※この作品はR-18です。

サーヴァント現代派遣エロ小説   作:中落ちカルビ

4 / 7
BBキッズチャンネル『源頼光1』

「大谷様、源です」

 

 寂れた木造アパートの一室。月明かりしかない夜中のこと。

 薄い木板のドアが日に焼けていない真っ白な手でコンコンとリズムよく叩かれる。

 

「…………あっ」

 

 しばらくの沈黙の後、ドアの横の古臭いドアベルを白魚のような指が押下した。

 

 ピンポーン

 

「はいはい、いまでますよぉ」

 

 やっと鳴り響いた割れたチャイムの音。その音に合わせてガチャリ、ぎぃと軋む音が続き、その部屋の主が顔を出した。

 

「おぉ、おぉ! 頼光ちゃん! よう来てくれたなぁ!」

 

 その部屋の主人、大矢はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべ、来訪者の女性、源頼光をじっくりと眺める。

 それはまさに舐めるような視線だった。

 切れ長の眉毛に優しげな瞳、スラリとまっすぐ通った鼻筋、腰まで伸ばした艶やかな黒髪は正に大和撫子。

 そんな頼光の美女顔じっくりと見つめた後はかなりの爆乳であるアナスタシアさえも軽々しのぐ超超爆乳、タートルネックのノースリーブシャツに包まれた、はち切れんばかりの爆乳長乳を舐めるように見つめている。

 

 そんな不躾な視線を誰が好むことだろうか、当然頼光も不愉快に思い、視線を遮るようにそっと自身の胸を隠した。

 

「大家様、頼光ではなく源とお呼びください」

 

 愉快でない、という感情は挙動だけでなく扱いにも反映される。

 頼光は馴れ馴れしい名前呼びにちゃん付という呼び方を修正するよう求める。

 だがしかしそんな刺々しい言葉はまさに暖簾に腕押し、糠に釘と言った様子だ。

 

「ほほ、まぁ良いじゃないか良いじゃないか頼光ちゃん! 店子と大家の間柄じゃろうて」

 

 大矢はニヤニヤと笑みを浮かべたまま、今度はピッタリと衣服が張り付きラインが浮き出ている引き締まった腹筋をや臍の窄まりを舐めるように見つめながら視姦を続けた。

 

「……はぁ……それで家賃の件ですが……」

「ほほ、まぁまぁ頼光ちゃん! 堅苦しい話は中で座って! ゆっくりお聞きしますよぉ」

「……いえ」

「まぁまぁまぁ!」

「はぁぁぁ……わかりました」

 

 頼光は大きくため息をつくと促された通り、大矢の家へと入っていく。

 その後ろから大矢はついてくるのだが、その視線は頼光のタイトなジーンズに包まれたツンと持ち上がった形の良い安産型の尻に釘付けだ。

 胸、臍、尻と頼光という女性の魅力的なパーツを余すことなく視姦し、大矢は大きくうなづく。

 それはまさに『お眼鏡にかなった』などと言いたげな様子だ。

 そして事実頼光は彼のアナスタシアで上がりに上がったハードルを飛び越えたのだろう。

 大矢はとっくに枯れてもおかしくない年齢でありながらまだまだ雄としてたたかえるようだ。

 白いモモヒキの股間はもっこりと膨らみ、まるでのたうつ蛇を股間に飼っているかの様な有様だ。

 

(はぁ……穢らわしい)

 

 そのような有様なのだから当然頼光にもその欲望の発露はばれている。

 頼光は見た目通りのお淑やかな美女のような一面を確かに持っている。だがその本質は自身の息子と思い込んでいる藤丸立香に恋慕し、彼の貞操を粛々と狙う肉食動物。

 そんな彼女が想いを寄せる立香意外に性欲を向けられ喜ぶはずもなく。

 大矢が頼光を見つめる熱い視線とは真逆、彼女は路上のゴミや石ころを見つめるような冷ややかな視線を大矢にあびせていた。

 

「ささっ、頼光ちゃん! 座って座って!」

「はい……失礼します」

 

 頼光が案内されたのは六畳一間の和室だ。その部屋には小さなテーブル、伏せられた写真立てと座布団が2枚。それ以外には山積みの缶ビールがあるだけの部屋だ。

 

 大矢はその座布団にドカッと座ると自身の横をポンポンと叩き、頼光を隣に座らせようとする。

 そんな大矢の態度にまたもため息をつきながら頼光は大矢から最も離れた位置、座布団の敷かれていない対角線上の位置に正座した。

 

「それで家賃の話なのですが……」

「ほほ、まぁまぁ! どうぞどうぞ! お酒でも飲んで! 口を滑らにのぉ!!」

 

 大矢はそう言うと、山積みの缶ビールを手に取る。そして湯呑みを頼光の前に置くと、缶からビールを注いだ。

 そんな一連の動作を頼光はただ黙って見つめていた。

 

「ささっ、どうぞどうぞ!」

「……ありがとうございます」

(心底嫌ですが、注がれた以上飲まなくては失礼ですね……それに)

 

 そう思った頼光は注がれたビールを一気に飲み干した。そして大矢の差し出した缶ビールに手を伸ばし、またも一気飲みする。

 

「ぷはぁっ……ありがとうございます。ちょうど喉が渇いていましたから」

(この程度の酒精など私にとっては水も同じです)

「おお! 良い飲みっぷりじゃなぁ! ささ、もう一本!」

「いえ、もう結構。それより家賃の話をしてください」

 

 さらに酒を注ごうとする大矢に頼光はピシャリと言い放つ。

 

「ほほっ、そうじゃったそうじゃった」

 

 大矢はそんな頼光に気を悪くするどころか、ヘラヘラと笑いながら話を続けた。

 

「いやぁ! 家賃の事は心配せんで良いぞぉ! 儂がちゃんと払ってやるけぇ!」

「……はい?」

「いやな? 大家として、店子の面倒を見るのは当たり前じゃろ? 穴ちゃんにも息子の世話をしてもらってるしのう」

(何を……言っているのですかこのゴミ虫は)

 

 ぶひゃひゃひゃと大笑いしながらそう言い放つ大矢。

 そんな大矢の発言に頼光は苛立ちを隠せない様子だ。

 そもそも頼光がこの部屋に来たのはこのいやらしいゴミ虫、老人に家賃の件で話があるからこの時間に来てくれ、そう言われたからであった。

 

 人を呼び出しておいて呼び出した理由はうっちゃり馬鹿笑いを上がる。そんな人間に好感を覚えるものはいない。

 

「いえ、しっかりと払わせてもらいます」

「ほほほ大丈夫じゃて! まぁどうしてもっというならじゃ……」

 

 しかも、しかもだ。

 こんな人間に相手が言い出した事とはいえ借りを作りたくない頼光が言った言葉に対しての対応はもっと酷い。

 

「ほほ、そのでっかいパイオツで払ってもらっても良いんじゃぞ」

「…………」

 

 両手でワキワキと握ったり開いたりを繰り返す大矢。彼へのあまりの怒りに頼光は意識が遠くなる。このゴミ虫は、一体全体何を言い出すのだ。

 確かに頼光は自身の豊満な肉体に自信を持っているし、それを武器にする事にも迷いはない。

 だがそれは愛する者以外に求められても良いと言う事ではないのだ。

 そもそも彼女にすれば愛のない行為など気持ち悪いだけだし、立香以外から向けられる性欲ほど不愉快なものはない。

 

「ほほ! 冗談じゃよ! まぁ家賃の事は気にせんでええけぇ!」

 そんな頼光の怒りを察してか、大矢は冗談だと笑う。だがその笑いは下卑たものだ。

「そうですか……では」

 

 頼光はそんなゴミ虫の態度に怒りを覚えつつも、家賃を払わないというなら長居する理由もないと立ち上がる。

 

「ほほ! まぁまぁ! そう急がんでもええじゃろ?」

 

 そんな立ち去ろうとする頼光を大矢は慌てて引き留める。そして立ち上がりかけた頼光に再度座るように促した。

 

「すまんのぅ、実は連れ合いに先立たれてから1人の晩酌が続いておってな。息子もおらんから寂しくての、よかったら付き合って欲しいのじゃ」

「……はぁ」

 

 大矢のその提案は頼光の怒りに油を注ぐ行為だ。だが、大矢が『息子』と言った瞬間、頼光の表情が一瞬強張ったのを大矢は見逃さなかった。

 

「まぁ、酒の肴に昔話でも聞いて欲しいんじゃ」

(このゴミ虫……何が目的ですか)

 

 そんな大矢の言葉に頼光は警戒する。

 そしてそんな頼光を見て大矢はニヤリと笑うのだった。

 

「……わかりました」

「ほほありがたいのぅ。いやぁ頼光ちゃんをみとるとの! 若い頃を思い出すんじゃ! ほれこれが当時の写真じゃ」

 そう言って大矢が伏せられていた写真立てをを持ち上げる。

「なっ!!」

「そっくりじゃろう? わしが家賃を持つと言っとるのはわしの連れ合いの若い頃にあんたがそっくりじゃったからなんじゃよ」

 

 頼光が息を呑む。

 その写真に写っていたのはシンプルながら質の良さそうな和服を着た頼光であった。

 そんな頼光の動揺に気を良くしたのだろう、大矢はニヤニヤと笑いながら言葉を続ける。

 

「さぁさ! 酒も肴も用意しよう!」

(た、確かに似ていますね……。ここまで似ていれば先程までの態度も頷ける)

 

 とうに失った妻にそっくりな女性。その前で少し気が緩んでしまった。

 そう思えば頼光も大矢の馴れ馴れしい態度にも一定の理解を持つことができた。

 

 大矢はどんどんとビール缶を並べどこから取り出したのか干しイカなんかもテーブルの上へと並べていく。

 

「ささ! まずは乾杯じゃ!」

(とはいえ、このような汚ならしい視線を向けて良いことにはなりませんが)

 

 頼光は大矢を睨みつける。

 理解、などと言ったが、所詮は『一定の』理解だ。その理解によってもたらされる許容量を大矢の行動や視線は圧倒的に振り切っている。

 

 

(まぁ……晩酌くらいは付き合ってあげましょう)

 

 

 だがしかし、それでも立ち上がる事はしない。

 自分に似た妻、後を継ぐものがいない孤独、

 その2つの理由に頼光は強く出れないでいるのだった。

 

「わかりました、ではお注ぎします」

 

 そう言って頼光は大矢の開けたビール缶へビールを注いだ。

誰を派遣する?

  • アナスタシア2
  • 源頼光2
  • ジャック2
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。