○
「………ウゥ…く…」
エレノア・ラン迷宮が崩壊を起こして主の魔女が捕まる前、その深部では魔想志津香による時空跳躍魔法実現のために必要な妊娠した女性を用いた魔力タンク増産作業が相変わらず続けられており、魔法機器に繋がれて麻薬や精力剤を供給され続けているランスに多くのさらわれた女性が群がり、その増やされた男根を介して次々と群がっていっていた。
「…フアアアアアァ❣ しゅ、しゅごいいいいいイイィ❣」
蛍光グリーンのロングヘアーと瞳がトレードマークで明るく可愛い美貌を持ち、ウェイターにふさわしい豊満なボディが似合うパルプテンクス・フランダースが両手から鎖で吊り上げられ、ランス本人の身体合金化魔術とランによる幻術操作で増えて伸ばされた男根の一本に淫裂を凌辱されて歪んだ悦びに浸らされてしまっている。
「な、なにこれぇええええ❣ 大きすぎるゥウウウゥウ❣❓」
同じように吊り上げられた状態で、セミロング金髪をピッグテールにした、リーザス城の城下町にある海の家兼道具屋バルチックの店主パティ・ザ・サマーが同じように犯され、ボコッと下腹部が縦棒状に膨れてしまっている。
「あああアアアアアアアアァアア❣ だ、駄目なのにいいいいイイィ❣ この国の王女なのにいいいいイイィぃ❣ それなのにいい恩人のこの人にいいいいいいイイィ❣❓」
そして、そうした多くの女性達が触手状男根で貪られるように犯されている中で、一人だけ本物と思わしい男根で犯されながらランスの身に押し付けられている美少女がいた。
本来なら高貴であっただろう白きドレスは無残に引き裂かれ、露わになった淫裂は破瓜の証である血と共に愛液を垂れ流しにしている。
『あははは! 面識のあるリーザス王国王女であるリア様にもそんな醜悪なものをおったてられるなんてわねぇ! 王女様もこれで後継ぎは大丈夫よぉ!』
「…グ…オオオ…!」
「「「「「あああアアアアアアアアァアア❣❣❓」」」」」
それを魔法カメラ越しに見るこの頃の狂人化ランの皮肉交じりの嘲笑が高く響いてきた時、ランスの股間より伸びる男根の群れが獲物を飲み込んだ蛇のように蠢き、その動きで送り込まれた大量の子種汁を胎内奥深くで叩きつけられた女性達の嬌声が、この国の王女で四魔女による洗脳と催眠を掛けられた一人であるリア・パラパラ・リーザスのものも含めて大気を震わせた。
〇
「……あ…く…」
その忌むべき地下迷宮での記憶を夢で思い出したのち、現実のランスは地上にある病院の一室で目を覚ました。
「…今日の日付からしてー…絶対メイティングモルルンの呪いを一時的に比丘尼さんが抑えてくれて…そのまま意識を失って一晩寝込んだってところか…」
東の空を登り始めた白い朝日とカレンダーを見た後、ランスはシーツ越しに朝勃ちしている愚息が彼基準での通常サイズまで戻っていることと魔力の流れから、身に帯びた呪いが今は収まっていることを確認して一先ず安心する。
「…あ! ランス様! 意識が…」
そこへ病室のドアを開いて日光が朝食をもって現れてきた。
「お、お前さんにしては珍しく気が利いているな」
「ありがとうございます。まあ、私は病院の方々があなたの身に応じて作られた療養食を持って行くように言われただけなので…、それと…ラン迷宮の方であなた様に救われた女性達を代表して、あの方が…」
「…む、あの方だと…あ」
だが、その日光は非常に気まずそうな顔を浮かべており、ランスはこれまでの状況からその理由を察していつもの能面に、けれども雰囲気は少し重くなった。
〇
「お久しぶりですランス様。こうして極秘ながら王宮で貴賓としてお迎えするのは初めてですね」
「こちらこそ久しぶりだなーリア王女殿下」
数時間後、ランスは今回の四魔女事件解決の名目でリーザス王国王宮に、同国王女にしてリーザス最高権力者リア・パラパラ・リーザスから招待されていた。
彼女は前の大戦においてランスに救われたことのある身の一人だが、その時よりも心身が成長しており、何より迷宮に囚われる前身は無かったある変化があった。
「…それでー、あんたの…そのお腹にいるのは…??」
その変化についてランスがいつもに比べてぎこちない動作で指さすと、リアは少し困った風な笑みを浮かべて視線を逸らし、その変化が起きている箇所を大事そうに撫でながら視線を再びランスへ向ける。
「ええ、此度の姦計を起こした四魔女の企みで生まれた貴方のお子の一人がおります♪」
「ごふぅ!?」
「あー! 血を吐いて倒れたぁ!」
膨らんだ下腹部を撫でて我が身に宿った新たな命を愛おしく紹介する王女の前で、隠された経歴はどうあれ表向きはただの冒険者であるランスは胃に致命的なダメージを受けて倒れ、日光は悲痛な声を上げた。
「…本当に万の大軍や男、それに匹敵する魔物に対しても臆さないどころか相手にして勝っちゃうような子なのに…妙な事には弱いわねぇ…」
「い、いや…無理もない話かと…」
その様子にリアと同じく無理やりランスに抱かせられて成長を早めさせられたことで、王女の子と同じ種で膨らんだ下腹部をしているマリスが残念そうな子を見る表情になるが、その斜め後ろで針が生えた筵に座らされている心地のランがランスに同情していた。
「あら? 元はと言えばいかがわしい指輪に心を狂わされていた時のあなた達に幻術で操られて囚われていたのが原因だと思われますけど?」
「っ! その事は本当に言い訳のしようがないこととわかっております! 此度の全責任は最年長の私にすべて咎がありますのでどうか他の子達には寛大な措置を!」
だが、リアの双眸に氷のような光が宿ってスウっと細められて向けられると、ランは凍り付いたような心地になって土下座した。
「あら? だったらあなたの因果応報や間抜けが原因とはいえ、この子と父を同じとする子がその胎にいる身で断頭台に上ると?」
「…っ! そ、それは…」
「今回の一件、例のフィールの指輪による洗脳を自力で解いてあなたを含めた他の三名を指揮していたのは、あの魔想志津香というのはこちらの調べでわかっています。私に対し虚言を用いるのはお勧めできませんよ」
リアの追及の前にランが返す言葉を失っていく中、先ほど倒れたあの男がどうにか再起動を果たすも戸惑いを帯びた様子になる。
「…え? ちょっと待て…俺は…あのお姉さんに逆レイプされた覚えも…ミルのように内側から強制的にあっちを卒業させたりもしてないんだけど…?」
「…あー、それがランス…あなた…ランの迷宮が崩壊して地上に戻った時、あの地底怪獣を操って暴れようとしたランを不意打ちで気絶させて、落ちていったその身を抱き留めた時あったでしょ…?」
そこで今度はマリアが非常に言いづらそうな表情だが口を挟んできた。
「うん、まあ内情はどうあれ上から落ちてきた女の子を真正面から抱き合うような形でキャッチしたな」
「その時に何か…そのー…あなたの―…男性のあれに痛みか何か覚えなかった?」
「…あー、確かそんな感じがー…!?」
マリアに色々指摘されていって、ランスの表情にここ最近で知った嫌な我が身の今の最大の弱点を思い出す。
「…多分さー、その時に絶対メイティングモルルンの症状が出ちゃって…、それでー…衣装がボロボロになったからランのあそこも…丸出しになったからー…キャッチした時にー…互いの足の付け根が悪い意味で上手く嵌っちゃった時にー…!?」
「………‥」
そこでマリアの説明が止めを刺す形となって、ランスは意識が遠のいてぱたりと倒れた。
「…あ、あのリア様…そのー…お子様には悪いですがー、このような形でリーザス王国の王族が増えられるというのは…」
「あら、だったらこの子達に生を諦めるか捨てられろとでも? JAPANの侍は誇りと慈悲を持つ武人達とお聞きしましたが…?」
「い、いいえ! そういうわけでは…ですがしかし…!?」
そこで日光が世間体や政情なども考慮してリアに自重を求めるが、彼女に正論を絡めて反論されると口籠るが、そこでただならぬ負のオーラを感じてしまう。
「…た、只の一冒険者が…強制精子提供で百人を超すベイビーの…半身の源に…ふふ…ふふふふ…しかもその母親のうちのお一人は…大国のお姫様…口封じ慰謝料去勢出産費用医療費子育て養育費入学手続き家庭崩壊…」
先ほど倒れたランスから常軌を逸した負のオーラがその膨大すぎる魔力と結びついてあふれ出し、周囲にまで悪影響を及ぼし始めたのである。
「ちょ!? ちょっと部屋の中の空気が比喩じゃなくて実際に陰気臭くなってきたわよ!?」
「うわぁ!? ステンドグラスが落ちてきて…何かめっさ錆び付いてる!?」
「のわー!? 何か空を鳥の大群がー!?」
「川の中をクジラがたくさん登り始めてるわよー!?」
それはまさしく視認できるまでの天変地異レベルとなり、城内外各所から驚きや怯えの声が立ち上り始める。
「…アアァアアアア!? またこんなことになるなんて! ままままずい! どどどどうすればー!?」
その状態を経験したことのある様子の日光は慌て始めるが、そこでリアがあるものを取り出した。
「えーい!」
リアは毅然とした表情でその何かを窓から外に向けて大きく投げ飛ばした。
「っ!? あ、あれはー伝説級にレアな金剛プラチナ貝! どこの誰だあんな物の価値もわからん真似をするのはー!?」
その正体を一瞬で見抜いたランスはこれまた瞬時に全身から漏れ出ていた視認できるまでに膨大且つやばいオーラを振り払い、飛び立ってその地に落ちるところだった希少な貝をキャッチした。
この世界でも、体に元々残っていた分の魂の影響からか、ランスは重度の貝コレクターであった。
「おい! なんてことをするのだリア! 何を考えているか知らんが世界の貴重な宝の一つが打ち壊されるところだったぞ―――!」
「ランス様!!」
「―――おってうおおお!?」
その貝を手に取ってランスは飛行魔術で室内に戻ると険しい顔で投げた本人にドスドスと詰めかかるが、そのリアに怒鳴り返されると思わずたじろいでしまう。
「ランス様、我がリーザス王国は前の大戦において貴方に人知れずですが幾度となく救われてきました。その高き才覚とそれに見合う人格は知っているおつもりです。故に、我々は…特に私は、あなたに対する筋のない侮辱は見逃せません。それがランス様…あなた自身であったとしても」
するとリアは毅然とした表情でランスとの距離を詰めていき、彼を叱咤激励する内容で言葉を続けていく。
「…いや、けれども…一介の冒険者が…強制されたとはいえこれだけ大勢の女性を身重にして…しかもそのうちの一人が王女様となると…」
「あら? この国を救ってくださった男に子供の未来は救えぬとでも? 何より…我が国がその大恩人の子を無碍に扱うような薄情な国だとでも?」
「いや、そうだとしてもこんないつくたばるかわからん冒険者の子供なんて、ましてやあんな家畜みたいな真似で出来た子なんて普通の女性なら嫌だろ」
「…あーもー! 皆ーちょっとダーリンがネガティブ深刻モードになってリアだけじゃ引き戻せないから第一陣来てー!」
だが、原作にはない良識を転生で大幅に強化された分、元来のスーパーポジティブメンタルは薄れてしまっているランスの心配げな様子に、リアはそれまでの冷静かつ毅然とした態度ではなく原作と呼ばれる時間軸の口調と雰囲気になって扉を開かせた。
「あ、あなた達は…」
日光が見やって驚いたその面々は、レイラ・グレクニーやアイヴィーにゼシカ・アルバートなど、ランスと以前から親交があって共に戦ったこともあって日光も友人になり、今回の事件で彼との強制乱交でその子を身籠った面々であった。
「…はー、男って本当に妙なところで面倒くさくなるわよねー…ふん!」
その内の一人であるレイラはランスに微妙な表情を向けるが、一瞬で戦場でのそれに切り替わって今現在出来る全力で剣を抜いてランスに切りかかった。
「!?」
レイラもまた幾度を死線を潜り抜けてきた猛者だが、彼女の一撃もランスには通用されずその身に掛けられていた自動障壁魔術であっさり防がれ、すかさず彼が反撃で出した魔力の衝撃波でその身を跳ね返されつつ、その身を案じたランスがもう一つ出した重力操作魔術で軟着陸させられて事なきを得た。
「って何をするんじゃー!? もうその身はこれからお母さんになるって状態なんだぞー!?」
「あら、何だ。見ていたとこは再起不能なまでにナーバスになってそうに見えても内心では父としても強く生きるつもりじゃない」
「‥……ぁう…」
そうなるようにしていてもランスは相手とその子の身を案じて声を荒げるが、綺麗に返り討ちにされたレイラは安堵の微笑を浮かべてその内心を指摘して彼を赤面させた。
「…だがなあ、俺は冒険で稼ぐしか能のない野郎だぞ? 一般家庭で言えば家族のためと言いながら家のことは全部嫁に任せてほぼ単身赴任してるような男だぞ? しかも今回の件からして結婚なんてほぼ不可だからそれと違って本当に最低な野郎だぞ―――」
「いや、あんたって元から割と最低でしょ」
「そばに居られても子供の教育に悪そうだからあまり近くに居られたくは…」
「私も君は好きだけど結婚したくなるほど魅力的に感じてるってわけじゃー…」
「―――おう…」
それでも自身の生活状況と絡めて躊躇うランスだが、ゼシカの情け容赦ない突っ込み、アイヴィーの言い辛そうだが否定気味な遠慮、レイラのあっけらかんとして割と遠慮ないお断り、まだほかにも口論に口を挟んでいないが微妙そうな表情で頷き合う他の戦友でもある女性達の姿に、ランスは無言の圧力を感じて受け入れさせられてしまう。
「あ、色々と細かいことはこっちでやっておくけどー如何せん今回のは被害が大きすぎるから大至急まとまった多めの
「…あー、やっぱり世の中は何をするにしても
「…結局は
そこで本来の時間軸のような軽い口調になったリアのお願いが出され、それをランスは同じ時間軸の同位体のようにあっさりと引き受け、最後に日光が嬉しくない意味で慣れた白けた笑みを浮かべた。
「…ほっほー、これがエレノア・ラン迷宮で出た瓦礫かー」
「あまりにも被害が大きすぎてこれでも一部ですかね。ちなみにこれを成したあの怪獣はラン氏が正気を取り戻してからは今も死んだかのように現場で眠り続けています」
数分後、ランスは町の郊外の一角に集められた大量の瓦礫を前へ案内された。
「…ここでいったい何をするつもりなの…?」
同じく案内されたランは何をするのかと困惑するが、そこでランスは静かな表情で瓦礫の山に触れ、その身に宿る膨大な魔力が無数の稲妻のようになって、その小山サイズはある瓦礫の群れを包み込んでいく。
瓦礫の山はやがてバチバチっとした音を伴って光に包まれていき、その体積はあろうことか急速に収縮していく。
「…よし、終わったぞ。これで今回の後始末及びその後のことも当分は心配はいらないだろう」
数十秒後、光が収まるとそこには体積では大きく劣るが、延べ棒状態で山積みされた大量の金塊の姿があった。
「…ちょ!? ちょっとー今の何が起きたの!? どんな技術を使ったの!? 何をすれば只の瓦礫が貴金属に変身したのー!? 感じからして本物の金塊じゃない!!」
「あー落ち着いて、ランス様は金属系を専門とする魔術師で、相応の質量の物体と魔力があればあのように大量の金属を元素返還で作り出せるまでに研鑽しているんです。以前にあれで稼ごうとしたら世話になった富豪の方が金など貴金属価格の大幅下落で苦しんだりしたので、今では滅多なことでは使用しませんけど」
明らかにこの大陸で普及している魔法や科学いずれの範疇にもない未知の技術を感じてマリアは目を輝かせ、日光が過去の苦い経験も交えて彼女を落ち着かせようとするが、そこでリアは瓦礫の傍にある大きな倉庫を見やり、その扉を開かせて口を開く。
「そういうわけで此度の事件に巻き込まれ、特にこの子の御兄弟姉妹を宿してしまった皆さん、これで今回の復興及び皆様へのもろもろの手厚い保証の目途は着きました。それを円滑に回すためにもご協力をお願いします。いろいろな緘口令も含めて♪」
リアがそう語りかける倉庫の中には、リーザス軍将兵に護衛されている状態の、此度の事件で誘拐されてランスと無理やりセックスさせられ、魔力タンク妊婦にされたがレイラたちと違って彼らとはそこまで縁がない女性達の姿があった。
「「「「「こ、こちらこそよろしくお願いします…」」」」」
「…女性ってやっぱ逞しいな」
女性達はその目で見せつけられた胎に居る子の父の圧倒的な実力とそれで生まれる財力、それと親しくしている大国の王女の姿に、女性としての本能で戸惑い気味ながらも素直に了承した方が良いと判断して賛同の意思を見せ、ランスに改めて女性の強さを見せつけて苦笑いを浮かべさせた。
「た、大変ー! 警察病院で入院中の志津香がー!」
そこで冷や水を浴びせるようにミルが慌てた表情で駆け込んできた。
次回、原作では大人気であるあの最後に大きくデレたあの魔女さんのこの世界における今の状況がわかる予定です。