも当然か。

 

包丁の長さなどに指定は有るか(ものんながはどんもな)?」

「刃長が90cm……三尺ですね」

「……それはもう刀でよくないか(そっだもう刀んよくなが)?」

「料理人なので武器は嫌なのかと」

 

 俺の言葉にお師様は再び天を仰ぐ。多分、似たような依頼を過去に受けたことが有るのだろう、遠い目をしているから多分そう。

 

包丁はまぁ刀の技術が活かせるから(包丁っど刀んわざぁつかちから)相応の物が作れはする(それなりんもん作れど)

「相応の物しか無理、ということですか?」

流石に専門家では無いからな(さっす職人なあらんかんな)

 

 鍛冶の専門家でも包丁の専門家にはその道で劣るとお師様が認める辺り、矜持と言える物が有るのだろう。ただ刃物と分類するにしても、人斬り包丁と鮪解体包丁は別物なのだ。

 

とは言えだ(そっだことど)包丁の造りくらいは教えておこう(包丁んつくりっばおしえっど)

「そこは譲らないんですね、お師様」

 

 専門外ではあっても剣については教える姿勢のお師様を流石としかいいようがない。

 刀と包丁の違いについてはその刃の構造だ。鋼を軟鉄で挟んだ甲伏せに近いが真逆の構造をしているのが両刃包丁の造りで、心鉄がそのまま刃になったような形になっている。一般的とされる和包丁は片面が平になっている片刃造りが主だが、コレは利き手によって刃の造りが逆になる。過去作を見る限りでは『料理長』の利き手は右だと思うが、本人に確認を取らねば本当の所は分からない。両刃造りの方が楽だが、そうすると刃を細い上幅広く造る特殊な刀になる予感しかしない。

 そんな風に設計図と鍛え方を考えて図を起こして居ると、お師様が盛大に溜息を吐いて俺を見ていた。包丁特有のせり出たような刃の構造をそのまま刀にしたかのような形状がどうもアレだったらしい。

 

「……駄目ですかね、コレ」

鮪解体包丁と言うより人斬り包丁だな(まぐろぎりっことよりひときりだぁな)

「ソレってもう刀って言いません?」

 

 お師様は俺の言葉を聞いて目を反らした。うん、わざわざ言葉を選んだ所を申し訳無いです。

 

「明日からは包丁を練習かなぁ……」

包丁なら一人でも鍛えられるな(包丁っばひとっでかぬちできなぁな)

「……元から一人で刀鍛えられてたような」

儂の存在意義が消えそうな事を言うな(儂ん意味きえんどなことっすな)

 

 しかし、包丁に向けて只管に薄く鋭い刃を鍛えなければならないな。剃刀の鋭さ薄さを持ちつつ、硬い外皮を裂いても刃毀れをしない丈夫な刃。ただ硬いアダマンタイトを使ったという以上に工夫が必要だろう。

 そう考えて俺は、皆が寝静まるタイミングで鍛冶場に一人籠る。

 エテルとは出来るだけバッティングしないように気を付けつつ、炉に火を入れて5kgのミスリルを温める。

 何時も通り、刀を鍛えていく。しかし、大きさがソレまでと違う。全長が約200cmで刃幅が約15cm、厚みが約1cm程にもなる超巨大な刀。良く斬れるように鋭く薄い刃を作る為、自然と幅広く出来てしまった刃を丁寧に砥いでいく。2mも有る刃を砥ぐのは思いの外時間が掛かっていたのだろう、砥ぎ終わる頃には空が青く成り始めていた。

 

「……やっちまったな」

 

 作業に集中して一晩丸々鍛冶に当ててしまった。こんなのはいつ以来だろう、最近は効率化に効率化を重ねて1時間も有れば剣が打てるようになった。それが砥ぎを含めて一晩掛かるなんて。

 

「しかし、何か清々しいな」

 

 夜が明けた空は雲が無く、今日もまた鍛練日和になるだろう。砥ぎ終えた刃は一先ず作業台に置いたまま、リビングのソファに横になる。疲労感で頭もまともに動かない中、そのまま目を閉じて一時の眠りを享受する。

 そして、お師様に叩き起こされる羽目になる。

 

おいタタラ(おんたらぼう)お前本当になんてもん作ってやがる(あまんほんにデタラメん作っどんな)

「えっと……すみません」

「タタラさん、何を目的としてあんな特級危険物を作ったのですか?」

 

 リビングに正座させられ、お師様とお義母さんの二人から只管に怒られる。俺が朝方まで砥いでいた刃……茎切りすらしていなかったソレは、お義母さんが周囲に結界を張ってまで対応する代物だったらしい。

 

「目的としては鋭く良く切れる、包丁に使える技術を模索して作ったのがそうです」

「その結果産まれたのがアレ……」

タタラ(たらぼう)流石にその目的でアレは無いだろ(さすっどそん意気っどアレきたっどんなか)

 

 どうも俺がよく分からないだけで、出来た代物がヤバいらしい。この二人の言葉を聞く限り、あの刃はどうも危険極まりない出来になっている様子だ。

 

「あの、出来た物を鑑定してないんですけど……何が出来たんですか?」

概念武装だ(神刀っど)それもとびきりタチの悪いな(そんもとびっきりわるぅな)

「……ここ最近気安く出来過ぎじゃないですかね、概念武装」

「作った張本人という自覚を持って下さいね?」

 

 お師様をしてとびきりにタチの悪い概念武装、はたして内包した概念とはなんなのか。リビングから物が置かれている工房まで移動し、物を前にする。

 

概念は『切断』だ(かたっど『切り裂き』)それも儂が鍛えた物よりも凶悪な(そも儂んかぬちたもんよりわるぅな)

「お師様の物よりも凶悪な『切断』の概念武装……」

「コレ、茎も無いので刀として刀装具も付けられないんですよね……私の結界も刃先に触れたら真っ二つでした」

「いや、本気でヤバいな」

 

 想定以上にヤバい。物理的な物だけでなく魔法的な物まで切り裂くそんな特級危険物をインベントリに仕舞わないのは何故かと思ったが、下手に仕舞ったら『切断』の概念でインベントリが切り裂かれるのだろう。不味いな、納める鞘が無いぞコレ。しかも茎を仕立てて無いから握れる箇所も無く、峰を掴もうとしてうっかり刃に触れれば指が問答無用で切り飛ぶのだろう……詰んでね?

 

「何とかしないと……」

「鑑定しようとしましたが干渉を切り裂かれました、その為に斬れ味を鈍らせる系の呪も通用しません」

「後から嫌な情報が増えてるのが最悪って感じですね……お師様の刀はどうやってインベントリに?」

儂のは庫を切り裂ける程の概念は無い(儂ん刀ば庫ん斬れっほどのかたはなか)その点だけでタタラの概念武装が桁違い(そんでたらぼうの神刀んわるぅ)の証左だ(あかしじゃ)

 

 インベントリを切り裂ける事で証明される格の違いに全く嬉しさが湧かないのが凄い、誰も此処までの斬れ味なんて望んで無いのだ。どうやってコレを納めるか、抜き身のまま放置は何かの拍子にコレが床に落ちた時が怖すぎて無理。

 何より今日はバカが下の妹弟を連れて来るのだ、工房や鍛冶場には入らないようにさせるが流石にまだ5才や3才の子供にその約束が守り切れるかと問われたら疑問が残る。あのバカの兄弟なので聞き分けのいい子達なのだが、子供はそれ以上に予想不可な生き物なのだ。危険物が置いてある場所に入られたら本当どうしようもない。

 

「刀装具が拵えられないから柄も無いですからね、この刃」

「刀身に穴を空けてそこへ螺子を差して固定する方式は浮かびますけど、作業中に振動で落ちて来そうなのが怖すぎますね。概念から『クラフト』スキルも通用しませんし……」

 

 『鑑定』が通じないので予想はしていたが、『クラフト』も通じないのは地味に心にくる。先に鞘を仕立てた上で作業をしなければ下手したら命が無くなる事態になるが、例えアダマンタイトで鞘を作ってもコイツは容易く切り裂くだろうと言う変な信頼が有る。

 確かこういう『地面に刺さったら世界が終わる剣』みたいな中でもマイナーな伝説が前世に有って、鞘もその剣専用に特殊だったって話が有った筈なのだ。それが思い出せたのなら解決できる気がするのだがどうも記憶に引っ掛からない。

 

「鞘も何かしらの概念を付けないと耐えられないですよね……『不壊』とかでも付けるべきか?」

『不壊』では役者不足だな(『壊れず』ったぁふそっど)その程度の概念では耐えられん(そっだかたはスパッどきっぞ)

「鞘の内の時間を止めて鞘への干渉を止めると言うのは?」

「時間停止の概念ってどう作ればいいんですかね……」

奥様それは少々夢を見過ぎだ(奥方ぁそっだのはおとぎっど)

「そうですよね……」

 

 三人よれば文殊の知恵と言うが、三人揃っても事態解決の妙案が出て来ない。流石の文殊菩薩様も何でも斬ってしまう剣の鞘に対する妙案なんて浮かばないか?

 

「……あの、朝ごはん出来たから食べません?」

 

 そんなタイミングで掛かるエテルの声、そう言えば緊急性が高くて三人揃って頭を悩ませていたがまだ朝食前だったのだ。

 

「……取り敢えず、食べた後に考えましょうか」

「そうですね、頭を動かす為の活力が足りなさそうですし」

そうだな(そっどな)腹が減っては戦はできぬとも言うしな(はらぁへっただ戦ばできんな)

 

 思考を一時中断し、鍛冶師三人は問題解決に向けて先ずは栄養補給に向かう事にした。




四葩の初エロは
フェラ
素股
貧乳ズリフェラ
の3本でお送りいたしました。初手本番無しは元からですが、フェラだけで終わらせるつもりが何か増えました。
申し訳ありません。

因みに一華のボーナスタイムは何となく思い付いただけですが、元から本番にはならない予定では有りました。
このまま美味しく処女を頂いた上に我慢できず四葩も頂いて呼びに来たエテルも頂いた上に三人が懐妊して学生運動に不参加になりそうになったので慌ててストップしました。

もし、番外短編が有るのなら※一応全部書くつもり

  • タタラとエテルの立場逆転
  • 現パロ(エテルヒロイン)
  • 現パロ(四葩幼馴染)
  • 武器が擬人化してタタラへ物申す
  • 年増組と同い年
  • 聖人カレハ
  • 原作エテルとタタラ
  • ガチ妹ダリア・ジュロン
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