※この作品はR-18です。

樋口円香さんがトラブルもみ消しと引き換えに気絶するほどイカされてしまうお話   作:ふりーじ屋/家庭内禁書

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「前回の責めが生易しいと思えてしまうほど」とのご依頼内容で、少しだけスカトロとイラマ・嘔吐を出しました。



樋口円香さんがポルチオどころか尻穴やノドまで絶頂させられてしまうお話

「体よく断れるはずが引き受ける羽目になった社長も、毎度めためたにされてるのにこうしてのこのこやってくる円香さんも、目標をぼんやりとしか言わないご依頼人サマも……それらに付きあう羽目になってる私も……」

「バカバカしくなってくるよな」

「そこまで言ってませんけど」

「ひょっとするとそこまで含めての趣向かも」

「ひょっとすると!? まだふわふわした話が続くんですか……もうなんか他人事ですね」

「同じ仕打ちでもバカの気まぐれに付きあわされてると思うといっそうしんどくなるから」

「……私のお手当にも色をつけてください……あちらに吹っかけたつもりが、飲まれちゃったのでしょう?」

 

 男1人女1人が、ベッドに横たわる少女を両側から挟む位置で見下ろしている。

 

「……初めて意見が一致しました……こんなの、バカバカしいって」

 

 少女がついた悪態は、言葉の内容とアンバランスなほど熱っぽく震えていた。

 ベッドには性行為らしき跡が生々しく残されていた。ふたが開けられたローションボトルが、丸まったティッシュが、電動のローターやマッサージ器などの淫具が、ごろごろと漫然と転がっていた。生臭くそれ以上に甘ったるい少女の汗と匂いがぷんぷんと漂っていた。

 対して、男がすぐそばに1人いるにもかかわらず、コンドームや精液などの痕跡がまったくなかった。情事と呼ぶには事務的だった。

 

「初めのうちはもっと冷たく素っ気ない感じだったのに……情を移されても困るんだけどね」

 

 横たわっている少女・樋口円香と、見下ろしている女のドクターが、乾いた笑いを漏らした。

 

「まぁ社長が半分ぐらい困ってるのは本当だと思いますよ……詳しくは言えませんけど」

 

 ドクターが伏せた“詳しく”とは、円香がここ数日このベッドのある部屋に呼び出されて、以前にもましてハードな責めを受けていることの背景について、であった。以前よりアイドルとして人気を高めており、この部屋に何回もやってくる時点でスケジュール面だけでも無理が出てくるにもかかわらず、円香はやってきていた。

 その高まった人気を妬まれたこと、また円香を含むアイドルユニット・noctchillのメンバーが芸能界の力関係にうとく不用意に不興を買ってしまったこと、所属する283プロの規模が小さいことなどが重なって、円香に“わからせてやってほしい”との依頼が男に持ちこまれた。

 円香には、自分が拒絶すれば友人たちが身代わりにさせられることなどがほのめかされていた。

 

 

「円香さん……君、何したの?」

「……小娘には、わからないことなんでしょうよ」

 

 男は“わからせてやって”の程度をはっきりさせようとしてやんわり濁された。この対応から案件への面倒さ、きな臭さを感じた。ぎりぎり割に合わなさそうな条件を返答した。

 思案に反して、それでもいい、と言われてしまった――『社長さんが前に彼女のトラブルもみ消してやったからつけ上がらせてしまったのでは』とも当てこすられて――バカバカしいと思いながらも引き受けた。

 

「もう見た目ほど元気じゃないくせに、よく言うよ……もしかして、そういうとこで誰かの逆鱗に触れた?」

「……あなたがたこそ、お疲れのようで」

 

 その日の円香は見た目より追い詰められたいた。生理的に同程度の絶頂なら、軽々しく押しつけられるほど相対的に重くなる。

 

「言われてしまったよ。図星だけど。初めのうちは、もっと、ねぇ……」

 

 

 

 

 

 “わからせてやって”が始まってから最初の日の最初に円香に与えたお仕置きは、ぬるま湯による浣腸だった。

 

『何も混ぜものはしていませんよ。肛門からだと変なものそうそう入れられません』

 

 円香は四つん這いの姿勢で拘束されながら、シャワーのようにさらさらと水を発するホース付きのノズルを肛門に押し当てられていた。ぬるま湯の勢いが強すぎて水がびちゃびちゃとあふれ出すままになっていた。

 

『腸内ってかなり敏感なんです。例えば経口摂取だと粘膜吸収のとき胃液とかと混ざって希釈されるんですが腸液だとそういう薄まるのもたかが知れてます。それでいて腸には吸収能力があって、水分や栄養分を経口摂取できないで緊急事態のとき肛門から突っこんだりします。最近は肛門から酸素をぶちこむなんて研究で有名になりましたね』

『お尻の穴から美容に効く成分を注入します、とかやってみる? ハードル高すぎかな』

 

 円香は無言だった。ドクターの滑らかすぎて相変わらず軽薄に聞こえる講釈に、気だるそうな表情をする余裕を見せていた。

 

『ただのぬるま湯ですから、くすぐったいだけのはずです、まだ』

 

 円香の尻がふやけかけたころ、ようやくノズルからのぬるま湯が止められた。

 

『社長、着けたほうがいいですよ』

『花も恥じらう女の子にそれは失礼でしょ……さっきまで水びちゃびちゃさせてたのもあるし、汚れてもないでしょ』

『ゴムみたいなものです』

『はぁ』

『だいたい、樋口さんがどれだけきれいにしてても、しょせん肛門ですからね?』

 

 社長が円香の尻穴に――『これつけるの苦手でさ……』『女の子に失礼とかなんとかってより面倒くさがってただけじゃないですか』――医療用にも使えるぴったりしたゴム手袋を着けた指を抜き差しする。腸内に水が残っていて、ぶびっ、ぶびびっ、とあられもない音が漏れて、3人の耳をわずらわせる。円香は氷のように硬い表情を保っていたが、ほっそりした太ももがわずかにびくりと震える。肉体的な刺激がほんのわずかであり、いつかと違って痛みも息苦しさも迫ってきていない。それらに意識を向けて屈辱を紛らわすことができない。

 水音がおとなしくなると、社長が円香の尻肉を両手の指先で割り開く。

 

『少しはほぐれてきたかな』

 

 円香が四つん這いにされたまま、その尻肉にひやりと異様な冷気が押しつけられる。いきなりの冷たさの正体を探ろうとする前に、こんどは太ももも尻肉も露骨にびくんと震える。見れば、社長がドクターから氷を手渡されていた。ウイスキーのロックに入れてもおかしくない、かなり大粒の氷だった。

 

『……あの、まさか、それ……』

『樋口さんのお尻に入れるよ』

 

 円香の驚愕に応じる社長の声は平静だった。先ほど指を挿入された時の尻穴への異物感だけでも、すでに軽い吐き気に襲われているのに、もっと大きく硬く冷たい異物を入れられようとしている。

 

『氷ってのはけっこう使い勝手がいいらしいね。なんたって体温で溶けるから、取り出せなくなるって心配が基本はないって話で……ドクター、人肌で溶ける塊ってんなら牛脂とかチョコレートとかじゃダメだったの? 樋口さんのお腹冷えちゃわない?』

『チョコとかと違って氷はお尻ぎゅってされてもそれなりに砕けずに形を保ちます。それに冷やすのも教育のうちです』

『止めなさい……って言っても、無駄なんでしょうね……っぐ、ぅ、この……本当に、入れる、つもり、で……!』

 

 社長が気のなさそうな態度のまま、ゴム手袋ごしの体温で氷の表面を溶かして、最初のひと粒を円香の肛門に押し入れようとする。

 

『ぐっ……ゔ、ッ……こんな、の……!!』

 

 腸粘膜へかかる冷気が突き刺さるように激しく、しかし氷を何度も押し込まれるとともに感覚を麻痺させていく。それでいて尻穴を拡張される圧迫感が耐えがたく、円香は歯を食いしばって脂汗をにじませる。氷の1粒が尻穴に飲み込まれる。腸内からふくらまされて菊輪がいびつになっているが、もう少しぐいぐいと位置を直されると、社長が指を離しても飛び出たりこぼれ落ちたりはしない。

 

『お加減は? 樋口さんがあんまり寒くてしょうがないならカイロでも持ってくる?』

『う゛、あ゛ッ……! 信じ、られない……く、うう゛……!!』

『頭冷やさず尻冷やす、なんて……』

『ムリのあるシャレだね、ドクターにしては珍しい』

 

 社長とドクターは事務的な口調と態度のまま、大小の氷を次々と円香の肛門へ詰めこんでいく。やがて円香は、体を底から浸食する冷えと異物感とで、ほとんど四つん這いを保てなくなる。拘束にすがるように姿勢を保とうとするも、尻穴の違和感が強すぎる。氷を詰め込まれた肛門が内側から押し広げられていて、思わず力を入れるとがりがりと鳴る。体を底から浸食する冷えと異物感が反響する。

 冷気に血まで冷やされたようにぞくぞくとした感覚が絡みついてきて、手足の指がもぞもぞ握りこまれる。背筋まで冷たくなってきたところでドクターから温かくしたカイロを頼んでもいないのに手に押し付けられるが、体内の温度差がひどくなってかえって頭や胸がくらくらする。ある意味で快楽より円香の理性やプライドを蝕んでいる。

 

『お腹が冷えすぎないついでに、おさらいをしておこうか……ドクター』

『はいはい』

『なんですって……はぁ、っう!? は…く、ぅあ……ううううっ……!』

 

 さらに下腹部にもドクターの手らしき感触からぐりぐりと圧迫を加えられる。以前の調教でさんざん快楽を焼きつけられたポルチオ快楽まで呼び起こされる。異物感がとっくに飽和しているところに、腸液と混ざってぬるくなった氷の一部がだらりと押し出される。冷たい尻穴と熱せられたポルチオで交互に揺さぶられ、悪態とため息に混じってよだれまでがこぼれる。気を張りなおすように円香が歯を食いしばる。。緊張と快楽が混じって、絞りこまれたウエストや細い背中に溝ができて汗がたまったり垂れ落ちたりする。

 

『んあっ、う、んはぁあぁっ……う、うっ……あうううっ、ぐっ……!』

 

 下腹部への刺激が丸々とした振動に変わる。ドクターが電動マッサージ器に切り替えたらしい。円香がさらに顔をしかめる。

 

『はっ、は、ぁ……お゙、ぐっ……ぅ……ッ……んくうぅっ!』

『これじゃ濡れても、氷の溶けたのなのか愛液なのかわからないね』

『そんなことはないでしょうよ』

 

 四つん這いの円香の肛門から液体がふつふつ垂れて膣口を濡らしてすべすべした太ももやひざに垂れ落ちている。何より円香自身の膣粘膜が充血してふっくら厚くなってきているのを感じている。社長やドクターの目からもおそらくお察しであろう変化だった。こうなってくると知らんぷりされても屈辱感がかえってひどくなる気がしてしまう。円香の視界がにじんでくる。下腹からのポルチオ刺激が不意打ちされて、いつのまにかたまっていた涙がこぼれて頬を伝う。さらにドクターが電動マッサージ器を押し当てたままにしたり離したりの不意打ちを織り交ぜると、ぶぴっと空気が混じった下品な音まで立ってしまう。円香を辱める効果が嫌になるほどてきめんだった。

 

『最初あたりの氷はだいぶ溶けてきたね……もっと入れ直しておこうか』

『はひっ、んはあ、は……お、おぉ゙っ!? はぅ、ほぁっ、はぁっ、はっ、あ゙……!』

 

 円香の膣奥と肛門やそれ以外のあちこちで、体温や感覚に大きな差が出てくる。いっぽうは冷たく痛み混じりの無感覚に、もういっぽうは熱くみだらに染まっている。それが円香を責めに馴れさせない。むしろ電位差が大きいほど電流が大きくなるように、円香の抵抗を蝕んでいく。円香はこれまでより大きくぶぴゅっ、ぷぴっと恥ずかしい音を漏らしつつ、透明な液体を何度も吹きこぼしてしまうが、それに構っている余裕も失せてきた。

 

『シャワーの時点でわかってたと思うけど、きょうはどれだけ漏らしたって構わないよ。そういうふうにしてるから』

『自分が下準備とか後始末を引き受けてるみたいに言う……』

『社長ですから』

 

 社長が氷粒で押しあいへしあいされる肛門へ指を突っこんでかき乱す。ドクターが電動マッサージ器の振動を強くする。円香は腰をがくがくと震わせて、尻穴を無理にすぼめたりひくひく叫ぶように震わせてしまう。自分の意思と関係なく腰が逃げ出し始める。その不様な腰がドクターによって引き戻されてしまう。社長に再び氷を押しこまれる。氷の大きさは最初とほぼ同じなのに、腸液のぬめりが加わったせいで明らかにスムーズな挿入になっている。苦しさが減る。それだけ自分の体が変えられてしまった、と円香が意識してしまう。

 

『お、尻、まだ……こ、この……ぁ、ああっ、う、く、ぐぐ、ふぅううっ……!』

 

 責め苦が一瞬だけなくなり、しかしすぐ再開される。肛門が勝手に引きつる。いかにも気が進まなさそうにしていた社長とドクターだが、この程度の遊びは入れてくるようだ。

 

『っ……っっうぅー……ぅ……!』

『あっ』

 

 常に円香を苛んでくる氷と、不規則なポルチオ刺激が折り重なって、ついに絶頂に達してしまう。社長かドクターかもわからないほど小さく気の抜けた反応がうかがえてしまう。イカせるつもりがなかったのに、と解釈してしまいそうになり、円香は強いて頭を振って考えを追い出す。

 

『……もうイカせ始めてもいいかな?』

『イカせ始めるも何も、どこで終わらせるんだかしだいですが』

『それは、うん……ようすをよく見ながら、生かさず殺さず、臨機応変に』

『んんん゙お゙ッ!? うっぐ、はぁ、あっおっ……おおお゛……ッ!』

 

 ガクガクと震える円香の割れ目から、ぶしゅ、ぷしゅ、と勢いよく水が吹き出す。円香の体が絶頂にのけぞらされる。社長の指がすぱっと抜かれ、肛門がまるで呼吸するようにはくはくと震える。気絶寸前の朦朧とした意識で、円香はまた氷が詰め込まれるのを感じてしまう。濁った意識が冷やされてわずかにクリアになるが、慰めにはならない。

 

『ぁ、ああっ、う、く、ぐぐ、ふぅううっ……!』

 

 円香の四肢も胴体も、次々と襲いかかる快楽を逃がすためだけに躍動する。スレンダーな胸と尻さえぷるぷると弾む。拘束具ががちゃがちゃとあざわらうように鳴り響く。アイドルとしてのレッスンやステージはもちろん、学校生活でも絶対に出すことのない声や表情を部屋に絞り出させられる。

 それから生理的に疲労が積み重なると、四肢が力を失い、だらんと伸び、ひくっ、ひくっとわななくばかりの無防備になる。しかし本当に敏感なところへの刺激が加わると悲鳴を上げてよじらせる。尻穴から詰めこまれていた氷が溶け落ちてくると、また新たに氷が用意される。その繰り返しが永遠のように続く。

 ぶちゅっ、ぶりいっ、と水音が粘着質になっていく。

 

『それにしても、お尻にここまでやってるのに出ないもんだね。ドクターがなにか下ごしらえしてくれたのかな』

『知りませんね。自主的にやってくれたんじゃないですか? 前のポルチオとかだってじゅうぶん漏らしちゃう可能性はありましたし実際おしっこは漏らしましたっけ』

 

 挑発なのか本気で言っているのか、ドクターと社長が軽口を叩きあうが、どちらにしてもろくなものではない。円香は息を整えるのもおぼつかず、日ごろのレッスンで鍛えた体だけを頼りに懸命に耐える。まだ円香の気丈さや意地は折れていないようで、2人に顔を覗きこまれると睨みつけてやる。

 

『死んだふりはしない主義なのかな』

『余計な苦労してそうですよね』

 

 社長が肛門に突き立てていた指を、ずっぽりと深くねじり込む。円香の視界が真っ白になる。ぶしゃっ、ぷしゅっと透明な液体が吹き上がり、すでにずぶ濡れの尻肉や太ももをさらに濡らしていく。その水流がおさまらないうちに、続けて小水まであふれさせてしまう。円香が擦り傷をも気にせず狂ったように体を暴れさせるが、やがて力尽きてぶるぶる痙攣する。嬌声の1つも上げられず、かひゅ、こひゅ、と妙に軽い呼吸音が円香から鳴る。

 しばらくの小休止の後、社長が再び円香の肛門に指をねじ込む。ぬちゃぬちゃとした潤滑液が分泌されていて、最初の抵抗がウソのように抜き差しされる。円香の背中が浮き上がり、ときおりびくんっびくんっと波打ちながら海老反りになりかける。

 円香の呼吸が整いだすと、社長が指で大きく尻穴や膣口を押し広げ、露出した鮮やかな色の粘膜壁を観察しながら指を動かす。水あめでも垂れているかのように糸を引かせて、くぱくぱと尻を拡げられたまま押し広げられる。

 

『こっちだと見てもさっぱりわからないや。ほぐれてきちゃってるのかな』

『あそこを開いて見極めようとする時点でどうかと思いますよ』

『まぁ一応……違いがわかるかもしれないと思って』

 

 やがて円香が尻穴絶頂らしきおぞましい快楽に侵食されだしても、社長もドクターも演技なのか素なのか、いまいちピンと来ていないようすだった。

 

 

 

 それからの開発も円香を追い詰めた。

 

『きょうはこちらを使うよ。あんまりお尻ばっかりやってると芸がないし、飽きられちゃうし』

『腸粘膜が治るのも間にあいませんし』

『……あなたがたと顔を合わせるのなら、とうに飽き飽きしていますよ』

『いつのまにか、君からそういう言い草を聞くとむしろ安心できるようになってきたんだ。僕、君のファンにされちゃったかも』

『ぞっとしませんね』

 

 社長が示した開口器について円香に知識はなかった。パーツのうち黒いラバーで顔に固定するようで、対して口枷らしき銀の金属部が差し色のように光っていた。本来なら口腔外科や歯科など医学的に使うような取り澄ました雰囲気を漂わせていた。しかし彼が持っているせいで、とにかくろくな使われ方をしないであろうことだけが察せられた。

 

『きょうはノドだよ。しばらく君のまともな声が聞けなくなるのは寂しいね』

 

 数日前に肛門に氷を何回もねじこまれ開発されたばかりの円香でさえ、驚いて言葉を失ったようだった。ドクターに開口部を装着させられるときの睨みもうっすら投げやりになっていた。

 

『ぐ、ぉ……げぇっ、は……っ!』

 

 社長が指のように細いディルドを握って、開口具を噛まされ無防備になった円香の口中に、その奥のノドまで少しずつ差しこんでいく。円香がたまらずむせ返っても、ほんの一呼吸だけ手を止めて、それからさらに奥をくすぐる。円香がぜいぜいと喘ぐ。膣奥や直腸への刺激と違って、頭や肺を直に揺さぶられ痛めつけられているように、辛さが即座にやってくる。常人にとっては比べるどころではない差だが、責め苦に慣れてきた円香にとっては、何の得もないのに気づいてしまう。

 

『かはっ……がはっ!』

『しかし、わざわざノドか、イヤミだな……それに、なんだかこっちまで苦しくなってくるよ』

『社長にそんな感性がまだあったんですね』

 

 ノド奥以外にも、口蓋、舌の裏、付け根、歯の裏など、口腔で敏感なところを一通り刺激してから、社長がずるりとディルドを引き抜く。ディルドの、ピンク色で細かいイボがいくつもかたどられていたシルエットが、べっとり粘つきながら泡立つ唾液によって半分以上隠されていた。反射で円香は涙ぐみ、せきこむ。

 

『アイドルの商売道具だからか、よく濡れるね。カサカサだと粘膜はすぐやられちゃうもんね』

『商売道具ってんならこの時点で顔がたいへんなことになってますよ』

『でも目元は相変わらずきれいだよ、すごいねアイドルって』

 

 円香がえずかされ漏らした唾液がディルドから引きずり降ろされるように垂れた。それと円香の顔を、社長とドクターが見比べていた。

 円香は開口部を噛まされたまま口腔粘膜をぜいぜいうごめかせていた。口をいっぱいに開けられ頬肉が無理に釣り上げられ、醜さと痛ましさの混じった不思議な風情を醸し出している。脂汗混じりの涙にまみれた瞳や目だけは円香の面影を留めている。

 

『ぅ、く……はぁ、はぁ……』

『よし、もう一度』

 

 白い唾液が3割ほどまで落ちたディルドが、また円香の口腔に押し込まれ、蹂躙していく。ぐじゅ、じゅぼ、と水気の多いくぐもった音が響く。円香が苦しげに息を漏らしつつ、頬が紅潮させられていく。

 

『あ゙ッ……ぉ……っ!?』

 

 こんどはディルドがいの一番にノド奥へ杭を打つように攻めこんできて、たまらず円香が呻く。くちびるがもがくように弾み、舌が必死でディルドを押しのけようと抵抗するがどうにもならない。両目をぎゅっと歪めて、気だるげにしていた瞳がうろうろとまぶたに見え隠れし、文字通りに目を白黒させる。

 

『お、ぇ……ぐっ……ぶほっ、ごぼっ、ぉっ……!? くはっ……は、はっ、はっ……』

 

 咳きこみ、むせ、開口具をつけられていても唾液がしぶきになって飛び散る。円香のノドをディルドが往復するたびに、円香の首より下の体もがびくっ、びくっと痙攣しはじめる。ごぷ、げぷっ、と喉が粘液と空気の行き来する音を立てる。

 

『吐いても別に構わないよ……まさか胃の中を空にしてきてはいないでしょう』

『う、ゔ! げっほ、あぶっ!』

 

 社長はまるで必要なものをしぼり出しているように、円香をえずかせて体液を分泌させてディルドや指から垂らさせる。それに反応してノドや気管が勝手に収縮し、円香自身さえも痛めつける。むしろ円香がえずくたびにディルドや指の滑りが良くなり、それに合わせて社長とドクターの責めが強くなっていく。

 

『そろそろ本格的にやってみよう』

『ううう゛、ふうぅ゛……う゛っ……こ、これを、ノド、に……?』

 

 円香がえずき疲れてきたころに、信じられない台詞を聞かされる。人並みの男性器を模した本格的なディルドが、円香の無防備な口腔に突きつけられ、否応なしに押しこまれていく。円香の手足がじたばた暴れかけるが抑えこまれる。

 

『えぉお゙……ぇかはっ!? あが……がああ゙っ……!』

 

 異物が太くなったぶん、あふれでる声がこもって小さく聞こえるようになるが、苦悶はかえって大きくなっている。円香の体がびくびく痙攣しだして、足先も手も指をぎゅっと丸めて縮こまる。顔が脂汗とえずき汁でだらだらと濡れて溺死寸前のように凄惨さを増していく。

 

『ふも゛ぉおッ、お゙えっ! えがっ、がっ……ふ、……ふー……くっ……』

『ドクター、手伝って』

『縛られた女の子一人でも本気で抵抗されるときつそうですね』

『これは決して力負けしてるんじゃなくて……デリケートだから本当に力ずくに扱うわけにも行かないでしょ……手伝ってってば』

『はいはい』

 

 もとより拘束されている円香に、さらにドクターがわずかな抵抗すら抑えこみにかかる。ディルドを使ったイラマチオが、円香の抵抗も尊厳も気力もぐしゃぐしゃに叩きのめすべく執拗に繰りかえされる。泡立ったままディルドをどぼどぼと垂れ落ちていくえずき汁がどんどん増えて3人とも汚していく。

 

「ぐうっ……! ん゛ぉ、ぉっぼ、え、お゛エ゛……ッ!!」

 

 円香をよく知るnoctchillですら、聞かされたら円香のノドから漏れたと気づかず耳を覆うであろう音が、ノドどころか肺か胃袋からのように響いている。

 

『どうせだから、そろそろ先に進めますか』

 

 この先なんて最悪以下があるのか、という思考が下腹部への刺激で吹き散らされる。尻穴と同様、口腔とポルチオの同時責めも行うらしい。排泄に似た、下腹を引きつらせる名状しがたい感覚が押し寄せてくる。頭がくらくらするほど口腔を責められ酸欠に追いこまれているのに、その感覚は紛れてくれない。開きっぱなしのようなノドにディルドを根本までくわえさせられてたまま、電動マッサージ器に子宮をゆさぶられる。嘔吐感と呼吸と無秩序なイき声が漏れ、よだれがだらだら垂れる。

 

『う、ゔえッ! ぉ、ぉ……んえ、おえ゙ぇっ……!!』

『うわぁ……これ生身のおちんちんだったら痛いじゃ済まなかったかも』

『こんなものものしい開口器をつけててもですか? それに海面体って骨より固くなるんじゃないんですか?』

『……骨ったって、すぐ折れるのもあるでしょ』

『ははぁ』

『く、ぅ……うぇうぇ゛……んむぉえ゛ぇッ……! っくはっ、はあっ、はあっ……!』

 

 いかにも退屈そうに会話する社長とドクターと、酸欠や窒息といった非常事態に喘ぎ喘ぎする円香の対照は、端で見ている人間がいたら怖気さえ催していただろう。

 

『げほっ、えほ……う゛っふぇぇ……ぅ、ぅくっ……』

 

 円香のむせ方がひどくなる。声がかき消えそうなほど小さくなり、ひゅうひゅうと病的な喘鳴が水音に混じってくる。目を白黒させながら、頭を跳ね上げてぼたぼたとおびただしい量のえずき汁を吐き出す。そのありさまはアイドルとは思えないほどに無惨で、悲痛でさえある。

 

『っく、く…………くううう、うう゛ぅっ……!』

『そろそろこっちにもイキ癖を……つけたら終わりでいいかな……?』

 

 円香の体が、がくん、とひときわ大きく痙攣する。ノドを犯されたまま、円香が絶頂させられる。その絶頂がおさまる前に、ディルドでノド奥を突かれ執拗に刺激される。わずかに首を振って抵抗しても、ごぽごぽと雑音を増やすのがせいぜい。ドクターがマッサージ器の振動をさらに強くする。ノドどころか体内で小さな爆発が起こったかのように円香が震えだす。死にものぐるいで手足をばたつかせるが責め苦は揺るがない。やがて円香の体が、がくん、がくっ、と不規則に跳ねる。その間隔がどんどん狭まっていく。

 ノドを犯されたままイかされつづける。

 

『ぁ、あァ、ぉおおお゙っ……!』

 

 脳天まで犯されたような悲鳴とともに、円香の体からがくりと力が抜け落ちる。それでも涙、唾液、汗から鼻水までとめどなく垂れ流しつづける。円香の瞳の奥でずっとチカチカと明滅していた理性の光がふっとかき消え、顔がこわばって奇妙に痙攣する。手足ががたがたと不自然に曲げ伸ばしされ様相をされつつ、きゅうっと足先が伸びる。発作にでも襲われたように胸をかきむしる。びく、びくと体が数回跳ね上げ、ついに匂いだけでも酸味と苦味を感じさせる吐瀉物があふれ出た。

 

『うお゛、ッコほっ……ぉ……』

『これ胃液かな……だいじょうぶかな』

『赤くなってなければ』

『いい加減な基準だなぁ』

『こんなのの基準があってたまりますか』

 

 円香の生理的な限界も近づいているようだった。薄れていく意識でもそれを感じた円香が、死にもの狂いでディルドを押しのけ吐き出そうとする。

 

『ん゛ぉんん゛っ、んん゛っ、う゛っ……ぐ……』

 

 ノドでイきながらあがいて、ばたばたと汗みずくの手足を暴れさせ、ノドをみっちりと塞いだディルドに抵抗する。しかし必死の抵抗も、傍目にはほとんど意味をなさなかった。それを取り去るには力ずくで引き抜くほかなく、その力がいまの円香にあるはずもない。

 けれどもようやく社長が頃合いと見たのか、ぐぼっとひときわ大きな音が鳴らしつつディルドを引き抜く。円香が目を白黒させながら、かなり弱った勢いでえずき汁をごぼっ、と吹きこぼした。ディルドのイボに絡みついて滴る体液も細っていた。ドクターも少し遅れてマッサージ器のスイッチを切った。

 

『……げほっ、げほッ……っあ゛ぇおっ……ぉ……う……』

 

 責め手が止まってもしばらく呼吸が乱れたままだった。やがて円香がようやくぜぇぜぇと息をついたころ、目の端をかろうじて社長に向けた。その視線は弱々しく、もはや威嚇しているいるのか哀願しているのかといった風情に成り果てていた。円香の抵抗のことごとくが無力に、そして徹底的に退けられていた。

 社長もドクターも、疲労ばかりが色濃い無表情でそれを受け止める。円香の呼吸や咳が落ち着くのを待っているのか、ただ手持ち無沙汰になっているのかもあいまいだった。

 

『……あそこからびちゃびちゃ漏らさなくなったら、としておくのはどうでしょう』

『それってもしかして“基準”の話かな』

『ええ、そのころにはノドイキの癖でもついて体裁が整うんじゃないでしょうか』

 

 ドクターはいいかげんな宣言と裏腹に、電動マッサージ器使いには手を抜かず円香を責め立てつづけた。やがて開口器ごしにも察せられるほど円香が嗚咽して許しを乞いはじめても――『目は口ほどに物を言う、ってここまで実感したことは初めてです』『……意外と容赦ないよね、ドクター』『もうお察しかもですけど、あんまり前のときの社長みたいに遊んでるわけにもいかないので、今回は』――本当に愛液や潮が枯れて陰部が空しくひくつくばかりになるまで責めつづけた。

 

 

 

「きょうはお尻とノドか……あそこも同時にしようと思ったが、手が足りないね」

「いっそご依頼人サマに手伝わせたらどうです?」

「……いつまでつづけるんですか、こんなこと」

「強いて言うなら、君が反省するまでかな」

 

 ベッドには性行為らしき跡が生々しく残されていた。ふたが開けられたローションボトルが、丸まったティッシュが、電動のローターやマッサージ器などの淫具が転がっていた。生臭くそれ以上に甘ったるい少女の汗と匂いがぷんぷんと漂っていた。

 それらが“きょう”のウォーミングアップにすぎなかった、と円香が理解させられる。

 

「……君が何も考えられなくなるほうが先かもしれないけど」

 

 それは“反省”したことに入るのだろうか、と円香が現実逃避のあまり他人ごとのように心中でつぶやく。

 

「はぁ、っう!? は…く、ぅあ……ううううっ……!」

 

 つぶやきが重苦しく憂鬱な性感によってかき消され、いつ終わるともしれない“わからせてやってほしい”が再開された。

 

(おしまい)

 

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