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「…ううぅぅ、頭が今も痛い…な、何なのよあのバカでかいイカマンは…!?」
アダム砦で魔人小川健太郎が乗っ取ったイカマンの体で暴れた日、その蝕腕で飛んできた建物に押しつぶされたようにセレーナには見えた魔想志津香は、そのショックで起きた地面の崩壊で迷い込んだ謎の地下空間で、頭に出来た巨大なたん瘤を涙目でさすりながら彷徨っていた。
「…それもこれもあのランスってくそチビのせいよ! あのクソガキ…私が前の魔力を取り戻したら必ず殺してや―――!?」
そんな中でも志津香は完全な逆恨みを叫んでいたが、そこで彼女の真横の岸壁が盛大に吹き飛んだ。
「―――あぶぶーーー!!??」
「…むむぅ? 何じゃあ? この満鉄王である儂の新型地底作業パワードスーツで穴を掘っていたら素地はきつそうだけど可愛いお嬢さんが出てきちまったのう?」
そして新たに生じた土煙が立ち昇る新たな横穴から姿を現したその声の主は、やや生え際が後退した二頭身の男がキャノピー付き巨大パワードスーツに乗り込んでいる姿であった。
「…うう、あの地下の穴で魔物に襲われるよりかはまだましだったけど…なんかポピンズなんて変な種族の変態王に捕まって何か月もおもちゃにされたし…な、何とか逃げられたけど…この格好はどうにかしないと…なななな何より寒いし…」
数か月後、何とか地下空間とそこに住まうある種族から逃げ出すことに成功した、おむつにセーラー服とうさ耳ヘアバンドという非常に珍妙な格好の志津香は、ヘルマンの雪が吹きすさぶ一角を彷徨っていた。
「…お、皇…ではなくてミスナルジ殿、本当にあの皇帝陛下…父上からリーザス攻略命令が出たなんて本当ですかー?」
「…ああ、今になって何で急にって感じだが…十中八九は戦争に託けて俺を向こうに始末させようってことだろうな…あ、今はあんただな皇子」
「いやですから私は影む…」
「…ふえ? だ…誰…? た、助け…あう…」
その志津香は極寒の地にはあまりにも薄着過ぎる格好で進んでいった果てに、ある青い髪の大男二人の姿を見たところでパタリと倒れて意識を失った。
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「…とまあ、そんな感じでヘルマンの皇子たちと出くわして保護された志津香は彼らの話の盗み聞きしてリーザス侵攻計画を知るや、魔女としてリーザスを乗っ取っていた時期から多くの機密情報を知っていたことを利用して復讐したい気持ちもあって参加を志願、その情報と向こうの大陸の西方の例の勢力の協力を基に、ヘルマン共和国パットン派はあっという間にリーザス王国の大半を征服することに成功したのであったー…ああん❣」
数か月後、時は現在に戻って大陸とキナニ砂漠に現れたゲートと通じている異世界シーザー王国の砂漠都市サンドリオに飛ばされたシャングリラの病室の一つで、黒い流れるようなロングヘアーに同色の瞳で大人のお姉さんな美貌を形作る、黒基調のいかにも魔女な衣装をした美女が、鏡に映し出されている志津香とヘルマン勢達の今に至るまでの状況を、時々嬌声を混ぜながら説明していた。
「…あの馬鹿ス…死んだと思ったらしぶとく生き残ってまた面倒なことを起こしやがって…」
その美女が深い胸の谷間と脇が見えて深いスリットが入っているスカートをたくし上げて尻を揺らしている下で、生まれたままの姿のランスが頬に薄朱色を浮かべつつもマジで面倒くさそうな表情を鏡面に向けていた。
今現在のランスは、リーザスのパラパラ砦を救援した後で、いつも通り絶対メイティングモルルンの危険症状が出たので、緩和治療のため異世界シーザー王国に移ったシャングリラに戻った身である。
「…ああん❣ いらだってる君の顔も可愛いわね~❤️」
「…リリガナさん、あんたも指輪の中に囚われていた頃にあの馬鹿スの死刑台行き延命のために使用した俺の魔力と混合されて得た情報で…あれがどれだけシャレにならん被害を及ぼすのか知ってるんだから茶化さんでくれ…」
そのランスと騎乗位で交わって母性本能が強く浮き出ている微笑みを浮かべている美女の名はリリガナ。
昔に鏡を用いた魔術で活躍していた同名の魔女のフィールの指輪に囚われていた魔力が本体情報を基に受肉した美女で、今現在はランスの絶対メイティングモルルン緩和治療のための相手と、それで受け取れる彼の過剰放出魔力を用いて鏡で人の過去を見る術を行使し、リーザス陥落に至る経緯の情報を収集している最中であった。
「…あらぁあ❓ そう言いつつもぉここはぁこんなにも元気じゃない❣」
「いや、これは呪いのせいもあってぇー…
「その言い方はぁ元からおちんちんがご立派で性欲が強いのは否定してないように聞こえるわよぉ…んん❣ 特にぃあの人間の方の日光ちゃんとはぁ呪いじゃなくてもぉ何度も可愛がってあげてるみたいだしぃ❣」
「…それはまあ、定期的に可愛がらないとあの馬鹿は寂しさこじらせて何かしそうなだけでー…!?」
そのリリガナの巧みな鏡の魔術とそれに劣らない彼女の細やかな肉の締め付けを、ランスは甘受しつつも鏡面に映し出されている映像を見ていたが、ある魔術師色の強い巨漢の老人のパートに入ると、その老人の瞳を見た瞬間に何故か目がにらまれたような威圧感を覚えて身が強張る。
「…あぁ❓ な、何なの急に怖い顔をして―――!?」
それはリリガナにもうつって彼女を戸惑わせるが、そこで彼女が魔術で生み出した鏡が光って爆ぜるようにパリンと割れ散った。
「危ない!」
「―――行ってきゃあァ❣❓」
その破片の雨からは即座にランスが硬質化と魔術障壁を用いたので傷は負うことはなかったが、リリガナを驚かせるには十分すぎてそのはずみで彼に抱きついてその男根をググンと胎内奥深くまで導き、それに穿たれる雌の喜びと引きずり出されるように爆ぜ出た白濁の噴射で魂が肉体より押し上げられて飛翔したような極みに陥らせるには十分過ぎた。
○大陸東部 リーザス王国中央部 王都リーザス城 王宮○
「…ほう、盗み見してくるような気配を感じたので探って見れば まさか千数百年前のあの小娘が魔王だった時代に途絶えたはずの鏡の魔術とは…油断ならんが面白そうなのが出てきたな…」
同じ頃、ヘルマン軍に占領されたリーザス城王宮の深部にて、そのランス達が見た巨漢の老人の姿をした魔術師が、つかみ取った鏡の破片とそれが霧散するように消えていく現象に喉を面白そうに鳴らしていた。
「…ノス、楽しそうなことを見つけた表情のところ悪いですが…」
「ああ、先に今は自由都市と呼ばれているあの地へ出向いた
そのノスと呼ばれし魔術師の背後に、金髪赤眼の美しい生鮮が現れると、二人の身は闇に包まれてその場から消えた。
○大陸地下 ???○
「…きゃっきゃっきゃ♪ ついに始まったね♪ あのプチプチが
一方その頃、大陸の地下奥深くにある、生きている限り地上の者は達することはないその巨大な空間の中で、胸鰭が羽で出来たような白く巨大な鯨のような生命体が楽しそうな声を上げていた。
「プチプチ達が見せてくれる娯楽は何度見ても面白いけど…このプチプチが見せてくれるのは本当に面白いんだよなぁ…♪ 毎回、似ているようで色々と違う感じで…あの面白いイベントの数々を何度も繰り返してくれるんだから…♪」
その生命体の赤い瞳の前には映像が映し出されており、それにはランスの姿が映し出されている。
「…でも何だろう…? 何かこれを見てると…大事なことを忘れてるような―――?」
『旅は楽しかったですか?』
だが、その最も興味深い存在であるランスを見るたびに、何故か生命体は理由はわからないが妙な既視感を覚え、その中である目元がぼやけて見えない女性の穏やかな微笑みでのその問いかけがいつも脳裏に響く。
「――――あって何なんだろうこの感じ? 何かこれを見ると…いけないことをしてるような感じが…もやもやしてきて…ふあぁ…消えるまで眠ろ…ぐうぅ…」
その度に生命体は何故か瞼が重くなり、眠りに落ちて気分を晴らそうという衝動に駆られてしまい、今回もそれに倣って寝息を立て始めた。
「…今度のこの世界こそは…
そうして眠りについた巨大な生命体を、その影より遥かに小さい身だが深い闇で構成されて顔の部分で縦状に開かれた三つの燃え盛る目を持った異形の存在が、奇怪な形をしたフルートを片手に面白そうに眺めたのち、その場から姿を消した。
リリガナ
年齢/外見年齢21歳(本体年齢を元に産出したもの。NK2年3月時点。実年齢は本体だと数百歳以上はするらしい)
容姿/リリガナ(女神の加護を得しママのサーガ)
身長/167センチ
体重/54キロ
3サイズ/B90W58H91
技能レベル/魔法Lv2 道具作成Lv1
現レベル/34
才能限界値/34→40
特技/飛行魔法(元が天使なので)
趣味/気に入ったショタの私生活を魔法の鏡で観察
容姿の元ネタのこの世界における同位体。
魔法で具現化した鏡を用いた補助系魔法が得意。
ランスによって解放されて受肉したフィールの指輪に囚われていた魔力400人分の一人で、元ネタと同じくショタコンなのでランスは恩義もあって情愛を抱いて、今この時代では希少になった鏡魔法の後継者誕生もかねて彼の子を今回の呪い鎮静化作業に託けて妊娠した。
果たして、今回のお話の最後に出てきた巨大生命体と三つ目は何者なんだ…と、その正体が明かされる時が来るまで、今後も応援をお気に入り登録や評価付与に感想などを通してよろしくお願いします。