001 出自問わず赤子は愛しく守りたいもの(闘神都市3DS版=アプロス◎)
○
「…きゃっきゃ♪」
「…むにゃむにゃ…」
「…うふふ♪ どの子も可愛い♪ この子たちが皆…ランス様の御子なのよね♪」
ランス達が異世界にシャングリラごと飛ばされてしまった年の翌年、大陸でもっとも豊かな大国リーザスの中枢で極秘施設扱いされているその託児所には、大勢の赤ん坊が高級赤ちゃんベッドで寝かされており、その中を同国女王リアが嬉しさ全開な表情で歩いていた。
ちなみにリアは昨年の終わりごろに両親から実力で王位を無理やり譲位させて隠居に追い込んだことで女王に即位した。
「…そうですね。リア様と私の子供が…兄弟だなんて…まあ、種が彼だというのはちょっとあれですが…」
「あらマリス、瞳はそんなまんざらでもなさそうな感じに見えるわよ♪」
「…っ!? そ、そんなことは…全く無いといえば噓になりますけどー…」
その傍らには少し羞恥で頬を薄朱色に染めつつも確かな母性で表情を和らげている、リアの侍女長にして実質的なリーザス王国宰相であるマリスの姿があった。
二人は昨年にリーザスを震撼させた四魔女事件で、魔力タンクにさせられるためにランスと共に幽閉され、呪いや薬で彼と無理やり子作りさせられ、胎児の成長まで早めさせられてしまった被害者達に名を連ねていた。
今現在、このリーザス王国国営託児所は、そのような経緯で誕生した大勢のランスチルドレンの面倒を纏めてみる場所となっていた。
「…ですが良かったですね。どの子たちも健康に生まれて女性達も安産で済みましたし…薬や呪いで無理やり成長を早めさせられていたので心配でしたが…彼女にもそのあたりの配慮はあったのでしょうか…?」
「その辺を心配する良心が逃亡中のあの
女王と侍女長の主従コンビが憂いと安堵の混じる表情を浮かべ合っていたその時、その部屋のドアがバタンと荒々しく開かれた。
「もも申し訳ありませんが大変です! 城内に突如としてヘルマンの大部隊が出現してしかも
「「…はぁ!?」」
そうして側近の一人がドアを開いて見えた廊下の窓の向こう側には、各所から火の手と剣戟の交わる音に悲鳴や怒号が飛び交う市内の姿が映し出されていた。
○
「…これが大昔にこの世界で開発された長距離間瞬間移動ゲートを利用してつくられた異世界間ワープゲートか…」
大陸でもっとも豊かな大国に新たな騒乱が起きようとしていた頃、その大陸から異世界に飛ばされてしまったランスは、その世界で進めていた元の世界へ帰れるようにする研究の一つの成果を見上げていた。
「…うわー、魔力が尽きる前の魔法ワープ装置よりも大きくなって力も強く感じ取れるよー」
その長方形状に固まった魔力の塊というべき異世界間ワープゲート装置を目にして、この世界の住人やランスと同じく大陸から飛ばされてきた女性たちは好奇心と喜色に満ちた表情を浮かべ合っていた。
「…この世界の古代遺跡に残された技術やオーパーツ、私たちの世界から持ちこんできた魔法技術、私の家の魔鉄匠技術を用いてここまでこれたわ。一度開門すればあとは太陽光発電と電気魔力変換装置で維持するから、一日に行き来できる物資と人員にはまだ限界があるけど、この世界と私たちの大陸を行き来できるようになるわ」
「おおー、さすがウスピラ、そっちが示した部品とかをあれこれして金属魔術で作成し続けてきた身として嬉しいのだ―…でも、その言い方からして何かまだ解決しそうな問題がありそうに聞こえるが…?」
「ええ、私たちがいた大陸が存在する空間座標は特定できているから後はあそことこっちを繋げる穴をこの装置の座標に掘削して作ることなんだけど…その必要な初期魔力がもう膨大でね…」
「それの解決方法はあるような顔つきがだ…う」
それの解説役となっているウスピラは周囲の視線が集まる中、それらに羞恥で朱色が浮かんだ頬を見せつつもランスに寄り添い、その身の一部を衣服越しながらムンズと強めに掴んだ。
「またあなた、特にこの子が必要ね❤️」
「…やっぱりそう来ますか…うぐ…」
自身の股間を心地よさげにも揉んでくるウスピラの表情の変化こそ乏しいが却って情欲での潤いが目立つ双眸を寄せられた直後、ランスはこれまでに何度も感じつつもとりわけ強く高ぶる呪いの熱を感じた。
「…それとごめんなさい。説明して逃げられたら困るから…あなたがそれ以外には何もできないようにこっちがいろいろと元気になりすぎて体のほかの部位は元気じゃなくなっちゃう媚薬を調合して今朝の朝食に混ぜておいたの…」
「…これ…エロ本とかだと男女逆になってる流れじゃなくね…?」
そのままギンギンになりだしすぎた男根に力を吸われて身の自由を奪われて情欲と微妙な恨みにさいなまれた顔を浮かべるランスを、ウスピラ達は申し訳なさそうにしつつも情欲で潤んだ瞳を浮かべて連行していった。
○
「…はあ、何とか…この子達は全員ここまで逃がせられたわね…」
リーザス王国中枢をヘルマン軍が急襲してから五日後、リーザスの西部防衛の要であるその砦に、同国親衛隊長であるレイラの包帯を巻かれた姿があり、彼女がいるその一室にはリーザス王国の王都の国営託児所に集められていたランスチルドレン達の姿があった。
ランスチルドレンは四魔女事件に巻き込まれた母親が貧しい家庭の集まりや親に面倒を見る余裕がなかったりした場合が多いので、リーザス王家と縁組になった経緯を利用してリアが設置した託児所で共同に育児されているのだ。
だが、今回はヘルマン軍にその面倒を見ていた託児所のある王都を襲撃されたので、占領されて身柄を抑えられる前にまだ魔の手が迫っていないこの地へ避難させられたのである。
そして、レイラはヘルマン軍のリーザス城急襲の時に最後まで抵抗し続けようとしたが、序盤の内に思わぬ敵に遭遇してその場の戦闘継続が困難な負傷を負い、それを見たリアの命令によってランスチルドレン達を連れて城を脱出してここまで脱出させられたのである。
「…でも、どうしましょうかレイラ隊長…まだ抵抗している他の地域や部隊とは離れているから…連携をとることが…」
「ええ、だから…私たちはここの近くでもっとも頼りになる彼の助けをとる必要があるわ」
「…レイラ隊長、それってまさか…!?」
「ええ、実は昨年に行方不明になった彼が…正確にはその傍の彼女たちから最近に連絡が…内容ははじめリア様たちも信じられなかったんだけど…」
そして、レイラ達はこの状況を覆すべく、今この場にいる自分たちが最も近くにいるあの頼りになる男の姿を思い浮かべていた。
○
レイラ達が思い浮かべているその男が今現在にて居る地は、数千年前に建てられたものとは思えない綺麗な保存状態で残された巨大ホテルである。
「…本当にすごい文明だったのね。これだけ何十階という高さの建物を幾つも立てて…今も残っているなんて…」
その巨大ホテルの中でも豪華な内装も含めて保存状態が極めていい一室にて、一人の美女が畏敬を込めた眼差しを窓から見えるかつて摩天楼が広がっていただろう外の遺跡へ向けていた。
美女はやや毛先に向けてウェーブを帯びて色が薄くなるオレンジ色の流れるような長髪をしており、金色の瞳を浮かべた細い双眸で理知的な美貌を構成し、薄く焼けた肌に包まれた長躯はそれも美点に変える黄金律の曲線美をしていた。
「…まるで何百と女の子に振るわれ続けても萎える気配のない君の息子みたいね♪」
「…それを言いたいだけのため愚息以外はろくに動けん俺をここまで運んだことはないだろうな?」
その美女が艶と色を帯びた瞳で見下ろした先には、彼女に腰の上から馬乗りされて顔を朱色に浮かべつつも微妙そうな表情と四肢を縛り上げられた裸体を晒されているランスがいた。
現在、ランスはこの時間軸での彼の女性遍歴でもはや一種の恒例行事となっている“子作り込み逆レイプ”の最中にあった。
「あら? ご不満?」
「…まあ、気持ちよくしてもらってる身で説得力はないが…アプロスさんもいいのか? たしかー…本体の話だけど付き合ってて結婚もしたっていう旦那さんもいるって話だろー…あう!」
そのランスを客観的視野から見れば襲っている立場にいる今の美女の名はアプロス。
かつて人類と魔物にとって最悪と呼ばれた第6代魔王の時代に活躍した当時の勇者を助けた女天使の魔力のフィールの指輪に閉じ込められていたものが、リーザス四魔女事件で転生して第二の生を得た姿である。
ただし、こちらのアプロスは本体から処女が失われて離れる前の情報を基にしているため、本体のことはその指輪を外した後に人となってその生を終えるまで長らく傍にあったため彼女の人としての生を指輪越しに見てきた記憶はあるものの、天使時代の能力を強く残したままである。
「…ちょっと、女の子がここまでしてあげているのに昔の男の人を持ち込んで弄ろうなんてのはマナーが悪いわよ」
その経歴を指摘されたアプロスはムスッとした可愛い不機嫌フェイスをランスに近づけつつ、元々天使だったが故に来る蜜が粘性を保ったまま形を得たような特異且つ上質な肉壺で取り込んでいる彼の男根を締め上げる。
「…いや、いくら千年も前の話とはいってもなー…」
「あの人とは本体が冒険の果てに手に入れたアイテムで人間になって勇者を引退した後も夫婦として一緒になって人として一生を終えたから…本体である彼女の問題よ…今の私は今の私…それにー、本体が何をやってても今ここにいるのは別の存在の誰かだって君がここでの冒険で何度も行動で教えてくれたじゃない…ンぁ❣❓」
そう語りかけるアプロスだが表情の方ではまだ心の奥底のどこかでは割り切れない色を見せており、それはランスが男根をさらに膨張させて不意に腰を突き上げると深い甘さとしびれを伴った愛欲の熱と硬さでかき消されそうになってしまう。
「…そこまで信頼してくれてるなら態度で見せてほしい…。こうしてベッドに縛られている状態で種を取られてばっかの状態なんて…男として信用されてない情けない感じが否めん…」
「…ふふふ❤️ そうね…❤️」
そうしてランスの身を縛り上げていた魔力封じ付きロープは、アプロスによって解かれた。
「…あああああああああああああああ❣ やっぱりいいいィ君を責める時も良いけどおおおおお❣ やる気になったああ君にいいい責め上げられるのが良いわああああああああ❣」
「…う、うわぁ…アプロスさん凄い…❤️」
「ランス様もあんなに激しく動かれて…やだぁ…私も欲しくなってきちゃった…❤️」
数分後、アプロスは自由になったランスに逆駅弁スタイルで激しく揺さぶられながら、今現在止まっている部屋のベランダに出され、周囲の女性たちに惜しみなくその媚態を晒されて彼女たちの情欲を煽らされていた。
「…っ! 確かにこれはぁ旦那さんのいた本体とはぁ違う締め付けだなぁ! 永遠の命を捨ててまで添い遂げることを選んだお姉さんならぁ…こんな人前で他所の男に歓喜しまくってる締め付け方をしとらん…んん!」
「ああああん❣ もううう…こういう時にいいい昔の人を絡めてぇいじめるようなことを言うなんてええ…悪い子おお❣❣」
こうなるとランスも本来の時間軸の彼が浮かべるようないたずら好きな子供を思わせる笑みでアプロスを聴覚からも責め上げ、視姦されているという状況もあって締め付けと甘さを無意識に増している肉壺を楽しみながら責め上げ、彼女の対抗心も掻き立てて淫肉の舞踏を互いに深め合っていた。
「…では! 俺も行くぞ…んんんん!!」
「ああぁ❣ き、来てええ❣ わ、私も…も…あああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーー❣❣」
そうして高層階のベランダということを差し引いても広範囲まで淫靡な肌を打ち合う協奏曲の果てに、二人の体液は肉の最も深い繋ぎ目で叩きつけられ混ざり合う海流のごとき量と激しさで爆ぜるように周囲へまき散らされた。
(…さようなら…もう一人の私が愛した人…)
自身の胎内を瞬く間に満たして焼き溶かして存在を飲み込んでいくような快楽の本流の中で、アプロスは脳裏に本体の自分が愛していた男の背が一瞬浮かぶも、すぐに真っ白い光の向こうへ消えていく姿を幻視した。
アプロス
年齢/外見年齢22歳(本体年齢を元に産出したもの。NK2年3月時点。実年齢は本体だと数百歳以上はするらしい)
容姿/アプロス(闘神都市3DS版)
身長/181センチ
体重/62キロ
3サイズ/B96W61H95
技能レベル/神魔法Lv2 槍Lv1
現レベル/46
才能限界値/71
特技/飛行魔法(元が天使なので)
趣味/飛行ドライブ
容姿の元ネタのこの世界における同位体。
作中にある経歴で本体が原作闘神都市時間軸と違って幸福な経歴をたどったのを見てきたので、前世での男への未練は少なくてランスには異性として強い信愛を抱いている。
オアシスではその本体情報からくる経験と知識の深さから指導者の一人に加わり、異世界シーザー王国でも最高顧問の一人となって活躍中の模様。
次回、ようやくランス達は大陸へ帰還します。